第154回愛ダービー(GI)の勝ち馬-Sovereign(2016.4.9)-

Result

Sovereign(ソブリン) 牡 栗毛 2016.4.9生 愛国・Barronstown Stud生産 馬主・Mrs John Magnier & Michael Tabor & Derrick Smith 愛国・A P O’Brien厩舎

Sovereign(2016.4.9)の4代血統表
Galileo
鹿毛 1998.3.30
種付け時活性値:0.25

Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.211
Natalma 1957.3.26
Fairy Bridge
鹿毛 1975.5.4
Bold Reason 1968.4.8
Special 1969.3.28
Urban Sea
栗毛 1989.2.18
▲Miswaki
栗毛 1978.2.22
Mr. Prospector 1970.1.28
Hopespringseternal 1971.5.27
Allegretta
栗毛 1978.3.10
▲Lombard 1967.1.31
Anatevka 1969.2.13
Devoted To You
鹿毛 2007.3.24
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Danehill Dancer
鹿毛 1993.1.30
種付け時活性値:1.25
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Mira Adonde
黒鹿毛 1986.4.19
★Sharpen Up 1969.3.17
Lettre d’Amour 1979.4.23
Alleged Devotion
鹿毛 1988.4.10
仔受胎時活性値:0.50
Alleged
鹿毛 1974.5.4
種付け時活性値:1.25
Hoist the Flag 1968.3.31
Princess Pout 1966.3.29
Morning Devotion
栗毛 1982.3.26
仔受胎時活性値:1.25
Affirmed
栗毛 1975.2.21
種付け時活性値:1.50
Morning Has Broken
栗毛 1974.5.9
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer3×5、Prince John5×5>

Sovereign(2016.4.9)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Galileo
(Sadler’s Wells系)
Danehill Dancer
(Danzig系)
Alleged
(Ribot系)
Affirmed
(Raise a Native系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Affirmed
(Won’t Tell You)
5.50 or 3.50 従兄ショウナンマイティ
(No. 4-k)
5番仔?
(5連産目?)

*

2019年の第154回愛ダービー(GI。カラ芝12F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 2 Sovereign 牡3 57.2 P B Beggy 2:31.50 A P O’Brien 6
2 4 Anthony Van Dyck 牡3 57.2 Ryan Moore 6 A P O’Brien 1
3 7 Norway 牡3 57.2 Seamie Heffernan 2 1/2 A P O’Brien 4
4 1 Madhmoon 牡3 57.2 Chris Hayes 短アタマ Kevin Prendergast 2
5 5 Guaranteed 牡3 57.2 Kevin Manning 2 J S Bolger 8

2019年の第154回愛ダービー。8頭立てで行われた2019年の愛ダービーは、8頭中5頭がエイダン・パトリック・オブライエン厩舎の所属馬ということで、露払いのはずの逃げを務めたのはオブライエン厩舎の5頭の中では4番目、全8頭の中でも6番目の人気だったSovereign。スー・マグナーが筆頭馬主となる馬が複数出走していた時には、2番手の馬の勝負服が桃色となりますが、今回はSovereignがその対象でした。けれど、勝負はやってみなければ分かりません。桃色の帽子に桃色の勝負服をまとったパドレイグ・ベギー騎手を背にしたSovereign、カラ芝12Fのレースの主権を握ると、あれよあれよの逃げを見せて、主役だったはずのスー・マグナーの1番手の馬、第240代英ダービー(GI)馬Anthony Van Dyck(2016.5.19)を向こうに回して、6馬身差の快勝劇。英ダービー時のAnthony Van Dyckに続くスー・マグナーの第2服色の馬による勝利は、オブライエン厩舎の層の厚さを見せ付ける結果でした。アップセットの立役者となったSovereignとベギー騎手、Sovereignは昨年2018年9月のメイドン以来の2勝目、ベギー騎手は2019年の初勝利が愛ダービーとなりました。ベギー騎手は、2017年の第238回英ダービーをWings of Eagles(2014.3.17)で制した折、世間に喫驚を届けてくれましたが、2019年に再びビックリを見せてくれました。

では、以下にSovereignのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Alleged Devotion 1988.4.10 不出走
|Humble Eight 1992.2.27 6勝 ハニービーS(米GIII)ほか
||Humbling 1998.4.6 0勝
|||Phola 2006.3.28 5勝 チャーチルディスタフマイルS(米GII) ヒルズボローS(米GIII)ほか
||Stage Call 1999.4.6 5勝 アメリカンターフS(米GIII)2着ほか
|April Starlight 1996.3.12 2勝 レイルウェイS(愛GIII)3着
|Thady Quill 1997.3.14 6勝 オークトゥリーBCマイルS(米GII)2着
|ラグジャリー 1998.4.17 不出走
||ショウナンマイティ 2008.4.2 4勝 大阪杯(GII)ほか
||ゴーフォザサミット 2015.4.2 青葉賞(GII)
|Altius 2003.2.13 6勝 ベレスフォードS(愛GII)3着ほか
|Devoted To You 2007.3.24 1勝 デビュターントS(愛GII)2着 パークエクスプレスS(愛GIII)2着
||Sovereign 2016.4.9 (本馬) 愛ダービー(GI)

Sovereignの牝系は4号族k分枝系。従兄にショウナンマイティ、ゴーフォザサミットと日本での活躍馬が見えます。また、上図の範囲外ですが、Sovereignの大叔母にはBalanchine(1991.4.16)がいます。同牝馬は4勝を挙げ、第216回英オークス(GI)ではウインドインハーヘア(1991.2.20)を2着に下し、そして返す刀で挑んだ第129回愛ダービーはKing’s Theatre(1991.5.1)を始めとする牡馬勢を切って捨てました。英オークスは今をときめくゴドルフィンのクラシック初勝利であり、鞍上のランフランコ・デットーリ騎手にとっても、英オークス、愛ダービー両レース初制覇でした。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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