SS以降のエクリプス賞年度代表馬を辿る(其の拾陸)-Saint Liam(2000.4.13)-

Pedigree

Saint Liam(セイントリアム) 牡 鹿毛 2000.4.13生~2006.8.22没 米国・Edward P. Evans生産 馬主・Mr. & Mrs. William K. Warren, Jr. 米国・Richard E. Dutrow, Jr.厩舎

Saint Liam(2000.4.13)の4代血統表
Saint Ballado
黒鹿毛 1989.5.14
種付け時活性値:0.50
Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason
鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Cosmah
鹿毛 1953.4.4
★Cosmic Bomb 1944
Almahmoud 1947.5.18 ♀
Ballade
黒鹿毛 1972.3.10
Herbager
鹿毛 1956
Vandale 1943
Flagette 1951
Miss Swapsco
黒鹿毛 1965.2.25
Cohoes 1954.4.9
Soaring 1960.1.27
Quiet Dance
芦毛 1993.1.25
仔受胎時活性値:1.50
Quiet American
鹿毛 1986.4.29
種付け時活性値:1.50
★Fappiano
鹿毛 1977.5.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Killaloe 1970.3.17
Demure
鹿毛 1977.4.4
Dr. Fager 1964.4.6
Quiet Charm 1971.2.25
Misty Dancer
芦毛 1988.5.6
仔受胎時活性値:1.00
Lyphard
鹿毛 1969.5.10
種付け時活性値:0.50
Northern Dancer 1961.5.27
Goofed 1960.3.29
Flight Dancer
芦毛 1968.4.18
仔受胎時活性値:0.75
Misty Flight
栗毛 1955.4.22
種付け時活性値:1.00
Courbette
芦毛 1957.4.19
仔受胎時活性値:0.50

<5代血統表内のクロス:Dr. Fager5×4(母方)、Mahmoud5×5(父方)、Nearctic5×5(母方)>

Saint Liam(2000.4.13)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Saint Ballado
(Halo系)
Quiet American
(Mr. Prospector系)
Lyphard
(Northern Dancer系)
Misty Flight
(Princequillo系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Quiet American
(Quiet Charm)
3.75 半妹が米GII勝ち馬
(No. 17-b)
2番仔?
(2連産目?)

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2005年の第47回ドンH(米GI。ガルフストリームパーク・ダート9F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 5 Saint Liam 牡5 54 Edgar S Prado 1:48.43 Richard Dutrow Jr 2
2 4ロージズインメイ 牡5 54.9 John R Velazquez 3 3/4 Dale Romans 1
3 2 Eddington 牡4 51.7 E Coa 3/4 Mark Hennig 3
4 1A Seek Gold せん5 51.7 J D Bailey 8 1/2 Nicholas Zito 4
5 1 Pies Prospect 牡4 51.7 Javier Castellano 6 1/4 Nicholas Zito 4

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2005年の第24回スティーブンフォスターH(米GI。チャーチルダウンズ・ダート9F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 3 Saint Liam 牡5 54.9 Edgar S Prado 1:47.52 Richard Dutrow Jr 1
2 8 Eurosilver 牡4 51.3 Rafael Bejarano 2 3/4 Carl Nafzger 4
3 7 Perfect Drift せん6 53.1 Gary Stevens 2 3/4 Murray Johnson 3
4 2 M B Sea 牡6 51.3 P Day 3/4 Dale Romans 7
5 1 Gouldings Green 牡4 50.8 Mike E Smith 3/4 Anthony Reinstedler 6

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2005年の第52回ウッドワードS(米GI。ベルモントパーク・ダート9F)の結果


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 4 Saint Liam 牡5 57.2 J D Bailey 1:49.07 Richard Dutrow Jr 1
2 1 Sir Shackleton 牡4 57.2 Rafael Bejarano 2 Nicholas Zito 2
3 1A Commentator せん4 57.2 Gary Stevens 12 1/2 Nicholas Zito 2
4 2 Show Boot 牡4 57.2 R Rojas 47 1/2 Richard Dutrow Jr 4
5 2B Crafty Player 牡4 57.2 R Rodriguez クビ Richard Dutrow Jr 4

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2005年の第22回ブリーダーズカップ・クラシック(米GI。ベルモントパーク・ダート10F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 13 Saint Liam 牡5 57.2 J D Bailey 2:01.49 Richard Dutrow Jr 1
2 9 Flower Alley 牡3 55.3 John R Velazquez 1 Todd Pletcher 5
3 5 Perfect Drift せん6 57.2 M Guidry 1 1/2 Murray Johnson 6
4 7 Super Frolic 牡5 57.2 E Coa クビ Vladimir Cerin 12
5 8 Suave 牡4 57.2 Edgar S Prado クビ Paul McGee 8

*

2005年のエクリプス賞年度代表馬、Saint Liam。前年2004年のエクリプス賞年度代表馬であるGhostzapper(2000.4.6)に「クビ」まで迫り、唯一慌てさせたであろうその実力は、2005年に真価を発揮しました。米国の強者がひた走る路線をきっちり進み、ドンH、スティーブンフォスターH、ウッドワードS、そしてブリーダーズカップ・クラシックと年間GI4勝。2000年生まれ世代の同期生に続いて、エクリプス賞年度代表馬に輝きました。

年度代表馬の物語は代を経ても続きを見せ、Saint Liamは愛娘Havre de Grace(2007.5.12)の活躍により、Secretariat(1970.3.30)Lady’s Secret(1982.4.8)以来、史上2例目となる「父娘によるエクリプス賞年度代表馬受賞」となったのでした。けれど、愛娘がGI3勝を遂げた2011年、Saint Liamはすでにこの世にいませんでした。Saint Liam、Havre de Grace等の初年度産駒を残したのみで、早世していたのです。

Saint Liam、レース時は「山内研二厩舎か?」と思わせるピンクの耳あてなしのメンコを着けて走っていました。今回の記事を書くに当たり、改めてその素顔を見れば、鹿毛に星1つの男前。愛娘もその美しさに定評がありますが、Saint LiamとHavre de Grace、美形の父娘だったのです。

Halo系は、日本のサンデーサイレンス(1986.3.25)、南米のサザンヘイロー(1983.2.9)により、仔孫が繁栄しています。ただ、北米では他父系に押され加減であることは否めず。Saint Liamの父Saint Balladoはアーリントンクラシック(米GII)、シェリダンS(米GIII)とGII勝ちまでのマイナー種牡馬でしたが、サスガにGlorious Song(1976.4.22)とDevil’s Bag(1981.2.19)の全弟というところを見せて、Saint Liamがエクリプス賞年度代表馬に輝いた2005年には北米首位種牡馬を獲得したのです。けれど、愛息が栄誉に浴した時、悲しくもSaint Balladoはこの世に既におらず。「死んでしまった種牡馬の仔は走る」とは日本の競馬で時折聞かれる格言ですが、何も父仔2代で果たしてくれなくとも……。サンデーサイレンスの血が米国に里帰りする事例も見られますけれど、北米の父系の継承者として、Saint Liamには長く種牡馬として活躍して欲しかったものです。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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[Saint Liam(2000.4.13)の主な競走成績]

  1. ブリーダーズカップ・クラシック(米GI)、ドンH(米GI)、ウッドワードS(米GI)、スティーブンフォスターH(米GI)、クラークH(米GII)
  2. ホイットニーH(米GI)、ウッドワードS(米GI)、ニューオーリンズH(米GII)
  3. オークローンH(米GII)

通算20戦9勝、2着6回、3着1回。