キョウトシチー(1991.5.3)-ただ単に書きたい馬を辿る(No.4)-

Series

キョウトシチー 牡 鹿毛 1991.5.3生~2011.3.29没 新冠町・若林牧場生産 馬主・(株)友駿ホースクラブ 栗東・中尾 謙太郎厩舎

キョウトシチー(1991.5.3)の4代血統表
サツカーボーイ
栃栗毛 1985.4.28
種付け時活性値:1.25【5】
デイクタス
栗毛 1967.4.11
Sanctus
鹿毛 1960.2.28
Fine Top 1949.4.12
Sanelta 1954
Doronic
栗毛 1960.3.25
Worden 1949.3.7
Dulzetta 1954.2.9
ダイナサツシユ
鹿毛 1979.3.16
ノーザンテースト
栗毛 1971.3.15
Northern Dancer 1961.5.27
Lady Victoria 1962.2.20
ロイヤルサツシユ
鹿毛 1966
Princely Gift 1951
Sash of Honour 1957
マウンテンクイーン
鹿毛 1982.5.30
仔受胎時活性値:2.00【8】
ニゾン
栗毛 1975.2.21
種付け時活性値:1.50【6】
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer 1961.5.27
Flaming Page 1959.4.24
Exit Smiling
栗毛 1970.5.8
Stage Door Johnny 1965.5.22
Chandelier 1955
ヤマカクイン
鹿毛 1972.4.19
仔受胎時活性値:0.25【9】
バーボンプリンス
鹿毛 1957.3.31
種付け時活性値:1.50【14】
★Princequillo 1940
Lyceum 1948
フエンス
鹿毛 1959.5.10
仔受胎時活性値:1.00【12】
トサミドリ
鹿毛 1946.5.20
種付け時活性値:1.00【12】
クロサト
栗毛 1953.4.11
仔受胎時活性値:1.25【5】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×4>

キョウトシチー(1991.5.3)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
サツカーボーイ
(Fine Top系)
ニゾン
(Nijinsky系)
バーボンプリンス
(Princequillo系)
トサミドリ
(Blandford系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ニゾン
(マウンテンクイーン)
4.50
(【8】+【9】+【12】+【5】)
甥アールスター
(No. 7-c ダイシング系)
5番仔
(5連産目)

*

1995年の第12回ウインターS(GIII。中京ダート2300m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 4 キョウトシチー 牡4 56 松永幹夫 2:31.8 7-6-3-3 36.8 506
[+14]
中尾謙太郎 3
2 10 アイオーユー 牝5 55 小野次郎 2:31.8 アタマ 1-1-1-1 36.9 482
[+6]
高松邦男 4
3 5 メジロモネ 牡5 56 河内洋 2:32.1 1.3/4 9-9-5-5 36.9 494
[-8]
浅見国一 5
4 6 オースミレパード 牡4 56 西浦勝一 2:32.1 ハナ 10-10-8-7 36.6 500
[+4]
清水久雄 6
5 9 メイショウヨシイエ 牡4 56 村本善之 2:32.1 アタマ 6-6-5-5 36.9 506
[+4]
高橋成忠 1
1995年の第12回ウインターS(GIII。中京ダート2300m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
7.5 – 12.7 – 12.8 – 13.9 – 13.7 – 13.4 – 14.2 – 13.8 – 12.9 – 12.7 – 11.9 – 12.3
ラップの
累計タイム
7.5 – 20.2 – 33.0 – 46.9 – 1:00.6 – 1:14.0 – 1:28.2 – 1:42.0 – 1:54.9 – 2:07.6 – 2:19.5 – 2:31.8
上り 4F 49.8 – 3F 36.9

*

1996年の名古屋大賞典(名古屋ダート1900m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 馬体重
[増減]
調教師
1 1 キョウトシチー 牡5 57 松永幹夫 2:02.6 506
[0]
中尾謙太郎 3
2 2 アメージングレイス 牡5 57 安藤勝己 2:02.9 1.1/2 508
[-4]
荒川友司 7
3 10 ライフアサヒ 牡5 57 吉田稔 2:02.9 クビ 456
[+9]
松橋寛 2
4 3 マルブツセカイオー 牡6 56 戸部尚実 2:03.1 1.1/2 482
[-2]
斉藤弘光 1
5 6 インターシュプール せん7 56 武豊 2:03.2 1/2 458
[-4]
森秀行 5

*

1996年の第1回シーサイドS(GIII。函館ダート1700m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 11 キョウトシチー 牡5 56 菊沢隆徳 1:45.3 11-10-2-1 38.6 514
[+8]
中尾謙太郎 7
2 8 ヤエノジョオー 牝6 54 岡部幸雄 1:45.3 クビ 8-8-7-3 38.0 446
[0]
荻野光男 5
3 3 メイショウアムール 牡5 56 河内洋 1:45.5 1.1/2 2-5-5-3 38.4 472
[+2]
高橋直 2
4 1 タイキシャーロック 牡4 56 横山典弘 1:45.6 クビ 6-6-1-2 38.9 510
[+10]
土田稔 1
5 7 パリスナポレオン 牡5 56 佐藤哲三 1:45.8 1.1/2 8-10-8-7 38.4 540
[+14]
伊藤修司 6
1996年の第1回シーサイドS(GIII。函館ダート1700m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
7.1 – 10.9 – 11.7 – 12.0 – 12.5 – 12.5 – 12.5 – 13.0 – 13.1
ラップの
累計タイム
7.1 – 18.0 – 29.7 – 41.7 – 54.2 – 1:06.7 – 1:19.2 – 1:32.2 – 1:45.3
上り 4F 51.1 – 3F 38.6

*

1996年の東京大賞典(大井ダート2800m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 馬体重
[増減]
調教師
1 5 キョウトシチー 牡5 56 松永幹夫 3:01.2 501
[-5]
中尾謙太郎 1
2 3 コンサートボーイ 牡4 56 石崎隆之 3:01.4 3/4 534
[+1]
栗田繁 4
3 4 マルブツセカイオー 牡6 55 宇都英樹 3:01.4 クビ 474
[-12]
斉藤弘光 9
4 15 テツノセンゴクオー 牡4 56 高橋三郎 3:01.6 1 516
[-1]
大山一男 11
5 14 カネショウゴールド 牡5 56 一ノ瀬亨 3:01.8 1 492
[-6]
照沼一二 13

*

1997年の白山大賞典(統一GIII。ダート2100m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 馬体重
[増減]
調教師
1 8 キョウトシチー 牡6 54 松永幹夫 2:15.7 512
[+4]
中尾謙太郎 1
2 2 キソジゴールド 牡8 55 安田康彦 2:16.5 4 488
[+2]
安田伊佐夫 4
3 5 ウインドフィールズ 牡6 54 吉田豊 2:17.3 4 479
[-5]
谷原義明 2
4 4 グランドツアラー 牡6 54 工藤勉 2:18.4 5 475
[0]
橋本茂喜 6
5 6 アメージングレイス 牡6 54 安藤勝己 2:18.5 1/2 513
[-1]
荒川友司 5

*

1997年の浦和記念(統一GII。浦和ダート2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 馬体重
[増減]
調教師
1 6 キョウトシチー 牡6 55 松永幹夫 2:04.1 レコード 519
[+1]
中尾謙太郎 2
2 7 タイキシャーロック 牡5 56 横山典弘 2:04.1 ハナ 517
[+3]
土田稔 1
3 10 ウインドフィールズ 牡6 55 吉田豊 2:05.7 8 486
[+7]
谷原義明 4
4 4 バンチャンプ 牡4 56 柿本政男 2:06.5 4 490
[+5]
宮下仁 8
5 2 アマゾンオペラ 牡6 55 石崎隆之 2:06.7 3/4 460
[+4]
出川己代造 5

*

1998年の第18回白山大賞典(統一GIII。ダート2100m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
馬体重
[増減]
調教師
1 7 キョウトシチー 牡7 57 松永幹夫 2:16.9 5-3-2-2 510
[+4]
中尾謙太郎 1
2 9 マルカイッキュウ 牡7 55 鷹野宏史 2:16.9 クビ 5-3-2-2 486
[+1]
松岡利男 5
3 4 ウインドフィールズ 牡7 57 田中剛 2:17.1 1 1-1-1-1 497
[0]
谷原義明 4
4 11 ロバリーハート 牡5 57 向山牧 2:17.2 アタマ 8-7-6-2 538
[-8]
横山孝四郎 2
5 8 ビンゴビクトリー 牝4 54 端勝成 2:17.6 2 9-12-8-9 431
[+2]
藤木一男 9

*

1999年の東海S(OP。中京ダート1700m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 11 キョウトシチー 牡8 58 安藤勝己 1:45.1 6-5-3-2 36.4 522
[+8]
中尾謙太郎 12
2 10 マイターン 牡4 56 橋本美純 1:45.1 クビ 1-1-1-1 36.6 510
[-2]
宮徹 1
3 6 メイショウモトナリ 牡5 57 安田康彦 1:45.2 1/2 2-2-2-2 36.6 526
[+11]
安田伊佐夫 9
4 7 キクノグリッター 牡4 51 松田大作 1:45.2 ハナ 4-5-6-5 36.1 490
[+8]
藤岡範士 13
5 8 マジックゲーム 牡6 54 藤田伸二 1:45.3 1/2 12-13-9-8 35.9 494
[+8]
山内研二 6
1999年の東海S(OP。中京ダート1700m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
7.2 – 11.1 – 12.0 – 13.2 – 12.8 – 12.2 – 12.3 – 12.0 – 12.3
ラップの
累計タイム
7.2 – 18.3 – 30.3 – 43.5 – 56.3 – 1:08.5 – 1:20.8 – 1:32.8 – 1:45.1
上り 4F 48.8 – 3F 36.6

*

1990年代を代表する砂の強豪の1頭であったキョウトシチー。サッカーボーイの初年度産駒として息長く堅実に走り続け、現年齢表記3歳時の1994年から8歳時の1999年まで6年連続勝利を収めました。その8歳時に勝利を収めた東海S。テン乗りとなった安藤勝己騎手に操られたキョウトシチー、出走16頭中トップハンデの58kgものかは、後のダートGII3勝馬マイターン(1995.4.18)の逃げを「クビ」だけ捉え切った姿を見て、「サスガは古豪、サスガはアンカツ」と思ったもの。

キョウトシチーの名前を出してみて併せて思い出すのは、やはりホクトベガ(1990.3.26)、ライブリマウント(1991.6.5)という、1995年の中央競馬地方競馬の交流指定競走の「開放」に伴い砂上の戦いを駆け抜けた、20世紀のJRA賞最優秀ダートホース2頭でしょうか。

ホクトベガ(1990.3.26)-20世紀のJRA賞最優秀ダートホースを辿る(No.7)-
ホクトベガ 牝 鹿毛 1990.3.26生~1997.4.3没 浦河町・酒井牧場生産 馬主・金森森商事(株) 美浦・中野 隆良厩舎
ライブリマウント(1991.6.5)-20世紀のJRA賞最優秀ダートホースを辿る(No.6)-
ライブリマウント 牡 栗毛 1991.6.5生 新冠町・若林牧場生産 馬主・加藤 哲郎氏 栗東・柴田 不二男厩舎→五十嵐 忠男厩舎

キョウトシチーはホクトベガと3回対戦して先着することは出来ませんでしたが、ホクトベガが交流重賞10連勝を果たした際、最も僅差の勝負に持ち込んだのは、1996年の浦和記念における0秒2差、4分の3馬身差まで迫ったキョウトシチーでした。そしてまたライブリマウント。共に新冠の若林牧場を故郷とする「幼なじみ」の対決は4回あり、キョウトシチーは3回先着して見せました。

むぅ。戦った相手とその戦績を確認してみれば、やっぱりだいぶん強かった、キョウトシチー。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

[キョウトシチー(1991.5.3)の主な競走成績]

  1. 東京大賞典、浦和記念(統一GII)、白山大賞典(統一GIII)2回、シーサイドS(GIII)、ウインターS(GIII)、名古屋大賞典
  2. 東京大賞典(統一GI)、川崎記念(統一GI)、東海菊花賞(統一GII)、オグリキャップ記念(統一GII)、ダイオライト記念、川崎記念、浦和記念
  3. ブリーダーズゴールドC(統一GII)2回、マーキュリーC(統一GIII)、武蔵野S(GIII)、名古屋大賞典

通算56戦13勝、2着12回、3着8回。

*

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

キョウトシチーさんとライブリマウントさん、幼なじみどうしで共にドバイワールドカップ6着というのもスゴイです。

マイシンザン
マイシンザン

ホンマに。日本から世界へ飛び出していったんよな。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

はい。世界へ飛び出したということでは兄さんの同期生であるホクトベガさんもですが……。

マイシンザン
マイシンザン

ああ。このサイトの管理人、1年おきにドバイワールドカップに出走したダートの強豪たち3頭を思い出し直したって。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

そしてまた、キョウトシチーさんの記事をしたためたのが、ホクトベガさんの誕生日だったそうです。

マイシンザン
マイシンザン

管理人、思わず「3月26日かぁ……」って、唸ってしまったって。

 

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