第1回ペガサスワールドカップターフ招待S(米GI)の勝ち馬-Bricks and Mortar(2014.3.2)-

Result

Bricks and Mortar(ブリックスアンドモルタル) 牡 黒鹿毛 2014.3.2生 米国・George Strawbridge Jr. 生産 馬主・Klaravich Stables, Inc. and Lawrence, William H. 米国・Chad C. Brown厩舎

Bricks and Mortar(2014.3.2)の4代血統表

Giant’s Causeway
栗毛 1997.2.14
種付け時活性値:0.00
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
Storm Bird
鹿毛 1978.4.19
Northern Dancer 1961.5.27
South Ocean 1967.4.8
Terlingua
栗毛 1976.2.7
Secretariat 1970.3.30
Crimson Saint 1969.3.15
Mariah’s Storm
鹿毛 1991.4.1
Rahy
栗毛 1985.2.18
Blushing Groom 1974.4.8
Glorious Song 1976.4.22
イメンス
鹿毛 1979.3.17
Roberto 1969.3.16
Imsodear 1967.3.16
Beyond the Waves
黒鹿毛 1997.5.4
仔受胎時活性値:2.00
Ocean Crest
黒鹿毛 1991.2.26
種付け時活性値:1.25
Storm Bird
鹿毛 1978.4.19
Northern Dancer 1961.5.27
South Ocean 1967.4.8
S. S. Aroma
鹿毛 1981.6.26
Seattle Slew 1974.2.15
Rare Bouquet 1963.5.10
Excedent
鹿毛 1985.5.9
仔受胎時活性値:0.75
Exceller
鹿毛 1973.5.12
種付け時活性値:0.75
Vaguely Noble 1965.5.15
Too Bald 1964.4.29
Broadway Lullaby
鹿毛 1970.4.23
仔受胎時活性値:1.50
Stage Door Johnny
栗毛 1965.5.22
種付け時活性値:1.00
リツトルブレツシング
鹿毛 1964.3.14
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Storm Bird3×3、Prince John5×5>

Bricks and Mortar(2014.3.2)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★Giant’s Causeway
(Storm Cat系)
Ocean Crest
(Storm Bird系)
Exceller
(Aureole系)
Stage Door Johnny
(Princequillo系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Ocean Crest
(My Charmer)
5.50 従兄に米GI馬
(No. 21-a)
7番仔?
(前年産駒なし後?)

*

2019年の第1回ペガサスワールドカップターフ招待S(米GI。ガルフストリームパーク芝9.5F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 7 Bricks And Mortar 牡5 56.2 Irad Ortiz Jr 1:54.59 Chad C Brown 2
2 1 Magic Wand 牝4 50.8 Wayne Lordan 2 1/2 A P O’Brien 7
3 8 Delta Prince 牡6 56.2 Frankie Dettori クビ James Jerkens 6
4 9 Catapult 牡6 56.2 Joel Rosario 1 3/4 John W Sadler 3
5 3 Channel Maker せん5 53.1 Javier Castellano 2 William Mott 4

2019年の第1回ペガサスワールドカップターフ招待S。2018年まではガルフストリームパークターフHとして行われていたGIレースを改装する形で行われる本競走は、賞金総額700万ドル、1着賞金300万ドルという米国の芝路線の年初を飾る高額賞金レースとなりました。

そんなペガサスワールドカップターフ招待Sの栄えある第1回を制したのは、プエルトリコ出身の若手気鋭であるイラッド・オルティス・ジュニア騎手が騎乗したBricks and Mortar。道中は中団から後方に構えたBricks and Mortar、レースが激しく動き始めた4分の3マイルあたりから進出し、直線では馬場中央を雄々しく抜け出しました。その後をMagic Wand(2015.3.13)、Delta Prince(2013.4.10)が追いましたが、Bricks And Mortar、決勝点では2と2分の1馬身差の完勝。Bricks And Mortar、自身初のGI勝ちをこの大一番で果たしました。

Bricks And Mortarは5歳馬ですが、今回のペガサスワールドカップターフ招待Sで8戦6勝、3着2回という少キャリアです。2017年10月のヒルプリンスS(米GIII)3着の後、1年2ヶ月の休養明けとなった前走ガルフストリームパーク芝8Fのオプショナルクレーミング1着を経て、ここに参戦となりました。グレードレース勝ちは、訳すのが難しいことでおなじみの競馬名誉の殿堂博物館S(米GII)に続いて2勝目。Bricks And Mortar、ペガサスワールドカップターフ招待Sが初めてのGIレース挑戦でしたが、そこをキッチリと射止めるあたり、勝負強さを感じます。

では、以下にBricks and Mortarのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Excedent 1985.5.9 不出走
|Miss Excitement 1992.2.23 3勝
||Bordonaro 2001.4.24 10勝 エインシェントタイトルBCS(米GI)ほか米GIII3勝など
|Beyond the Waves 3勝 ロワイヤリュー賞(仏GII)2着ほか仏GIII2着2回、米GIII2着1回
||Emerald Beech 2006.2.28 5勝 グレンズフォールズS(米GIII)
||Sir Ector 2007.4.17 8勝 ヴィンテージクロップS(愛GIII)3着
||Bricks and Mortar 2014.3.2 (本馬) ペガサスワールドカップターフ招待S(米GI) 競馬名誉の殿堂博物館S(米GII)ほか

Bricks and Mortarの牝系は21号族a分枝系。カリフォルニア州産馬の従兄BordonaroはエインシェントタイトルBCS、カウントフリートスプリントH(米GIII)2回、ヴァーノンOアンダーウッドS(米GIII)と米国のスプリント路線でグレードレース4勝を遂げた活躍馬。また、ノングレードではありますが、2006年のサンシャインミリオンズスプリントSも制しています。産地限定競走として知られる同レースは、2012年からはフロリダ州産馬のみが出走可能となりましたけれど、2006年当時はカリフォルニア州産馬も出走が叶いました。なお、↑の近親牝系図の範囲外ですが、Bricks and Mortarの高祖母リットルブレッシングの孫に、ダイナオリンピア(1983.5.2)がいます。同馬は7勝を挙げ、その主な勝ち鞍に札幌日経賞(OP)があり、京阪杯(GIII)2着、ウインターS(GIII)2着、札幌記念(GIII)3着2回、中京記念(GIII)3着、京阪杯3着、ウインターS3着という堅実馬でした。

*

本邦期待のノーザンファーム生産の2014年生まれ世代の2頭、Yoshida(2014.2.24)は6着、アエロリット(2014.5.17)は9着に終わりました。悔しい結果となりましたけれど、両頭の捲土重来に期待します。なお、YoshidaはBricks And Mortarとは旧知であり、2017年の3歳時には競馬名誉の殿堂博物館S、サラナクS(米GIII)、ヒルプリンスSと3走連続で一緒に走っていました。Yoshida、今回は米国の同期生に敗れてしまった訳ですが、また再びの対戦もあるでしょう。次走以降の激突も楽しみにしています。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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