第131回カルロス・ペレグリーニ大賞(亜GI)の勝ち馬-Il Mercato(2015.11.9)+α-

Result

Il Mercato(イルメルカート) 牡 黒鹿毛 2015.11.9生 亜国・La Pasion生産 馬主・Rubio B 亜国・Juan S Maldotti厩舎

Il Mercato(2015.11.9)の4代血統表
Not for Sale(ARG)
黒鹿毛 1994.10.2
種付け時活性値:1.00
Parade Marshal
黒鹿毛 1983.3.25
Caro
芦毛 1967.4.11
フオルテイノ 1959.4.19
Chambord 1955
Stepping High
鹿毛 1969.2.21
★No Robbery 1960.3.30
Bebop 1957
Love for Sale
鹿毛 1979.10.14
Laramie Trail
鹿毛 1972.5.6
Swaps 1952.3.1
Wildwook 1965.5.18
Museliere
鹿毛 1973
Malambo 1954
Romina 1966
Equal Pretty(ARG)
栗毛 2001.8.21
仔受胎時活性値:1.25
Equalize(USA)
芦毛 1982.5.15
種付け時活性値:0.625
Northern Jove
芦毛 1968.2.14
Northern Dancer 1961.5.27
Junonia 1961.5.11
Zonta
黒鹿毛 1973
★Dr. Fager 1964.4.6
Santa Tina 1967
Rubia Pretty(ARG)
栗毛 1995.9.24
仔受胎時活性値:1.25
Candy Stripes(USA)
栗毛 1982.4.12
種付け時活性値:1.125
Blushing Groom 1974.4.8
バブルカンパニー 1977.4.5
Ilimitada(ARG)
鹿毛 1985.8.22
仔受胎時活性値:0.25
Ringaro(USA)
芦毛 1979.3.31
種付け時活性値:1.375
Infinity(ARG)
鹿毛 1975
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Caro3×5、Swaps5×4>

Il Mercato(2015.11.9)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Not for Sale
(フオルテイノ系)
Equalize
(Northern Dancer系)
Candy Stripes
(Blushing Groom系)
Ringaro
(フオルテイノ系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Ringaro
(Rubia Pretty)
3.00 叔父が亜GII勝ち馬
(No. 23-a)
8番仔?
(2連産目?)

*

2018年の第131回カルロス・ペレグリーニ大賞(亜GI。サンイシドロ芝2400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 10 Il Mercato(ARG) 牡3 54 Juan C Noriega 2:28.52 Juan S Maldotti 9
2 15 Sixties Song(ARG) 牡5 61 Pablo G Falero アタマ Nicolas A Gaitan 1
3 2A For The Top(ARG) 牡3 54 Francisco L Fernandes 1/2 Gustavo E Romero 5
4 6 Endormoon(ARG) 牡3 54 Pablo D Carrizo 1 1/2 Jorge F Meyrelles 13
5 9A Stivers(ARG) 牡5 61 Jorge A Ricardo 1 Juan C Etchechoury 2

2018年の第131回カルロス・ペレグリーニ大賞。近年、カルロス・ペレグリーニ大賞の動画を見る度「グラァンプレミオォッ!!」「カルロォスペレグリィーニィ!!」という、アナウンサーの方の絶叫にシビレております。日本では「南米の凱旋門賞」の異名でも知られる年末の大一番、今年2018年の第131回の勝ち馬は、3歳馬Il Mercato。果敢なスタートダッシュからやや引き離しての逃げの手、最終コーナーでは後続を引き付け、直線では外から迫った一昨年の第129回の覇者Sixties Song(2013.9.24)との追い合いを「アタマ」だけ凌ぎました。

Il Mercatoはグループレース初勝利、鞍上のファン・カルロス・ノリエガ騎手は第124回のExpressive Halo(2007.9.30)、第126回のSoy Carambolo(2007.11.14)に続いてカルロス・ペレグリーニ大賞3勝目、管理されるファン・セバスチャン・マルドッティ調教師はカルロス・ペレグリーニ初勝利。Il Mercatoの管理名義はセバスチャン師になっていますが、セバスチャン師の父君であるファン・カルロス・マルドッティ師と共に調教されているようです。

#Campana de Largada – Turf Argentino – JUAN SEBASTIAN MALDOTTIによると、セバスチャン師の「最高の夢」は「ペレグリーニに勝つ」ことだそうですから、夢が叶いましたね。また、父カルロス師は第104回をPotrillon(1988.8.11)、第113回をGuarachero(1996.10.6)と、カルロス・ペレグリーニ大賞を2勝されています。

Il Mercatoの父Not for Saleは、つい最近もその名前を見ました。第70回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)を制したダノンファンタジー(2016.1.30)の母父がNot for Saleです。Not for Saleは現役時代に9勝を挙げ、ブエノスアイレス大賞(亜GI)、クラシコブエノスアイレス(亜GIII)と亜グループレース2勝。ブエノスアイレス大賞はパレルモ芝1000m、クラシコブエノスアイレスはパレルモ芝1600mと短距離からマイルに好成績を残した馬でしたが、種牡馬としては距離をこなす産駒も多く送り込みました。Not for Saleは2015年6月に死亡しているため、Il Mercatoがラストクロップです。

なお、Il Mercatoの血統表には「Caro3×5」のクロスが見えますが、0の理論的にはCaroのクロスはブルー0にならない、という判断をしております。私が確認した範囲では、Nearco(1935.1.24)のグリーン0やイエロー0になる部分が見当たりませんでしたので。このあたりが南米血統らしくもあります。ともあれ、走るものは走る。Il Mercato、南米の3歳馬の未来に幸多からんことを。

また、上述の通り、今回は一昨年の第129回の覇者Sixties Songが2着だった訳ですが、この2013年生まれ世代は一昨年2016年の第129回で1着Sixties Song、2着Puerto Escondido(2013.8.25)、3着Going Past(2013.8.17)、4着He Runs Away(2013.7.27)と4着までを占め、昨年2017年の第130回でPuerto Escondidoが勝利し、今年2018年の第131回はSixties Songが2着と、3年連続で連対を果たしています。真に強い世代なのでしょう。

*

プラスアルファとして、第131回カルロス・ペレグリーニ大賞の2レース前に行われた亜GIレースの勝ち馬も紹介しておきます。 

Hat Mario(ハットマリオ) 牡 鹿毛 2013.8.12生 亜国・La Biznaga生産 馬主・Los Cantores 亜国・Hugo M Perez厩舎

Hat Mario(2013.8.12)の4代血統表
ハットトリック(JPN)
青鹿毛 2001.4.26
種付け時活性値:0.875
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
トリッキーコード
青鹿毛 1991.3.19
Lost Code
黒鹿毛 1984.3.26
Codex 1977.2.28
Loss or Gain 1975.2.19
Dam Clever
黒鹿毛 1985.4.4
Damascus 1964.4.14
Clever Bird 1970.1.25
Stormy Marama(ARG)
鹿毛 2002.9.29
仔受胎時活性値:0.50
Bernstein(USA)
鹿毛 1997.3.17
種付け時活性値:1.125
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
Storm Bird 1978.4.19
Terlingua 1976.2.7
La Affirmed
鹿毛 1983.3.25
Affirmed 1975.2.21
La Mesa 1970.5.19
Marpla Toss(ARG)
栗毛 1992.7.6
仔受胎時活性値:0.25
Egg Toss(USA)
鹿毛 1977.4.7
種付け時活性値:1.625
Buckpasser 1963.4.28
Eggy 1968.3.19
Ma Sirene(ARG)
栗毛 1984
仔受胎時活性値:1.75
Mountdrago(ARG)
鹿毛 1977
種付け時活性値:1.50
Sibarita(ARG)
栗毛 1964
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:なし>

Hat Mario(2013.8.12)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ハットトリック
(Halo系)
Bernstein
(Storm Cat系)
Egg Toss
(Buckpasser系)
Mountdrago
(Tourbillon系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Egg Toss 3.25 祖母が亜GII勝ち馬
(No. 5-g)
4番仔?

*

2018年のホアキン・S・デアンチョレナ大賞(亜GI。サンイシドロ芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 8 Hat Mario(ARG) 牡5 60 Gustavo E Calvente 1:35.73 Hugo M Perez 12
2 5 Dar La Paz(ARG) 牡3 54 Francisco L Fernandes アタマ Lucas F Gaitan 2
3 6 Equal Valioso(ARG) 牡6 60 Rodrigo G Blanco クビ Agustin O Labanca 13
4 5A Imagen De Roma(ARG) 牡3 54 Pablo G Falero 1 1/2 Lucas F Gaitan 2
5 3A Lochside(ARG) 牡4 59 William Pereyra 1/2 Julian A Pra 7

ハットトリックの仔、12番人気を跳ね返して、GI初勝利を収めました。サンデーサイレンスの血、世界に広がって行きます。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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