ハクタイセイ(1987.4.17)-五十音にて名馬を辿る(No.26)-

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ハクタイセイ 牡 芦毛 1987.4.17生~2013.10.28没 三石町・土田農場生産 馬主・渡辺 重夫氏 栗東・布施 正厩舎

ハクタイセイ(1987.4.17)の4代血統表

ハイセイコー
鹿毛 1970.3.6
種付け時活性値:0.00【16】

チヤイナロツク
栃栗毛 1953
Rockefella
黒鹿毛 1941
Hyperion 1930.4.18
Rockfel 1935
May Wong
栗毛 1934
Rustom Pasha 1927
Wezzan 1924
ハイユウ
黒鹿毛 1961.4.1
カリム
鹿毛 1953
Nearco 1935.1.24
Skylarking 1947
ダルモーガン
黒鹿毛 1950.8.12
Beau Son 1938
Reticent 1941
ダンサーライト
芦毛 1982.5.25
仔受胎時活性値:1.00【4】

ダンサーズイメージ
芦毛 1965.4.10
種付け時活性値:0.00【16】
Native Dancer
芦毛 1950.3.27
Polynesian 1942.3.8
Geisha 1943
Noors Image
鹿毛 1953.5.4
Noor 1945
Little Sphinx 1943
ネバアーライト
栗毛 1966.5.5
仔受胎時活性値:1.75【15】
ネヴアービート
栃栗毛 1960
種付け時活性値:1.25【5】
★Never Say Die 1951.3.26
Bride Elect 1952
ミスフオール
鹿毛 1953.6.2
仔受胎時活性値:1.00【12】
★クモハタ
栗毛 1936.3.4
種付け時活性値:0.00【16】
スターライト
鹿毛 1936.2.19
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【16】

<5代血統表内のクロス:Nasrullah5×5(母方)>

ハクタイセイ(1987.4.17)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ハイセイコー
(Rockefella系)
★ダンサーズイメージ
(Native Dancer系)
ネヴアービート
(Never Say Die系)
クモハタ
(Gainsborough系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ネヴアービート
(Netherton Maid)
5.75 or 3.75 アイネスフウジンと同牝系
(No. 4-d プロポンチス系)
2番仔
(2連産目)

*

https://youtu.be/dKcmNoFiGBw
1990年の第30回きさらぎ賞(GIII。阪神芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
4F
馬体重
[増減]
調教師
1 3 ハクタイセイ 牡3 56 須貝尚介 2:04.1 5-5-4-2 50.5 452
[-6]
布施正 1
2 1 コガネタイフウ 牡3 56 田原成貴 2:04.3 1.1/4 9-7-5-3 50.6 436
[+4]
中村好夫 2
3 6 ナリタハヤブサ 牡3 55 武豊 2:04.9 3.1/2 7-7-5-6 51.2 474
[+4]
中尾謙太郎 3
4 11 シンシノブ 牝3 53 南井克巳 2:04.9 クビ 10-10-11-8 50.3 450
[0]
吉永忍 7
5 5 プリンスシン 牡3 55 田島良保 2:05.1 1.1/2 11-10-10-10 50.8 504
[-6]
安田伊佐夫 6

1990年の第30回きさらぎ賞。今をときめく須貝尚介調教師の、騎手時代の重賞初勝利がハクタイセイによるきさらぎ賞でした。結果的に須貝騎手のハクタイセイへの騎乗はこのレースが最後になってしまったのですが、不思議な運命の糸は、幾星霜の後、「芦毛の皐月賞馬」を須貝調教師の下に送り届けることになるのでした。まま、それはまた、別のお話。

ゴールドシップ(2009.3.6)-カンテレ競馬【公式】さんの良い仕事に乗る(No.4)-
ゴールドシップ 牡 芦毛 2009.3.6生 日高町・出口牧場生産 馬主・小林 英一氏→合同会社小林英一ホールディングス 栗東・須貝 尚介厩舎

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1990年の第50回皐月賞(GI。中山芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢 騎手 走破
時計
着差 調教師
1 15 ハクタイセイ 牡3 南井 克巳 2:02.2 布施 正 3
2 2 アイネスフウジン 牡3 中野 栄治 2:02.2 クビ 加藤 修甫 1
3 13 メジロライアン 牡3 横山 典弘 2:02.5 1・3/4 奥平 真治 2
4 4 コガネタイフウ 牡3 柴田 善臣 2:02.5 ハナ 中村 好夫 12
5 18 ニチドウサンダー 牡3 増井 裕 2:02.6 1/2 白井 壽昭 15

1990年の第50回皐月賞。ハクタイセイ、見事6連勝で皐月賞を制しました。「白いハイセイコー」、あるいは同い年のケリーバッグ(1987.4.28)と共に「ハイセイコーの芦毛は走る」。そんなハクタイセイ、スタート直後は持って行かれそうに見えたものの、道中は7番手辺りでうまく折り合いが付きました。そしてまた、直線の入り口から半ばでメジロライアン(1987.4.11)に蓋を被せるようにした、南井克巳騎手の巧さも光りました。最後は逃げ粘るアイネスフウジン(1987.4.10)を一完歩ずつ追い詰めて、決勝点では「クビ」だけ交わし切っていました。2022年現在は競走間隔を空けてGIレースに出走することは当たり前となっていますが、1990年当時は2月のきさらぎ賞から4月の皐月賞に直行で向かうことは異例であったでしょう。けれど、輸送に強くないという体質を考慮された陣営の英断に応えてハクタイセイ、史上3組目となる「皐月賞父仔制覇」を遂げたのでした。

1990年時点での皐月賞父仔制覇の3組は、トウシヨウボーイ(1973.4.15)ミスターシービー(1980.4.7)シンザン(1961.4.2)ミホシンザン(1982.4.16)、そしてハイセイコーとハクタイセイ。

ハクタイセイを管理された布施正調教師は、この第50回皐月賞の勝利を以て、バンブーアトラス(1979.4.27)の東京優駿(GI)、バンブービギン(1986.4.19)の菊花賞(GI)と合わせて、史上7人目の牡馬クラシック三冠トレーナーとなられました。大正生まれの昔気質の名伯楽であった布施師、その他のGI級レース勝ち馬にはラフオンテース(19770.3.30)ネーハイシーザー(1990.4.27)がいます。布施師や義弟の二分久男調教師の管理馬には、0の理論ユーザーが好みそうな、渋い血統馬が多かったのを思い出します。

1990年時点での牡馬クラシック三冠トレーナーは、田中和一郎、尾形藤吉、藤本冨良、武田文吾、松山康久、野平祐二、そして布施正の各調教師です。田中師はセントライト(1938.4.2)、武田師はシンザン(上述)、松山師はミスターシービー(上述)、野平師はシンボリルドルフ(1981.3.13)の三冠馬を管理されました。

*

ハクタイセイ。脚元が無事であれば、そしてまた現在のように路線が多様化されていれば、「ハイセイコー×ダンサーズイメージ牝馬」の組み合わせから「ダートの鬼」になっていたかも知れません。ハイセイコーの愛息ハクタイセイ、皐月賞より後の走りも見てみたかった。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

[ハクタイセイ(1987.4.17)の主な競走成績]

  1. 皐月賞(GI)、きさらぎ賞(GIII)

通算11戦6勝、2着2回。

*

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

五十音にて名馬を辿る」シリーズについては、特に法則がある訳ではありませんが、紹介する世代は偏りが見られます。

マイシンザン
マイシンザン

そうやね。今後の予定を一部開示することになるけれど、このサイトの管理人曰く「ハクタイセイの1987年生まれ世代が1番多くなる」ということ。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

まま、企画自体、アイネスフウジンさんとアグネスフローラ(1987.6.18)さんというお二方からスタートしていますものね。

アイネスフウジン(1987.4.10)-五十音にて名馬を辿る(No.0)-
アイネスフウジン 牡 黒鹿毛 1987.4.10生~2004.4.5没 浦河町・中村 幸蔵氏生産 馬主・小林 正明氏 美浦・加藤 修甫厩舎
アグネスフローラ(1987.6.18)-五十音にて名馬を辿る(No.1)-
アグネスフローラ 牝 鹿毛 1987.6.18生~2005.8.8没 三石町・折手 正義氏生産 馬主・渡辺 孝男氏 栗東・長浜 博之厩舎
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