ジュンライトボルト 牡 鹿毛 2017.4.27生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・河合 純二氏 栗東・友道 康夫厩舎
キングカメハメハ 鹿毛 2001.3.20 種付け時活性値:1.75【15】 |
Kingmambo 鹿毛 1990.2.19 |
Mr. Prospector 鹿毛 1970.1.28 |
★Raise a Native 1961.4.18 |
Gold Digger 1962.5.28 | |||
Miesque 鹿毛 1984.3.14 |
Nureyev 1977.5.2 | ||
Pasadoble 1979.4.1 | |||
マンファス 黒鹿毛 1991.2.23 |
ラストタイクーン 黒鹿毛 1983.5.9 |
トライマイベスト 1975.4.28 | |
Mill Princess 1977.5.21 | |||
Pilot Bird 鹿毛 1983.2.9 |
★Blakeney 1966.3.28 | ||
The Dancer 1977.3.31 | |||
スペシャルグルーヴ 栗毛 2007.1.23 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
スペシャルウィーク 黒鹿毛 1995.5.2 種付け時活性値:0.75【11】 |
★サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 1969.2.7 |
Wishing Well 1975.4.12 | |||
キャンペンガール 鹿毛 1987.4.19 |
マルゼンスキー 1974.5.19 | ||
レデイーシラオキ 1978.4.3 | |||
ソニックグルーヴ 鹿毛 2003.3.30 仔受胎時活性値:0.75【3】 |
フレンチデピュティ 栗毛 1992.1.30 種付け時活性値:0.50【10】 |
Deputy Minister 1979.5.17 | |
Mitterand 1981.2.19 | |||
エアグルーヴ 鹿毛 1993.4.6 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
トニービン 鹿毛 1983.4.7 種付け時活性値:0.25【9】 |
||
ダイナカール 鹿毛 1980.5.10 仔受胎時活性値:1.00【12】 |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5(父方)>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
キングカメハメハ (Mr. Prospector系) |
スペシャルウィーク (サンデーサイレンス系) |
フレンチデピュティ (Deputy Minister系) |
トニービン (ゼダーン系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
キングカメハメハ (トライマイベスト) |
2.25 |
半兄グルーヴィット (No. 8-f パロクサイド系) |
5番仔 (3連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | ジュンライトボルト | 牡5 | 57 | 石川 裕紀人 | 1:51.9 | 9-9-8-10 | 36.2 |
486 [+8] |
友道 康夫 | 3 | |
2 | 10 | クラウンプライド | 牡3 | 56 | 福永 祐一 | 1:51.9 | クビ | 2-2-2-2 | 36.7 |
500 [-1] |
新谷 功一 | 4 |
3 | 3 | ハピ | 牡3 | 56 | 横山 典弘 | 1:52.1 | 1 1/4 | 3-3-4-4 | 36.7 |
466 [0] |
大久保 龍志 | 6 |
4 | 12 | テーオーケインズ | 牡5 | 57 | 松山 弘平 | 1:52.2 | クビ | 6-6-4-4 | 36.8 |
494 [-7] |
高柳 大輔 | 1 |
5 | 13 | シャマル | 牡4 | 57 | 川田 将雅 | 1:52.5 | 1 1/2 | 3-3-3-2 | 37.2 |
516 [-1] |
松下 武士 | 7 |
2022年の第23回チャンピオンズカップ。馬名意味は「冠名+稲妻+落雷」というジュンライトボルト、その名に含まれる稲妻のような鋭い切れ味が活きる舞台は砂上の戦いでした。昨年11月のキャピタルS(L)7着の後、8ヶ月の休み明けとなった今年7月の福島ダート1700mのジュライC(L)でデビュー以来22戦目で初めてダート戦に臨むと6番人気2着と好走。返す刀で挑んだ8月の新潟ダート1800mのBSN賞(L)では4番人気1着。「ならば」と3歳時のアーリントンC(GIII)6着以来2年半ぶりに重賞出走となった10月の中京ダート1900mのシリウスS(GIII)では砂の猛者たちを相手に4番人気1着。そうして迎えた大一番が12月の中京ダート1800mのチャンピオンズカップ。
中京ダート1800m、晴れの良馬場、16頭立て。単勝1.5倍の圧倒的1番人気に推された防衛王者テーオーケインズ(2017.4.27)が若干立ち上がり気味の発馬。対してジュンライトボルトは最も良いスタートを決めると、周りの馬たちの動向を伺いながら馬群中団へ。1000m通過が1分2秒4というスローペースの中、じっと我慢のジュンライトボルト、脚を溜めて中京ダートの直線410.7mへ。スローな流れだった故に前々にいた馬たちが粘る展開。番手先行のクラウンプライド(2019.5.4)が抜け出し、前からの競馬もできるようになってきたハピ(2019.3.15)が内ラチ沿いを伸びるという3歳勢の頑張りが見える中、大本命のテーオーケインズも脚を使うものの昨年のような迫力は感じられず。そして「3歳馬強い!!」と叫んだところで、外から飛んで来た馬が1頭。ジュンライトボルトと石川裕紀人騎手、「強い馬の後に付いていれば前は開く」とばかりにテーオーケインズが伸びようとしたところで右前に進路を取ると、正に雷光一閃とばかりの鋭い末脚を発揮。赤の帽子に「水色、赤三本輪、白袖赤一本輪」の勝負服が右ムチを振るうと、黒のメンコを着けた鹿毛馬が一完歩毎に前との差を詰め、最後は「クビ」だけ差し切ったところが決勝点。ジュンライトボルト、ダート転向4戦目で自身初のGI制覇を遂げると共に、オーナーの河合純二氏には馬主歴9年目、そして鞍上の石川騎手にはデビュー9年目のGI初勝利をプレゼントしました。そしてまたJRAのトップステーブルの1つである友道康夫厩舎にとっても、今回のチャンピオンズカップがダートGI初優勝となりました。皆様、おめでとうございました。
先週のジャパンカップ(GI)はヴェラアズール(2017.1.19)がダートから芝へ、
今週のチャンピオンズカップはジュンライトボルトが芝からダートへと主戦場を切り替えたことでGI勝利に至りました。ヴェラアズールの場合は体質面を考慮した部分が大きかったと思いますけれど、サーフェイスの適正というのは大事だなと改めて考えさせられます。そしてまたヴェラアズール、ジュンライトボルト共に2017年生まれ世代。コントレイル(2017.4.1)とデアリングタクト(2017.4.15)を送り出した三冠馬世代ですが、今年の国内ジーワンレースでもカフェファラオ(2017.3.3)、ポタジェ(2017.2.4)、ショウナンナデシコ(2017.2.6)、メイショウハリオ(2017.2.25)、そしてテーオーケインズ等も勝利を収めているのですから、やはり強豪が揃っている世代。気付いてみればジュンライトボルトとテーオーケインズは共に2017年4月27日生まれ。同じ日に生を受けた2頭がダートのチャンピオンを決める一戦で覇を競ったのでした。
また、ジュンライトボルトは左回りが良さそうな血統ですよね。今回のチャンピオンズカップが7勝目となりましたが、2歳時の未勝利戦を阪神で勝ち上がった後の勝ち鞍は中京4勝、東京1勝、新潟1勝と左回りで6勝。思えば半兄のグルーヴィット(2016.4.5)も中京記念(GIII)の勝ち馬。4代血統構成も「キングカメハメハ×スペシャルウィーク×フレンチデピュティ×トニービン」の組み合わせで「左回り良さそう」と思いますし、元より曾祖母が優駿牝馬(GI)と天皇賞・秋(GI)を制したエアグルーヴ、高祖母がやはり優駿牝馬の勝ち馬ダイナカールですから^^;
一気呵成の勢いでGI馬に登り詰めたジュンライトボルト。底は見せておらず、まだまだ強いところを見せてくれそうな感じもします。ノーザンファーム伝来の8号族パロクサイド(1959)系は、若年期から走り高齢になっても能力の減退を見せずに頑張る馬が多い印象もあります。ジュンライトボルト、「ベストパートナー」石川騎手と共にこれからもダートの強者であるところを見せて欲しいものです。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。