Paddington(パディントン) 牡 鹿毛 2020.4.2生 英国・Dayton Investments Ltd生産 馬主・Tabor,Smith,Magnier,Westerberg,Brant 愛国・A P O’Brien厩舎
Siyouni 鹿毛 2007.2.14 種付け時活性値:1.00【12】 |
Pivotal 栗毛 1993.1.19 |
Polar Falcon 黒鹿毛 1987.6.1 |
Nureyev 1977.5.2 |
Marie d’Argonne 1981.3.21 | |||
Fearless Revival 栗毛 1987.3.3 |
Cozzene 1980.5.8 | ||
Stufida 1981.3.12 | |||
Sichilla 鹿毛 2002.2.28 |
デインヒル 鹿毛 1986.3.26 |
★Danzig 1977.2.12 | |
Razyana 1981.4.18 | |||
Slipstream Queen 鹿毛 1990.6.2 |
Conquistador Cielo 1979.3.20 | ||
Country Queen 1975.3.26 | |||
Modern Eagle 鹿毛 2010.4.15 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
Montjeu 鹿毛 1996.4.4 種付け時活性値:1.25【13】 |
Sadler’s Wells 鹿毛 1981.4.11 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Fairy Bridge 1975.5.4 | |||
Floripedes 鹿毛 1985.5.11 |
★Top Ville 1976.4.5 | ||
Toute Cy 1979.5.4 | |||
Millionaia 鹿毛 2001.5.12 仔受胎時活性値:2.00【8】 |
パントレセレブル 栗毛 1994.3.17 種付け時活性値:1.50【6】 |
★Nureyev 1977.5.2 | |
Peinture Bleue 1987.4.7 | |||
Moonlight Dance 鹿毛 1991.3.18 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
Alysheba 鹿毛 1984.3.3 種付け時活性値:1.50【6】 |
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Madelia 栗毛 1974.4.20 仔受胎時活性値:2.00【16】 |
<5代血統表内のクロス:Nureyev4×4、Northern Dancer5×5×4×5、Special(♀)5×5×5、Caro5×5、Alydar5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
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Siyouni (Nureyev系) |
Montjeu (Sadler’s Wells系) |
パントレセレブル (Nureyev系) |
Alysheba (Raise a Native系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
パントレセレブル (Millionaia) |
4.50 (【9】+【8】+【9】+【16】) |
曾祖母が仏GI馬 (No. 1-p) |
2番仔? |
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着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | Paddington | 牡3 | 58.1 | Ryan Moore | 1:40.80 | A P O’Brien | 2 |
2 | 4 | Cairo | 牡3 | 58.1 | Wayne Lordan | 2 | A P O’Brien | 5 |
3 | 7 | Hi Royal | 牡3 | 58.1 | Oisin Murphy | 3/4 | Kevin Ryan | 3 |
4 | 5 | Charyn | 牡3 | 58.1 | David Egan | 1/2 | Roger Varian | 5 |
5 | 6 | Galeron | 牡3 | 58.1 | Colin Keane | アタマ | Charles Hills | 7 |
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着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | Paddington | 牡3 | 58.1 | Ryan Moore | 1:40.74 | A P O’Brien | 2 |
2 | 1 | Chaldean | 牡3 | 58.1 | Frankie Dettori | 3 3/4 | Andrew Balding | 1 |
3 | 2 | Charyn | 牡3 | 58.1 | David Egan | クビ | Roger Varian | 8 |
4 | 6 | Isaac Shelby | 牡3 | 58.1 | William Buick | 1 1/2 | Brian Meehan | 3 |
5 | 5 | Indestructible | 牡3 | 58.1 | Kevin Stott | 3/4 | K R Burke | 7 |
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着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | Paddington | 牡3 | 56.7 | Ryan Moore | 2:05.16 | A P O’Brien | 1 |
2 | 3 | Emily Upjohn | 牝4 | 59.9 | William Buick | 1/2 | John & Thady Gosden | 2 |
3 | 2 | West Wind Blows | せん4 | 61.2 | Jamie Spencer | 6 | Simon & Ed Crisford | 4 |
4 | 1 | Dubai Honour | せん5 | 61.2 | Tom Marquand | 2 | William Haggas | 3 |
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Paddington、愛2000ギニーで自身初のGI勝利を収めると共にエイダン・パトリック・オブライエン調教師に12勝目をプレゼントすると、ロイヤルアスコット開催の3歳牡馬限定のマイル戦であるセントジェームズパレスSでは英2000ギニー(GI)馬Chaldean(2020.5.10)を向こうに回して3と4分の3馬身差の圧勝でオブライエン師にロイヤルアスコット開催83勝目という調教師としての最多勝新記録をプレゼント。
セントジェームズパレスSを勝った時に「あ、これは相当に強いマイラー」と思っていましたら、矛先を10ハロン級に定めて臨んだのは古馬との戦いであるコーラルエクリプス。2023年の一戦は僅か4頭立てとなりましたが、Paddingtonの他には今年のコロネーションC(英GI)を制した牝馬Emily Upjohn(2019.3.8)、豪州でランヴェットS(豪GI)とクイーンエリザベスS(豪GI)とGI2勝のDubai Honour(2018.2.20)、この中に入ると実績では一歩劣るもののそれでもプランスドランジュ賞(仏GIII)、ラクープ賞(仏GIII)と仏Gレース2勝のWest Wind Blows(2019.4.7)。
そんな実力馬たちが揃った、夏の欧州中距離王決定戦エクリプスS。West Wind Blowsが二の脚を使って先頭、Paddingtonが抜群の発馬から番手先行、Emily UpjohnがPaddingtonをマーク、Dubai Honourが最後方と言っても4番手から。淡々とした流れで進んだレース、隊列は変わらずそのままサンダウン芝の直線4ハロンへ。逃げたWest Wind Blowsを残り2ハロンの地点で捉えたPaddington、外から迫った相手はやはりEmily Upjohn。ラスト1ハロンでは一騎打ちとなりましたけれど、ライアン・ムーア騎手の右ムチによる鼓舞に応えたPaddington、ゴールポストでは2分の1馬身先着していました。Paddington、愛2000ギニー、セントジェームズパレスS、エクリプスSとGI3連勝で「マイルと共にミドルディスタンスでも強い」というところを見せ付けました。
*
ウィキペディア日本語版の「エクリプスステークス」の記事によりますと、また、このレースを3歳馬が勝つとその馬は出世するとも言われており出走してくる3歳馬も多い。
ということ。欧州でグループ制が導入された1971年以降、3歳時にエクリプスSを制した馬を確認してみますと、
- Mill Reef(1968.2.23)
→言わずと知れた名馬Mill Reef。英ダービー(GI)の後、エクリプスSを経由して”キング・ジョージ”(英GI)、凱旋門賞(仏GI)を制したことが彼の名声を更に底上げしています - ウオロー(1973.3.15)
→英2000ギニー、エクリプスS、ベンソン&ヘッジズゴールドC(英GI)、サセックスS(英GI)、デューハーストS(英GI)とGI5勝の名馬。ランフランコ・デットーリ騎手の父君であるジャンフランコ・デットーリ騎手が主戦を務めたことでも知られています - アーテイアス(1974.2.26)
→エクリプスS、サセックスSとGI2勝馬は京都の鬼オースミロッチ(1987.4.20)の父。ヴィンセント・オブライエン厩舎の所属馬でしたからThe Minstrel(1974.3.11)やAlleged(1974.5.4)とも同い年のステーブルメイトでした。アーテイアスは、それこそウィキペディア日本語版の「アーテイアス」の記事がメチャクチャ手厚くて、世の中には素敵な方がいらっしゃるものだと思います^^ - Dickens Hill(1976.1.25)
→愛2000ギニー、エクリプスSとGI2勝。英ダービーと愛ダービーでは共にTroy(1976.3.25)の2着でした - Solford(1980.1.31)
→Nijinsky(1967.2.21)の仔はエクリプスSを制した時点では5戦5勝。同父で同馬主、かつ同厩舎馬であったCaerleon(1980.3.27)にも3歳春のクレイドック競走というレースで勝ったことがあります - Sadler’s Wells(1981.4.11)
→言わずもがなの大種牡馬は現役時代も愛2000ギニー、エクリプスS、フィーニクスチャンピオンS(愛GI)とGI3勝の名馬。クビが高いキリンさん走法で、額を流れる流星と共に、今に残るレース映像では馬群での位置把握がしやすい馬でもあります - ダンシングブレーヴ(1983.5.11)
→1980年代欧州最強馬は英2000ギニー、エクリプスS、”キング・ジョージ”、凱旋門賞とGI4勝。今に残るレース映像を見れば、末脚の切れ味がとにかく凄い - Nashwan(1986.3.1)
→英2000ギニー、英ダービー、エクリプスS、”キング・ジョージ”を無敗の6戦6勝で通過した、Highclere(1971.4.9)の孫。Swain(1992.2.12)の父としても印象に残っています - Elmaamul(1987.2.8)
→エクリプスS、フィーニクスチャンピオンSとGI2勝。↑のNashwanと同じく、シェイク・ハムダンの持ち馬でした - Environment Friend(1988.3.19)
→エクリプスSが生涯唯一のGI勝ちでしたが、コロネーションC2着2回、愛チャンピオンS(GI)2着、英チャンピオンS(GI)3着もある実力馬でした - Compton Admiral(1996.1.11)
→早世した凱旋門賞馬Suave Dancer(1988.2.7)の仔。Compton Admiralは母のSumoto(1990.1.13)の馬名由来が気になります。淡路島にある洲本市?? - Giant’s Causeway(1997.2.14)
→20世紀末の「鉄の馬」はセントジェームズパレスS、エクリプスS、サセックスS、英インターナショナルS(GI)、愛チャンピオンSと3ヶ月足らずでGI5連勝 - Hawk Wing(1999.3.15)
→Woodman(1992.2.17)産駒はエクリプスSの他にロッキンジS(英GI)11馬身差勝ちや、2歳GIである愛ナショナルS(GI)を制してGI3勝。今思えば英2000ギニー2着時はロックオブジブラルタル(1999.3.8)、英ダービー2着時はHigh Chaparral(1999.3.1)とステーブルメイトが強かった - Oratorio(2002.4.29)
→エクリプスSの他に愛チャンピオンS、ジャンリュックラガルデール賞(仏GI)勝ちもある、デインヒル(1986.3.26)産駒。輸入繁殖牝馬でもある伊オークス(GII)馬チェリーコレクト(2009.3.4)の父でもあります - Sea The Stars(2006.4.6)
→英2000ギニー、英ダービー、エクリプスS、英インターナショナルS、愛チャンピオンS、凱旋門賞と8ハロンから12ハロンまでの距離で年間GI6勝を遂げたスーパースター - Golden Horn(2012.3.27)
→血統的な距離不安にも負けず英ダービー、エクリプスS、愛チャンピオンS、凱旋門賞と10ハロンから12ハロンまででGI4勝。凱旋門賞ではTreve(2010.4.7)の3連覇を阻みました - ホークビル(2013.3.6)
→エクリプスSとドバイシーマクラシック(UAE・GI)を制した本邦輸入種牡馬はダーレー・ジャパン・スタリオンコンプレックスで供用中。2021年生まれ世代が初年度産駒です - Roaring Lion(2015.3.11)
→エクリプスS、英インターナショナルS、愛チャンピオンS、クイーンエリザベス2世S(英GI)を制した「咆哮する獅子」はSaxon Warrior(2015.1.26)の強敵でした。オイシン・マーフィー騎手を世に知らしめた芦毛馬、種牡馬としては僅か1世代を残しての夭折は本当に残念でした - St Mark’s Basilica(2018.3.18)
→仏2000ギニー(GI)、ジョッケクルブ賞(仏GI)、エクリプスS、愛チャンピオンSと仏国3歳牡馬クラシック二冠から英愛10ハロン級GI勝ちを収めた、Paddingtonと同じSiyouni産駒 - Vadeni(2019.3.26)
→ジョッケクルブ賞とエクリプス賞を制した後、愛チャンピオンS3着、凱旋門賞2着。2023年はもどかしい感じですが、もう一花咲かせて欲しいChurchill(2014.1.31)産駒 - Paddington(2020.4.2)
→本稿の主役。愛2000ギニー、セントジェームズパレスS、エクリプスSとGI3連勝の次に狙うレースは何処になりますでしょうか\(^o^)/
1971年から2023年の53年間において、Mill ReefからPaddingtonまで21頭の3歳馬がエクリプスSを制しています。名前を挙げてみれば、エクリプスSを含めて年間GI4勝以上となりますと、カルティエ賞年度代表馬も見えてくる感もあります。Giant’s Causeway、Sea The Stars、Golden Horn、Roaring Lion、St Mark’s Basilica等に続くことが出来ますでしょうか、Paddington。↑で引いたJRA-VAN Worldの記事によりますと、
なお、今後は馬主らの判断次第と断りつつ、サセックスステークスがイメージにあるとのコメントを英競馬メディア『Racing TV』などが報じている。
パディントンが10ハロンも克服、英G1エクリプスSでエミリーアップジョンを封じる | JRA-VAN World – 海外競馬情報サイト
英国伝来のマイル戦であるサセックスS(英GI)、昨年2022年はバスラットレオン(2018.3.25)が遠征し、逃げてBaaeed(2018.4.8)の4着と奮戦しました。Paddington、果たして進路はどうなるのでしょうか。鹿毛の駿馬の2023年のこれから、注目したいと思います。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
#Paddingtonの走り方を見て「ザッツザプレンティみたいに見えるなぁ」と感じてしまいました。クビ差しのあたりと、追い出してから若干アタマの位置が高くなるのを見て、そう思いました^^;
##カルティエ賞年度代表馬と書いてみて、同じ勝負服で同じ厩舎の同い年の馬にとっても、Paddingtonは強力なライバルだな、と。ええ、Auguste Rodin(2020.1.26)ですね。