第240回英オークス(GI)の勝ち馬-Forever Together(2015.5.25)-

Result

Forever Together 牝 鹿毛 2015.5.25 生 愛国・Vimal And Gillian Khosla生産 馬主・Michael Tabor & Derrick Smith & Mrs John Magnier 愛国・A P O’Brien厩舎

Forever Together(2015.5.25)の4代血統表

Galileo
鹿毛 1998.3.30
種付け時活性値:0.00

Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Fairy Bridge
鹿毛 1975.5.4
Bold Reason 1968.4.8
Special 1969.3.28 ♀
Urban Sea
栗毛 1989.2.18
Miswaki
栗毛 1978.2.22
Mr. Prospector 1970.1.28
Hopespringseternal 1971.5.27
Allegretta
栗毛 1978.3.10
Lombard 1967.1.31
Anatevka 1969.2.13
Green Room
黒鹿毛 2002.5.1
仔受胎時活性値:1.00
Theatrical
鹿毛 1982.3.13
種付け時活性値:0.75
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28 ♀
ツリーオブノレッジ
鹿毛 1977.3.2
Sassafras 1967.2.19
Sensibility 1971
Chain Fern
鹿毛 1986.2.22
仔受胎時活性値:1.75
Blushing Groom
栗毛 1974.4.8
種付け時活性値:0.75
Red God 1954.2.15
Runaway Bride 1962
Chain Store
鹿毛 1972.5.11
仔受胎時活性値:1.25
Nodouble
栗毛 1965.3.4
種付け時活性値:1.50
General Store
鹿毛 1965.3.28
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer3×4、Special(♀)4×4、Hail to Reason5×5>

Forever Together(2015.5.25)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Galileo
(Sadler’s Wells系)
Theatrical
(Nureyev系)
Blushing Groom
(Red God系)
Nodouble
(Star Kingdom系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Nodouble
(Oceana)
5.50 兄と姉もGI馬
(No. 9-e)
9番仔?
(5連産目?)

*

2018年の第240回英オークス(GI。エプソムダウンズ芝12F6y)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 3 Forever Together 牝3 57.2 Donnacha O’Brien 2:40.39 A P O’Brien 4
2 1 Wild Illusion 牝3 57.2 William Buick 4 1/2 Charlie Appleby 1
3 6 Bye Bye Baby 牝3 57.2 Wayne Lordan 3 1/2 A P O’Brien 5
4 9 Magic Wand 牝3 57.2 Ryan Moore 3 A P O’Brien 2
5 5 Flattering 牝3 57.2 P B Beggy 1/2 A P O’Brien 7

2018年の第240回英オークス。2017年10月4日の1マイルのメイドンを4着、2017年10月22日の1マイル15yのメイドンを3着、明けて2018年5月9日の11F75yのチェシャーオークス(英L)を2着として迎えた、2018年6月1日の12F6yの第240回英オークス。Forever Together、第210回英2000ギニー(GI)を制したドナカ・オブライエン騎手を背に道中は5番手を進み、タッテナムコーナーを回った後は外ラチを目掛けて走り、1番人気だったWild Illusion(2015.2.18)との併せ馬を制して、力強く抜け出しました。Forever Together、デビューから4着、3着、2着と1つずつ着順を上げての4戦目、初勝利が伝統のクラシックとなりました。英オークスが初勝利となった馬は、1983年の第205回を制したSun Princess(1980.5.18)以来、35年ぶりのことでした。また、鞍上のドナカ騎手は英オークス初制覇であり、エイダン・パトリック・オブライエン調教師との父子での勝利となりました。なお、エイダン師は第220回のシャトゥーシュ(1995.4.29)、第223回のImagine(1998.2.20)、第228回のAlexandrova(2003.4.23)、第234回のWas(2009.5.11)、第237回のQualify(2012.4.22)、第238回のマインディング(2013.2.10)に続いて7回目の英オークス制覇となりました。

#余談。Sun Princessはその父イングリッシュプリンス(1971.5.8)が満8歳時の0交配、Forever Togetherはその父Galileoが満16歳時の0交配と、共に父からミニモの遺伝を受けた牝馬です。Sun Princessは孫にフサイチコンコルド(1993.2.11)アンライバルド(2006.4.13)兄弟がいます。また、今回の第240回英オークスで5着までに入ったオブライエン師の管理馬4頭は、いずれもGalileo産駒です。

閑話休題。以下にForever Togetherのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Chain Fern 1986.2.22 不出走
|Dayville 1994.1.19 3勝
||Alexander Ballet 1999.3.15 1勝
|||Hearts of Fire 2007.4.22 4勝 イタリアグランクリテリウム(GI) ツークンフツレネン(独GIII)ほか
|Spanish Fern 1995.1.22 6勝 イエローリボンS(米GI) サンタアナH(米GII)ほか
|Rusty Back 1998.2.25 不出走
||Heatseeker 2003.1.22 7勝 サンタアニタH(米GI) カリフォルニアンS(米GII) ネイティヴダイヴァーH(米GIII)ほか
|Green Room 2002.5.1 不出走
||Lord Shanakill 2006.3.30 5勝 ジャンプラ賞(仏GI) ミルリーフS(英GII) レノックスS(英GII)ほか
||Together Forever 2012.3.19 3勝 フィリーズマイル(英GI)ほか
||Forever Together 2015.5.25 (本馬) 英オークス(GI)

欧米で継承されている9号族e分枝系。Forever Togetherの母Green Roomは3頭のGI勝ち産駒を送り込む名繁殖牝馬。Forever Togetherとよく似た名前の姉Together Foreverは、Forever Togetherの全姉です。「よく似た名前の全姉全妹のGI勝ち馬」ということでは、昨年2017年の第34回ブリーダーズカップ・ディスタフ(米GI)を制したForever Unbridled(2012.4.24)とその全姉Unbridled Forever(2011.4.23)で触れましたが、どちらの姉妹も「Forever」が付くのが、不思議な一致です^^

この後は第124回愛オークス(GI)に向かうというForever Together。ドナカ騎手の手綱で第240回英オークスを制したのですから、そのままドナカ騎手で、馬と人の母国のクラシック制覇を目指してほしいもの。いみじくも、その馬名はForever Together。永遠に一緒に。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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