Extravagant Kid(2013.2.24)-第14回アルクオーツスプリント(UAE・GI)の勝ち馬-

Result

Extravagant Kid(エクストラヴァガントキッド) せん 黒鹿毛 2013.2.24生 米国・Vicino Racing Stable生産 馬主・DARRS Inc 米国・Brendan P Walsh厩舎

Extravagant Kid(2013.2.24)の4代血統表
Kiss the Kid
黒鹿毛 2003.4.8
種付け時活性値:0.25【9】
Lemon Drop Kid
鹿毛 1996.5.26
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
Charming Lassie
黒鹿毛 1987.3.6
Seattle Slew 1974.2.15
Lassie Dear 1974.5.2
ブラックタイキス
芦毛 1994.4.9
Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Hat Tab Girl
芦毛 1979.5.4
Al Hattab 1966
Desperate Action 1971.5.25
Pretty Extravagant
黒鹿毛 2008.3.20
仔受胎時活性値:1.00【4】
With Distinction
黒鹿毛 2001.5.18
種付け時活性値:1.50【6】
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
Storm Bird 1978.4.19
Terlingua 1976.2.7
Extravagant Woman
鹿毛 1982.5.2
Alydar 1975.3.23
Squander 1974.5.6
Dancing Dawn
鹿毛 1992.5.20
仔受胎時活性値:1.75【15】
シアトルダンサー
鹿毛 1984.4.22
種付け時活性値:1.75【7】
Nijinsky 1967.2.21
My Charmer 1969.3.25 ♀
Kathy W.
芦毛 1983.3.17
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】
Grey Dawn
芦毛 1962.3.13
種付け時活性値:1.00【20】
Pretty Fresh
鹿毛 1977.5.5
仔受胎時活性値:1.25【5】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5×5、Raise a Native5×5、My Charmer(♀)5×4、Buckpasser5×5>

Extravagant Kid(2013.2.24)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Kiss the Kid
(Mr. Prospector系)
With Distinction
(Storm Cat系)
シアトルダンサー
(Nijinsky系)
Grey Dawn
(Herbager系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
シアトルダンサー
(Jet Action)
6.00 or 4.00
(No. 5-f)
初仔?

*

2021年の第14回アルクオーツスプリント(UAE・GI。メイダン芝1200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 2 Extravagant Kid せん8 59.5 Ryan Moore 1:09.26 Brendan P Walsh 6
2 11 Final Song 牝4 57.5 Christophe Soumillon 1/2 Saeed bin Suroor 4
3 12 Acklam Express せん3 55.5 Rowan Scott クビ Nigel Tinkler 11
4 1 Equilateral せん6 59.5 Frankie Dettori 1 1/4 Charles Hills 3
5 6 Motafaawit せん5 59.5 Pat Dobbs アタマ Doug Watson 7
【アルクオーツスプリント】R.ムーア騎乗の8歳馬が重賞初制覇 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
G1アルクオーツスプリント(芝1200m)が現地27日にドバイのメイダン競馬場で13頭により争われ、R.ムーア騎乗のエクストラヴァガントキッドが序盤は内ラチ方向へ向かうも、中盤から外ラチ方向へ舵を切

2021年の第14回アルクオーツスプリント。メイダン芝1200mの直線コース、13頭が内外の馬群に別れる競馬。内で粘る最年少の3歳馬Acklam Express(2018.4.21)を決勝点寸前で交わし切ったのは、外から鋭く差し込んだ最年長の8歳馬Extravagant Kid。2着には一緒に差し脚を見せた紅一点のFinal Song(2017.4.30)が入りました。Extravagant Kidは通算50戦目にしてのGI初勝利がそのままGレース初勝利となりました。戦歴を辿ればハイランダーS(加GI)2着、ウッドフォードS(米GII)2着、ツインスパイアーズターフスプリントS(米GII)2着、ケネディロードS(加GII)2着、ジャックカルティエS(加GIII)2着と後一歩届かなかったGレース勝利、ドバイの地のGIでなされました。

Extravagant Kidの血統で気になったのは、父Kiss the Kidの母ブラックタイキスです。カタカナ表記の通り日本に輸入された牝馬で、マル外として走り中央2勝を挙げました。1994年生まれ世代で植中昌子氏の持ち馬かつ森秀行厩舎の所属馬でしたので、シーキングザパール(1994.4.16)を思うところですが、ブラックタイキスもブラックタイアフェアー(1986.4.1)の半妹という良血馬でした。

SS以降のエクリプス賞年度代表馬を辿る(其の参)-ブラックタイアフェアー(1986.4.1)-
ブラックタイアフェアー(Black Tie Affair) 牡 芦毛 1986.4.1生~2010.7.1没 愛国・Stephen D. Peskoff生産 馬主・Edward P. Swyer→Jeffrey Sullivan 米国・Walter C.Reese→Ernie T.Poulos厩舎

そんなブラックタイキスが繁殖牝馬として生まれ故郷である米国に帰り、産み落とした仔がKiss the Kid。Kiss the Kidは北米8勝を挙げ、そのその主な勝ち鞍にアップルトンS(米GIII)、クリフハンガーS(米GIII)とGIII2勝。伯父ブラックタイアフェアーという血の後押しがあったのかフロリダ州で種牡馬入りを果たし、後にオハイオ州で種牡馬稼働して、昨年2020年に死亡したようです。Extravagant Kidはフロリダ州産馬で、Kiss the Kidの2年度産駒となります

http://www.ohiostallions.com/KissTheKid.html

「死んだ種牡馬の仔は走る」とは日本の競馬界で聞かれる俗説ですが、Extravagant Kid、亡き父に捧げるGI初勝利となりました。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

#余談。シーキングザパールとブラックタイキス。同世代、同馬主、同厩舎-シーキングザパールは転厩の結果ですが-と共に、シーキングザパールは父Seeking the Gold(1985.4.7)が8歳時交配、ブラックタイキスは父Danzigが16歳時交配と、0の理論的には共に父からミニモの遺伝を受けた馬です。シーキングザパールは競走馬としてもGI2勝の活躍馬であり、繁殖牝馬としてもシーキングザダイヤ(2001.3.1)を輩出しました。シーキングザパールとブラックタイキス共に、仔が種牡馬として供用され、なおかつGI勝ち馬を輩出したというのは素晴らしいことと思います。

タイトルとURLをコピーしました