ロマンチックウォリアー(Romantic Warrior/浪漫勇士) せん 鹿毛 2018.3.18生 愛国・Corduff Stud & T. J. Rooney生産 馬主・Peter Lau Pak Fai 香港・C S Shum厩舎
Acclamation 鹿毛 1999.4.26 種付け時活性値:0.50【18】 |
Royal Applause 鹿毛 1993.2.24 |
ワージブ 鹿毛 1983.5.20 |
トライマイベスト 1975.4.28 |
Coryana 1976.4.8 | |||
Flying Melody 鹿毛 1979.5.17 |
Auction Ring 1972 | ||
Whispering Star 1963 | |||
Princess Athena 鹿毛 1985.3.30 |
▲Ahonoora 栗毛 1975.4.12 |
Lorenzaccio 1965.2.23 | |
Helen Nichols 1966 | |||
Shopping Wise 鹿毛 1965 |
フロリバンダ 1958 | ||
Sea Melody 1957 | |||
Folk Melody 鹿毛 2011.4.28 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
Street Cry 黒鹿毛 1998.3.11 種付け時活性値:1.00【12】 |
Machiavellian 黒鹿毛 1987.1.31 |
★Mr. Prospector 1970.1.28 |
Coup de Folie 1982.4.2 | |||
Helen Street 鹿毛 1982.4.4 |
Troy 1976.3.25 | ||
Waterway 1976.4.21 | |||
Folk Opera 栗毛 2004.2.22 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
Singspiel 鹿毛 1992.2.25 種付け時活性値:0.75【11】 |
In the Wings 1986.1.17 | |
Glorious Song 1976.4.22 | |||
Skiphall 栗毛 1998.3.22 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
Halling 栗毛 1991.3.14 種付け時活性値:1.50【6】 |
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Minskip 栗毛 1988.5.6 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
<5代血統表内のクロス:Halo5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Acclamation (トライマイベスト系) |
Street Cry (Mr. Prospector系) |
Singspiel (Sadler’s Wells系) |
Halling (エタン系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Halling | 4.50 (【6】+【6】+【5】+【9】) |
祖母が加GI馬 (No. 10-a) |
3番仔? (3連産目?) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
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1 | 7 | ロマンチックウォリアー | せん6 | 58 | J.マクドナルド | 1:32.3 | 6-5 | 33.4 | 522 [-12] |
C.シャム | 1 | |
2 | 5 | ナミュール | 牝5 | 56 | 武 豊 | 1:32.4 | 1/2 | 13-13 | 32.9 | 450 [-2] |
高野 友和 | 4 |
3 | 10 | ソウルラッシュ | 牡6 | 58 | J.モレイラ | 1:32.4 | ハナ | 10-11 | 33.1 | 510 [-2] |
池江 泰寿 | 2 |
4 | 2 | ガイアフォース | 牡5 | 58 | 長岡 禎仁 | 1:32.6 | 1 | 8-7 | 33.5 | 494 [0] |
杉山 晴紀 | 5 |
5 | 17 | セリフォス | 牡5 | 58 | 川田 将雅 | 1:32.7 | 1/2 | 15-15 | 33.0 | 494 [-4] |
中内田 充正 | 3 |
1F毎の ラップ |
12.1 – 11.0 – 11.4 – 11.9 – 12.0 – 11.3 – 11.2 – 11.4 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.1 – 23.1 – 34.5 – 46.4 – 58.4 – 1:09.7 – 1:20.9 – 1:32.3 |
上り | 4F 45.9 – 3F 33.9 |
東京芝1600m、小雨の稍重馬場、18頭立て。
○ 農林水産省賞典安田記念(GⅠ)
本競走は、1951 年に『安田賞』として創設された重賞競走。競馬法制定や『東京優駿(日本ダービー)』の創設などに尽力した、日本中央競馬会の初代理事長である安田伊左衛門翁に由来する。1958 年、同氏の死去ののち『安田記念』に改称され、1984 年にGⅠ競走として格付けされた。春のマイラーのチャンピオンを決める一戦として、秋の『マイルチャンピオンシップ』と並び大きな目標となっている。
現在ではNHKマイルカップ(GI)、ヴィクトリアマイル(GI)、優駿牝馬(GI)、東京優駿(GI)、そして安田記念という春の5週連続東京芝GI競走の掉尾を飾るレースともなっています。
そんな安田記念の2024年の一戦を制したのは、香港の中距離王ロマンチックウォリアー。日本馬が香港遠征に繰り出す度に大きな壁として立ちはだかって来たロマンチックウォリアー、逆に日本への遠征となった安田記念でしたが、目を見張るその強さは東京芝1600mの舞台でも遺憾なく発揮されました。道中先行5、6番手追走から東京芝Cコースの直線525.9mに向かうと、外にいたステラヴェローチェ(2018.2.19)、前にいたフィアスプライド(2018.4.10)に包まれるような形で抜け出すのに若干苦労したかのように見えましたが、残り400m地点で前が開くとエンジン全開。鞍上のジェームズ・マクドナルド騎手がラスト200mを切ってから右ムチを振るうと最後まで我慢強く脚を使い続け、競り合いながら伸びて来たナミュール(2019.3.2)、ソウルラッシュ(2018.3.28)の2頭を半馬身振り切ったところが決勝点。ロマンチックウォリアー、積み重ねてGI8勝目。GI5連勝で3カ国目のGI勝利を遂げると共に、マクドナルド騎手にもJRA初勝利をプレゼントしたという結末は、フェアリーキングプローン(1995.10.13)、ブリッシュラック(1999.4.3)に続く史上3頭目の香港調教馬による安田記念制覇と相成りました。むぅ、やっぱりメチャクチャ強かった、ロマンチックウォリアー\(^o^)/
前段で「日本馬が香港遠征に繰り出す度に大きな壁として立ちはだかって来たロマンチックウォリアー」と記しましたが、ロマンチックウォリアーのGI8勝を改めて確認してみますと、
- 2022年のクイーンエリザベス2世カップ(香GI)
→日本馬の遠征は無し - 2022年の香港カップ(GI)
→ダノンザキッド(2018.1.29)2着、ジオグリフ(2019.2.25)6着、ジャックドール(2018.4.8)7着、レイパパレ(2017.1.28)9着、パンサラッサ10着 - 2023年のクイーンエリザベス2世カップ(香GI)
→プログノーシス(2018.5.15)2着、ダノンザキッド5着、ジェラルディーナ(2018.5.12)6着 - 2023年のコックスプレート(豪GI)
→日本馬の遠征は無し。ロマンチックウォリアー自身初の豪州遠征で見事に結果を出しました - 2023年の香港カップ(GI)
→ヒシイグアス(2016.1.22)3着、プログノーシス5着、ローシャムパーク(2019.2.10)8着 - 2024年の香港ゴールドC(GI)
→日本馬の遠征は無し。2着が今回共に日本に遠征してくれたヴォイッジバブル(2018.11.3) - 2024年のクイーンエリザベス2世カップ(香GI)
→プログノーシス2着、ノースブリッジ(2018.1.24)3着、ヒシイグアス5着 - 2024年の安田記念(GI)
→ロマンチックウォリアー自身初の日本遠征で見事に結果を出しました
……だいぶん、やられていますね。いや、それは弊サイトでも5回目の登場となりますわ、ロマンチックウォリアー^^;
という訳で、すっかり出涸らしでSEO対策も何も無い弊サイトにおけるロマンチックウォリアーの記事ですが、5回目の投稿にして、ようやく、ごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。
Folk Opera 2004.2.22 5勝 E.P.テイラーS(加GI) ジャンロマネ賞(仏GII)ほか |Opera Lily 2010.3.25 不出走 ||Mr Bailetti 2014.7.17 4勝 アウグスト・B.レギーア大賞(秘GI)ほか |Folk Melody 2011.4.28 1勝 ||Romantic Warrior 2018.3.18 (本馬) クイーンエリザベス2世カップ(香GI)3回 香港カップ(GI)2回 コックスプレート(豪GI) 香港ゴールドC(GI) 安田記念(GI)ほか
ロマンチックウォリアーの牝系は10号族a分枝系。祖母Folk Operaが加国の芝10ハロンの牝馬GIであるE.P.テイラーSの勝ち馬、従兄Mr Bailettiが秘国(ペルー)の3歳GIである芝2800mのアウグスト・B.レギーア大賞勝ち馬と近いところに活躍馬が見えます。近親馬とロマンチックウォリアー自身の成績を思えば、2000m超級をこなすスタミナの素地はあります。ええ、このまま宝塚記念(GI)に連戦するのであれば、「強いものは強い」という感じでになりそうで、中長距離の舞台でも日本勢にとっては恐ろしい強敵です。……と書いていたのですが、ロマンチックウォリアー、宝塚記念は回避の模様。
ともあれ、この後の進路が気になるロマンチックウォリアー、ひとまずは安田記念の疲れを癒やしてほしいものです。東京芝1600mでクソ強いところを見せてくれましたので、涼しくなった時にまた来日してくれたら、日本の競馬ファンも嬉しいはずです。ナショナリズムは働きますけれど、それでも外国の強者が強者ぶりを発揮してくれることを素直に喜び受け入れられるのが、日本の競馬ファンの懐の深く広いところですので、ね(^^)
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。