ライトウォーリア(2017.2.13)-第73回川崎記念(JpnI)の勝ち馬-

Result

ライトウォーリア 牡 鹿毛 2017.2.13生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)キャロットファーム 川崎・内田 勝義厩舎

ライトウォーリア(2017.2.13)の4代血統表
マジェスティックウォリアー
鹿毛 2005.4.9
種付け時活性値:0.75【11】
A.P. Indy
黒鹿毛 1989.3.31
Seattle Slew
黒鹿毛 1974.2.15
Bold Reasoning 1968.4.29
My Charmer 1969.3.25
Weekend Surprise
鹿毛 1980.4.8
Secretariat 1970.3.30
Lassie Dear 1974.5.2
Dream Supreme
黒鹿毛 1997.2.28
Seeking the Gold
鹿毛 1985.4.7
Mr. Prospector 1970.1.28
Con Game 1974
Spinning Round
鹿毛 1989.4.5
★Dixieland Band 1980.3.20
Take Heart 1983.3.3
スペクトロライト
鹿毛 2010.2.11
仔受胎時活性値:1.50【6】
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:1.75【7】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao 1980.2.28
Burghclere 1977.4.26
バランセラ
栗毛 2001.3.25
仔受胎時活性値:2.00【8】
Acatenango
栗毛 1982.4.13
種付け時活性値:0.50【18】
Surumu 1974.2.26
Aggravate 1966
Baranciaga
鹿毛 1991.5.4
仔受胎時活性値:0.25【9】
Bering
栗毛 1983.3.20
種付け時活性値:1.75【7】
Maxencia
鹿毛 1977.2.2
仔受胎時活性値:1.25【13】

<5代血統表内のクロス:Secretariat4×5(父方)、Buckpasser5×5(父方)>

ライトウォーリア(2017.2.13)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
マジェスティックウォリアー
(A.P. Indy系)
ディープインパクト
(サンデーサイレンス系)
Acatenango
(Alchimist系)
Bering
(Sea-Bird系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ディープインパクト
(Wishing Well)
5.00
(【6】+【8】+【9】+【13】)
従弟ワンダフルタウン
(No. 19)
初仔

*

2024年の第73回川崎記念(JpnI。川崎ダート2100m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 10 ライトウォーリア 牡7 57 吉原寛人 2:15.5 1-1-1-1 39.9 502
[+6]
内田勝義 7
2 8 グランブリッジ 牝5 55 川田将雅 2:15.5 アタマ 6-6-5-5 39.1 442
[-12]
新谷功一 5
3 7 アイコンテーラー 牝6 55 松山弘平 2:15.5 ハナ 2-2-1-1 39.9 467
[-9]
河内洋 4
4 9 ディクテオン せん6 57 本田正重 2:15.7 1 10-8-7-6 38.5 497
[-15]
吉岡辰弥 6
5 2 セラフィックコール 牡4 57 B.ムルザバエフ 2:16.4 3 4-5-4-4 40.3 517
[-9]
寺島良 1
2024年の第73回川崎記念(GI。ダート2100m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
6.9 – 11.1 – 12.7 – 13.7 – 12.5 – 12.8 – 13.6 – 12.3 – 12.6 – 13.4 – 13.9
ラップの
累計タイム
6.9 – 18.0 – 30.7 – 44.4 – 56.9 – 1:09.7 – 1:23.3 – 1:35.6 – 1:48.2 – 2:01.6 – 2:15.5
上り 4F 52.2 – 3F 39.9

川崎ダート2100m、曇の重馬場、11頭立て。「全日本的なダート競走の体系整備」により2024年より開催時期が4月上旬に移行となった伝統の川崎記念は、レース史上初となるナイター開催となりました。JRA勢6頭、NAR勢5頭(川崎3頭、船橋1頭、北海道1頭)の一戦、1番人気は前走ダイオライト記念(JpnII)を4馬身差で制してやって来たJRA勢の4歳馬セラフィックコール(2020.2.1)でした。が、勝利を収めたのはセラフィックコールと同じノーザンファームの生産馬で(有)キャロットファームの持ち馬であるNAR勢の7歳馬ライトウォーリア。元JRAで現在は川崎競馬所属のライトウォーリア、金沢の名手・吉原寛人騎手に促されて先行争いを制してハナに立つと、入りの700m44秒4(最初の100m6秒9を引くと37秒5)、1100m通過1分9秒7(最初の100m6秒9を引くと1分2秒8)という淀みない流れに持ち込みました。2周目の3角、番手追走していた2023年のJBCレディスクラシック(JpnI)の勝ち馬アイコンテーラー(2018.5.2)が敢然と並びかけた時は、その脚勢の良さから「すわっ、勝つのはこの馬か」と思いました。が、そこからがライトウォーリアと吉原騎手の真骨頂。4角から川崎ダートの直線300mに入ると併せ馬の形で差し返しに掛かり、脚色が一緒になったところで牡馬の根性が勝ったのか僅かに先んじ、最後の最後、やはり牝馬のグランブリッジ(2019.4.29)が猛然と差し込みましたが「アタマ」「ハナ」だけ抜け出たところが決勝点。↑でNAR公式チャンネルの動画を引いていますが、サムネイルの吉原騎手が外側のライバルたちを見据えた顔付きが、なんとも言えず勝負師の面構えで「良い」と思ってしまいました。「運命は勇者に微笑む」というのは将棋の羽生善治九段のお言葉ですけれど、たとえ相手が強かろうとも勇気を持って自分の得意の形に持ち込んだライトウォーリアと吉原騎手に、競馬の神様が微笑んでくれました。

 「馬の出来が凄く良かっただけに丁寧に乗った。直線でひと踏ん張りしてくれる馬なので、4コーナーでまくり切らせなかったのが大きかった。最高です!」と吉原は興奮気味にまくし立てた。

【川崎記念】地元ライトウォーリア大金星!吉原「涙が出てくる。最高です」 | 競馬ニュース – netkeiba

というレース後の吉原騎手のコメントもあります。ライトウォーリア、netkeiba.comにおけるその競走成績を確認してみますと、通過が「1-1-1-1」となっているレースは、

  1. 2019年12月1日の阪神ダート1800mの2歳未勝利戦→1着
  2. 2021年11月28日の阪神ダート2000mのカノープスS(OP)→11着
  3. 2022年10月19日の浦和ダート2000mの埼玉新聞栄冠賞→1着
  4. 2024年2月1日の川崎ダート2100mの報知オールスターC→1着
  5. 2024年4月3日の川崎ダート2100mの川崎記念(JpnI)→1着

阪神ダート2000mはスタートが芝ですので、コーナー4回以上のダートだけを走るコースならばハナを取り切れば4戦4勝。ライトウォーリアと共に殊勲を立てた吉原騎手、前走報知オールスターCで川崎記念の予行演習をされていたのではないでしょうか。

吉原騎手の川崎記念前のお気持ちの本当のところは分かりませんけれど、勝ち負けの意識はおありだったのではないでしょうか。「相手は確かに強い。けれど、ライトウォーリアの得意な形に持ち込めれば勝機はある」と。

川崎の夜空に照らされたLED光線も似付かわしく「光の戦士」ライトウォーリア。吉原騎手の鼓舞に応えて、7歳にしてのJpnI初制覇、お見事でした。ともあれ7歳を迎えた2024年は2戦2勝と今が充実期ではないかと思わされます。立て直しを図られた内田勝義厩舎陣営の手腕の確かさも称賛されるべきものでしょう。地元川崎勢としては2004年の第53回を制したエスプリシーズ(1999.4.18)以来20年ぶりの勝利をもたらしたライトウォーリア、「地方の雄」として、これからの活躍も期待したいと思います。

 

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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