第241回英オークス(GI)の勝ち馬-Anapurna(2016.3.31)-

Result

Anapurna(アナプルナ) 牝 鹿毛 2016.3.31生 英国・Meon Valley Stud生産 馬主・Helena Springfield Ltd 英国・John Gosden厩舎

Anapurna(2016.3.31)の4代血統表
Frankel
鹿毛 2008.2.11
種付け時活性値:1.75
Galileo
鹿毛 1998.3.30
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Urban Sea
栗毛 1989.2.18
Miswaki 1978.2.22
Allegretta 1978.3.10
Kind
鹿毛 2001.4.21
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Rainbow Lake
鹿毛 1990.4.10
Rainbow Quest 1981.5.15
Rockfest 1979.3.12
Dash To The Top
鹿毛 2002.2.20
仔受胎時活性値:1.25
Montjeu
鹿毛 1996.4.4
種付け時活性値:1.25
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Floripedes
鹿毛 1985.5.11
★Top Ville 1976.4.5
Toute Cy 1979.5.4
Millennium Dash
栗毛 1997.4.10
仔受胎時活性値:1.00
Nashwan
栗毛 1986.3.1
種付け時活性値:0.50
Blushing Groom 1974.4.8
Height of Fashion 1979.4.14
Milligram
栗毛 1984.4.3
仔受胎時活性値:1.00
Mill Reef
鹿毛 1968.2.23
種付け時活性値:1.75
One in a Million
鹿毛 1976.4.25
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Sadler’s Wells3×3、Northern Dancer4×5×4、Blushing Groom5×4>

Anapurna(2016.3.31)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Frankel
(Sadler’s Wells系)
Montjeu
(Sadler’s Wells系)
Nashwan
(Blushing Groom系)
Mill Reef
(Never Bend系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Frankel 5.00 曾祖母と高祖母がGI勝ち馬
(No. 16-h)
6番仔?

*

2019年の第241回英オークス(GI。エプソムダウンズ芝12F6y)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 3 Anapurna 牝3 57.2 Frankie Dettori 2:36.09 John Gosden 4
2 12 Pink Dogwood 牝3 57.2 Ryan Moore クビ A P O’Brien 2
3 10 Fleeting 牝3 57.2 Wayne Lordan 1 1/4 A P O’Brien 9
4 1 Manuela De Vega 牝3 57.2 Harry Bentley 1 Ralph Beckett 6
5 13 Delphinia 牝3 57.2 Seamie Heffernan 1 1/2 A P O’Brien 12

2019年の第241回英オークス。Anapurna、前走リングフィールドオークストライアル(英L)勝ちから挑んだこの大一番。Frankel産駒の英クラシック初制覇は、同じFrankel産駒のCracksman(2014.4.9)の調教師と騎手のコンビにより成されました。管理されるジョン・ゴスデン調教師は2014年の第236回のTaghrooda(2011.1.27)、2017年の第239回のEnable(2014.2.12)に続いて英オークス3勝目。鞍上のランフランコ・デットーリ騎手は1994年の第216回のBalanchine(1991.4.16)、1995年の第217回のMoonshell(1992.2.20)、2002年の第224回のKazzia(1999.4.12)、そして2017年の第239回のEnableに続いて英オークス5勝目。デットーリ騎手、今年で49歳ですが、僅差の勝負で見せる勝負強さは健在。サスガです。また、Enableの名前を出してみれば、Enableが「Sadler’s Wells3×2」、Anapurnaが「Sadler’s Wells3×3」と、Sadler’s Wellsの強いインブリードを持つ牝馬による英オークス制覇。Enable、Anapurna2頭共に、0の理論的には直系祖父であるGalileoがSadler’s Wellsの16歳時の0交配馬であることにより、近親交配の弊害を除去しているという判断です。

では、以下にAnapurnaの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Milligram 1984.4.3 4勝 クイーンエリザベス2世S(英GI) コロネーションS(英GII) クリスタルマイル(英GII)ほか
|Alligram 1990.3.9 0勝
||Kissogram 1995.2.14 3勝 サンチャリオットS(英GII)
|Millennium Dash 1997.4.10 1勝
||Dash to the Top 2002.2.20 2勝 ヨークシャーオークス(英GI)2着 フィリーズマイル(英GI)3着
|||Anapurna 2016.3.31 (本馬) 英オークス(GI)
||Dash to the Front 2003.3.8 2勝
|||Miss Dashwood 2009.2.17 1勝
||||Dashing Willoughby 2016.4.28 チェスターヴェーズ(英GIII)3着
|||Speedy Boarding 2012.2.10 5勝 オペラ賞(仏GI) ジャンロマネ賞(仏GI) コリーダ賞(仏GII)ほか

Anapurnaの牝系は16号族h分枝系。上図の範囲外ですが、Anapurnaの高祖母One in a Millionは第166回英1000ギニー(GI)、コロネーションS(英GII)、ネルグウィンS(英GIII)と英グループレース3勝のクラシックホースです。One in a Millionは、0の理論的には、その父Rarityが8歳時のミニモの遺伝を受けています。そんなOne in a Millionに名馬Mill Reefを配されて送り込まれたのが、GI昇格初回となった1987年のクイーンエリザベス2世Sを制した、Anapurnaの曾祖母Milligramでした。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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