フリームファクシ(2020.4.7)&ハーパー(2020.1.18)-2023年のクラシック候補生を確認する(No.14)-

Pedigree

フリームファクシ 牡 青鹿毛 2020.4.7生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・金子真人ホールディングス(株) 栗東・須貝 尚介厩舎

フリームファクシ(2020.4.7)の4代血統表
ルーラーシップ
鹿毛 2007.5.15
種付け時活性値:1.00【12】
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン 1983.5.9
Pilot Bird 1983.2.9
エアグルーヴ
鹿毛 1993.4.6
トニービン
鹿毛 1983.4.7
カンパラ 1976.2.19
Severn Bridge 1965
ダイナカール
鹿毛 1980.5.10
ノーザンテースト 1971.3.15
シヤダイフエザー 1973.2.20
ライツェント
青鹿毛 2007.4.19
仔受胎時活性値:1.00【12】
スペシャルウィーク
黒鹿毛 1995.5.2
種付け時活性値:0.75【11】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
キャンペンガール
鹿毛 1987.4.19
マルゼンスキー 1974.5.19
レデイーシラオキ 1978.4.3
ソニンク
黒鹿毛 1996.2.8
仔受胎時活性値:0.50【10】
★Machiavellian
黒鹿毛 1987.1.31
種付け時活性値:0.00【8】
Mr. Prospector 1970.1.28
Coup de Folie 1982.4.2
Sonic Lady
鹿毛 1983.2.15
仔受胎時活性値:1.00【12】
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
種付け時活性値:1.25【5】
Stumped
鹿毛 1977.3.17
仔受胎時活性値:1.25【5】

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×4、Halo4×5(母方)、Nureyev4×5、Northern Dancer5×5>

フリームファクシ(2020.4.7)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ルーラーシップ
(Mr. Prospector系)
スペシャルウィーク
(サンデーサイレンス系)
★Machiavellian
(Mr. Prospector系)
Nureyev
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Nureyev
(ライツェント)
3.75
(【12】+【10】+【12】+【5】)
半姉ディアドラ
(No. B3)
9番仔
(9連産目)

*

2023年の第63回きさらぎ賞(GIII。中京芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 2 フリームファクシ 牡3 56 川田 将雅 1:59.7 3-2-2-2 34.2 502
[-4]
須貝 尚介 1
2 7 オープンファイア 牡3 56 B.ムルザバエフ 1:59.8 アタマ 6-6-5-5 33.8 502
[-6]
斉藤 崇史 2
3 3 クールミラボー 牡3 56 和田 竜二 2:00.3 3 4-4-5-5 34.4 476
[-8]
寺島 良 6
4 5 ロゼル 牡3 56 松山 弘平 2:00.5 1 1/2 4-4-3-4 34.7 460
[0]
大和田 成 4
5 4 レミージュ 牝3 54 荻野 極 2:00.8 1 1/2 1-1-1-1 35.4 436
[+2]
松永 幹夫 3
2023年の第63回きさらぎ賞(GIII。中京芝2000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
13.0 – 10.7 – 12.5 – 12.6 – 12.4 – 12.1 – 12.1 – 11.3 – 11.1 – 11.9
ラップの
累計タイム
13.0 – 23.7 – 36.2 – 48.8 – 1:01.2 – 1:13.3 – 1:25.4 – 1:36.7 – 1:47.8 – 1:59.7
上り 4F 46.4 – 3F 34.3

3歳馬の出世重賞のひとつであるきさらぎ賞。中京開催のきさらぎ賞を勝利した後にGI級競走を制した馬にはダイコーター(1962.6.8)、マーチス(1965.5.11)、ヒカルイマイ(1968.3.27)、キタノカチドキ(1971.3.27)、インターグシケン(1975.5.25)、ニホンピロウイナー(1980.4.27)の姿が見えます。

そんなきさらぎ賞の第63回は中京芝2000m、晴の良馬場、8頭立てで行われ、終わってみれば1番人気馬と2番人気馬が3着以降を3馬身引き離してのデッドヒート。かたや1番人気のフリームファクシは半姉にディアドラ(2014.4.4)を持つ良血馬であり、2021年のセレクトセールサラブレッド1歳で税込1億5千400万円で落札された高額馬。

第22回秋華賞(GI)の勝ち馬
ディアドラ 牝 鹿毛 2014.4.4生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・森田藤治氏 栗東・橋田満厩舎 ディアドラ(2014.4.4)の4代血統表 ハービンジャー 鹿毛 2006.3.12 種付け時活性値:1.75 Dansili 黒鹿毛...
第170回ナッソーS(英GI)の勝ち馬-ディアドラ(2014.4.4)-
ディアドラ(Deirdre) 牝 鹿毛 2014.4.4生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・森田藤治氏 栗東・橋田満厩舎

こなた2番人気のオープンファイア(2020.1.25)はディープインパクト(2002.3.25)のラストクロップ12頭の内の1頭として注目を集め、やはり2021年のセレクトセールサラブレッド1歳で税込3億3千万円の最高価格で落札された高額馬。

セレクトセール サラブレッド 1歳|JBISサーチ(JBIS-Search)

そんな高額馬どうしの一騎打ち。フリームファクシは抜群の発馬から道中力み加減に見えましたが、鞍上の川田将雅騎手がなだめながら、逃げた紅一点のレミージュ(2020.3.14)の番手先行。オープンファイアはゲートが課題と見られましたが、五分のスタートから道中5~6番手の中団待機。道中1000m通過1分1秒2という比較的ゆったりした流れから、勝負は中京芝Bコース412.5mの直線へ。馬場中央を雄々しく抜け出したフリームファクシ、1番人気に応えての快勝劇かと思われたところに、外から強襲して来たのがオープンファイア。バウルジャン・ムルザバエフ騎手は左右のムチの持ち替えが鮮やかで追う姿も迫力があり、オープンファイアの鋭脚を存分に発揮させたように見えました。そうして決勝点、わずかに0秒1秒差、「アタマ」だけ先んじたのはフリームファクシ。昨年11月の阪神芝2000mの未勝利戦、明けて1月の中京芝2000mの1勝クラス、そして2月のきさらぎ賞と3連勝を果たして、クラシック候補の一角に名乗りを上げました。

フリームファクシはルーラーシップ産駒ですが、ステーブルメイトにして2022年のJRA賞最優秀2歳牡馬であるドルチェモア(2020.2.21)もルーラーシップ産駒ですね。須貝尚介調教師はドルチェモアとフリームファクシというルーラーシップ産駒2頭で2023年の牡馬クラシックに臨まれることになりました。須貝師、これは嬉しい悲鳴ではないでしょうか。

ドルチェモア(2020.2.21)-第74回朝日杯フューチュリティS(GI)の勝ち馬-
ドルチェモア 牡 鹿毛 2020.2.21生 日高町・下河辺牧場生産 馬主・(株)スリーエイチレーシング 栗東・須貝 尚介厩舎ダノンタッチダウン 牡 鹿毛 2020.3.29生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(株)ダノックス 栗東・安田 隆行厩舎レイベリング 牡 鹿毛 2020.2.5生 英・Sir Nicholas & Lady Nugent氏生産 馬主・(有)ビッグレッドファーム 美浦・鹿戸 雄一厩舎

そしてまたフリームファクシは上述の通り半姉ディアドラという良血馬。このブリティッシュ・ハーフブレッドの3号族はフリームファクシの祖母ソニンクの分枝からロジユニヴァース(2006.3.11)ソングライン(2018.3.4)等も輩出されています。母系の活力も充分なフリームファクシ、その馬名意味は「北欧神話の夜の女神の愛馬」ということです。

スキンファクシとフリームファクシ - Wikipedia


#この記事のアップ日である2023年02月11日(土)、ディアドラの全弟にしてフリームファクシの半兄であるリューベック(2019.4.16)が但馬Sを勝ち、昨年の若駒S(L)以来の3勝目を遂げました。「同一牝系馬の連動する活躍」を思うところです。

*

ハーパー 牝 鹿毛 2020.1.18生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・エムズレーシング 栗東・友道 康夫厩舎

ハーパー(2020.1.18)の4代血統表
ハーツクライ
鹿毛 2001.4.15
種付け時活性値:0.50【18】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
アイリッシュダンス
鹿毛 1990.3.26
トニービン
鹿毛 1983.4.7
カンパラ 1976.2.19
Severn Bridge 1965
ビユーパーダンス
黒鹿毛 1983.2.26
Lyphard 1969.5.10
My Bupers 1967.6.1
セレスタ(ARG)
鹿毛 2012.7.18
仔受胎時活性値:1.625【6.5】
Jump Start(USA)
黒鹿毛 1999.1.28
種付け時活性値:1.125【12.5】
A.P. Indy
黒鹿毛 1989.3.31
Seattle Slew 1974.2.15
Weekend Surprise 1980.4.8
Steady Cat
鹿毛 1993.3.14
Storm Cat 1983.2.27
Hopespringsforever 1984.3.2
Serata
鹿毛 2005.3.13
仔受胎時活性値:1.625【6.5】
Carson City
栗毛 1987.4.4
種付け時活性値:0.25【17】
Mr. Prospector 1970.1.28
Blushing Promise 1982.3.30
Maliziosa
黒鹿毛 1999.3.13
仔受胎時活性値:1.25【5】
Dynaformer
黒鹿毛 1985.4.1
種付け時活性値:1.25【13】
Kuda
鹿毛 1992.3.25
仔受胎時活性値:1.50【6】

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×5(母方)>

ハーパー(2020.1.18)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ハーツクライ
(サンデーサイレンス系)
Jump Start
(A.P. Indy系)
Carson City
(Mr. Prospector系)
Dynaformer
(Roberto系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Dynaformer
(Maliziosa)
6.00
(【6.5】+【6.5】+【5】+【6】)
半姉ヴァレーデラルナ
(No. 3-o)
4番仔
(4連産目)

*

2023年の第58回デイリー杯クイーンC(GIII。東京芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 9 ハーパー 牝3 54 川田 将雅 1:33.1   6-5 34.5 466
[-12]
友道 康夫 6
2 7 ドゥアイズ 牝3 54 吉田 隼人 1:33.1 クビ 3-3 34.7 446
[-2]
庄野 靖志 2
3 3 モリアーナ 牝3 54 武藤 雅 1:33.1 ハナ 12-11 34.0 474
[-2]
武藤 善則 3
4 6 イングランドアイズ 牝3 54 横山 和生 1:33.2 1/2 10-10 34.3 426
[-6]
安田 翔伍 7
5 10 グランベルナデット 牝3 54 松山 弘平 1:33.4 1 10-11 34.4 508
[0]
大竹 正博 5
2023年の第58回デイリー杯クイーンC(GIII。東京芝1600m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.2 – 10.9 – 11.4 – 11.7 – 11.8 – 11.3 – 11.6 – 12.2
ラップの
累計タイム
12.2 – 23.1 – 34.5 – 46.2 – 58.0 – 1:09.3 – 1:20.9 – 1:33.1
上り 4F 46.9 – 3F 35.1

出走16頭の人気と鞍上を確認した時、「中位人気の馬に跨った2022年のリーディングジョッキーは怖い」と思ったのでした。昨年スターズオンアース(2019.2.27)が制した桜花賞(GI)でその意を強くしたのですが、それこそ騎乗数を抑えて勝ちにこだわる川田騎手が、友道康夫厩舎の管理馬の重賞出走に騎乗するということは「勝負掛かり」だ、と。

川田騎手の勝負騎乗のお相手となったのはハーパー。昨年11月の阪神芝2000mの新馬戦で今回も一緒に走ったイングランドアイズ(2020.4.1)-母はヌーヴォレコルト(2011.2.25)-のクビ差2着、12月の阪神芝1600mの未勝利戦1着と来て、年明け初戦が6番人気で臨んだ3歳牝馬重賞のクイーンC。東京芝1600m、晴れの稍重馬場の一戦、テンを叩いたニシノカシミヤ(2020.4.25)が作り出したペースは半マイル通過が46秒2、1000m通過が58秒0というしっかりした流れ。そのペースの中を終始5、6番手を追走していたハーパー。東京芝525.9mの直線、内から進路を開こうとしたドゥアイズ(2020.3.29)が外へ斜行したため、そのアオリを喰らってしまったオンザブロッサム(2020.2.3)、ウヴァロヴァイト(2020.3.5)、そしてハーパー。名前を挙げた順に影響が大きい感もありましたが、うら若き乙女たちには厳しい競馬。特にウヴァロヴァイトは直線に入った時の手応えが良かっただけに、可哀想なことになりました。

ただ、そんな不利を跳ね返したあたりがハーパーの強さなのでしょう。ラスト200mを切って馬場中央を抜け出しに掛かったハーパー、内を伸びたドゥアイズ、外から強襲したモリアーナ(2020.3.2)という3頭のつば競り合い。最後の最後、タイム差なしの「クビ」「ハナ」の激戦を凌ぎ切ったのは真ん中のハーパー。その勝ちタイム1分33秒1は、メジャーエンブレム(2013.3.26)の1分32秒5に次ぐ、レース史上2位の快時計。という訳で、上述のフリームファクシに続いて、川田騎手は2週連続の3歳GIII勝ちと相成りました。

ハーパーは母セレスタがサンイシドロ芝1600mで行われたエストレージャス大賞ジュヴェナイルフィリーズ(亜GI)を含む亜国のGレース5勝の活躍馬。

そして半姉ヴァレーデラルナ(2019.1.17)がJBCレディスクラシック(JpnI)の勝ち馬と、母系の確かさを感じる血統馬。

ヴァレーデラルナ(2019.1.17)-第12回JBCレディスクラシック(JpnI)の勝ち馬-
ヴァレーデラルナ 牝 鹿毛 2019.1.17生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(株)ラ・メール 栗東・藤原 英昭厩舎

21世紀に入ってからの勝ち馬を見てもダイワエルシエーロ(2001.5.11)コイウタ(2003.2.24)リトルアマポーラ(2005.1.24)ホエールキャプチャ(2008.2.24)ヴィルシーナ(2009.3.5)、メジャーエンブレム(上述)、クロノジェネシス(2016.3.6)アカイトリノムスメ(2018.4.16)と後にGI級レースを勝つ馬を輩出している東京マイル戦の重賞を制したハーパー、その馬名意味は「ハープを弾く人」とのことです。


  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

#エストレージャス大賞ジュヴェナイルフィリーズの勝ち馬を確認してみれば、2012年の勝ち馬であるカルディーン(2009.8.7)以降、フーハイナ(2010.7.28)、セレスタ(上述)、シャイスター(2015.10.15)、ジョイエピフォラ(2016.8.30)、インファルターメ(2017.10.17)と繁殖牝馬として輸入されている馬が続出しています。カルディーンはノーザンファームから市川牧場、フーハイナは社台ファーム、セレスタはノーザンファーム、シャイスターはスマイルファーム、ジョイエピフォラは社台ファーム、インファルターメはレイクヴィラファームが繋養先。名前を挙げた馬の内、フーハイナは残念ながら既に他界していますが、ほかの馬たちは次代のスターホースを送るべく、各牧場の肌馬として活動中です。