ローブデコルテ 牝 芦毛 2004.4.28生~2014.3.19没 米・Mr. & Mrs. Larry D. Williams生産 馬主・前田 幸治氏 栗東・松元 茂樹厩舎
Cozzene 芦毛 1980.5.8 種付け時活性値:1.75【23】 |
Caro 芦毛 1967.4.11 |
フオルテイノ 芦毛 1959.4.19 |
Grey Sovereign 1948.3.30 |
Ranavalo 1954 | |||
Chambord 栗毛 1955 |
Chamossaire 1942 | ||
Life Hill 1940 | |||
Ride the Trails 鹿毛 1971.5.28 |
Prince John 栗毛 1953.4.6 |
Princequillo 1940 | |
Not Afraid 1948 | |||
Wildwook 鹿毛 1965.5.18 |
Sir Gaylord 1959.2.12 | ||
Blue Canoe 1958.4.13 | |||
Color of Gold 鹿毛 1996.4.29 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
Seeking the Gold 鹿毛 1985.4.7 種付け時活性値:0.50【10】 |
Mr. Prospector 鹿毛 1970.1.28 |
★Raise a Native 1961.4.28 |
Gold Digger 1962.5.28 | |||
Con Game 黒鹿毛 1974.3.20 |
Buckpasser 1963.4.28 | ||
Broadway 1959.2.21 | |||
Sulemeif 栗毛 1980.4.26 仔受胎時活性値:1.75【15】 |
Northern Dancer 鹿毛 1961.5.27 種付け時活性値:0.50【18】 |
Nearctic 1954.2.11 | |
Natalma 1957.3.26 | |||
Barely Even 鹿毛 1969.4.22 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
Creme dela Creme 鹿毛 1963.4.12 種付け時活性値:1.25【5】 |
||
Dodge Me 黒鹿毛 1959.5.1 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
<5代血統表内のクロス:Native Dancer5×5(母方)>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Cozzene (フオルテイノ系) |
Seeking the Gold (Mr. Prospector系) |
Northern Dancer (Nearctic系) |
Creme dela Creme (Hyperion系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Cozzene (Ride the Trails) |
4.25 | 従姉スティルインラブ (No. 10-d) |
4番仔 (4連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | ローブデコルテ | 牝2 | 54 | 安藤 勝己 | 1:56.5 | 2-2-2-2 | 36.4 | 452 [初出走] |
松元 茂樹 | 3 | |
2 | 3 | フィールドウイナー | 牡2 | 54 | 藤田 伸二 | 1:56.7 | 1 1/2 | 1-1-1-1 | 36.7 | 484 [初出走] |
山内 研二 | 2 |
3 | 1 | ノゾミヒカル | 牡2 | 54 | 北村 宏司 | 1:57.7 | 6 | 3-3-4-4 | 37.3 | 456 [初出走] |
後藤 由之 | 7 |
4 | 8 | ショウナンライジン | 牡2 | 54 | 木幡 初広 | 1:57.8 | 1/2 | 3-3-2-3 | 37.6 | 490 [初出走] |
大久保 洋吉 | 5 |
5 | 7 | ローズオットー | 牝2 | 54 | 横山 典弘 | 1:58.1 | 2 | 5-5-4-4 | 37.8 | 482 [初出走] |
萩原 清 | 1 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | ローブデコルテ | 牝3 | 54 | 安藤 勝己 | 1:22.5 | 9-8 | 35.7 | 456 [0] |
松元 茂樹 | 1 | |
2 | 1 | バクシンヒロイン | 牝3 | 54 | 本田 優 | 1:22.6 | 1/2 | 15-11 | 35.3 | 416 [0] |
田所 秀孝 | 6 |
3 | 6 | ニシノマナムスメ | 牝3 | 54 | 長谷川 浩大 | 1:22.6 | クビ | 13-15 | 35.3 | 442 [-2] |
河内 洋 | 2 |
4 | 3 | ノボスイーツ | 牝3 | 54 | 川田 将雅 | 1:22.7 | クビ | 6-6 | 36.0 | 408 [-2] |
阿部 新生 | 11 |
5 | 5 | スマートカスタム | 牝3 | 54 | 福永 祐一 | 1:22.8 | 3/4 | 13-11 | 35.5 | 482 [0] |
大久保 龍志 | 5 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | ローブデコルテ | 牝3 | 55 | 福永 祐一 | 2:25.3 | 7-8-9-9 | 34.7 | 456 [+2] |
松元 茂樹 | 5 | |
2 | 7 | ベッラレイア | 牝3 | 55 | 秋山 真一郎 | 2:25.3 | ハナ | 6-6-6-5 | 35.0 | 444 [-2] |
平田 修 | 1 |
3 | 12 | ラブカーナ | 牝3 | 55 | 菊沢 隆徳 | 2:25.4 | 3/4 | 14-13-11-12 | 34.6 | 432 [0] |
中村 均 | 8 |
4 | 5 | ミンティエアー | 牝3 | 55 | 蛯名 正義 | 2:25.5 | クビ | 7-8-9-9 | 34.9 | 454 [-2] |
勢司 和浩 | 3 |
5 | 8 | ピンクカメオ | 牝3 | 55 | 四位 洋文 | 2:25.7 | 1 1/2 | 10-10-8-5 | 35.4 | 462 [+4] |
国枝 栄 | 7 |
2007年の第68回優駿牝馬。ローブデコルテ、最後の最後、計ったかのように「ハナ」差、9cmだけ先着。見事な末脚でした。鞍上の福永祐一騎手は2004年の第65回ダイワエルシエーロ(2001.5.11)1着、2005年の第66回シーザリオ(2002.3.31)1着、2006年の第67回フサイチパンドラ(2003.2.27)2着、そして2007年の第68回ローブデコルテ1着と4年連続優駿牝馬連対、うち3勝という素晴らしさ。3歳春の牝馬の東京芝2400mにおいて、いかに騎乗馬の能力があれど、こうも立て続けに連対を果たされると、その手腕に脱帽するほかありません。新・オークス男
。ご自身でおっしゃっていた二つ名、確かにそのまま差し上げられます。
戦前は距離を懸念されたローブデコルテ。しかし、終わってみれば当時の優駿牝馬のレースレコードとなる2分25秒3の快時計勝ち。10号族d分枝系、サスガは従姉「3冠牝馬」スティルインラブ(2000.5.2)、従兄「3歳初夏に中山芝1800mをコースレコード勝ち」ビッグバイアモン(1993.4.16)の血統馬。併せて「一発駆けのCozzene系の恐ろしさ」を改めて思いました。
*
ローブデコルテ。初めて馬名を見た時に思ったのは「あ、ダイワテキサスのお母さんと同じ名前」と「雅子様の結婚の儀の折にお召になっていた洋装の礼服がローブデコルテやったなぁ」でした。……私の連想した内容が若干危ないヤツと思わせますが、ローブデコルテ、米国の名種牡馬Cozzeneが23歳時という高齢交配で送り出した芦毛の牝馬、「東京芝2400mマイスター」福永祐一騎手にエスコートされると、見事に史上初の外国産馬によるクラシック制覇、そして史上初の芦毛の優駿牝馬勝ち馬として歴史にその名を刻みました。
当時は、正直「うわ、ユーイチさん、今日は勘弁したってぇな」と思ったもの。はい、ナリタトップロード(1996.4.4)の娘であるベッラレイア(2004.2.27)を応援していました。コメントを引いておきますと、
2着ベッラレイア(2004.2.27)。2分25秒3の走破時計、ハナ差、2着。3歳春の時点で、府中芝2400mの舞台をお父さんよりも0秒1速く駆け抜けましたが、お父さんの時と同様に1枠の馬にわずかに差されてしまいました。お父さんと同い年のウメノファイバー(1996.5.5)とトゥザヴィクトリー(1996.2.22)が1着2着だったオークスにも似た、ハナ差の勝負。
第68回優駿牝馬は2007年5月20日に行われましたので、もう15年以上経っているかと思うと、時の流れの速さを思います。ああ、そして私まだギリギリ20代。30歳になる直前に行われたのでした^^;
*
ローブデコルテは上述の通り従姉スティルインラブ。この優駿牝馬勝ち馬2頭は、それぞれノースヒルズと下河辺牧場にとって新しい基礎繁殖牝馬になるはずでした。ただ、ローブデコルテは10歳、スティルインラブは7歳と2頭共に早世。競馬の神様は時にまだ若い名牝を手許に寄せてしまい、競馬ファンを「ぐぅ」と唸らせてしまいます。スティルインラブは牝馬を残せませんでしたが、ローブデコルテは初仔のスイートメドゥーサ(2010.2.3)、2番仔のエレーデ(2013.3.2)が共に牝馬であり、この10号族の血を後世に伝える役目を継いでくれています。願わくはローブデコルテの孫、曾孫から、ローブデコルテが第68回優駿牝馬で見せた、あの鋭い切れ味を彷彿とさせてくれるような優駿が出現してくれることを祈って。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
*
[ローブデコルテ(2004.4.28)の主な競走成績]
- 優駿牝馬(JpnI)
- 阪急杯(GIII)
通算18戦3勝、2着2回、3着2回。
*
このサイトの管理人、「ローブデコルテと同期の2004年生まれ世代も随分印象に残る世代」って、言ってたわ。
はい。特に牝馬に傑出馬が多く「女馬強し」ということを強く感じたそうです。