シンコウキング 牡 鹿毛 1991.4.24生~2012.5.17没 愛国・Ron Con Ltd and Swettenham Stud生産 馬主・安田修氏 美浦・藤沢和雄厩舎
★ Fairy King 鹿毛 1982.3.4 種付け時活性値:0.00 |
Northern Dancer 鹿毛 1961.5.27 |
Nearctic 黒鹿毛 1954.2.11 |
Nearco 1935.1.24 |
Lady Angela 1944 | |||
Natalma 鹿毛 1957.3.26 |
Native Dancer 1950.3.27 | ||
Almahmoud 1947.5.18 | |||
Fairy Bridge 鹿毛 1975.5.4 |
Bold Reason 鹿毛 1968.4.8 |
Hail to Reason 1958.4.18 | |
Lalun 1952 | |||
Special 鹿毛 1969.3.28 |
Forli 1963.8.10 | ||
Thong 1964.4.23 | |||
Rose of Jericho 鹿毛 1984.3.14 仔受胎時活性値:1.50 |
Alleged 鹿毛 1974.5.4 種付け時活性値:0.25 |
Hoist the Flag 鹿毛 1968.3.31 |
Tom Rolfe 1962.4.14 |
Wavy Navy 1954.3.9 | |||
Princess Pout 鹿毛 1966.3.29 |
Prince John 1953.4.6 | ||
Determined Lady 1959.5.10 | |||
Rose Red 栗毛 1979.4.28 仔受胎時活性値:1.00 |
◆Northern Dancer 鹿毛 1961.5.27 種付け時活性値:0.25 |
Nearctic 1954.2.11 | |
Natalma 1957.3.26 | |||
Cambrienne 鹿毛 1969.2.28 仔受胎時活性値:0.25 |
Sicambre 黒鹿毛 1948 種付け時活性値:1.00 |
||
Torbella 黒鹿毛 1955.3.13 仔受胎時活性値:1.25 |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer2×3>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
★Fairy King (Northern Dancer系) |
Alleged (Ribot系) |
◆Northern Dancer (Nearctic系) |
Sicambre (Prince Bio系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Sicambre | 4.00 | 半兄ドクターデヴィアス (No. 1-t) |
4番仔 (4連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 上り 3F |
馬体重 [前走比] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | シンコウキング | 牡6 | 57 | 岡部幸雄 | 1:08.0 | 34.4 | 466 [-2] |
藤沢和雄 | 6 | |
2 | 18 | エイシンバーリン | 牝5 | 55 | 南井克巳 | 1:08.2 | 1 | 35.1 | 450 [-4] |
坂口正則 | 3 |
3 | 5 | シンコウフォレスト | 牡4 | 57 | 四位洋文 | 1:08.3 | 3/4 | 35.0 | 508 [-4] |
栗田博憲 | 4 |
4 | 8 | スギノハヤカゼ | 牡4 | 57 | 田島裕和 | 1:08.4 | クビ | 35.1 | 482 [+2] |
鹿戸幸治 | 7 |
5 | 3 | マサラッキ | 牡4 | 57 | 河内洋 | 1:08.7 | 1.3/4 | 35.4 | 480 [0] |
増本豊 | 5 |
1997年の第27回高松宮杯。第213代英ダービー(GI)馬ドクターデヴィアス(1989.3.10)の半弟、シンコウキング。極東の地で勝ち得たGI勝利は、半兄が制した英ダービーのおよそ半分の距離、中京芝1200mで開催されたGI昇格2回目の高松宮杯によるもの。桶狭間の電撃の6ハロン戦、黒の帽子に黒の勝負服をまとった「ジョッキー」岡部幸雄に導かれたシンコウキング、道中は内ラチ沿いの6番手から7番手に構えると、直線では上手く馬場中央に持ち出されてメンバー中最速となる上がり3ハロン34秒4の末脚を見せ、決勝点ではエイシンバーリン(1992.3.11)を1馬身差を着けての快勝でした。
シンコウキングの血統表を見た時、やはり気になるのは「Northern Dancer2×3」のインブリードですよね。かのEnable(2014.2.12)が第239回英オークス(GI)を制した際にも引き合いに出しましたけれど、強烈なクロス。シンコウキング、Enable共に0の理論的には、それぞれの先祖がミニモの遺伝により0化されているため、弊害のないクロスとして処理されているという判断です。
さて、シンコウキングは日本でも種牡馬供用されましたが、シャトル供用先であった新国での礼が厚く、2003年から新国に完全移籍の上、種牡馬として稼働しました。そんなシンコウキングの主な代表産駒を記しておきますと、
- C’est la Guerre(2004.10.8)
→ニュージーランドダービー(GI) - Bramble Rose(1999.11.17)
→ニュージーランドオークス(GI)ほか - Eskimo Queen(2003.9.26)
→クイーンズランドオークス(豪GI)、クールモアクラシック(豪GI)ほか - Barinka(2004.10.24)
→ブリーダーズS(新GI)ほか - Close Up(2009.10.26)
→タージノT(新GI)ほか - Azkadellia(2011.9.17)
→クイーンオブザターフS(豪GI)ほか - Thumbs Up(2004.10.5)
→香港クラシックマイルほか。ルーラーシップ(2007.5.15)が第38回クイーンエリザベスII世カップ(香GI)を制した際には2着でした - ロードダルメシアン(1999.3.26)
→福島民報杯(OP)
クラシック勝ち馬3頭含むGI勝ち馬を6頭も送り込んだあたり、サスガに世界的良血馬シンコウキング。距離に負けなかったのは、その血の成せる業というところだったのでしょうか。ともあれ、この記事を書くにあたり改めて確認してみれば、シンコウキングの勝ち鞍の最長距離は東京芝1800mで開催されていた富士S(当時OP、現GII)。産駒が距離をこなせる下地は、シンコウキングの母系と共に、その競走成績にもありました。
そしてまた、シンコウキングが出走したレースと言えば、後に振り返れば豪華だった1995年の府中S(準OP)を思い出します。1着トロットサンダー(1989.5.10)、2着シンコウキング、3着ショウリノメガミ(1991.3.4)、4着トーワウィナー(1990.3.19)、5着シャインフォード(1991.5.20)と掲示板に載った5頭はいずれも後のオープン馬。そして上位2頭はGI勝ち馬、3着馬はGI2着馬まで出世したのですから、ね。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
*
[シンコウキング(1991.4.24)の主な競走成績]
- 高松宮杯(GI)
- スプリンターズS(GI)、香港国際ボウル(GII)、シルクロードS(GIII)
通算27戦8勝、2着5回、3着5回。
*
シンコウキングさん、自身唯一の重賞勝ちをGIレースで収められたところがカッコいいですね。
ああ。その勝負強さ、大したものやなぁ。
種牡馬としても活躍されましたし、このサイトの管理人も述べていますが、サスガに世界的良血馬です。