ウインカーネリアン(2017.4.16)-第59回スプリンターズS(GI)の勝ち馬-

Result

ウインカーネリアン 牡 栗毛 2017.4.16生 新冠町・コスモヴューファーム生産 馬主・(株)ウイン 美浦・鹿戸 雄一厩舎

ウインカーネリアン(2017.4.16)の4代血統表
スクリーンヒーロー
栗毛 2004.4.18
種付け時活性値:1.00【12】

グラスワンダー
栗毛 1995.2.18
Silver Hawk
鹿毛 1979.4.20
Roberto 1969.3.16
Gris Vitesse 1966.3.2
Ameriflora
毛 1989.1.29
Danzig 1977.2.12
Graceful Touch 1978.4.13
ランニングヒロイン
鹿毛 1993.4.8
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ダイナアクトレス
鹿毛 1983.5.4
ノーザンテースト 1971.3.15
モデルスポート 1975.2.23
コスモクリスタル
黒鹿毛 2006.5.18
仔受胎時活性値:0.50【10】
マイネルラヴ
青鹿毛 1995.3.8
種付け時活性値:0.50【10】
▲Seeking the Gold
鹿毛 1985.4.7
Mr. Prospector 1970.1.28
Con Game 1974.3.20
Heart of Joy
黒鹿毛 1987.3.1
リイフォー 1975.4.1
Mythographer 1977.4.13
クリスチャンネーム
栗毛 1993.4.3
仔受胎時活性値:1.00【12】
Cadeaux Genereux
栗毛 1985.3.22
種付け時活性値:1.75【7】
★Young Generation 1976.4.29
Smarten Up 1975.5.20
Colorvista
鹿毛 1986.2.22
仔受胎時活性値:1.50【6】
Shirley Heights
鹿毛 1975.3.1
種付け時活性値:0.50【10】
Reprocolor
栗毛 1976.5.14
仔受胎時活性値:0.25【9】

<5代血統表内のクロス:Hail to Reason5×5(父方)、Northern Dancer5×5(父方)>

ウインカーネリアン(2017.4.16)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
スクリーンヒーロー
(Roberto系)
マイネルラヴ
(Mr. Prospector系)
Cadeaux Genereux
(Owen Tudor系)
Shirley Heights
(Mill Reef系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Cadeaux Genereux 3.25
(【10】+【12】+【6】+【9】)
祖母がGIII3着馬
(No. 13-e)
6番仔
(6連産目)

*

2025年の第59回スプリンターズS(GI。中山芝1200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
推定
上り
馬体重
[増減]
調教師
1 16 ウインカーネリアン 牡8 58 三浦 皇成 1:06.9 2-2 33.0 514
[+2]
鹿戸 雄一 11
2 13 ジューンブレア 牝4 56 武 豊 1:06.9 アタマ 1-1 33.2 490
[0]
武 英智 7
3 6 ナムラクレア 牝6 56 C.ルメール 1:07.2 1 1/2 11-9 32.7 478
[0]
長谷川 浩大 2
4 7 サトノレーヴ 牡6 58 J.モレイラ 1:07.2 ハナ 6-7 33.0 538 堀 宣行 1
5 2 ヨシノイースター 牡7 58 内田 博幸 1:07.3 クビ 6-7 33.1 486
[-8]
中尾 秀正 14
2025年の第59回スプリンターズS(GI。中山芝1200m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.0 – 10.7 – 11.0 – 11.2 – 10.6 – 11.4
ラップの
累計タイム
12.0 – 22.7 – 33.7 – 44.9 – 55.5 – 1:06.9
上り 4F 44.2 – 3F 33.2

2025年秋のJRA・GIの開幕を告げる電撃の6ハロン戦、第59回スプリンターズS。果たされたのは8歳馬ウインカーネリアン、そしてJRA・GI挑戦127回目となった三浦皇成騎手による馬人にとってのGI初制覇。大外16番枠から好発を決めたウインカーネリアンと三浦騎手、ハナに立ったジューンブレア(2021.4.16)と武豊騎手に続いての番手先行。ユタカさんが作り出したペースは前半600mが33秒7というスプリンターズSにしては緩やかな流れ。レース中「そんなに前が速くない」と2回呟いてしまいましたが、中山芝の短い直線310mに入った時には「前が止まらない!!」。終わってみれば「行った行った」の勝負、逃げたジューンブレアを決勝点で僅かに「アタマ」だけ差し切ったウインカーネリアン。いつもよりも大きな声が出てしまったゴール前、良いものを見させてもらいました。

ウインカーネリアンは2022年の関屋記念(GIII)、2023年の東京新聞杯(GIII)に続いて重賞3勝目がスプリンターズSとなりました。2021年の春に発症した蹄葉炎という馬にとっては死を想起させる病を乗り越えてターフに戻って来た生命力と精神力の持ち主、やはり只者ではありませんでした。2025年は春にアルクオーツスプリント(UAE・GI)でBelieving(2020.2.22)から0.68馬身差の2着と惜しい結果でしたけれど、8歳秋の大舞台でのGI戴冠、真にお見事でした。

ウインカーネリアンと共に殊勲を立てた三浦騎手はデビュー18年目にしてJRA・GI初勝利。1年目の2008年に91勝という現在でも残るJRA新人年間最多勝記録を樹立し、当年夏の函館2歳S(GIII)をフィフスペトル(2006.5.22)で制した時には早期にJRA・GI勝ちが成されるものと思いましたが、艱難辛苦を乗り越えた先の2025年に悲願達成。記録を辿れば三浦騎手のGI初騎乗は2008年のスプリンターズSプレミアムボックス(2003.4.8)によるものでした。そのGI初騎乗から127回目、花開いて本当に、本当に良かった。

ウインカーネリアンを管理される鹿戸雄一調教師は2021年のエフフォーリア(2018.3.10)による有馬記念(GI)以来となるJRA・GI5勝目。鹿戸師は開業初年度となった2008年にウインカーネリアンの父であるスクリーンヒーローを矢野進調教師から引き継いで、当年のジャパンカップ(GI)を勝利されて初年度からGIトレーナーとなられました。三浦騎手、鹿戸師のデビューが同年のため2008年が繰り返し出て来ましたが、そんなお二人、三浦騎手が鹿戸厩舎の所属という師弟関係となって成された2025年のスプリンターズS勝ち。馬の血は父仔2代で巡り、人の縁も結ばれました。

ウインカーネリアンの馬主である(株)ウインはJRA・GIということでは2003年のウインクリューガー(2000.2.13)によるNHKマイルカップ(GI)以来となる22年ぶりのGI勝ちとなりました。香港マイスターであったウインブライト(2014.5.12)、香港ヴァーズ(GI)勝ち馬ウインマリリン(2017.5.23)等がいましたので意外な感もありましたが、確認してみればたしかに。

ウインカーネリアンの生産であるコスモヴューファームは1996年の設立以来30年目で初めてとなるJRA・GI優勝。やはりウインブライトやウインマリリン等がいましたので……、と書いてみて日本の生産馬も海外でGI初勝利を収めるのが当たり前のようになったのだと改めて思いました。

ウインカーネリアン、そしてその周囲にいらっしゃる皆様、本当におめでとうございました。

*

という訳で、ウインカーネリアンの4代血統表については実はアルクオーツスプリント2着の際に記していましたので、今回はスプリンターズS2着で中山芝1200mの成績が4戦3勝、2着1回となった中山芝1200m上手の4代血統表も併せてご紹介しておきます。

ジューンブレア 牝 鹿毛 2021.4.16生 米・Diamond Creek Farm生産 馬主・吉川 潤氏 栗東・武 英智厩舎

ジューンブレア(2021.4.16)の4代血統表

American Pharoah
鹿毛 2012.2.2
種付け時活性値:0.00【8】
Pioneerof the Nile
黒鹿毛 2006.5.5
エンパイアメーカー
黒鹿毛 2000.4.27
Unbridled 1987.3.5
Toussaud 1989.5.6
Star of Goshen
鹿毛 1994.4.21
Lord At War 1980.10.1
Castle Eight 1984.4.2
Littleprincessemma
栗毛 2006.2.27
Yankee Gentleman
鹿毛 1999.4.14
Storm Cat 1983.2.27
Key Phrase 1991.2.4
Exclusive Rosette
栗毛 1993.2.2
Ecliptical 1982.5.3
Zetta Jet 1984.2.10
Lap of Luxury
栗毛 2012.3.18
仔受胎時活性値:2.00【8】
Galileo
鹿毛 1998.3.30
種付け時活性値:1.25【13】
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Urban Sea
栗毛 1989.2.18
Miswaki 1978.2.22
Allegretta 1978.3.10
Halland Park Lass
栗毛 1999.3.12
仔受胎時活性値:1.00【12】
Spectrum
鹿毛 1992.5.8
種付け時活性値:1.50【6】
Rainbow Quest 1981.5.15
River Dancer 1983.1.13
Palacegate Episode
鹿毛 1990.5.27
仔受胎時活性値:2.00【8】
Drumalis
鹿毛 1980.4.25
種付け時活性値:0.25【9】
Pasadena Lady
栗毛 1983.5.24
仔受胎時活性値:1.50【6】

<5代血統表内のクロス:なし>

ジューンブレア(2021.4.16)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
American Pharoah
(Mr. Prospector系)
Galileo
(Sadler’s Wells系)
Spectrum
(Blushing Groom系)
Drumalis
(Blenheim系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Spectrum
(Irish Star)
6.50
(【8】+【12】+【8】+【6】)
曾祖母が伊GIII勝ち馬
(No. 5-h)
5番仔?
(5連産目?)

かつてのダイタクヤマト(1994.3.13)モズスーパーフレア(2015.4.1)のように中山芝1200mで好成績を収めていた馬はしっかり狙っておけ、と^^;。競走馬が自分の得意なコースを嬉々として走る様、やっぱり忘れないようにしないといけませんね。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

#ウインカーネリアンは、7歳というかなり長じてからのスプリント路線への挑戦でしたが、そのあたりは

【鹿戸雄一調教師】スプリンターズSで師弟、人馬の悲願「GIの勲章」獲得へ──三浦皇成騎手と8歳ウインカーネリアンの蹄跡 - netkeiba特派員 | 競馬コラム - netkeiba
▲鹿戸雄一調教師にお話を伺いました(撮影:下野雄規)9月28日、中山競馬場で行われる第59回スプリンターズステークス。秋のスピード王決定戦に、悲願のGIタイトル獲得を狙う人馬、三浦皇成騎手とウインカー… No.1競馬情報サイト「netkei...

をご参照いただければと思います。

##2008年のスプリンターズSを制したのはスリープレスナイト(2004.2.7)。鞍上を務めた上村洋行騎手はデビュー17年目、40回目のJRA・GI騎乗でのGI初制覇でした。現在は気鋭の調教師として鳴らす上村師、彼も1992年の騎手デビュー年にトシグリーン(1987.5.5)で京王杯オータムH(GIII)勝ちを果たすなど若くして活躍されていましたが、飛蚊症による繰り返しの手術を乗り越えた先のGI勝ちでした。

第42回スプリンターズS(GI)-2008年の重賞勝ち馬の血統について=其の二十五=-。
スリープレスナイト 牝 鹿毛 2004.2.7生 早来・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・橋口弘次郎厩舎スリープレスナイト(2004.2.7)の4代血統表クロフネ芦毛 1998.3.31種付け時活性値:1.25フレ...
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