ルークズネスト(2018.3.11)&アドマイヤハダル(2018.4.18)-2021年のクラシック候補生を確認する(No.21)-

Pedigree

ルークズネスト 牡 鹿毛 2018.3.11生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・窪田芳郎氏 栗東・浜田多実雄厩舎

ルークズネスト(2018.3.11)の4代血統表
モーリス
鹿毛 2011.3.2
種付け時活性値:1.50【6】
スクリーンヒーロー
栗毛 2004.4.18
グラスワンダー
栗毛 1995.2.18
Silver Hawk 1979.4.20
Ameriflora 1989.1.29
ランニングヒロイン
鹿毛 1993.4.8
サンデーサイレンス 1986.3.25
ダイナアクトレス 1983.5.4
メジロフランシス
鹿毛 2001.3.18
カーネギー
鹿毛 1991.2.26
Sadler’s Wells 1981.4.11
Detroit 1977.2.24
メジロモントレー
黒鹿毛 1986.4.25
モガミ 1976.5.18
メジロクインシー 1981.7.1
ヴィラ
鹿毛 2011.4.16
仔受胎時活性値:1.50【6】

ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:0.00【8】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao 1980.2.28
Burghclere 1977.4.26
サミットヴィル
鹿毛 2000.3.3
仔受胎時活性値:0.50【10】
★Grand Lodge
栗毛 1991.3.6
種付け時活性値:0.00【8】
Chief’s Crown 1982.4.7
La Papagena 1983.5.26
Tina Heights
鹿毛 1995.4.28
仔受胎時活性値:1.00【4】
Shirley Heights
鹿毛 1975.3.1
種付け時活性値:0.75【19】
Catina
栗毛 1985.1.27
仔受胎時活性値:0.25【9】

<5代血統表内のクロス:サンデーサイレンス3×4、Danzig5×5、Lyphard5×5>

ルークズネスト(2018.3.11)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
モーリス
(Roberto系)
ディープインパクト
(サンデーサイレンス系)
★Grand Lodge
(Danzig系)
Shirley Heights
(Mill Reef系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
モーリス
(ランニングヒロイン)
3.25 祖母が英GIII勝ち馬
(No. 1-m)
3番仔
(3連産目)

*

2021年の第35回中日スポーツ賞ファルコンS(GIII。中京芝1400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 1 ルークズネスト 牡3 56 幸 英明 1:20.1 1-1 35.0 510
[+10]
浜田 多実雄 3
2 4 グレナディアガーズ 牡3 57 川田 将雅 1:20.1 アタマ 2-2 34.9 458
[0]
中内田 充正 1
3 13 モントライゼ 牡3 57 C.ルメール 1:20.5 2 1/2 8-7 34.8 494
[+2]
松永 幹夫 2
4 5 サルビア 牝3 54 池添 謙一 1:20.5 アタマ 4-3 35.0 458
[0]
鈴木 孝志 6
5 7 インフィナイト 牝3 54 藤井 勘一郎 1:20.6 1/2 4-7 35.0 490
[-6]
音無 秀孝 9

2021年の第35回中日スポーツ賞ファルコンS。2020年の2歳マイル王者グレナディアガーズ(2018.2.4)の3歳初戦ということで注目を集めた一戦。

グレナディアガーズ(2018.2.4)-第72回朝日杯フューチュリティS(GI)の勝ち馬-
グレナディアガーズ 牡 鹿毛 2018.2.4生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・中内田充正厩舎

ありがとうございます、グレナディアガーズの記事は弊サイトでもよくご覧いただいている記事のひとつです。閑話休題。15頭立ての桶狭間の一戦を制したのは逃げた3番人気のルークズネストと幸英明騎手。道中やや離れた2番手から進んだ1番人気のグレナディアガーズと川田将雅騎手、最後の直線で満を持して追い出したと思ったのですが、内のルークズネストの二枚腰が見事。ルークズネスト、直線で幸騎手の右手綱が不意な状態になり、若干外にヨレ加減で馬体を併せる形になった後、鞍上の鼓舞に応えてよく踏ん張りました。自力で刻んだ中京芝1400mの勝ち時計1分20秒1はファルコンSのレースレコード。伊達や酔狂で中京芝1600mのシンザン記念(GIII)でピクシーナイト(2018.5.14)の2着に差し込み、モーリス産駒のワンツーフィニッシュの片棒を担いだ訳ではありません。

ピクシーナイト(2018.5.14)&ファインルージュ(2018.3.11)-2021年のクラシック候補生を確認する(No.11)-
ピクシーナイト 牡 鹿毛 2018.5.14生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)シルクレーシング 栗東・音無秀孝厩舎ファインルージュ 牝 鹿毛 2018.3.11生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・六井元一氏 美浦・木村哲也厩舎

そしてまた、モーリス産駒は前週のフィリーズレビュー(GII)を制したシゲルピンクルビー(2018.1.26)に続いて2週連続での重賞制覇となりました。

シゲルピンクルビー(2018.1.26)&アナザーリリック(2018.3.17)-2021年のクラシック候補生を確認する(No.20)-
シゲルピンクルビー 牝 栗毛 2018.1.26生 日高・天羽牧場生産 馬主・森中蕃氏 栗東・渡辺薫彦厩舎アナザーリリック 牝 鹿毛 2018.3.17生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)シルクレーシング 美浦・林徹厩舎

モーリス自身が古馬になって良さを見せたように、産駒は3歳になってから真価を発揮し始めたように見受けます。そしてまた阪神芝1400mのフィリーズレビュー、中京芝1400mのファルコンSでポンポンとレコード勝ちを見せたところに「非根幹距離はRoberto系」を思いました。

改めてルークズネスト、その馬名意味は「イギリスにある建造物の名前より。父名、母名より連想」ということ。父モーリスは「人名より」であり英語圏や仏語圏に見られる名前。母ヴィラは「邸宅、屋敷(独)。母名より連想」 であり、「英国にある屋敷」という連想になったのでしょう。……む、確認を進めると、もうちょっと深い意味の連想がありそうにも思ったのですが、後は皆様でお調べになってみてくださいませませ。

Rooks Nest House - Wikipedia

*

アドマイヤハダル 牡 鹿毛 2018.4.18生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・近藤旬子氏 栗東・大久保龍志厩舎

アドマイヤハダル(2018.4.18)の4代血統表
ロードカナロア
鹿毛 2008.3.11
種付け時活性値:0.25【9】
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン 1983.5.9
Pilot Bird 1983.2.9
レディブラッサム
鹿毛 1996.3.4
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
Storm Bird 1978.4.19
Terlingua 1976.2.7
サラトガデュー
鹿毛 1989.4.3
Cormorant 1974.4.21
Super Luna 1982.4.5
スウェアトウショウ
鹿毛 2008.5.17
仔受胎時活性値:0.25【9】
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:1.25【5】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao 1980.2.28
Burghclere 1977.4.26
タバサトウショウ
鹿毛 1993.3.29
仔受胎時活性値:1.50【14】
ダンシングブレーヴ
鹿毛 1983.5.11
種付け時活性値:0.25【9】
Lyphard 1969.5.10
Navajo Princess 1974.3.31
サマンサトウショウ
黒鹿毛 1985.4.8
仔受胎時活性値:1.75【7】
トウシヨウボーイ
鹿毛 1973.4.15
種付け時活性値:0.75【11】
マーブルトウシヨウ
青鹿毛 1978.4.27
仔受胎時活性値:1.50【6】

<5代血統表内のクロス:Lyphard4×5(母方)、Northern Dancer5×5>

アドマイヤハダル(2018.4.18)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ロードカナロア
(Mr. Prospector系)
ディープインパクト
(サンデーサイレンス系)
ダンシングブレーヴ
(Lyphard系)
トウシヨウボーイ
(Princely Gift系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ディープインパクト
(Wishing Well)
5.00 叔父ピンクカメハメハ
(No. 5-j セヴアイン系)
6番仔
(6連産目)

*

2021年の若葉S(L。阪神芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 6 アドマイヤハダル 牡3 56 松山 弘平 1:59.5 4-4-4-3 33.7 484
[+8]
大久保 龍志 2
2 2 シュヴァリエローズ 牡3 56 北村 友一 2:00.0 3 5-5-6-6 33.9 444
[0]
清水 久詞 1
3 9 スタッドリー 牡3 56 吉田 隼人 2:00.0 クビ 9-8-8-8 33.7 516
[-6]
奥村 豊 6
4 1 アウスヴァール 牡3 56 古川 吉洋 2:00.3 1 3/4 1-1-1-1 34.8 478
[0]
昆 貢 7
5 10 ジャッカル 牡3 56 武 豊 2:00.5 1 3-3-2-2 34.9 502
[0]
吉岡 辰弥 5

2021年の若葉S。阪神芝2000mで行われる皐月賞(GI)トライアル、2021年の勝ち馬として名乗りを上げたのは2番人気のアドマイヤハダルと松山弘平騎手。10頭立ての道中は4番手で進み、直線に入るとスパーンと抜け出して後続を3馬身突き放しての完勝。阪神芝2000mの舞台では、出世レースとしても知られるエリカ賞でディープモンスター(2018.3.5)を抑えて勝利を収めていたアドマイヤハダル、勇躍、東上の権利を得ました。

アスコルターレ(2018.4.4)&ディープモンスター(2018.3.5)-2021年のクラシック候補生を確認する(No.17)-
アスコルターレ 牡 黒鹿毛 2018.4.4生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・西村真幸厩舎ディープモンスター 牡 青鹿毛 2018.3.5生 新ひだか・矢野牧場生産 馬主・DMMドリームクラブ(株) 栗東・池江泰寿厩舎

昨年2020年の若葉Sでアドマイヤビルゴ(2017.1.27)が叩き出した勝ち時計1分58秒6は出色でしたが、アドマイヤハダルが刻んだ1分59秒5もレース史上3位の立派なタイムです。今回も含めた若葉Sの勝ち馬を確認してみれば、アドマイヤグルーヴ(2000.4.30)アドマイヤフジ(2002.3.1)、アドマイヤデウス(2011.6.6)、アドマイヤダイオウ(2013.3.9)、アドマイヤビルゴ、そしてアドマイヤハダルと6頭も勝ち馬が見えます。冠名「アドマイヤ」に所縁の深いレースと言えるでしょう。そしてまた、アドマイヤハダルの鞍上を務められた松山騎手はこの2021年3月20日土曜日、1日5勝で特別レースは3連勝の大活躍。元々達者な若手だった松山騎手、デアリングタクト(2017.4.15)で牝馬三冠騎手となられたことにより、箔が付いて一層磨きが掛かったように感じます。元に戻ってアドマイヤハダル、その馬名意味は「冠名+ケンタウルス座のベータ星より」ということです。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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