ディアドラ(2014.4.4)

Pedigree

ディアドラ(Deirdre) 牝 鹿毛 2014.4.4生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・森田 藤治氏 栗東・橋田 満厩舎

ディアドラ(2014.4.4)の4代血統表
ハービンジャー
鹿毛 2006.3.12
種付け時活性値:1.75【7】
Dansili
黒鹿毛 1996.1.27
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Hasili
鹿毛 1991.3.12
Kahyasi 1985.4.2
Kerali 1984.3.4
Penang Pearl
鹿毛 1996.3.11
Bering
栗毛 1983.3.20
Arctic Tern 1973
Beaune 1974.4.10
Guapa
鹿毛 1988.5.4
Shareef Dancer 1980.3.3
Sauceboat 1972
ライツェント
青鹿毛 2007.4.19
仔受胎時活性値:1.50【6】
スペシャルウィーク
黒鹿毛 1995.5.2
種付け時活性値:0.75【11】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
キャンペンガール
鹿毛 1987.4.19
マルゼンスキー 1974.5.19
レデイーシラオキ 1978.4.3
ソニンク
黒鹿毛 1996.2.8
仔受胎時活性値:0.50【10】
★Machiavellian
黒鹿毛 1987.1.31
種付け時活性値:0.00【8】
★Mr. Prospector 1970.1.28
Coup de Folie 1982.4.2
Sonic Lady
鹿毛 1983.2.15
仔受胎時活性値:1.00【12】
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
種付け時活性値:1.25【5】
Stumped
鹿毛 1977.3.17
仔受胎時活性値:1.25【5】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5×5、Halo4×5(母方)>

ディアドラ(2014.4.4)の0の理論的総括
母父祖母父曾祖母父
ハービンジャー
(Danzig系)
スペシャルウィーク
(サンデーサイレンス系)
★Machiavellian
(Mr. Prospector系)
Nureyev
(Northern Dancer系)
形相の遺伝料の遺伝牝系母の何番仔?
ハービンジャー
(Penang Pearl)
4.25
(【6】+【10】+【12】+【5】)
従兄ロジユニヴァース
(No. B3)
3番仔
(3連産目)

*

2017年の第2回紫苑S(GIII。中山芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名性齢
騎手走破
時計
着差通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
116ディアドラ牝354岩田 康誠1:59.812-11-10-1133.8478
[+12]
橋田 満1
211カリビアンゴールド牝354田中 勝春1:59.8ハナ5-5-6-534.0454
[+4]
小島 太6
37ポールヴァンドル牝354三浦 皇成1:59.8ハナ10-10-12-1133.7528
[-6]
上原 博之4
42ブラックオニキス牝354大野 拓弥2:00.11 3/48-8-10-734.1420
[+10]
加藤 和宏13
53ライジングリーズン牝354丸田 恭介2:00.1クビ14-14-15-1533.7482
[-6]
奥村 武5
2017年の第2回紫苑S(GIII。中山芝2000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.3 – 11.4 – 12.3 – 12.5 – 12.8 – 12.3 – 11.9 – 11.5 – 11.4 – 11.4
ラップの
累計タイム
12.3 – 23.7 – 36.0 – 48.5 – 1:01.3 – 1:13.6 – 1:25.5 – 1:37.0 – 1:48.4 – 1:59.8
上り4F 46.2 – 3F 34.3

*

2017年の第22回秋華賞(GI。京都芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名性齢
騎手走破
時計
着差通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
114ディアドラ牝355C.ルメール2:00.214-15-13-935.7490
[+12]
橋田 満3
27リスグラシュー牝355武 豊2:00.41 1/412-11-9-636.2438
[+2]
矢作 芳人4
34モズカッチャン牝355M.デムーロ2:00.4ハナ5-5-4-236.6478
[-4]
鮫島 一歩5
42ラビットラン牝355和田 竜二2:00.937-8-6-636.9448
[+4]
角居 勝彦6
58カワキタエンカ牝355北村 友一2:00.9クビ1-1-1-137.7464
[+2]
浜田 多実雄8
2017年の第22回秋華賞(GI。京都芝2000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.2 – 11.0 – 12.4 – 11.9 – 11.6 – 12.0 – 12.1 – 12.5 – 12.1 – 12.4
ラップの
累計タイム
12.2 – 23.2 – 35.6 – 47.5 – 59.1 – 1:11.1 – 1:23.2 – 1:35.7 – 1:47.8 – 2:00.2
上り4F 49.1 – 3F 37.0

2017年の第22回秋華賞。この秋華賞が14戦目だったディアドラ。ブラックオニキス(2014.2.26)-15番人気だったものの6着に健闘-と並んで、出走18頭の中では最多となる出走歴、経験の豊富さが、雨と重馬場の大一番でモノをいったのでしょうか。道中は後方4番手に控えたものの、3角から4角にかけて内からするすると巧みにポジションを上げると、直線ではクリストフ・ルメール騎手の檄に応えて、唯1頭だけ上がり3ハロン35秒台の脚を使って、一筋に伸びました。どろんこになりながらも、鹿毛の流星、ディアドラ。第77回桜花賞(GI)6着、第78回優駿牝馬(GI)4着と来て、第22回秋華賞1着。前々走の古馬混合1000万下のHTB賞、前走の第2回紫苑S(GIII)、そして秋華賞と芝2000mのレースでは負け無しの3連勝を以て、牝馬三冠最終戦を見事に締め括りました。

ディアドラにはテン乗りとなったルメール騎手は、第12回ヴィクトリアマイル(GI)、第78回優駿牝馬、第84回東京優駿(GI)に続いて、2017年のJRA・GI4勝目。管理された橋田満調教師は、2007年の第37回高松宮記念(GI)以来10年ぶりのGI制覇。日本調教師会の会長(2回目)も務められた橋田師、久しぶりのGI勝ちとなりました。また馬主の森田藤治氏は馬主歴30年以上のベテランオーナーでしたが、GIは初勝利となりました。そして、生産は言わずもがなのノーザンファーム。それぞれにおめでとうございました。

併せて、ディアドラの父ハービンジャーにとっても、今回の秋華賞が産駒のGI初制覇となりました。待ち兼ねたGI、3世代目の孝行娘ディアドラにより果たされました。2014年生まれ世代はディアドラの他にもモズカッチャン(2014.2.27)ペルシアンナイト(2014.3.11)がおり、2017年の秋の淀はハービンジャーの仔が大暴れしました。

*

2018年の第66回北海道新聞杯クイーンS(GIII。札幌芝1800m)の結果(上位5頭)


馬名性齢
騎手走破
時計
着差通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
19ディアドラ牝455C.ルメール1:46.210-9-10-733.7490
[前計不]
橋田 満1
25フロンテアクイーン牝555蛯名 正義1:46.738-8-8-634.4460
[-14]
国枝 栄4
32ソウルスターリング牝456北村 宏司1:46.7クビ3-3-3-234.7488
[+4]
藤沢 和雄2
43トーセンビクトリー牝655池添 謙一1:46.8クビ5-6-7-334.6472
[0]
中竹 和也7
58アンドリエッテ牝655国分 恭介1:47.01 1/49-9-8-734.7476
[+2]
牧田 和弥9
2018年の第66回北海道新聞杯クイーンS(GIII。札幌芝1800m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.1 – 10.8 – 11.5 – 12.1 – 12.6 – 12.5 – 11.8 – 11.3 – 11.5
ラップの
累計タイム
12.1 – 22.9 – 34.4 – 46.5 – 59.1 – 1:11.6 – 1:23.4 – 1:34.7 – 1:46.2
上り4F 47.1 – 3F 34.6

*

2018年の第66回アイルランドトロフィー府中牝馬S(GII。東京芝1800m)の結果(上位5頭)


馬名性齢
騎手走破
時計
着差通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
14ディアドラ牝456C.ルメール1:44.711-9-932.3498
[+8]
橋田 満1
210リスグラシュー牝454M.デムーロ1:44.7クビ9-7-732.6460
[+12]
矢作 芳人2
32フロンテアクイーン牝554蛯名 正義1:44.81/25-5-632.9474
[+14]
国枝 栄7
46ジュールポレール牝556幸 英明1:45.01 1/45-5-533.2468
[+8]
西園 正都4
51クロコスミア牝555岩田 康誠1:45.21 1/42-2-233.8432
[+2]
西浦 勝一6
2018年の第66回アイルランドトロフィー府中牝馬S(GII。東京芝1800m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.5 – 11.0 – 11.4 – 11.5 – 11.8 – 11.7 – 11.4 – 11.6 – 11.8
ラップの
累計タイム
12.5 – 23.5 – 34.9 – 46.4 – 58.2 – 1:09.9 – 1:21.3 – 1:32.9 – 1:44.7
上り4F 46.5 – 3F 34.8

*

2019年の第170回ナッソーS(英GI。グッドウッド芝9F197y)の結果(上位5頭)


馬名性齢
騎手走破時計
・着差
調教師
14ディアドラ牝560.3Oisin Murphy2:02.93橋田 満7
23Mehdaayih牝356.7Frankie Dettori1 1/4John Gosden2
39Rawdaa牝460.3Daniel Tudhope1 1/4Sir Michael Stoute3
41Sun Maiden牝460.3James Doyle2 1/2Sir Michael Stoute6
57Just Wonderful牝356.7Wayne Lordan3/4A P O’Brien7

2019年の第170回ナッソーS。9頭立ての道中は7番手の内側でじっと我慢。直線でも内を突くと、脚を伸ばし始めてからは、ディアドラとオイシン・マーフィー騎手の世界。最後は2019年のグロリアス・グッドウッド・ミーティングで「無双」を続けていたフランキー・デットーリ騎手&ジョン・ゴスデン調教師のコンビのMehdaayih(2016.4.9)に1と4分の1馬身差の完勝。ディアドラ、日本の競馬界に不意に訪れた不世出の名馬の死の悲しみを振り払ってくれたかのような、見事な英GI勝利でした。

*

「Japanese Star」の一角、ディアドラ。現在は愛国のクールモアスタッドで繋養されています。Wootton Bassett(2008.2.4)との間に生まれた初仔の牝駒(2022.4.8)は、もしかしたら日本でデビューするかも知れない、ということ。

日英G1馬ディアドラ、昨年の欧州年度代表馬との第2子受胎 初子は日本デビューの可能性も - 競馬 : 日刊スポーツ
20年に引退した日英G1馬ディアドラは、アイルランドのクールモアスタッドで繁殖生活を送っている。現在は昨年の欧州年度代表馬セントマークスバシリカとの第2子を受…-日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)

St Mark’s Basilica(2018.3.18)との間に生まれた2番仔の牝駒(2023.4.10)も楽しみですし、ディアドラの仔が2020年代以降の世界の舞台で活躍してくれることを祈るばかりです。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。