2019年のクラシック候補生を確認する(其の弐拾)

Pedigree

リオンリオン 牡 鹿毛 2016.1.28生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・寺田千代乃氏 栗東・松永幹夫厩舎

リオンリオン(2016.1.28)の4代血統表

ルーラーシップ
鹿毛 2007.5.15
種付け時活性値:0.00
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン 1983.5.9
Pilot Bird 1983.2.9
エアグルーヴ
鹿毛 1993.4.6
トニービン
鹿毛 1983.4.7
カンパラ 1976.2.19
Severn Bridge 1965
ダイナカール
鹿毛 1980.5.10
ノーザンテースト 1971.3.15
シヤダイフエザー 1973.2.20
アゲヒバリ
芦毛 2004.4.23
仔受胎時活性値:0.75
クロフネ
芦毛 1998.3.31
種付け時活性値:1.25
フレンチデピュティ
栗毛 1992.1.30
Deputy Minister 1979.5.17
Mitterand 1981.2.19
ブルーアヴェニュー
芦毛 1990.2.15
Classic Go Go 1978.2.11
Eliza Blue 1983.4.11
トゥザヴィクトリー
鹿毛 1996.2.22
仔受胎時活性値:1.75
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:0.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
フェアリードール
栗毛 1991.2.13
仔受胎時活性値:1.00
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
種付け時活性値:1.25
Dream Deal
栗毛 1986
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Nureyev4×5、Northern Dancer5×5>

リオンリオン(2016.1.28)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ルーラーシップ
(Mr. Prospector系)
クロフネ
(Deputy Minister系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
Nureyev
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
クロフネ
(Vice Regent)
4.50 祖母がGI馬
(No. 9-f)
7番仔
(4連産目)

2019年の第26回青葉賞(GII)。1枠2番からハナを主張して逃げた5番人気のリオンリオンと横山典弘騎手。1000m通過59秒9、2000m通過2分0秒3という絶妙な逃げラップを刻んで、最後は1番人気のランフォザローゼス(2016.2.14)とクリストフ・ルメール騎手の追撃を「ハナ」だけ抑えました。東京芝2400mの勝ち時計は2分25秒0。リオンリオン、その馬名意味は「ライオン(仏)」ということです。

リオンリオンの鞍上である横山騎手は今回の勝利により、1995年以来25年連続となるJRA重賞勝ちを収められました。意外な感じもしますけれど、1994年は年間75勝を挙げられたものの重賞は未勝利だったのです。もし、1994年に重賞勝ちを収められていたら、1990年以来30年連続となるところでした。また、横山騎手と松永幹夫調教師と言えば、競馬学校2期生どうしという間柄。同期生コンビで挑む、令和初となる東京優駿(GI)の第86回。あ、そう言えば、横山騎手は今上天皇と同じ2月23日のお生まれでしたね^^

#余談。2014年の第81回東京優駿では、勝利を収めたワンアンドオンリー(2011.2.23)、前田幸治オーナー(1949.2.23)、横山騎手(1968.2.23)、そして行啓された当時の皇太子殿下(1960.2.23)と、2月23日生まれの馬人が話題になりました。なお、当時の皇太子殿下の、2011年より前回の行啓は2007年の第74回でしたが、その際は「再び2枠3番」でした。ウオッカ(2004.4.4)

閑話休題。では、以下にリオンリオンのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

トゥザヴィクトリー 1996.2.22 6勝 エリザベス女王杯(GI) 阪神牝馬特別(GII) 府中牝馬S(GIII) クイーンS(GIII)ほか
|アゲヒバリ 2004.4.23 4勝
||メドウラーク 2011.4.5 七夕賞(GIII)
||ダノンディスタンス 2014.1.31 京都新聞杯(GII)3着
||リオンリオン 2016.1.28 (本馬) 青葉賞(GII)
|トゥザグローリー 2007.2.16 8勝 日経賞(GII) 京都記念(GII) 日経新春杯(GII) 鳴尾記念(GIII) 中日新聞杯(GIII)ほか
|トゥザワールド 2011.4.12 4勝 弥生賞(GII)ほか
|トーセンビクトリー 2012.4.23 6勝 中山牝馬S(GIII)ほか

リオンリオンの牝系は9号族f分枝系。祖母トゥザヴィクトリー、兄メドウラーク、叔父トゥザグローリー&トゥザワールド、叔母トーセンビクトリーと、近親にバリバリ重賞勝ち馬が名を連ねる活力充分な牝系です。

*

カレンブーケドール 牝 鹿毛 2016.4.23生 千歳・社台ファーム生産 馬主・鈴木隆司氏 美浦・国枝栄厩舎

カレンブーケドール(2016.4.23)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:1.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963.3.16
Highclere 1971.4.9
ソラリア
黒鹿毛 2010.10.1
仔受胎時活性値:1.125
Scat Daddy
黒鹿毛 2004.5.11
種付け時活性値:1.375
ヨハネスブルグ
鹿毛 1999.2.23
ヘネシー 1993.3.25
Myth 1993.2.26
Love Style
栗毛 1999.3.22
Mr. Prospector 1970.1.28
Likeable Style 1990.1.30
So Linda
栗毛 1999.8.29
仔受胎時活性値:0.50
Seeker’s Reward
鹿毛 1993.1.24
種付け時活性値:1.25
★Gone West 1984.3.10
Willamar 1987.2.9
So Posh
鹿毛 1984.2.18
仔受胎時活性値:1.625
Liloy
黒鹿毛 1971.4.29
種付け時活性値:1.00
Osadia
栗毛 1966.10.31
仔受胎時活性値:0.125

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×5(母方)>

カレンブーケドール(2016.4.23)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
Scat Daddy
(Storm Cat系)
Seeker’s Reward
(Mr. Prospector系)
Liloy
(Bold Ruler系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ディープインパクト 3.375 母が智GI3勝馬
(No. 9-g)
2番仔
(2連産目)

2019年のスイートピーS(L)。第80回優駿牝馬(GI)への出走キップ1枚を掛けて争われた、東京芝1800mのトライアル。レースを制したのは、発馬一息も道中徐々に順位を上げて行った、2番人気のカレンブーケドールと津村明秀騎手。最後は同じ千歳・社台ファームの生産馬である4番人気のシングフォーユー(2016.2.22)と田辺裕信騎手が鋭く迫りましたけれど、「クビ」だけしのいだところが決勝点でした。カレンブーケドール、その馬名意味は「冠名+黄金の花束(仏)。勝利の大輪を咲かせてほしい」ということ。

カレンブーケドールの鞍上を務めた津村騎手。その技量の高さは同業者の間でも度々名前が挙がりますが、2017年51勝、2018年52勝と2年連続でキャリアハイを更新する50勝以上をあげ、今年2019年も既に20勝。関東の中堅どころで次にGIレースを勝ちそうなのは、津村騎手ではないでしょうか。なお、津村騎手と同期となる競馬学校20期生には、川田将雅騎手、藤岡佑介騎手、吉田隼人騎手等がいます。また、津村騎手の重賞初勝利はタマモサポート(2003.3.9)による2006年のラジオNIKKEI賞(GIII)でしたが、タマモサポートは藤岡健一厩舎の所属馬。藤岡調教師は佑介&康太の兄弟騎手の父君であり、タマモサポートは息子の同期生を鞍上に据えての重賞制覇でした。

では、以下にカレンブーケドールのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

So Linda 1999.8.29 2勝 カルロス・コウシーニョ賞(智L)
|ソラリア 2010.10.1 7勝 エルダービー(智GI) ポージャ・デ・ポトランカス(智GI) アルトゥロ・ライオン・ペーニャ賞(智GI)ほか
||カレンブーケドール 2016.4.23 (本馬) スイートピーS(L)

カレンブーケドールの牝系は9号族g分枝系。母ソラリアは上図の通り智国(チリ)のGIレースを3勝で、智国の年度代表馬、3歳牝馬王者、2歳牝馬王者に選出された名牝です。特にエルダービーでは、並み居る牡馬を打ち破ってバルパライソ芝2400mを2分23秒34のレコードかつ7馬身差勝ちを収めました。

また、智国の競馬と言えば、我が国のGIレースで2着9回という銀字塔(?)を打ち立てたシーキングザダイヤ(2002.3.1)が種牡馬として活躍しており、Top Casablanca(2011.9.19)、Sono Bianco Nero(2011.10.17)、Rio Allipen(2012.9.16)、Color Rosa(2013.7.11)、Sarona(2013.7.27)等が智国でGI勝ち馬となっています。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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