フサイチパンドラ(2003.2.27)-思い出のGI1勝馬を辿る(其の拾伍)-

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フサイチパンドラ 牝 栗毛 2003.2.27生~2017.10.28没 早来町・ノーザンファーム生産 馬主・関口 房朗氏 栗東・白井 寿昭厩舎

フサイチパンドラ(2003.2.27)の4代血統表

サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:0.00【16】

Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Cosmah
鹿毛 1953.4.4
★Cosmic Bomb 1944
Almahmoud 1947.5.18 ♀
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding
栗毛 1963.2.17
★Promised Land 1954.3.31
Pretty Ways 1953.3.21
Mountain Flower
鹿毛 1964.3.23
Montparnasse 1956
Edelweiss 1959.2.15
ロッタレース
栗毛 1992.3.3
仔受胎時活性値:0.50【10】
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
種付け時活性値:1.50【14】
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Special
鹿毛 1969.3.28
Forli 1963.8.10
Thong 1964.4.23
Sex Appeal
栗毛 1970.5.12
仔受胎時活性値:1.25【21】
Buckpasser
鹿毛 1963.4.28
種付け時活性値:1.50【6】
Tom Fool 1949.3.31
Busanda 1947
Best in Show
栗毛 1965.4.29
仔受胎時活性値:1.00【4】
Traffic Judge
栗毛 1952
種付け時活性値:1.00【12】
Stolen Hour
栗毛 1953.4.15
仔受胎時活性値:0.75【11】

<5代血統表内のクロス:Almahmoud(♀)4×5>

フサイチパンドラ(2003.2.27)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
サンデーサイレンス
(Halo系)
Nureyev
(Northern Dancer系)
Buckpasser
(Tom Fool系)
Traffic Judge
(Hyperion系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Nureyev
(Hyperion)
3.50 アーモンドアイ
(No. 8-f)
6番仔?
(3連産目)

*

2006年の第31回エリザベス女王杯(GI。京都芝2200m)の結果(上位5頭+α)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 15 フサイチパンドラ 牝3 54 福永 祐一 2:11.6 8-8-7-4 34.8 502
[+6]
白井 寿昭 7
2 8 スイープトウショウ 牝5 56 池添 謙一 2:11.6 クビ 11-11-11-11 34.4 464
[+6]
鶴留 明雄 2
3 11 ディアデラノビア 牝4 56 岩田 康誠 2:11.7 クビ 7-7-8-7 34.6 436
[+2]
角居 勝彦 4
4 1 アサヒライジング 牝3 54 柴田 善臣 2:11.7 クビ 3-3-3-2 35.3 504
[0]
古賀 慎明 5
5 3 アドマイヤキッス 牝3 54 武 豊 2:12.0 1 3/4 5-5-3-2 35.6 460
[+6]
松田 博資 3
12 16 カワカミプリンセス 牝3 54 本田 優 2:11.4 (1位降着) 9-10-8-7 34.5 490
[-2]
西浦 勝一 1

フサイチパンドラはデビュー時に気になった馬でした。2005年の新馬戦を勝った時に記していた内容を振り返りますと、

京都の新馬戦(芝1800m)を勝ち上がったのは(市)フサイチパンドラ(2003.2.27、牝、栗毛)。栗東・白井寿昭厩舎の所属。その4代血統構成は『★サンデーサイレンス×Nureyev×Buckpasser×Traffic Judge』で『Halo系×Northen Dancer系×Tom Fool系×Hyperion系』の配合です。5代血統表内ではAlmahmoud(1947)4×5の牝馬クロスがあります。フサイチパンドラの牝系は米国で受け継がれている8号族。伯父El Gran Senor(1981)は英愛7勝で愛ダービー(GI)、英2000ギニー(GI)、デューハーストS(英GI)の勝ち馬、同じく伯父トライマイベスト(1975.4.28)は英4勝でデューハーストSの勝ち馬、伯母Solar(1976)は英3勝でレイルウェイS(GIII)の勝ち馬です。言わずもがなの良牝系ですね。フサイチパンドラは母ロッタレース(1992.3.3)が3連産目の6番仔と推定。輸入後ずっとサンデーサイレンス(1986.3.25)を配合されてきたロッタレース、0交配となるSSラストクロップで、ついに大物を輩出したようです。角田晃一騎手も、乗り替わりにならないように頑張って。

日曜日の2歳戦の結果(2005/12/04分)-其の壱-。

ええ、私、角田騎手を応援していましたので^^;。競馬場に初めて行った日のGIレースを勝ったのがノースフライト(1990.4.12)、その鞍上が角田騎手でした。

という訳でフサイチパンドラが1着となった2006年の第31回エリザベス女王杯。やはり当時のコメントを確認しておきますと、

1着フサイチパンドラ(2003.2.27)。「SS×Nureyev牝馬」ということでトゥザヴィクトリー(1996.2.22)を思い浮かべていながら、デビュー戦の京都芝1800mがいちばん強い競馬だったなぁと思い浮かべていながら、第66回桜花賞(GI)で本命を打っていながら、フサイチパンドラを蹴っ飛ばしてしまった自分を恥じました(笑)。いや、角田晃一騎手が乗っていないからなぁ。いや、福永祐一騎手も好きですけれど。

なにはともあれ、現3歳のサンデーサイレンス(1986.3.25)産駒として初めてのGI馬となったフサイチパンドラのこれからに幸あれ。

実質1着カワカミプリンセス(2003.6.5)。強かった。ただただ、強かった。キングヘイロー(1995.4.28)の娘。

この間の日曜日-11月12日-は叫ばず。

当年の第67回優駿牝馬(GI)の1着、2着の再現かと思われたエリザベス女王杯でしたが、淀の池におわす競馬の神様は姫の斜行を良しとせず。

年度代表馬の同期生を辿る(其の参拾弐)-カワカミプリンセス(2003.6.5)-
カワカミプリンセス 牝 鹿毛 2003.6.5生~2023.9.11没 三石町・三石川上牧場生産 馬主・(有)三石川上牧場 栗東・西浦 勝一厩舎

15分の長い審議の末、1位入線のカワカミプリンセスは進路妨害した相手ヤマニンシュクル(2001.4.1)の次位である12着に降着、2位入線のフサイチパンドラが繰り上がりで1着。GIレースにおける1位入線馬の降着は、1991年の第104回天皇賞・秋(GI)メジロマックイーン(1987.4.3)以来15年ぶりの出来事でした。

#メジロマックイーンが天皇賞・秋で降着した際の被害馬プレジデントシチー(1983.4.3)の鞍上は、カワカミプリンセスの鞍上でもある本田優騎手でした。ある時は被害者となり、そしてまたある時は加害者となる。げに、勝負の厳しさと難しさよ。

*

フサイチパンドラは2007年の札幌記念(JpnII)を制しており、その競走能力が確かなものであったことを改めて証明しました。ただ、伯父トライマイベスト(1975.4.28)&El Gran Senor(1981.4.21)という世界的名牝系の素晴らしさを全開したのは繁殖牝馬としてでした。

アーモンドアイ(2015.3.10)-ジャパンカップ(GI)の勝ち馬を辿る(No.40)-
アーモンドアイ(Almond Eye) 牝 鹿毛 2015.3.10生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)シルクレーシング 美浦・国枝栄厩舎

言わずもがなの愛娘アーモンドアイ(2015.3.10)。正に禁忌の箱を開けてしまったのか、喫驚の成績を残した目千両のGI9勝馬を通じて、フサイチパンドラの血は後世につながれて行くのでしょう。仔孫の活躍をこれからも見られますように。そう祈っています。

 

……と、元々はここまでの記載だったのですが、記事のアップ日として予約していた2022年01月13日(木)、嬉しいニュースが届きました。

エピファネイア(2010.2.11)との間に生まれた、アーモンドアイの初仔となる牡馬。今からそのデビューが待ち遠しいですね(^^)

 

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

[フサイチパンドラ(2003.2.27)の主な競走成績]

  1. エリザベス女王杯(GI)、札幌記念(JpnII)
  2. 優駿牝馬(GI)、エリザベス女王杯(GI)、エンプレス杯(JpnII)、フラワーC(GIII)
  3. 秋華賞(GI)、阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)、ローズS(GII)

通算21戦4勝、2着4回、3着4回。

*

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

フサイチパンドラ、自身も立派な競走成績でしたが、愛娘が本当に凄かったですね。

マイシンザン
マイシンザン

ああ。このWEBサイトの管理人、2018年の第38回ジャパンカップ(GI)の勝ち時計2分20秒6は、ホンマに目を剥いたってさ。

アーモンドアイ(2015.3.10)-ジャパンカップ(GI)の勝ち馬を辿る(No.38)-
アーモンドアイ(Almond Eye) 牝 鹿毛 2015.3.10生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)シルクレーシング 美浦・国枝栄厩舎
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