パンサラッサ(Panthalassa) 牡 鹿毛 2017.3.1生 新ひだか町・木村 秀則氏生産 馬主・広尾レース(株) 栗東・矢作 芳人厩舎
★ ロードカナロア 鹿毛 2008.3.11 種付け時活性値:0.00【8】 |
キングカメハメハ 鹿毛 2001.3.20 |
Kingmambo 鹿毛 1990.2.19 |
Mr. Prospector 1970.1.28 |
Miesque 1984.3.14 | |||
マンファス 黒鹿毛 1991.2.23 |
ラストタイクーン 1983.5.9 | ||
Pilot Bird 1983.2.9 | |||
レディブラッサム 鹿毛 1996.3.4 |
Storm Cat 黒鹿毛 1983.2.27 |
Storm Bird 1978.4.19 | |
Terlingua 1976.2.7 | |||
サラトガデュー 鹿毛 1989.4.3 |
Cormorant 1974.4.21 | ||
Super Luna 1982.4.5 | |||
ミスペンバリー 鹿毛 2002.3.18 仔受胎時活性値:1.50【14】 |
Montjeu 鹿毛 1996.4.4 種付け時活性値:1.25【5】 |
Sadler’s Wells 鹿毛 1981.4.11 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Fairy Bridge 1975.5.4 | |||
Floripedes 鹿毛 1985.5.11 |
★Top Ville 1976.4.5 | ||
Toute Cy 1979.5.4 | |||
Stitching 鹿毛 1992.3.29 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
ハイエステイト 黒鹿毛 1986.3.21 種付け時活性値:1.25【5】 |
Shirley Heights 1975.3.1 | |
Regal Beauty 1981.4.21 | |||
Itching 黒鹿毛 1989.4.16 仔受胎時活性値:0.50【2】 |
Thatching 鹿毛 1975.5.31 種付け時活性値:1.25【13】 |
||
Alligatrix 鹿毛 1980.5.14 仔受胎時活性値:2.00【8】 |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
★ロードカナロア (Mr. Prospector系) |
Montjeu (Sadler’s Wells系) |
ハイエステイト (Mill Reef系) |
Thatching (Forli系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Montjeu (Bold Reason) |
4.25 (【14】+【9】+【2】+【8】) |
高祖母の仔にクロコルージュ (No. 9-f) |
7番仔 (空胎後) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
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1 | 7 | パンサラッサ | 牡6 | 57 | 吉田 豊 | 1:50.795 | 矢作 芳人 | 6 |
2 | 2 | Country Grammer | 牡6 | 57 | Frankie Dettori | 3/4 | Bob Baffert | 2 |
3 | 1 | カフェファラオ | 牡6 | 57 | Joao Moreira | 1/2 | 堀 宣行 | 6 |
4 | 5 | ジオグリフ | 牡4 | 57 | C.ルメール | アタマ | 木村 哲也 | 9 |
5 | 3 | クラウンプライド | 牡4 | 57 | Damian Lane | 1 | 新谷 功一 | 5 |
世界のパンサラッサ、初めてのダートGI出走もなんのその、最内枠から抜群のスタートを決めて一気の逃げ切り勝ち。第4回にして初めて日本の生産調教馬がサウジカップを制するという快挙は、昨年2022年のドバイターフ(UAE・GI)に続いての海外GI2勝目を遂げると共に、世界の舞台で芝とダートのGIを勝利するという結果。とにかく素晴らしい、パンサラッサ!!
そうして1着賞金1000万米ドル、日本円にして13億5千万円の賞金を一気に獲得。沙国の実況アナウンサーの方ではないですが「ボーボーボー!!」と叫びたくなりますね\(^o^)/
世界の矢作こと矢作芳人調教師、信念の馬作り、人作りが本当に実を結んでいます。そしてまた、パンサラッサの鞍上に吉田豊騎手を据え続けられていることも意味があります。昨今の世知辛い騎手事情を考えると、なお一層。「日本人騎手」「馬人一体」「名コンビ」。浪花節でもなんでも、日本人はそういう競馬を求めるところはあると思います。
海外のレースで勝つためには、関係者が同じ方向を向いているというのも大事なピース。たとえば、調教師や厩務員が「吉田豊を乗せたい」と思っているのに、外国人ジョッキーへの乗り替わりを余儀なくされたとしたら、その時点で狂いが生じると俺は思うんです。
【矢作調教師、激白】「吉田豊騎手へ18年越しの恩返し」ドバイ・パンサラッサ起用の舞台裏 – netkeiba特派員 | 競馬コラム – netkeiba.com
今回のサウジカップのレース前、パドックに勢揃いした13名の騎手の中で唯一人だけの日本人騎手であった吉田騎手。映し出された姿から「やってやる」という気迫を感じました。メジロドーベル(1994.5.6)、マイネルラヴ(1995.3.8)、スマイルトゥモロー(1999.4.20)、ショウナンパントル(2002.2.20)、ブルーメンブラット(2003.2.20)、オーロマイスター(2005.1.31)等でGI級競走の勝利を収めていた吉田騎手。2017年12月の落馬による頚椎骨折を乗り越えて、大ベテランの粋に達したデビュー30年目、改めて大輪を咲かされています。
#ブルーメンブラットが制した2008年のマイルチャンピオンシップ(GI)は鮮やかな差し切り勝ちでしたが、1番人気で4分の3馬身差の2着だったのが、2007年のスワンS(GII)で矢作厩舎に重賞初制覇を贈ったスーパーホーネット(2003.3.20)。そのスーパーホーネットがマイルチャンピオンシップの前走毎日王冠(GII)でウオッカ(2004.4.4)をアタマだけ抑えて1着となった際、京都競馬場のオーロラビジョンでレースを見ていたのを思い出します。あれから間もなく15年を迎えると思うと、時は流れたものです。
*
今回のサウジカップは日本調教馬が大挙6頭出走しましたが、上位5頭の内4頭を占めるという結果にもなりました。1着パンサラッサに続いて、3着カフェファラオ(2017.3.3)、4着ジオグリフ(2019.2.25)、5着クラウンプライド(2019.5.4)。
むぅ、間に挟まった2着のCountry Grammer(2017.5.11)は昨年のドバイワールドカップ(UAE・GI)の勝ち馬ですから、ね。どんだけ強いねん、日本調教馬^^;
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世界の舞台で改めて強さと速さを見せたパンサラッサ。次走は中東転戦となるのでしょうか。どのレースに向かうにせよ、その気っ風の良い逃げを見せて欲しいもの。日本の空の下から、ただただ祈っています。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
#本当に余談。「第4回」「逃げ切り」ということでキーワードがつながってしまったのですが、近時、カツラギエース(1980.4.24)が制した1984年の第4回ジャパンカップ(GI)の記事が、弊サイトの人気記事になっています。
オッサンなので世情に疎かったのですけれど、ウマ娘でカツラギエースが公開されたから、だったんですね(^^)