年度代表馬の同期生を辿る(其の拾陸)-フサイチコンコルド(1993.2.11)-

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フサイチコンコルド 牡 鹿毛 1993.2.11生~2014.9.8没 早来・社台ファーム生産 馬主・関口房朗氏 栗東・小林稔厩舎

フサイチコンコルド(1993.2.11)の4代血統表
Caerleon
鹿毛 1980.3.27
種付け時活性値:1.00【12】
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Flaming Page
鹿毛 1959.4.24
Bull Page 1947
Flaring Top 1947.3.27
Foreseer
黒鹿毛 1969.4.12
Round Table
鹿毛 1954.4.6
Princequillo 1940
Knight’s Daughter 1941
Regal Gleam
黒鹿毛 1964.3.17
Hail to Reason 1958.4.18
Miz Carol 1953.6.1
バレークイーン
鹿毛 1988.4.16
仔受胎時活性値:1.00【4】
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
種付け時活性値:1.50【6】
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Fairy Bridge
鹿毛 1975.5.4
Bold Reason 1968.4.8
Special 1969.3.28
Sun Princess
鹿毛 1980.5.18
仔受胎時活性値:1.75【7】
★イングリツシユプリンス
鹿毛 1971.5.8
種付け時活性値:0.00【8】
Petingo 1965
English Miss 1955
Sunny Valley
鹿毛 1972.3.16
仔受胎時活性値:1.75【7】
Val de Loir
鹿毛 1959.5.7
種付け時活性値:1.00【12】
Sunland
栗毛 1965
仔受胎時活性値:1.50【6】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer3×3、Hail to Reason4×5>

フサイチコンコルド(1993.2.11)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Caerleon
(Nijinsky系)
Sadler’s Wells
(Northern Dancer系)
★イングリツシユプリンス
(Fairway系)
Val de Loir
(Blandford系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Sadler’s Wells 6.00
(【4】+【7】+【7】+【6】)
半弟アンライバルド
(No. 1-l)
初仔

*

1996年1月5日の新馬戦(京都芝1800m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 12 フサイチコンコルド 牡3 55 藤田伸二 1:49.9 3-2 34.7 492
[]
小林稔 1
2 7 ヒシビート 牡3 55 河内洋 1:50.1 1.1/2 2-2 34.9 502
[]
佐山優 2
3 14 トウショウピーター 牡3 55 角田晃一 1:50.3 1 3-2 35.1 540
[]
渡辺栄 4
4 5 バンブーピノ 牡3 54 渡辺薫彦 1:50.5 1.1/2 7-5 35.0 496
[]
沖芳夫 3
5 8 マルカダイシス 牡3 55 熊沢重文 1:50.7 1.1/4 9-5 35.3 462
[]
内藤繁春 7
1996年1月5日の新馬戦(京都芝1800m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
13.7 – 11.1 – 12.2 – 12.8 – 13.0 – 12.3 – 12.6 – 10.9 – 11.3
ラップの
累計タイム
13.7 – 24.8 – 37.0 – 49.8 – 1:02.8 – 1:15.1 – 1:27.7 – 1:38.6 – 1:49.9
上り 4F 47.1 – 3F 34.8

*

1996年のすみれS(OP。阪神芝2200m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 12 フサイチコンコルド 牡3 55 藤田伸二 2:16.0 8-7-6-3 34.5 490
[-2]
小林稔 1
2 6 セイントリファール 牡3 55 武豊 2:16.1 3/4 9-10-10-6 34.4 440
[0]
大久保正陽 2
3 2 メイデンホーク 牡3 55 田原成貴 2:16.2 クビ 3-3-3-3 34.7 484
[0]
大沢真 4
4 9 ギガトン 牡3 55 的場均 2:16.3 1/2 1-1-1-1 35.1 482
[+2]
山内研二 7
5 5 サンデーライオン 牡3 55 四位洋文 2:16.4 1/2 12-10-10-10 34.6 440
[+2]
柳田次男 5
1996年のすみれS(OP。阪神芝2200m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
13.2 – 11.4 – 12.4 – 13.3 – 13.1 – 13.1 – 12.7 – 12.0 – 12.1 – 11.0 – 11.7
ラップの
累計タイム
13.2 – 24.6 – 37.0 – 50.3 – 1:03.4 – 1:16.5 – 1:29.2 – 1:41.2 – 1:53.3 – 2:04.3 – 2:16.0
上り 4F 46.8 – 3F 34.8

*

1996年の第63回東京優駿(GI。東京芝2400m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢 騎手 走破
時計
着差 調教師
1 13 フサイチコンコルド 牡3 藤田 伸二 2:26.1 小林 稔 7
2 3 ダンスインザダーク 牡3 武 豊 2:26.1 クビ 橋口 弘次郎 1
3 15 メイショウジェニエ 牡3 河内 洋 2:26.4 1・3/4 高橋 直 9
4 12 ロイヤルタッチ 牡3 南井 克巳 2:26.8 2・1/2 伊藤 雄二 2
5 6 サクラスピードオー 牡3 蛯名 正義 2:27.0 1 境 勝太郎 4
1996年の第63回東京優駿(GI。東京芝2400m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.7 – 10.8 – 12.0 – 12.8 – 13.1 – 13.0 – 12.5 – 12.1 – 11.9 – 11.9 – 11.6 – 11.7
ラップの
累計タイム
12.7 – 23.5 – 35.5 – 48.3 – 1:01.4 – 1:14.4 – 1:26.9 – 1:39.0 – 1:50.9 – 2:02.8 – 2:14.4 – 2:26.1
上り 4F 47.1 – 3F 35.2

1996年の第63回東京優駿。熱発でプリンシパルS(OP)を回避したフサイチコンコルド。3月9日のすみれS(OP)以来85日ぶりとなったレースが東京優駿でした。単勝27.6倍の7番人気だったフサイチコンコルドは、わずか2戦のキャリアも初のGI挑戦も何も関係無く、集団前方でピタリと折り合い、直線で先に抜け出した単勝2.3倍の1番人気馬ダンスインザダーク(1993.6.5)を外から強襲しました。その音速の末脚をもって、ダンスインザダークを「クビ」だけ差し切ったところが決勝点。3戦3勝、現代の日本で考えられる最短戦績での東京優駿制覇という偉業達成の瞬間でした。勝ち時計は2分26秒1。フサイチコンコルドの鞍上は藤田伸二騎手、所属は栗東・小林稔厩舎、オーナーは関口房朗氏。3者ともに東京優駿初制覇でした。

*

フサイチコンコルド。「和製ラムタラ」の姿が生で見たくて、私、秋初戦となったカシオペアS(OP)を淀まで見に行きましたよ。下見所を周回する姿は、お坊っちゃん然としていましたけれど、「サスガはダービー馬」という雰囲気で、今でも印象に残っています。レースは、プラス18kgの太め残りが響いたのか、メジロスズマル(1991.5.18)に逃げ切られて2着でしたが、下見所からレースまで、じっくりとフサイチコンコルドを見られたのは良い思い出です。

カシオペアSの次走、中1週で挑戦した第57回菊花賞(GI)ではダンスインザダーク、ロイヤルタッチ(1993.3.24)に続いて3着だったものの、それでもダービー馬の矜持を見せてくれました。

そんなフサイチコンコルド、種牡馬としても

  1. ブルーコンコルド(2000.4.11)
    →東京大賞典(GI)、マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)3回、JBCマイル(JpnI)、JBCスプリント(JpnI)、かしわ記念(JpnI)ほか
  2. バランスオブゲーム(1999.4.22)
    →中山記念(GII)2回、毎日王冠(GII)、オールカマー(GII)、セントライト記念(GII)、弥生賞(GII)、新潟2歳S(GIII)ほか
  3. オースミハルカ(2000.4.2)
    →クイーンS(GIII)2回、府中牝馬S(GIII。現GII)、チューリップ賞(GIII)ほか
  4. モエレジーニアス(2003.3.10)
    →函館2歳S(GIII)ほか
  5. ディラクエ(2005.5.14)
    →北海道2歳優駿(JpnIII)ほか
  6. カネマサコンコルド(2008.3.3)
    →北海道2歳優駿ほか

等を始めとして活躍馬を送り込みました。ジーワン7勝のブルーコンコルド、GII6勝はJRA記録のバランスオブゲーム、エリザベス女王杯(GI)2年連続2着も光る「ハルちゃん」オースミハルカと、上位3頭は「非根幹距離にも強い馬」という印象が残っています。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

[フサイチコンコルド(1993.2.11)の主な競走成績]

  1. 東京優駿(GI)
  2. 菊花賞(GI)

通算5戦3勝、2着1回、3着1回。

#2023年02月23日(木)記事改め。

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