第179回ジョッケクルブ賞(仏GI)の勝ち馬-Sottsass(2016.3.24)-

Result

Sottsass(ソットサス) 牡 栗毛 2016.3.24生 仏国・S.A.S.U. Ecurie Des Moneaux生産 馬主・White Birch Farm 仏国・J-C Rouget厩舎

Sottsass(2016.3.24)の4代血統表

Siyouni
鹿毛 2007.2.14
種付け時活性値:0.00
Pivotal
栗毛 1993.1.19
Polar Falcon
黒鹿毛 1987.6.1
Nureyev 1977.5.2
Marie d’Argonne 1981.3.21
Fearless Revival
栗毛 1987.3.3
Cozzene 1980.5.8
Stufida 1981.3.12
Sichilla
鹿毛 2002.2.28
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Slipstream Queen
鹿毛 1990.6.2
Conquistador Cielo 1979.3.20
Country Queen 1975.3.26
Starlet’s Sister
栗毛 2009.4.7
仔受胎時活性値:1.50
Galileo
鹿毛 1998.3.30
種付け時活性値:0.50
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Urban Sea
栗毛 1989.2.18
Miswaki 1978.2.22
Allegretta 1978.3.10
Premiere Creation
栗毛 1997.2.12
仔受胎時活性値:0.75
Green Tune
栗毛 1991.5.5
種付け時活性値:1.25
Green Dancer 1972.4.14
Soundings 1983.4.27
Allwaki
栗毛 1990.1.28
仔受胎時活性値:1.50
Miswaki
栗毛 1978.2.22
種付け時活性値:0.75
Alloy
栗毛 1981.4.12
仔受胎時活性値:2.00

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5×4、Miswaki4×4(母方)、Special(♀)5×5、Mr. Prospector5×5×5×5>

Sottsass(2016.3.24)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★Siyouni
(Nureyev系)
Galileo
(Sadler’s Wells系)
Green Tune
(Nijinsky系)
◆Miswaki
(Mr. Prospector系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Green Tune
(Mr. Prospector)
5.75 半姉が米芝牝馬王者
(No. 16-h)
3番仔?
(3連産目?)

*

2019年の第179回ジョッケクルブ賞(仏GI。シャンティイ芝2100m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 14 Sottsass 牡3 58.5 Cristian Demuro 2:02.90 J-C Rouget 5
2 6 Persian King 牡3 58.5 Pierre-Charles Boudot 2 A Fabre 1
3 2 Motamarris 牡3 58.5 Aurelien Lemaitre 2 F Head 4
4 9 Cape of Good Hope 牡3 58.5 Ryan Moore 3/4 A P O’Brien 10
5 5 Roman Candle 牡3 58.5 Mickael Barzalona 2 1/2 A Fabre 7

2019年の第179回ジョッケクルブ賞。↑の動画でもお分かりのように、晴天の絶好の馬場で行われたこの一戦。サスガに選ばれし優駿が集ったレース、速い流れが作り出した結果は、シャンティイ芝2100mの勝ち時計が2分2秒90というレコードタイム。2014年の第174回の勝ち馬The Grey Gatsby(2011.3.14)が持っていた2分5秒58を2秒68も更新して、2019年の仏クラシックの最高峰を制したのは、馬名はソットサスでも豪快に差したSottsass。……関西人なので許してください。

Northern Dancer系の中ではNureyev系も父系継承が先細り加減に感じますけれど、スプリントC(英GI)の勝ち馬Polar FalconからナンソープS(英GI)の勝ち馬Pivotalのスプリンターラインは、しぶとく生き残っています。そうして、ジャン・リュック・ラガルデール賞(仏GI)の勝ち馬Siyouniは、種牡馬として、

  1. Ervedya(2012.4.13)
    →仏1000ギニー(GI)、ムーラン・ド・ロンシャン賞(仏GI)、コロネーションS(英GI)ほか
  2. Laurens(2015.4.12)
    →ディアヌ賞(仏GI)、サンタラリ賞(仏GI)、サンチャリオットS(英GI)、愛メイトロンS(GI)、フィリーズマイル(英GI)ほか
  3. Sottsass(2016.3.24)
    →ジョッケクルブ賞(仏GI)。本稿の主役

と、既に3頭のGI勝ち馬を送り込んでおり、今後も活躍が期待されます。また、Sottsassは↑の4代血統表の通り、0の理論的にはSiyouniが8歳時交配のミニモの遺伝馬です。気が早いですが、0リフレッシュされた血を持つSottsassには、Nureyev系種牡馬の旗頭になって欲しいものです。

それでは、以下にSottsassのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Premiere Creation 1997.2.12 2勝 クロエ賞(仏GIII)2着 デルマーオークス(米GI)3着
|Anabaa's Creation 2004.4.15 3勝 クレメントLハーシュS(米GI)2着 サンタラリ賞(仏GI)3着ほか
|リオズスターレット 2005.4.4 3勝 クレオパトル賞(仏GIII)ほか
|Starlet's Sister 2009.4.7 0勝
||Sistercharlie 2014.3.13 ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ(米GI) ビヴァリーD.S(米GI) ダイアナS(米GI) ジェニーワイリーS(米GI)ほか
||My Sister Nat 2015.3.21 ベルトランデタラゴン賞(仏GIII)ほか
||Sottsass 2016.3.24 (本馬) ジョッケクルブ賞(仏GI)

Sottsassの牝系は16号族h分枝系。半姉Sistercharlieは上図の通り米GI4勝の活躍馬で、2018年のエクリプス賞最優秀芝牝馬に選出されました。また、気が付けば第241回英オークス(GI)のAnapurna(2016.3.31)、第240回英ダービー(GI)のAnthony Van Dyck(2016.5.19)、そして第179回ジョッケクルブ賞のSottsass。今年2019年の5月31日から6月2日の3日間に渡り行われた英仏のクラシックレース、勝利を収めたのは、いずれもボトムラインが16号族の馬たちでした。……あ、第145回ケンタッキーオークス(米GI)を制したSerengeti Empress(2016.1.30)、そして本邦の第79回皐月賞(GI)を制したサートゥルナーリア(2016.3.21)、第86回東京優駿(GI)を制したロジャーバローズ(2016.1.24)も、ボトムラインが16号族ですね。2016年生まれ世代の活躍馬たち、生年の西暦の下2桁に合わせるかのように、16号族の馬が揃っています^^;

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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