Arcangelo(2020.5.11)-第154回トラヴァーズS(米GI)の勝ち馬-

Result

Arcangelo(アルカンジェロ) 牡 芦毛 2020.5.11生 米国・Don Alberto Corporation生産 馬主・Blue Rose Farm 米国・Jena M. Antonucci厩舎

Arcangelo(2020.5.11)の4代血統表
Arrogate
芦毛 2013.4.11
種付け時活性値:1.50【6】
Unbridled’s Song
芦毛 1993.2.18
Unbridled
鹿毛 1987.3.5
Fappiano 1977.5.19
Gana Facil 1981.2.9
Trolley Song
芦毛 1983.4.13
Caro 1967.4.11
Lucky Spell 1971.1.28
Bubbler
黒鹿毛 2006.4.5
Distorted Humor
栗毛 1993.3.19
フォーティナイナー 1985.5.11
Danzig’s Beauty 1987.3.7
Grechelle
黒鹿毛 1995.3.11
Deputy Minister 1979.5.17
Meadow Star 1988.5.19
Modeling
芦毛 2012.5.14
仔受胎時活性値:1.75【7】
Tapit
芦毛 2001.2.27
種付け時活性値:0.50【10】
Pulpit
鹿毛 1994.2.15
A.P. Indy 1989.3.31
Preach 1989.3.26
Tap Your Heels
芦毛 1996.2.16
Unbridled 1987.3.5
Ruby Slippers 1982.3.18
Teeming
鹿毛 2001.1.21
仔受胎時活性値:0.50【10】
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
種付け時活性値:0.25【17】
Storm Bird 1978.4.19
Terlingua 1976.2.7
Better Than Honour
鹿毛 1996.2.27
仔受胎時活性値:1.00【4】
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
種付け時活性値:0.00【16】
Blush With Pride
栗毛 1979.6.5
仔受胎時活性値:2.00【16】

<5代血統表内のクロス:Unbridled3×4、Deputy Minister4×4、Mr. Prospector5×5×5>

Arcangelo(2020.5.11)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Arrogate
(Mr. Prospector系)
Tapit
(A.P. Indy系)
Storm Cat
(Storm Bird系)
Deputy Minister
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Arrogate
(Deputy Minister)
5.25
(【7】+【10】+【4】+【16】)
大叔母Rags to Riches
(No. 8-f)
5番仔?
(2連産目?)

*

2023年の第154回トラヴァーズS(米GI。サラトガ・ダート10F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 2 Arcangelo 牡3 57.2 Javier Castellano 2:02.23 Jena M Antonucci 2
2 6 Disarm 牡3 57.2 Joel Rosario 1 Steven Asmussen 6
3 3 Tapit Trice 牡3 57.2 Jose L Ortiz 2 1/2 Todd Pletcher 7
4 1 Forte 牡3 57.2 Irad Ortiz Jr 4 1/2 Todd Pletcher 1
5 5 National Treasure 牡3 57.2 John R Velazquez 1 3/4 Bob Baffert 4
有力3歳馬そろい踏みの米G1トラヴァーズS、アルカンジェロが完勝で世代最強をアピール | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
米サラトガ競馬場で現地26日に行われた“真夏のダービー”ことG1トラヴァーズステークス(3歳、ダート10ハロン)は、ベルモントステークスの覇者で2番人気のアルカンジェロが道中3、4番手追走から直線入

↑で引いたThe New York Racing Association, Inc.の動画の中でも「Midsummer Derby」と実況されていますが、例年8月のサラトガ・ダート10ハロンで行われる「真夏のダービー」トラヴァーズS。2023年の一戦は、父Arrogateが彗星の如く現れて現在も残るトラックレコード1分59秒36で駆けてから7年、仔Arcangeloが見事に父仔2代制覇を遂げたという結末でした。

第147回トラヴァーズS(米GI)の勝ち馬。
Arrogate 牡 芦毛 2013.4.11生 米国・Clearsky Farms生産 馬主・Juddmonte Farms, Inc 米国・Bob Baffert厩舎 Arrogate(2013.4.11)の4代血統表 Unbridle...

今回のトラヴァーズSは2020年生まれ世代の米国最強牡馬を決めるレースという趣がありました。戦前1番人気のForte(2020.2.3)はブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(米GI)の勝ち馬、2番人気のArcangeloはベルモントS(米GI)の勝ち馬、3番人気のMage(2020.4.18)はケンタッキーダービー(米GI)馬、4番人気のNational Treasure(2020.3.17)はプリークネスS(米GI)の勝ち馬。

Forte(2020.2.3)-第39回ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(米GI)の勝ち馬-
Forte(フォルテ) 牡 黒鹿毛 2020.2.3生 米国・South Gate Farm生産 馬主・Repole Stable & St Elias Stable 米国・Todd Pletcher厩舎
Arcangelo(2020.5.11)-第155回ベルモントS(米GI)の勝ち馬-
Arcangelo(アルカンジェロ) 牡 芦毛 2020.5.11生 米国・Don Alberto Corporation生産 馬主・Blue Rose Farm 米国・Jena M. Antonucci厩舎
Mage(2020.4.18)-第149回ケンタッキーダービー(米GI)の勝ち馬-
Mage(メイジ) 牡 栗毛 2020.4.18生 米国・Grandview Equine生産 馬主・OGMA Investments, LLC, Restrepo, Ramiro, Sterling Racing LLC and CMNWLTH 米国・Gustavo Delgado厩舎
National Treasure(2020.3.17)-第148回プリークネスS(米GI)の勝ち馬-
National Treasure(ナショナルトレジャー) 牡 鹿毛 2020.3.17生 米国・Peter E. Blum Thoroughbreds, LLC生産 馬主・SF Racing LLC, Starlight Racing Et Al 米国・Bob Baffert厩舎

2歳王者に三冠路線の勝ち馬が一堂に会するという豪華な顔ぶれ。そんな中で勝ち切ったのは「Test of the Champion」の異名もあるベルモントSを勝ってトラヴァーズSに臨んだArcangelo。7頭立てを2番枠からスタートすると、最初のホームストレッチこそ外から被せられ加減になって行き脚が付かない感じでしたが、第1コーナーを回る時に内から上手く進出し、道中は3、4番手をキープ。第3コーナーから第4コーナーにかけてペースアップした時に外から差を詰め始めたArcangelo、サラトガ・ダートの直線1.75ハロンを迎えた際には先頭に立ち、ハビエル・カスティリャーノ騎手の激励に応えると、差し迫ったマットウィンS(米GIII)勝ち馬Disarm(2020.2.28)に1馬身差を着けたところがゴールでした。

Arcangeloの鞍上を務めたカスティリャーノ騎手は、エクリプス賞最優秀騎手を2013年から2016年まで4年連続で獲得した米国のトップジョッキーのひとり。今回のトラヴァーズSではベルモントS勝ち馬Arcangeloとケンタッキーダービー馬Mageというお手馬2頭を天秤にかけられた結果、Arcangeloを選択されたのですが、Arcangeloが名手の期待に応えました。そしてまたカスティリャーノ騎手はBernardini(2003.3.23)、Afleet Express(2007.4.3)、Stay Thirsty(2008.3.29)、V. E. Day(2011.4.21)、Keen Ice(2012.3.25)、Catholic Boy(2015.4.12)、そしてArcangeloとトラヴァーズS7勝目であり、騎手として最多勝を挙げられています。サスガ。

そうしてArcangeloを管理される女性調教師ジェナ・アントヌッチ師はトラヴァーズS154回の歴史上、2人目の女性調教師による勝利を遂げられました。このあたりは米国競馬の懐の深さというところで、トラヴァーズSを最初に制した女性調教師は、1938年の第69回を制したThanksgiving(1935)を管理されたメアリー・ハーシュ師とのこと。

https://www.bloodhorse.com/horse-racing/articles/255140/the-story-of-a-racehorse-named-thanksgiving
Arcangelo takes command with Travers Stakes triumph
On another difficult day for the racing industry, Arcangelo and his trainer Jena Antonucci continued to give the sport a...

↑で引いたBloodHorseの記事によりますと、メアリー師は

She was the first woman in the country licensed to train Thoroughbred racehorses.

The Story of a Racehorse Named Thanksgiving – BloodHorse

「彼女はサラブレッド競走馬を訓練するために認可された国内で最初の女性だった」。メアリー師の父は米国競馬の史上に残る名調教師のひとりであるマックス・ハーシュ師であり、父娘調教師が100年近く前に既に実現していたのですね。

閑話休題。ベルモントSとトラヴァーズSの連勝を以て、同期のライバルたちに対して「世代最強」をアピールしたArcangelo。こうなりますと秋の目標は、覇道を突き進むべく、再びの父仔制覇を目指すべく、ブリーダーズカップ・クラシック(米GI)となりますでしょうか。思えばカスティリャーノ騎手が最初に出会ったスーパーホースであるGhostzapper(2000.4.6)が、その父Awesome Again(1994.3.29)と果たしたのが初めてのブリーダーズカップ・クラシック父仔制覇でした。Arcangelo、史上3組目のブリーダーズカップ・クラシック父仔制覇を果たせるのかどうか、日本の空の下から楽しみにしています。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

#マックス・ハーシュ師はAssault(1943.3.26)で米国三冠を達成するなどケンタッキーダービー3回、プリークネスS2回、ベルモントS4回の他多数のパターンレース勝ちを収め、1959年に米国競馬殿堂入りを果たされています。

##ブリーダーズカップ・クラシック父仔制覇の2組目はCurlin(2004.3.25)Vino Rosso(2015.3.29)によるものです。

Arcangelo - Jena Antonucci