ミルジョージ(Mill George) 牡 鹿毛 1975.4.12生~2007.10.19没 米国・Warnerton Farms生産 馬主・中村和夫氏 米国・A. Thomas Doyle厩舎
Mill Reef 鹿毛 1968.2.23 種付け時活性値:1.50 |
Never Bend 鹿毛 1960.3.15 |
Nasrullah 鹿毛 1940.3.2 |
Nearco 1935.1.24 |
Mumtaz Begum 1932 | |||
Lalun 鹿毛 1952 |
Djeddah 1945 | ||
Be Faithful 1942 | |||
Milan Mill 鹿毛 1962.2.10 |
Princequillo 鹿毛 1940 |
Prince Rose 1928 | |
Cosquilla 1933 | |||
Virginia Water 芦毛 1953.4.18 |
Count Fleet 1940.3.24 | ||
Red Ray 1947 | |||
Miss Charisma 鹿毛 1967 仔受胎時活性値:1.75 |
Ragusa 鹿毛 1960.6.15 種付け時活性値:1.50 |
Ribot 鹿毛 1952.2.27 |
Tenerani 1944 |
Romanella 1943 | |||
Fantan 鹿毛 1952 |
Ambiorix 1946 | ||
Red Eye 1936 | |||
マタテイナ 鹿毛 1960 仔受胎時活性値:1.50 |
Grey Sovereign 芦毛 1948 種付け時活性値:0.75 |
Nasrullah 1940.3.2 | |
Kong 1933 | |||
Zanzara 栗毛 1951 仔受胎時活性値:2.00 |
Fairey Fulmar 栗毛 1943 種付け時活性値:1.75 |
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Sunright 鹿毛 1940 仔受胎時活性値:0.50 |
<5代血統表内のクロス:Nasrullah3×4>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
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Mill Reef (Never Bend系) |
Ragusa (Ribot系) |
Grey Sovereign (Nasrullah系) |
Fairey Fulmar (Fair Trial系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Fairey Fulmar (Miss Charisma) |
5.75 or 3.75 |
祖母がナンソープS勝ち馬 (No. 6-b) |
3番仔? (2連産目?) |
*
1989年の全日本首位種牡馬、ミルジョージ。1989年、平成元年はイナリワン(1984.5.7)が中央でGI3勝、ロジータ(1986.5.26)が地方で南関東四冠など大活躍を見せて、ノーザンテースト(1971.3.15)の牙城を崩しました。そんなミルジョージは、現役時代に米国で下級条件競走を4戦2勝というマイナーな成績に終わりましたが、種牡馬として日本で供用されると、
- イナリワン(1984.5.7)
→有馬記念(GI)、天皇賞・春(GI)、宝塚記念(GI)、東京大賞典、東京王冠賞ほか -
オサイチジョージ(1986.4.13)
→宝塚記念(GI)、神戸新聞杯(GII)、中京記念(GIII)、金杯(GIII)、中日スポーツ賞4歳S(GIII)ほか -
エイシンサニー(1987.3.29)
→優駿牝馬(GI)、報知杯4歳牝馬特別(GII) -
リンデンリリー(1988.3.16)
→エリザベス女王杯(GI)、ローズS(GII) - ロッキータイガー(1981.5.12)
→帝王賞、ダイオライト記念、東京王冠賞、東京記念、金盃、報知グランプリCほか。史上初の地方所属馬によるジャパンカップ(GI)連対を果たした - ミルコウジ(1982.5.18)
→東京ダービー。1993年の地方首位種牡馬 - ジョージレックス(1984.5.5)
→東京ダービー - ロジータ(1986.5.26)
→東京大賞典、川崎記念、東京ダービー、東京王冠賞、羽田盃、浦和桜花賞、京浜盃、ニューイヤーCほか。南関東史上に残る名牝中の名牝 - ジョージタイセイ(1992.3.25)
→東京ダービー、黒潮盃、京浜盃、青雲賞ほか
等を始めとして、多くの底力あふれる産駒を送り込みました。ミルジョージ自身、Nasrullah3×4のクロス、母父がRibot系と気性の難しさを思わせる配合ですけれど、産駒も激しさと闘争心を持ち合わせた仔が多かったのが、一般的なミルジョージ産駒の印象でした。
日本のMill Reef系に関しては、ミルジョージ、そしてミルジョージと同じ1975年生まれ世代のマグニテュード(1975.3.16)が種牡馬として活躍を見せたことにより、後にMill Reef系種牡馬が多く輸入されましたが、後発組は散発的に活躍馬を送り込むに留まりました。ミルジョージは下級競走2勝、マグニテュードは0勝と競走馬時代には花開かなかった才能が、種牡馬時代に花開いたというところでしょうか。また、ミルジョージは祖母マタティナがナンソープS、キングジョージSと欧州のパターンレース勝ち馬、マグニテュードは母Altesse Royale(1968)が英オークス、愛オークス、英1000ギニー勝ちの名牝という、血筋の良さがありました。
そんな訳で、平成の残り2日間で本投稿も含めて怒涛の9投稿となりますが、平成最後の投稿ラッシュということで、よろしければお付き合いください。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
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[ミルジョージ(1975.4.12)の主な競走成績]
特になし。
通算4戦2勝、3着1回。