2019年のクラシック候補生を確認する(其の玖)

フィリアプーラ 牝 鹿毛 2016.4.3生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)キャロットファーム 美浦・菊沢隆徳厩舎

フィリアプーラ(2016.4.3)の4代血統表
ハービンジャー
鹿毛 2006.3.12
種付け時活性値:0.25

Dansili
黒鹿毛 1996.1.27
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Hasili
鹿毛 1991.3.12
Kahyasi 1985.4.2
Kerali 1984.3.4
Penang Pearl
鹿毛 1996.3.11
Bering
栗毛 1983.3.20
▲Arctic Tern 1973
Beaune 1974.4.10
Guapa
鹿毛 1988.5.4
Shareef Dancer 1980.3.3
Sauceboat 1972
プリンセスカメリア
栗毛 2001.2.19
仔受胎時活性値:1.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:1.50
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ラトラヴィアータ
栗毛 1994.4.7
仔受胎時活性値:1.50
サクラユタカオー
栗毛 1982.4.29
種付け時活性値:0.75
テスコボーイ 1963
アンジエリカ 1970.3.29
サクラハゴロモ
鹿毛 1984.4.13
仔受胎時活性値:0.25
ノーザンテースト
栗毛 1971.3.15
種付け時活性値:1.00
クリアアンバー
黒鹿毛 1967.5.8
仔受胎時活性値:2.00

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5×5>

フィリアプーラ(2016.4.3)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ハービンジャー
(Danzig系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
サクラユタカオー
(Princely Gift系)
ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
サンデーサイレンス
(Montparnasse)
5.25 半兄アルフレード
(No. 4-m クリアアンバー系)
7番仔
(2年連続不受胎後)

2019年の第35回フェアリーS(GIII)。10着まで0秒3差にひしめくという混戦を僅かに抜け出したのは、フェアリーSと同じ中山芝1600mの未勝利戦を勝ち上がってここに臨んだ3番人気馬フィリアプーラ。丸山元気騎手に導かれて、見事な重賞初勝利となりました。フィリアプーラ、その馬名意味は「清らかな娘(伊)。母名より連想」ということです。

では、以下にフィリアプーラのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

ラトラヴィアータ 1994.4.7 5勝
|プリンセスカメリア 2001.2.19 1勝
||アルフレード 2009.4.11 3勝 朝日杯フューチュリティS(GI) NHKマイルカップ(GI)2着ほか
||フィリアプーラ 2016.4.3 (本馬) フェアリーS(GIII)
|アルフォンシーヌ 2002.3.21 1勝 フラワーC(GIII)3着
|リビアーモ 2005.5.5 6勝 オーロC(OP)

フィリアプーラの牝系は社台さん伝来の4号族m分枝系のクリアアンバー系。フィリアプーラの半兄アルフレードは、3戦3勝、無敗で2011年の第63回朝日杯フューチュリティSを制しました。朝日杯フューチュリティS、当時はフェアリーSと同じ中山芝1600mで行われていました。クリアアンバー系の著名馬は中山得意の印象もあります。クリアアンバーの仔アンバーシャダイ(1977.3.10)は第26回有馬記念、AJCC連覇など全11勝中8勝が中山であり、サクラハゴロモの初仔であるサクラバクシンオー(1989.4.14)は第27回&第28回スプリンターズS(GI)連覇、ダービー卿チャレンジT(GIII)、クリスタルC(GIII)など全11勝中7勝が中山で遂げられました。

*

メイショウケイメイ 牝 鹿毛 2016.3.27生 浦河・富田牧場生産 馬主・松本好雄氏 栗東・南井克巳厩舎

メイショウケイメイ(2016.3.27)の4代血統表

ワークフォース
鹿毛 2007.3.14
種付け時活性値:0.00
キングズベスト
鹿毛 1997.1.24
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
Allegretta
栗毛 1978.3.10
Lombard 1967.1.31
Anatevka 1969.2.13
Soviet Moon
鹿毛 2001.4.8
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Eva Luna
鹿毛 1992.5.9
Alleged 1974.5.4
Media Luna 1981.4.14
メイショウアキシノ
鹿毛 2009.4.19
仔受胎時活性値:1.50
デュランダル
栗毛 1999.5.25
種付け時活性値:0.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
サワヤカプリンセス
栗毛 1986.6.5
ノーザンテースト 1971.3.15
スコツチプリンセス 1970.3.19
アンティックタイル
黒鹿毛 2002.4.30
仔受胎時活性値:1.50
Fusaichi Pegasus
鹿毛 1997.4.12
種付け時活性値:1.00
Mr. Prospector 1970.1.28
Angel Fever 1990.5.12
Antique Auction
黒鹿毛 1990.2.23
仔受胎時活性値:0.75
Geiger Counter
鹿毛 1982.5.12
種付け時活性値:1.75
オールドスタッフ
鹿毛 1985.2.5
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×4×5、Northern Dancer4×5>

メイショウケイメイ(2016.3.27)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★ワークフォース
(Mr. Prospector系)
デュランダル
(Halo系)
Fusaichi Pegasus
(Mr. Prospector系)
Geiger Counter
(Mr. Prospector系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Geiger Counter
(Gold Bridge)
4.75 近親エクセラントカーヴ
(No. 9-f)
初仔

2019年の紅梅S(L)。内の1番人気のプールヴィル(2016.3.14)と外の5番人気のメイショウケイメイの決勝点でのつばぜり合い。僅かに「アタマ」だけ先んじていたのは、外のメイショウケイメイ。終わってみれば、出走12頭中3頭だった2勝馬のうちの2頭でのワンツーでした。メイショウケイメイは父ワークフォースにとって、初めてのJRAオープン特別かつリステッドレース勝ち産駒となりました。メイショウケイメイ、その馬名意味は「冠名+景明」ということです。

景明 - Wikipedia

では、以下にメイショウケイメイの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Antique Auction 1990.2.23 4勝
|オステアアンティカ 1995.4.24 不出走
||アウトディスタンス 2001.4.16 1勝 新潟2歳S(GIII)3着
|インディアナカーヴ 1996.4.17 5勝
||エクセラントカーヴ 2009.4.20 6勝 京成杯オータムH(GIII) クイーンC(GIII)3着
|ネットオークション 1998.5.3 3勝
||コレクターアイテム 2010.2.20 3勝 アルテミスS(重賞)
|アンティックタイル 2002.4.30 6勝
||メイショウアキシノ 2009.4.19 2勝
|||メイショウケイメイ 2016.3.27 (本馬) 紅梅S(L)

メイショウケイメイの牝系は9号族f分枝系。曾祖母Antique Auctionからの分枝ではエクセラントカーヴ、コレクターアイテムと牝馬の重賞勝ち馬が出ており、メイショウケイメイもその流れに乗ってか、まずはブラックタイプの仲間入りを果たしました。なお、この牝系はメイショウケイメイの5代母がアンティックヴァリュー(1979.2.25)ということで、ベガ(1990.3.8)アドマイヤベガ(1996.3.12)ハープスター(2011.4.24)等と同牝系です。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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