2017年のクラシック候補生を確認する(海外編・其の伍)

Pedigree

Warring States 牡 栗毛 2014.3.2生 日高・白井牧場生産 馬主・Qatar Racing Limited 独国・A Wohler厩舎

Warring(2014.3.2)の4代血統表
ヴィクトワールピサ
黒鹿毛 2007.3.31
種付け時活性値:1.50
ネオユニヴァース
鹿毛 2000.5.21
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ポインテッドパス
栗毛 1984.4.27
Kris 1976.3.23
Silken Way 1973
ホワイトウォーターアフェア
栗毛 1993.5.3
Machiavellian
黒鹿毛 1987.1.31
★Mr. Prospector 1970.128
Coup de Folie 1982.4.2
Much Too Risky
栗毛 1982.2.8
Bustino 1971.4.14
Short Rations 1975
チリエージェ
栗毛 2001.4.23
仔受胎時活性値:1.00
サクラバクシンオー
鹿毛 1989.4.14
種付け時活性値:0.75
サクラユタカオー
栗毛 1982.4.29
テスコボーイ 1963
アンジエリカ 1970.3.29
サクラハゴロモ
鹿毛 1984.4.13
ノーザンテースト 1971.3.15
クリアアンバー 1967.5.8
メガミゲラン
鹿毛 1992.4.1
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
シエイデイハイツ
鹿毛 1984.5.17
種付け時活性値:1.75
★Shirley Heights 1975.3.1
Vaguely 1974
モガミゲラン
鹿毛 1988.4.15
仔受胎時活性値:0.75
モガミ
青鹿毛 1976.5.18
種付け時活性値:0.75
ミスゲラン
鹿毛 1981.5.3
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Halo4×5(父方)>

Warring(2014.3.2)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ヴィクトワールピサ
(Halo系)
サクラバクシンオー
(Princely Gift系)
シエイデイハイツ
(Mill Reef系)
モガミ
(Lyphard系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
シエイデイハイツ
(チリエージェ)
5.25 or 3.25 半兄ハクサンムーン
(No. 18 ミスブゼン系)
6番仔
(6連産目)

*

2017年のバヴァリアンクラシック(独GIII)。ミュンヘン芝2000mの一戦を制したのは、なんとハクサンムーン(2009.2.14)の半弟、Warring States。最後の直線、外から激しく迫った2着のEnjoy Vijay(2014.2.8)-ランド(1990.1.23)と同じ勝負服。イットリンゲン牧場の持ち馬-を「ハナ」だけ封じて、見事に3歳初戦のGIIIレースを勝ちました。昨年2016年のバヴァリアンクラシックを制したIsfahan(2013.3.5)は、第133回伊ダービー(GII)5着を経由して、第147回独ダービー(GI)を勝利しており、 Warring Statesも期待が高まるところです。

振り返れば、4月末から5月頭に掛けて、ネオユニヴァースの血とサクラバクシンオーの血が、大暴れしたのですね。時系列順に追いますと、

  1. 第155回天皇賞・春(GI)
    →母父サクラバクシンオーのキタサンブラック(2012.3.10)が2連覇
  2. 第43回クイーンエリザベス2世カップ(香GI)
    →父ネオユニヴァースのネオリアリズム(2011.3.22)が制覇
  3. バヴァリアンクラシック
    →直祖父ネオユニヴァース、母父サクラバクシンオーのWarring Statesが制覇。本稿の紹介馬
  4. 第22回NHKマイルカップ(GI)
    →母父ネオユニヴァースのアエロリット(2014.5.17)が制覇

日本だけではなく、香港、そして独国と世界を股に掛ける活躍。素晴らしい。

*

さて、Warring Statesは、0の理論的には祖母父シエイデイハイツが最優性先祖です。同馬は現役時代に7勝を挙げ、その主な勝ち鞍に英インターナショナルS(GI)-Persian Heights(1985.4.29)降着による繰り上がり勝利-、ロジャーズゴールドC(当時英GII。現タタソールズゴールドC、英GI)、そしてバイエルンツフトレネン(当時独GII。現ダルマイヤー大賞、独GI)とグループレース3勝。最後に挙げたバイエルンツフトレネンは、バヴァリアンクラシックと同じミュンヘン芝2000mのレースです。

シエイデイハイツの代表産駒は、Warring Statesの祖母メガミゲランですね。同馬は7勝を挙げ、北九州短距離S(OP)、アンドロメダS(OP)とオープン特別2勝があります。また、シエイデイハイツは母方に入り良い働きを見せ、ブルードメアサイアーとして

  1. ヒシミラクル(1999.3.31)
    →天皇賞・春(GI)、菊花賞(GI)、宝塚記念(GI)
  2. ダイワパッション(2003.5.14)
    →フィリーズレビュー(GII)、フェアリーS(GIII)
  3. ヨシノイチバンボシ(2001.5.1)
    →かきつばた記念(統一GIII)。父トーヨーリファール(1990.5.10)が泣かせます

と、3頭の重賞勝ち馬を送りました。この中では、やはりヒシミラクル。2003年の第127回天皇賞・春で本命にしたのは、会心の一撃でした。

◎ヒシミラクル、△サンライズジェガー(1998.5.19)、○ダイタクバートラム(1998.4.2)でしたから、良い予想だったのです。が、当日は仕事があり、馬券は買えず(わはは)

*

閑話休題。Warring States、「戦国」を意味するその馬名を以て、独国のクラシックホースを目指すべく、戦いに挑みます。「父ヴィクトワールピサ×母父サクラバクシンオー」という血統馬Warring States、これからもその活躍を楽しみにしています。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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