サクラユタカオー(1982.4.29)-五十音にて名馬を辿る(No.11)-

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サクラユタカオー 牡 栗毛 1982.4.29生~2010.11.23没 静内町・藤原牧場生産 馬主・(株)さくらコマース 美浦・境 勝太郎厩舎

サクラユタカオー(1982.4.29)の4代血統表
テスコボーイ
黒鹿毛 1963
種付け時活性値:0.50【18】
Princely Gift
鹿毛 1951
Nasrullah
鹿毛 1940
Nearco 1935
Mumtaz Begum 1932
Blue Gem
鹿毛 1943
Blue Peter 1936.4.30
Sparkle 1935
Suncourt
黒鹿毛 1952
Hyperion
栗毛 1930.4.18
Gainsborough 1915.1.24
Selene 1919
Inquisition
黒鹿毛 1936
Dastur 1929
Jury 1929
アンジエリカ
黒鹿毛 1970.3.29
仔受胎時活性値:0.75【11】
ネヴアービート
栃栗毛 1960
種付け時活性値:0.25【9】
★Never Say Die
栗毛 1951.3.26
Nasrullah 1940.3.2
Singing Grass 1944
Bride Elect
鹿毛 1952
Big Game 1939
Netherton Maid 1944
スターハイネス
鹿毛 1964.3.10
仔受胎時活性値:1.25【5】
ユアハイネス
栗毛 1958
種付け時活性値:1.25【5】
Chamossaire 1942
Lady Grand 1943
スターロツチ
鹿毛 1957.4.16
仔受胎時活性値:1.50【6】
★ハロウエー
黒鹿毛 1940
種付け時活性値:0.00【16】
コロナ
栗毛 1943.4.20
仔受胎時活性値:1.25【13】

<5代血統表内のクロス:Nasrullah3×4、Nearco4×5×5、Fairway5×5、Solario5×5>

サクラユタカオー(1982.4.29)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
テスコボーイ
(Princely Gift系)
ネヴアービート
(Never Say Die系)
ユアハイネス
(Hurry On系)
★ハロウエー
(Fairway系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ユアハイネス 4.75 半兄サクラシンゲキ
(No. 11-c クレイグダーロツチ系)
6番仔
(2連産目)

*

1985年の第19回共同通信杯4歳S(GIII。東京芝1800m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢 斤量 騎手 走破
時計
着差 調教師
1 8 サクラユタカオー 牡3 55 小島太 1:52.7 境勝太郎 1
2 1 ジョーダッシュ 牡3 55 花松進 1:52.7 クビ 荒木静雄 8
3 12 サザンフィーバー 牡3 55 柴田政人 1:53.2 3 鈴木清 3
4 9 ロードキルター 牡3 55 根本康広 1:53.3 1/2 橋本輝雄 6
5 3 スダホーク 牡3 55 田村正光 1:53.3 ハナ 古山良司 7

*

1986年の第30回サンケイ大阪杯(GII。阪神芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
4F
馬体重
[増減]
調教師
1 7 サクラユタカオー 牡4 56 小島太 2:01.6 3-6-3-2 48.8 520
[+2]
境勝太郎 3
2 10 スダホーク 牡4 57 田原成貴 2:01.6 アタマ 8-8-8-5 47.8 462
[-4]
古山良司 1
3 8 シャイニングルビー 牡6 57 久保敏文 2:02.8 7 10-10-10-10 48.7 486
[-2]
諏訪佐市 6
4 6 スピードヒーロー 牡4 56 松永昌博 2:03.0 1 3-5-3-1 50.2 500
[-8]
崎山博樹 2
5 9 フリートホープ 牡4 57 猿橋重利 2:03.2 1 8-8-8-8 49.4 494
[-2]
梅内慶蔵 5

*

1986年の第37回毎日王冠(GII。東京芝1800m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
4F
馬体重
[増減]
調教師
1 6 サクラユタカオー 牡4 58 小島太 1:46.0 レコード 5-5-3 46.2 524
[+2]
境勝太郎 4
2 7 ニッポーテイオー 牡3 55 郷原洋行 1:46.4 2.1/2 2-1-1 47.1 462
[-4]
久保田金造 2
3 1 ミホシンザン 牡4 59 柴田政人 1:46.6 1 8-6-6 46.7 494
[0]
田中朋次郎 1
4 5 ウインザーノット 牡6 57 田面木博 1:46.8 1.1/4 1-2-2 47.4 478
[+10]
高松邦男 3
5 8 ヤクモデザイヤー 牡4 57 佐野清広 1:47.1 2 3-2-3 47.6 472
[-2]
田所稔 6

*

1986年の第94回天皇賞・秋(GI。東京芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢 騎手 走破
時計
着差 調教師
1 16 サクラユタカオー 牡4 小島 太 1:58.3 レコード 境 勝太郎 2
2 13 ウインザーノット 牡6 田面木 博公 1:58.7 2・1/2 高松 邦男 6
3 11 ミホシンザン 牡4 柴田 政人 1:59.0 1・3/4 田中 朋次郎 1
4 14 ギャロップダイナ 牡6 柴崎 勇 1:59.1 3/4 矢野 進 7
5 8 サクラサニーオー 牡4 東 信二 1:59.2 1/2 境 勝太郎 5

*

サクラユタカオー。生誕時に名門・藤原牧場の代表であった藤原祥三氏に馬格雄大、骨太品位に富む。大物の相、栗毛如何ともし難しと言わしめたというサクラユタカオー。そんな栗毛の流星は、1800m~2000mの距離では6戦6勝。デビューとなった現年齢表記2歳、1984年12月の中山芝1800mの新馬戦をレコード勝ちしたのを端緒として、4歳秋の1986年10月の毎日王冠、天皇賞・秋を連続で日本レコード勝ち。中距離における卓越したスピードで「テスコボーイ産駒の栗毛馬は走らない」というまことしやかな風説を吹っ飛ばした駿馬でした。

サクラユタカオーの豊かな才能は世代を重ねる時にも遺憾なく発揮されました。代表産駒を列挙しておきますと、

  1. サクラバクシンオー(1989.4.14)
    →スプリンターズS(GI)2回、スワンS(GII)、ダービー卿チャレンジT(GIII)、クリスタルC(GIII)ほか
  2. サクラキャンドル(1992.4.9)
    →エリザベス女王杯(GI)、府中牝馬S(GIII)、クイーンS(GIII)ほか。牝馬
  3. エアジハード(1995.4.9)
    →安田記念(GI)、マイルチャンピオンシップ(GI)、富士S(GIII)ほか
  4. ウメノファイバー(1996.5.5)
    →優駿牝馬(GI)、京王杯3歳S(GII)、クイーンC(GIII)。牝馬
  5. ダイナマイトダディ(1988.4.12)
    →京王杯スプリングC(GII)、中山記念(GII)、京成杯(GIII)ほか。↓のトゥナンテの全兄
  6. トゥナンテ(1995.5.3)
    →毎日王冠(GII)、北九州記念(GIII)、愛知杯(GIII)ほか。↑のダイナマイトダディの全弟
  7. ヒガシマジョルカ(1988.4.4)
    →函館記念(GIII)ほか。牝馬
  8. サクラセカイオー(1989.5.3)
    →エプソムC(GIII)ほか
  9. システィーナ(1989.4.9)
    →京都牝馬特別(GIII)ほか。牝馬
  10. ホマレオーカン(1990.5.22)
    →愛知杯(GIII)
  11. ユキノビジン(1990.3.10)
    →クイーンS(GIII)ほか。牝馬
  12. オースミマックス(1991.4.30)
    →小倉大賞典(GIII)ほか
  13. テンザンユタカ(1991.4.17)
    →愛知杯(GIII)、サファイヤS(GIII)ほか。牝馬
  14. メルシータカオー(1999.4.5)
    →中山大障害(J・GI)ほか

私の競馬者としての最初期に出会った馬ばかりで印象に残る馬も多いですし、平地GI勝ち馬4頭はすべて記事にしていますから、種牡馬サクラユタカオーの影響力を思います。ただ、私にとってはユキノビジンが特に思い出深い1頭です。1993年の桜花賞(GI)と優駿牝馬で共にベガ(1990.3.8)の2着、そして秋にクイーンS勝ち。栗毛の三白流星、白いメンコとお揃いで綺麗に編み込まれた、たてがみの白い馬装。本当の美人さんだったユキノビジン、その死を伝えた2016年の記事を引いておきますと、

5月には昨年末に定年退職した清原厩務員と、ユキノビジンが縁で結婚した妻と娘の3人が訪れた。娘の優希乃さん(19)は「ユキちゃんがいなければ私は生まれなかったのよ」と愛馬に話し掛けていたという。

永遠の美少女ユキノビジン死す26歳 急性心不全|極ウマ・プレミアム

ユキノビジンが結んだ縁。清原厩務員がお嬢さんに「優希乃」と名付けられたのですから、思い入れも相当だったのでしょう。私にとっても「ユキノ」という響きが「雪の家」という我が家の屋号にも繋がり、真に印象に残る馬でした。

そしてまた、種牡馬サクラユタカオーにおいて結果的にラストクロップとなった1999年生まれ世代19頭の1頭であるメルシータカオー。彼については

出津孝一騎手のインタビュー、素晴らしい。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

[サクラユタカオー(1982.4.29)の主な競走成績]

  1. 天皇賞・秋(GI)、毎日王冠(GII)、サンケイ大阪杯(GII)、共同通信杯4歳S(GIII)
  2. ダービー卿チャレンジT(GIII)

通算12戦6勝、2着1回。

*

マイシンザン
マイシンザン

サクラユタカオーさんの天皇賞・秋の勝ちっぷりは見事やなぁ。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

自身満4歳の誕生日に行われた天皇賞・春(GI)はクシロキング(1982.5.18)さんと距離に敗れましたが、

クシロキング(1982.5.18)-五十音にて名馬を辿る(No.8)-
クシロキング 牡 黒鹿毛 1982.5.18生~1996.12没 浦河町・上山牧場生産 馬主・阿部 昭氏 美浦・中野 隆良厩舎
ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

適距離の東京芝2000mでは強さと速さを見せ付けられました。

マイシンザン
マイシンザン

1番人気やった親父もお手上げ…、あ、俺ら馬やからお脚上げ、か。