キャロルハウス(Carroll House) 牡 栗毛 1985.3.5生 愛国・Mrs P. Clarke生産 馬主・吉田善哉氏 英国・Michael A.Jarvis厩舎
Lord Gayle 黒鹿毛 1965 種付け時活性値:0.75 |
Sir Gaylord 黒鹿毛 1959.2.12 |
Turn-to 鹿毛 1951 |
★Royal Charger 1942 |
Source Sucree 1940 | |||
Somethingroyal 鹿毛 1952.3.12 |
Princequillo 1940 | ||
Imperatrice 1938.5.26 | |||
Sticky Case 栗毛 1958 |
Court Martial 栗毛 1942 |
Fair Trial 1932 | |
Instantaneous 1931 | |||
Run Honey 栗毛 1946 |
Hyperion 1930.4.18 | ||
Honey Buzzard 1931 | |||
Tuna 栗毛 1969 仔受胎時活性値:1.75 |
シルバーシヤーク 芦毛 1963 種付け時活性値:1.25 |
Buisson Ardent 栗毛 1953 |
Relic 1945 |
Rose O’Lynn 1944 | |||
Palsaka 芦毛 1954 |
Palestine 1947 | ||
Masaka 1945 | |||
Vimelette 鹿毛 1960 仔受胎時活性値:2.00(0.00) |
ヴイミー 黒鹿毛 1952 種付け時活性値:1.75 |
Wild Risk 1940 | |
Mimi 1943 | |||
Sea Parrot 栗毛 1948 仔受胎時活性値:0.75 |
Ocean Swell 鹿毛 1941 種付け時活性値:1.50 |
||
Precious Polly 栗毛 1937 仔受胎時活性値:0.50 |
<5代血統表内のクロス:Fair Trial4×5、Hyperion4×5、Nearco5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Lord Gayle (Sir Gaylord系) |
シルバーシヤーク (Relic系) |
ヴイミー (Wild Risk系) |
Ocean Swell (Fairway系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ヴイミー (Mimi) |
5.00 or 3.00 |
甥Phoenix Reach (No. 14-c) |
9番仔? |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 16 | キャロルハウス | 牡4 | 59 | Mick Kinane | 2:30.80 | Michael Jarvis | 11 |
2 | 12 | Behera | 牝3 | 54.5 | A Lequeux | 1 1/2 | A De Royer-Dupre | 4 |
3 | 9 | Saint Andrews | 牡5 | 59 | E Legrix | 短アタマ | J-M Beguigne | 3 |
4 | 14 | Young Mother | 牝3 | 54.5 | Alain Badel | アタマ | J-M Beguigne | 3 |
5 | 3 | Sierra Roberta | 牝3 | 54.5 | F Head | 3/4 | A Fabre | 8 |
1989年の第68回凱旋門賞を制したキャロルハウス。結果だけを見れば11番人気の伏兵が稍重の馬場で見せたアップセットでした。けれど、キャロルハウスは戦前までにバーデン大賞(独GI)、フィーニクスチャンピオンS(愛GI)とGI2勝馬だったのです。この第68回凱旋門賞に出走した19頭のうち、戦前までにGI2勝以上挙げていた馬は、キャロルハウスの他にはガネー賞(仏GI)2勝のSaint Andrews(1984.3.22)しかいませんでした。キャロルハウス、その実績を思えば、伏兵でもなんでもなかったのです。キャロルハウスの鞍上のマイケル・キネーン騎手は凱旋門賞初制覇であり、後に第78回をMontjeu(1996.4.4)、第88回をSea The Stars(2006.4.6)で勝利されますが、第68回から10年毎に凱旋門賞を勝たれていた訳ですね。
さて、種牡馬キャロルハウスの代表産駒を挙げておきますと、
- エイシンサンサン(1992.3.7)
→小倉3歳S(GIII)ほか - イブキタモンヤグラ(1992.2.28)
→道新杯(OP)、若駒S(OP)ほか - マチカネヤマビコ(1993.4.22)
→北九州記念(GIII)2着 - カモンマイハウス(1993.4.2)
→マーメイドS(GIII)3着 - ミストフェリーズ(1994.5.2)
→マーキュリーC(統一GIII)3着
エイシンサンサンが小倉3歳Sを制した折は2着がオグリキャップ(1985.3.27)産駒のオグリワン(1992.2.9)。今思えばキャロルハウス、オグリキャップ共に「ブルードメアサイアーがシルバーシャーク」という、1985年生まれ世代の新種牡馬の産駒によるワンツーでした。
[キャロルハウス(1985.3.5)の主な競走成績]
- 凱旋門賞(仏GI)、バーデン大賞(独GI)、フィーニクスチャンピオンS(愛GI)、プリンセスオブウェールズS(英GII)、フュルステンベルクレネン(独GIII)
- 伊ダービー(GI)
- 伊ジョッキークラブ大賞(GI)、ベルリン大賞(独GI)、ロジャーズゴールドC(愛GII)、オカール賞(仏GII)、ゴードンリチャーズS(英GIII)
通算20戦7勝、2着1回、3着6回。
*
カーネギー(Carnegie) 牡 鹿毛 1991.2.26生~2012.8没 英国・Swettenham Stud生産 馬主・Sheikh Mohammed 仏国・Andre Fabre厩舎
Sadler’s Wells 鹿毛 1981.4.11 種付け時活性値:0.25 |
Northern Dancer 鹿毛 1961.5.27 |
Nearctic 黒鹿毛 1954.2.11 |
Nearco 1935.1.24 |
Lady Angela 1944 | |||
Natalma 鹿毛 1957.3.26 |
Native Dancer 1950.3.27 | ||
Almahmoud 1947.5.18 | |||
Fairy Bridge 鹿毛 1975.5.4 |
Bold Reason 鹿毛 1968.4.8 |
▲Hail to Reason 1958.4.18 | |
Lalun 1952 ♀ | |||
Special 鹿毛 1969.3.28 |
Forli 1963.8.10 | ||
Thong 1964.4.23 | |||
Detroit 黒鹿毛 1977.2.24 仔受胎時活性値:1.25 |
Riverman 鹿毛 1969.3.22 種付け時活性値:1.75 |
★Never Bend 鹿毛 1960.3.15 |
Nasrullah 1940.3.2 |
Lalun 1952 ♀ | |||
River Lady 鹿毛 1963.5.17 |
Prince John 1953.4.6 | ||
Nile Lily 1954.3.23 | |||
Derna 鹿毛 1961.2.25 仔受胎時活性値:1.75 |
★Sunny Boy 鹿毛 1944 種付け時活性値:0.00 |
Jock 1936 | |
Fille de Soleil 1935 | |||
Miss Barberie 鹿毛 1950 仔受胎時活性値:0.50 |
Norseman 鹿毛 1940 種付け時活性値:0.25 |
||
Vaneuse 黒鹿毛 1945 仔受胎時活性値:1.00 |
<5代血統表内のクロス:Nearco4×5、Lalun(♀)4×4>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Sadler’s Wells (Northern Dancer系) |
Riverman (Never Bend系) |
★Sunny Boy (Teddy系) |
Norseman (Blandford系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Riverman (Sun Teddy) |
4.50 |
母も凱旋門賞馬 (No. 16-c) |
6番仔? (2連産目?) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | カーネギー | 牡3 | 56 | Thierry Jarnet | 2:31.10 | A Fabre | 1 |
2 | 10 | Hernando | 牡4 | 59 | C Asmussen | 短クビ | F Boutin | 8 |
3 | 1 | Apple Tree | 牡5 | 59 | John Reid | 1/2 | A Fabre | 11 |
4 | 3 | Ezzoud | 牡5 | 59 | W R Swinburn | 短クビ | Sir Michael Stoute | 13 |
5 | 4 | Bright Moon | 牝4 | 57.5 | Olivier Peslier | 短アタマ | A Fabre | 15 |
1994年の第73回凱旋門賞を制したカーネギー。決勝点での混戦を断ち切っての勝利は、第59回を制した母Detroitとの史上初となる「母仔2代の凱旋門賞制覇」となりました。凱旋門賞史上の父仔と母仔、親仔制覇を確認しますと、、、
- Biribi(1923)&Le Pacha(1938)
- Djebel(1937)&Coronation(1946)
- Ribot(1952.2.27)&Molvedo(1958)
- Ribot(1952.2.27)&プリンスロイヤル(1961)
- Sea-Bird(1962.3.8)&Allez France(1970.5.24)
- Rainbow Quest(1981.5.15)&Saumarez(1987.3.28)
- Detroit(1977.2.24)&カーネギー(1991.2.26) ※母仔制覇
- Montjeu(1996.4.4)&Hurricane Run(2002.4.13)
- Urban Sea(1989.2.18)&Sea The Stars(2006.4.6) ※母仔制覇
98回の歴史で9例、うち母仔制覇は2例のみ。そしてまた2頭の凱旋門賞勝ち産駒を送り出したのはRibot唯1頭。
さて、種牡馬カーネギーの代表産駒を挙げておきますと、
- Amalfi(1998.8.27)
→ヴィクトリアダービー(豪GI) - Tuesday Joy(2003.8.21)
→クールモアクラシック(豪GI)、ザBMW(豪GI)、チッピングノートンS(豪GI)、ランヴェットS(豪GI)ほか - Carnegie Express(1998.10.19)
→カンタベリーギニー(豪GI)、ローズヒルギニー(豪GI) - Perlin(1999.11.6)
→アンダーウッドS(豪GI) 、ドゥームベンC(豪GI) - Vision And Power(2002.10.12)
→ジョージライダーS(豪GI)、ドンカスターマイル(豪GI) - ホオキパウェーブ(2001.3.16)
→オールカマー(GII)ほか - カーネギーダイアン(1997.3.19)
→青葉賞(GIII) - マヤノスターダム(2002.4.4)
→阪神ジャンプS(J・GIII)
シャトルサイアーとして活躍したカーネギー、GI勝ちを収めた産駒はいずれもオセアニアで生産された馬たちでした。
日本で平地重賞を制した2頭、ホオキパウェーブとカーネギーダイアンは共に「カーネギー×Mr. Prospector牝馬」の組み合わせで生まれています。「軽さを補う配合をもっと試されていれば」と思うところですが、カーネギーの日本における最大の一発は、「モガミ×フィディオン牝馬」という重厚な血を持つ重賞4勝馬メジロモントレー(1986.4.25)との間にメジロフランシス(2001.3.18)を残したことでした。つまりは、モーリス(2011.3.2)のブルードメアサイアーこそ、カーネギー。
[カーネギー(1991.2.26)の主な競走成績]
- 凱旋門賞(仏GI)、サンクルー大賞(仏GI)、ニエル賞(仏GII)、ユジェーヌアダム賞(仏GII)、フォワ賞(仏GIII)
- ブリーダーズカップ・ターフ(米GI)
通算13戦7勝、2着1回、3着1回。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。