2017年のクラシック候補生を確認する(其の弐拾肆)

クイーンマンボ 牝 青毛 2014.3.28生 新ひだか・グランド牧場生産 馬主・(株)ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン 栗東・角居勝彦厩舎

クイーンマンボ(2014.3.28)の4代血統表
マンハッタンカフェ
青鹿毛 1998.3.5
種付け時活性値:1.75
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.3.25
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.2
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
サトルチェンジ
黒鹿毛 1988.4.2
Law Society
黒鹿毛 1982.2.16
Alleged 1974.5.4
Bold Bikini 1969.4.11
Santa Luciana
黒鹿毛 1973
★Luciano 1964
Suleika 1954
スズカエルマンボ
鹿毛 2005.5.15
仔受胎時活性値:2.00
シンボリクリスエス
黒鹿毛 1999.1.21
種付け時活性値:1.25
Kris S.
黒鹿毛 1977.4.25
Roberto 1969.3.16
Sharp Queen 1965.4.19
Tee Kay
黒鹿毛 1991.2.9
★Gold Meridian 1982.4.14
Tri Argo 1982.5.18
スプリングマンボ
鹿毛 1995.4.16
仔受胎時活性値:0.25
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
種付け時活性値:1.00
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
キーフライヤー
鹿毛 1986.3.30
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
種付け時活性値:0.50
Key Partner
黒鹿毛 1976.3.26
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Hail to Reason4×5>

クイーンマンボ(2014.3.28)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
マンハッタンカフェ
(Halo系)
シンボリクリスエス
(Roberto系)
Kingmambo
(Mr. Prospector系)
Nijinsky
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
マンハッタンカフェ
(サトルチェンジ)
4.50 or 2.50 伯父スズカマンボ
(No. 7)
3番仔
(2連産目)

2017年の第53回関東オークス(JpnII)。川崎ダート2100mで砂の3歳牝馬女王を勝ち得たのは、その名にクイーンを戴くクイーンマンボでした。グランド牧場、ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン、そして角居勝彦調教師というサンビスタ(2009.3.18)でもおなじみのトリオ、新たな砂の名牝候補を送り込みました。

では、以下にクイーンマンボのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

キーフライヤー 1986.3.30 3勝 シープスヘッドベイH(当時米GIII。現シープスヘッドベイS、米GII)2着 ニューヨークH(現ニューヨークS、米GII)3着ほか
|レース 1992.1.21 1勝
||レースウィング 1999.3.19 5勝
|||グリッターウイング 2007.4.25 5勝 レパードS(現GIII)2着 小倉サマージャンプ(J・GIII)3着
||トーセンアレス 2007.4.22 現役 浦和記念(JpnII)3着
|スプリングマンボ 1995.4.16 不出走
||スズカマンボ 2001.4.28 4勝 天皇賞・春(GI)、朝日チャレンジC(現チャレンジC、GIII)ほか
||スズカエルマンボ 2005.5.15 3勝
|||クイーンマンボ 2014.3.28  関東オークス(JpnII) 兵庫チャンピオンシップ(JpnII)3着
||スプリングサンダー 2007.5.10 5勝 阪急杯(GIII)2着 CBC賞(GIII)2着 阪神牝馬S(GII)3着

近親ではやはり伯父スズカマンボ。満4歳時の第131回天皇賞・春、18頭立て13番人気を跳ね返しての勝利でした。その天皇賞制覇で種牡馬入りの道が開けたスズカマンボ、GI3勝を挙げたメイショウマンボ(2010.2.25)、そして上述のサンビスタと2頭のJRAGI勝ち馬を送り出したのですから、立派。

*

アンジュデジール 牝 黒鹿毛 2014.5.1生 浦河・辻牧場生産 馬主・安原浩司氏 栗東・昆貢厩舎

アンジュデジール(2014.5.1)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:0.75
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963.3.16
Highclere 1971.4.9
ティックルピンク
栗毛 2006.4.1
仔受胎時活性値:1.75
フレンチデピュティ
栗毛 1992.1.30
種付け時活性値:1.25
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
Mitterand
鹿毛 1981.2.19
Hold Your Peace 1969.1.24
Laredo Lass 1971.3.19
ブラッシングプリンセス
栗毛 1996.2.17
仔受胎時活性値:0.25
★Crafty Prospector
栗毛 1979.4.7
種付け時活性値:0.00
★Mr. Prospector 1970.1.28
Real Crafty Lady 1975.4.2
Princess Laika
栗毛 1980.3.14
仔受胎時活性値:1.75
Blushing Groom
栗毛 1974.4.8
種付け時活性値:1.25
Cool Mood
栗毛 1966.4.7
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5×5>

アンジュデジール(2014.5.1)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
フレンチデピュティ
(Deputy Minister系)
★Crafty Prospector
(Mr. Prospector系)
Blushing Groom
(Red God系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
フレンチデピュティ 5.00 叔父オールブラッシュ
(No. 2-n)
4番仔
(4連産目)

2017年の第21回スパーキングレディーC(JpnIII)。第53回関東オークスでは上述のクイーンマンボの2着だったアンジュデジール。川崎ダート1600mの古馬牝馬との混合重賞で、現在の砂の女王とも言うべきホワイトフーガ(2012.3.28)を破って重賞初制覇を遂げました。アンジュデジール、その馬名意味は「天使の欲望(仏)」 ということです。Ange Desir、なるほど。

アンジュデジールの最優性先祖である母父フレンチデピュティは、現役時代に4勝を挙げ、その主な勝ち鞍にジェロームH(当時米GII。現ジェロームS、米GIII)があります。競走成績はGII1勝のマイナー成績に終わったフレンチデピュティでしたが、種牡馬としてはジーワン勝ち馬を10頭以上送り込む名種牡馬となりました。

そんなフレンチデピュティの代表産駒には、

  1. ノボジャック(1997.3.24)
    →JBCスプリント(現JpnI)、東京盃(現JpnII)、黒船賞(現JpnIII)2回、群馬記念(旧統一GIII)2回、クラスターC(現JpnIII)、北海道スプリントC(現JpnIII)ほか
  2. Left Bank(1997.5.9)
    →ヴォスバーグS(米GI)、ホイットニーH(米GI)、シガーマイルH(米GI)ほか
  3. クロフネ(1998.3.31)
    →ジャパンカップダート(現チャンピオンズカップ、GI)、NHKマイルカップ(GI)、武蔵野S(GIII)、毎日杯(GIII)ほか
  4. Mayo On the Side(1999.2.9)
    →ヒューマナディスタフH(米GI)ほか
  5. House Party(2000.4.4)
    →プライオレスS(当時米GI、現米GII)ほか
  6. エイシンデピュティ(2002.4.9)
    →宝塚記念(GI)、金鯱賞(GII)、京都金杯(GIII)、エプソムC(GIII)ほか
  7. アドマイヤジュピタ(2003.3.1)
    →天皇賞・春(GI)、阪神大賞典(GII)、アルゼンチン共和国杯(GII)
  8. フレンドシップ(2003.5.9)
    →ジャパンダートダービー(現JpnI)ほか
  9. ピンクカメオ(2004.4.24)
    →NHKマイルカップほか
  10. レジネッタ(2005.5.11)
    →桜花賞(GI)、福島牝馬S(GIII)ほか
  11. サウンドトゥルー(2010.5.15)
    →チャンピオンズカップ(GI)、東京大賞典(GI)、日本テレビ盃(JpnII)ほか

等を始めとして、多くの重賞勝ち馬がいます。多様な産駒が見えるところに、芝、ダート、距離を問わない種牡馬フレンチデピュティの能力の高さを思います。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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