Dardanos(ダルダノス) 牡 鹿毛 2023.5.8生 独国・Barbara Holubova生産 馬主・Stall Bergholz 独国・Andreas Wöhler厩舎
| Soldier Hollow 鹿毛 2000.2.25 種付け時活性値:1.50【22】 |
In the Wings 鹿毛 1986.1.17 |
Sadler’s Wells 鹿毛 1981.4.11 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
| Fairy Bridge 1975.5.4 | |||
| High Hawk 鹿毛 1980.3.17 |
Shirley Heights 1975.3.1 | ||
| Sunbittern 1970 | |||
| Island Race 鹿毛 1995.4.20 |
Common Grounds 鹿毛 1985.4.20 |
★Kris 1976.3.23 | |
| Sweetly 1975.2.10 | |||
| Lake Isle 青鹿毛 1989.4.5 |
★Caerleon 1980.3.27 | ||
| Inisfree 1981.2.11 | |||
| Delegation 鹿毛 2010.2.16 仔受胎時活性値:1.00【12】 |
Mount Nelson 鹿毛 2004.4.7 種付け時活性値:1.25【5】 |
ロックオブジブラルタル 鹿毛 1999.3.8 |
デインヒル 1986.3.26 |
| Offshore Boom 1985.3.23 | |||
| Independence 鹿毛 1998.2.9 |
Selkirk 1988.2.19 | ||
| Yukon Hope 1993.3.18 | |||
| Delta Diva 芦毛 2005.3.4 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
Victory Gallop 鹿毛 1995.5.30 種付け時活性値:0.25【9】 |
▲Cryptoclearance 1984.4.9 | |
| Victorious Lil 1989.4.13 | |||
| Tjinouska 芦毛 1998.4.17 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
Cozzene 芦毛 1980.5.8 種付け時活性値:0.25【17】 |
||
| Ocean Jewel 鹿毛 1983.3.20 仔受胎時活性値:1.50【14】 |
<5代血統表内のクロス:Sharpen Up5×5>
| 父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
|---|---|---|---|
| Soldier Hollow (Sadler’s Wells系) |
Mount Nelson (デインヒル系) |
Victory Gallop (Mr. Prospector系) |
Cozzene (フオルテイノ系) |
| 形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
| Soldier Hollow | 5.00 (【12】+【4】+【6】+【14】) |
半兄2頭がリステッド勝ち馬 (No. 3-d) |
4番仔? (4連産目?) |
*
| 着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 15 | Dardanos | 牡3 | 58 | Wladimir Panov | 2:39.79 | A Wohler | 15 |
| 2 | 11 | Chiefland | 牡3 | 58 | Cieren Fallon | 1 | Henk Grewe | 8 |
| 3 | 3 | Salitos | 牡3 | 58 | Bauyrzhan Murzabayev | 1 | P Schiergen | 5 |
| 4 | 7 | Kairos | 牡3 | 58 | Leon Wolff | 2 | Henk Grewe | 7 |
| 5 | 13 | Quitos | 牡3 | 58 | Oliver Wilson | 2 | Christian Sprengel | 14 |

2026年の第157回独ダービー。北半球主要国の「ダービー」の掉尾を飾るのは毎年独ダービー。ハンブルク芝2400m、稍重馬場、18頭立て。ゲートが開くと、「ムル様」ことバウルジャン・ムルザバエフ騎手のSalitos(2023.3.15)やシビル・フォークト騎手のウニオンレネン(独GII)勝ち馬にして独国馬なのにEnglishman(2023.1.31)などが前をうかがいましたが、スタート後はしばらく1頭だけ外を走っていたシーレン・ファロン騎手のChiefland(2023.2.22)がハナを奪い、レースを引っ張りました。ウラジミール・パノフ騎手騎手のDardanosはその外側、番手で折り合いをつけました。2コーナーから向正面にかけて、後方に控えていたレオン・ヴォルフ騎手のKairos(2023.4.14)が大外から一気にポジションを上げ、先頭へ躍り出る大胆な騎乗ぶり。そのままKairosが先頭で最終コーナーに入ろうとした時には、2番手がChiefland、3番手がSalitosと「Liberty Racing」の「青、黃三つ星」の勝負服3頭が上位を占めたまま直線へ。ハンブルク芝の直線500mでは18頭が横に広がりながら、多くが馬場の外側を目掛けて駆けました。中でも目覚ましい脚を見せたのは道中終始先行策を取っていた、緑の帽子に「赤、黒袖」の勝負服をまとったパノフ騎手に鼓舞されたDardanos。残り300mの地点で先頭に立つと、最後は外ラチ沿いでChiefland、Salitosとの勝負となりましたが、1着でゴールポストを駆け抜けました。
↑で引いたJRA-VAN Worldの記事でも独ダービーは大波乱、単勝85倍の伏兵ダルダノスが金星
というタイトルが付けられていますけれど、157回を誇る独ダービーの歴史において、単勝オッズ84.8倍は史上最高の単勝配当となりました。5月14日にドルトムント芝2050mでようやく1勝目を挙げ、6月21日のドルトムント芝2050mのダービートライアルのリステッドレースで2着、そうして迎えた7月5日の独ダービーだったのですから仕方ありませんね^^;。そんな単勝15番人気馬と共に殊勲を立てたパノフ騎手は5回目の独ダービー騎乗で初勝利となりGIレースも嬉しい初制覇となりました。またアンドレアス・ヴェーラー調教師はPik König(1989.2.13)、Belenus(1996.4.12)、Waldpark(2008.3.29)、Isfahan(2013)、Laccario(2016.3.26)に続いてDardanosが6頭目(!!)の独ダービー勝ち馬となりました。Dardanosはヴェーラー厩舎に転厩した後は1着、2着、1着であり、サスガは独国競馬史上に残る名伯楽の一角、ヴェーラー師というところでしょうか。そしてまた馬主のシュタルベルクホルツも独ダービー初優勝となったのですが、
Als Jährling ersteigerte der Stall Bergholz auf der BBAG Auktion im badischen Iffezheim Dardanos für 10.000 Euro.
Außenseiter Dardanos erobert den Derby-Olymp – Deutscher Galopp
ダルダノスは1歳時、バーデン地方イフェッツハイムで開催されたBBAGセールにおいて、ベルクホルツ厩舎が1万ユーロで落札した
ということで、今回の独ダービーの1着賞金が39万ユーロですから、Dardanos、独ダービー勝ちだけで落札額の39倍を獲得しました。併せて、シュタルベルクホルツはハンス=ヴィルヘルム・イェンケル氏とフリードリヒ・フォン・レンテ氏の共同事業ですが、レンテ氏は「Liberty Racing」の株式も保有されているそうで、今回の独ダービーの1着から4着すべての馬に関与されているという結果でもありました。
Dardanosの父Soldier HollowはPastorius(2009.3.13)、Weltstar(2015.3.31)に続いてDardanosが3頭目の独ダービー勝ち馬となりました。Soldier Hollowは現役時代に12勝を挙げバイエリシェスツフトレネン(独GI)2回、ローマ賞(伊GI)2回、ドラール賞(仏GII)、ユーロC(独GII)、ヴィルトシャフト大賞(独GIII)、フィナンツグルペ賞(独GIII)、ヘッセンポカール(独GIII)、ヴィーゼンホフ牧場賞(独GIII)と独伊のグループレース10勝の名馬であり、3歳から7歳まで5年連続でグループレース勝ちを収めるという息の長い活躍を見せました。姿形の美しさも問われる独国で種牡馬入りしたSoldier Hollow、2016年、2018年、2019年に独国の首位種牡馬となり、2024年の死後の2025年にも4度目の同タイトルを獲得しました。Soldier Hollow、死してなお首位種牡馬に輝き、さらにダービー勝ち産駒を輩出するという、まさに「名馬にして名種牡馬」でした。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

