Northern Dancer(1961.5.27)-北の踊り子とその子孫を辿る(No.1)-

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Northern Dancer(ノーザンダンサー) 牡 鹿毛 1961.5.27生~1990.11.16没 加国・Edward P. Taylor生産 馬主・Windfields Farm 米国・Horatio A.Luro厩舎

Northern Dancer(1961.5.27)の4代血統表
Nearctic
黒鹿毛 1954.2.11
種付け時活性値:1.50【6】
Nearco
黒鹿毛 1935.1.24
Pharos
黒鹿毛 1920.4.4
Phalaris 1913.5.16
Scapa Flow 1914
Nogara
鹿毛 1928
Havresac 1915
Catnip 1910
Lady Angela
栗毛 1944
Hyperion
栗毛 1930.4.18
Gainsborough 1915.1.24
Selene 1919 ♀
Sister Sarah
黒鹿毛 1930
Abbots Trace 1917
Sarita 1924
Natalma
鹿毛 1957.3.26
仔受胎時活性値:0.75【3】
Native Dancer
芦毛 1950.3.27
種付け時活性値:1.50【6】
Polynesian
黒鹿毛 1942.3.8
Unbreakable 1935
Black Polly 1936
Geisha
芦毛 1943
Discovery 1931
Miyako 1935
Almahmoud
栗毛 1947.5.18
仔受胎時活性値:0.25【9】
Mahmoud
芦毛 1933
種付け時活性値:1.25【13】
Blenheim 1927.4.16
Mah Mahal 1928
Arbitrator
鹿毛 1937
仔受胎時活性値:0.25【9】
Peace Chance
鹿毛 1931
種付け時活性値:1.25【5】
Mother Goose
黒鹿毛 1922
仔受胎時活性値:1.50【14】

<5代血統表内のクロス:Gainsborough4×5、Chaucer5×5(父方)>

Northern Dancer(1961.5.27)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Nearctic
(Phalaris系)
Native Dancer
(Sickle系)
Mahmoud
(Blandford系)
Peace Chance
(Matchem系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Nearctic 2.75 従弟Halo
(No. 2-d)
初仔

*

1964年の第90回ケンタッキーダービー(チャーチルダウンズ・ダート10F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 7 Northern Dancer 牡3 57.2 Bill Hartack 2:00 Horatio Luro 2
2 11 Hill Rise 牡3 57.2 Bill Shoemaker クビ William B. Finnegan 1
3 6 The Scoundrel 牡3 57.2 Manuel Ycaza 3 1/4 Meshach A. Tenney 4
4 12 Roman Brother せん3 57.2 Wayne Chambers ハナ Burley E. Parke 8
5 2 Quadrangle 牡3 57.2 Bobby Ussery クビ J. Elliott Burch 3

*

1964年の第89回プリークネスS(ピムリコ・ダート9.5F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 4 Northern Dancer 牡3 57.2 Bill Hartack 1:56 4/5 Horatio Luro 2
2 5 The Scoundrel 牡3 57.2 Henry E. Moreno 2 1/4 Meshach A. Tenney 4
3 6 Hill Rise 牡3 57.2 Bill Shoemaker 2 1/2 William B. Finnegan 1
4 3 Quadrangle 牡3 57.2 Braulio Baeza 3 J. Elliott Burch 3
5 2 Roman Brother せん3 57.2 Wayne Chambers 6 Burley E. Parke 5

*

「20世紀の巨星」Northern Dancer。現役時代には14勝を挙げ、その主な勝ち鞍にケンタッキーダービー、プリークネスS、フロリダダービー、フラミンゴS、ブルーグラスS、レムゼンS、クイーンズプレートがあり、ベルモントSでは3着でした。加国の名馬産家エドワード・プランケット・テイラーが送り出した駿馬は、加国産馬として初めてケンタッキーダービーを制した馬となりました。Northern Dancerが制した第90回ケンタッキーダービーの勝ち時計2分フラットは当時のレースレコードであり、半世紀以上を経過し147回を数えた現在でも史上3位の好時計を保持しています。

競走馬として超一流だったNorthern Dancerのその驚くべき能力は、種牡馬として凄まじいまでに発揮されました。以下、代表産駒と共に示すGレースのレース名および格付けは、いずれも施行当時のものです。

  1. Nijinsky(1967.2.21)
    →英ダービー、英2000ギニー、英セントレジャー、愛ダービー、”キング・ジョージ”、デューハーストSほか。20世紀最後の英国三冠馬にして大種牡馬
  2. Fanfreluche(1967.4.9)
    →アラバマSほか。1970年の加国年度代表馬にして米国最優秀3歳牝馬。更に1978年のソヴリン賞最優秀繁殖牝馬
  3. Alma North(1968.4.6)
    →マッチメイカーS(米GI)ほか
  4. Lyphard(1969.5.10)
    →ジャック・ル・マロワ賞(仏GI)、フォレ賞(仏GI)ほか。ダンシングブレーヴ(1983.5.11)の父にして大種牡馬
  5. ノーザンテースト(1971.3.15)
    →フォレ賞(仏GI)ほか。言わずと知れた日本の大種牡馬
  6. Broadway Dancer(1972.2.16)
    →モルニ賞(仏GI)
  7. Dancers Countess(1972.3.23)
    →マッチメイカーS(米GI)ほか
  8. Northernette(1974.3.4)
    →トップフライトH(米GI)、カナディアンオークスほか。後述のStorm Birdの全姉
  9. The Minstrel(1974.3.11)
    →英ダービー(GI)、愛ダービー(GI)、”キング・ジョージ”(英GI)、デューハーストS(GI)ほか。上述のNijinskyの甥
  10. トライマイベスト(1975.4.28)
    →デューハーストS(英GI)ほか。後述のEl Gran Senorの全兄
  11. White Star Line(1975.4.4)
    →ケンタッキーオークス(米GI)、アラバマS(米GI)、デラウェアオークス(米GI)ほか
  12. Northern Baby(1976.4.1)
    →英チャンピオンS(GI)ほか。輸入種牡馬スリルショー(1983.1.27)の父
  13. Storm Bird(1978.4.19)★
    →デューハーストS(英GI)ほか。上述のNorthernetteの全弟。自身も名種牡馬で大種牡馬Storm Cat(1983.2.27)の父
  14. Dance Number(1979.3.28)
    →ベルデイムS(米GI)ほか
  15. ウッドストリーム(1979.5.14)
    →チェヴァリーパークS(英GI)ほか
  16. Hero’s Honor(1980.4.28)
    →ボーリンググリーンH(米GI)、ユナイテッドネイションズH(米GI)ほか
  17. Lomond(1980.2.3)
    →英2000ギニー(GI)ほか。Seattle Slew(1974.2.15)の半弟
  18. Shareef Dancer(1980.3.3)
    →愛ダービー(GI)ほか。Dubai Millennium(1996.3.20)の母父
  19. Spit Curl(1980.4.9)
    →アラバマS(米GI)
  20. El Gran Senor(1981.4.21)
    →英2000ギニー(GI)、愛ダービー(GI)、デューハーストS(英GI)ほか。上述のトライマイベストの全弟
  21. Northern Trick(1981.4.11)
    →ディアヌ賞(仏GI)、ヴェルメイユ賞(仏GI)ほか
  22. Sadler’s Wells(1981.4.11)
    →愛2000ギニー(GI)、エクリプスS(英GI)、愛チャンピオンS(GI)ほか。言わずと知れた世紀の大種牡馬
  23. セクレト(1981.2.12)
    →英ダービー(GI)ほか。タムロチェリー(1999.4.2)の父
  24. Antheus(1982.3.27)
    →ジョッキークラブ大賞(伊GI)ほか
  25. Northern Aspen(1982.2.26)
    →ゲイムリーH(米GI)ほか。名繁殖牝馬Fall Aspen(1976.3.9)の娘
  26. Tate Gallery(1983.2.25)
    →愛ナショナルS(GI)。Sadler’s Wellsの全弟
  27. Ajdal(1984.4.2)
    →ジュライC(GI)、スプリントチャンピオンシップ(英GI)、デューハーストS(英GI)ほか
  28. Local Talent(1986.5.9)
    →ジャンプラ賞(仏GI)ほか

上記のGI級レースを勝った産駒の他にも名種牡馬、大種牡馬となった馬も多く、Vice Regent(1967.4.29)、Be My Guest(1974.4.12)、Fabulous Dancer(1976.2.20)、Danzig(1977.2.12)、Nureyev(1977.5.2)、Fairy King(1982.3.4)など、数え上げれば本当にキリがありません。

むぅ。恐るべしは「20世紀の巨星」、Northern Dancer^^;

という訳で、Northern Dancerの生誕から60年となる2021年、Northern Dancerの仔、孫を辿ってみたいと思います。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

[Northern Dancer(1961.5.27)の主な競走成績]

  1. ケンタッキーダービー、プリークネスS、フロリダダービー、フラミンゴS、ブルーグラスS、レムゼンS、クイーンズプレート
  2. ベルモントS

通算18戦14勝、2着2回、3着2回。

#余談。Northern Dancerが生まれた1961年生まれ世代は、洋の東西を問わず、名馬が揃っている世代です。日本ではシンザン(1961.4.2)、露国ではAnilin(1961)★、そして米国では名種牡馬となったRaise a Native(1961.4.18)と、後世に名を残す馬たちが見えます。