ショウナンバシット(2020.2.14&エミュー(2020.3.22)-2023年のクラシック候補生を確認する(No.21)-

Pedigree

ショウナンバシット 牡 鹿毛 2020.2.14生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・国本 哲秀氏 栗東・須貝 尚介厩舎

ショウナンバシット(2020.2.14)の4代血統表
シルバーステート
青鹿毛 2013.5.2
種付け時活性値:1.50【6】
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao 1980.2.28
Burghclere 1977.4.26
シルヴァースカヤ
黒鹿毛 2001.1.17
Silver Hawk
鹿毛 1979.4.20
Roberto 1969.3.16
Gris Vitesse 1966.3.2
Boubskaia
黒鹿毛 1987.4.11
Niniski 1976.2.15
Frenetique 1973.5.18
ギエム
鹿毛 2014.2.1
仔受胎時活性値:1.25【5】
Medaglia d’Oro
黒鹿毛 1999.4.11
種付け時活性値:1.50【14】
El Prado
芦毛 1989.2.3
Sadler’s Wells 1981.4.11
Lady Capulet 1974.4.3
Cappucino Bay
鹿毛 1989.2.12
Bailjumper 1974.3.28
Dubbed In 1973.5.31
オーサムフェザー
鹿毛 2008.3.15
仔受胎時活性値:1.25【5】
Awesome of Course
栗毛 2000.4.13
種付け時活性値:1.75【7】
Awesome Again 1994.3.29
Mais Oui 1987.1.26
Precious Feather
黒鹿毛 1997.5.14
仔受胎時活性値:0.50【10】
Gone West
鹿毛 1984.3.10
種付け時活性値:1.00【12】
Last Feather
黒鹿毛 1979.4.19
仔受胎時活性値:0.25【17】

<5代血統表内のクロス:Hail to Reason5×5(父方)、Lyphard5×5>

ショウナンバシット(2020.2.14)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
シルバーステート
(サンデーサイレンス系)
Medaglia d’Oro
(Sadler’s Wells系)
Awesome of Course
(Deputy Minister系)
Gone West
(Mr. Prospector系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Awesome of Course
(ギエム)
3.25
(【5】+【5】+【10】+【17】)
祖母が米GI2勝馬
(No. 5-g)
2番仔
(2連産目)

*

レース結果 JRA
2023年の若葉S(L。阪神芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 8 ショウナンバシット 牡3 56 川田 将雅 2:02.7   3-3-2-2 34.0 496
[-6]
須貝 尚介 2
2 3 ラスハンメル 牡3 56 藤岡 康太 2:02.7 ハナ 1-1-1-1 34.2 524
[-10]
松永 幹夫 5
3 4 ティムール 牡3 56 酒井 学 2:02.9 1 1/4 5-5-5-6 34.0 440
[-6]
中竹 和也 8
4 2 ハーツコンチェルト 牡3 56 松山 弘平 2:03.0 1/2 5-5-5-4 34.2 508
[+12]
武井 亮 1
5 1 マイネルエンペラー 牡3 56 和田 竜二 2:03.0 クビ 3-3-2-4 34.3 454
[-2]
清水 久詞 3
2023年の若葉S(L。阪神芝2000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
13.0 – 12.2 – 13.4 – 13.0 – 12.4 – 12.5 – 12.0 – 11.5 – 11.1 – 11.6
ラップの
累計タイム
13.0 – 25.2 – 38.6 – 51.6 – 1:04.0 – 1:16.5 – 1:28.5 – 1:40.0 – 1:51.1 – 2:02.7
上り 4F 46.2 – 3F 34.2

阪神芝2000m、曇の稍重馬場、8頭立て。馬名意味の「冠名+バシッと決める」のとおり、皐月賞(GI)出走権を得る戦いでバシッと決めたショウナンバシット。2021年のセレクトセールサラブレッド1歳において税込2億8600万円で落札された高馬、2022年10月の阪神芝1800mの新馬戦では1番人気3着-勝ち馬はベラジオオペラ(2020.4.7)-だったものの、12月の阪神芝1800mの未勝利戦1着、2023年1月の中京芝2200mの1勝クラス1着と連勝を果たし、前走のすみれS(L)ではシャザーン(2020.3.11)の2着。

シャザーン(2020.3.11)&ビッグシーザー(2020.3.10)-2023年のクラシック候補生を確認する(No.17)-
シャザーン 牡 鹿毛 2020.3.11生 千歳市・社台ファーム生産 馬主・金子真人ホールディングス(株) 栗東・友道 康夫厩舎ビッグシーザー 牡 芦毛 2020.3.10生 浦河町・バンブー牧場生産 馬主・幅田 昌伸氏 栗東・西園 正都厩舎

そうして臨んだ5戦目の若葉S。テン乗りとなった「優勝請負人」川田将雅騎手にエスコートされたショウナンバシット、逃げたラスハンメル(2020.4.20)を先行策からきっちりかっちり「ハナ」だけ差し切り勝ち。終わってみればシルバーステート産駒2頭の1着2着という結末でした。

ショウナンバシットの牝系を見れば、祖母オーサムフェザーは現役時代に10勝を挙げ、その主な勝ち鞍にブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ(米GI)、ガゼルS(米GI)があります。

デビュー10連勝を遂げ、11戦目に挑んだ4歳時のブリーダーズカップ・レディスクラシック(米GI)では2番人気で臨みRoyal Delta(2008.2.2)の6着だったものの、伊達や酔狂で10戦目まで負けなしで行けるものではありません。ショウナンバシット、祖母に続いてGI勝ち馬に登り詰めることが出来ますでしょうか。楽しみにしたい若駒の1頭ですね。

#川田騎手を「優勝請負人」と記しましたが、もう訳分からず連勝されていたのです。当週だけでも黒船賞(JpnIII)をシャマル(2018.2.23)、ダイオライト記念(JpnII)をグロリアムンディ(2018.3.13)、名古屋大賞典(JpnIII)をハギノアレグリアス(2017.4.27)とダートグレード競走を3連勝して、その上でJRAでも阪神の土曜日のメインの若葉Sもジャックでしたから。また、前週からすると騎乗機会では8連勝を遂げられていたのだとか^^;

川田騎手がDG競走3勝含む騎乗機会8連勝「いい馬に乗せていただいている証し」 - 競馬 : 日刊スポーツ
JRA川田将雅騎手(37)が18日、阪神2R3歳未勝利(ダート1800メートル)をミスティックロア(牡、矢作)で勝ち、ダートグレード(DG)競走3連勝を含む騎… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkans...

*

エミュー 牝 鹿毛 2020.3.22生 新冠町・(株)ノースヒルズ生産 馬主・(株)ノースヒルズ 美浦・和田 正一郎厩舎

エミュー(2020.3.22)の4代血統表
ハービンジャー
鹿毛 2006.3.12
種付け時活性値:1.25【13】
Dansili
黒鹿毛 1996.1.27
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Hasili
鹿毛 1991.3.12
Kahyasi 1985.4.2
Kerali 1984.3.4
Penang Pearl
鹿毛 1996.3.11
Bering
栗毛 1983.3.20
Arctic Tern 1973.5.11
Beaune 1974.4.10
Guapa
鹿毛 1988.5.4
Shareef Dancer 1980.3.3
Sauceboat 1972.2.28
スーリール
鹿毛 2011.2.22
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】
スペシャルウィーク
黒鹿毛 1995.5.2
種付け時活性値:1.75【15】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
キャンペンガール
鹿毛 1987.4.19
マルゼンスキー 1974.5.19
レデイーシラオキ 1978.4.3
グローリーブラッド
鹿毛 2001.4.23
仔受胎時活性値:0.25【9】
★Gone West
鹿毛 1984.3.10
種付け時活性値:0.00【16】
Mr. Prospector 1970.1.28
Secrettame 1978.3.15
Ski Dancer
鹿毛 1992.3.17
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】
Baldski
黒鹿毛 1974.5.15
種付け時活性値:0.25【17】
Dance Song
鹿毛 1979.4.25
仔受胎時活性値:1.00【12】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5(父方)、Nijinsky5×5(母方)>

エミュー(2020.3.22)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ハービンジャー
(デインヒル系)
スペシャルウィーク
(サンデーサイレンス系)
★Gone West
(Mr. Prospector系)
Baldski
(Nijinsky系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
スペシャルウィーク 5.25 or 3.25 or 1.25
(【8】+【9】+【8】+【12】)
曾祖母が米GIII2勝馬
(No. 9-b)
5番仔
(5連産目)

*

2023年の第37回フラワーC(GIII。中山芝1800m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 4 エミュー 牝3 54 M.デムーロ 1:53.2   15-16-14-11 36.3 414
[-2]
和田 正一郎 2
2 16 ヒップホップソウル 牝3 54 津村 明秀 1:53.3 1/2 13-11-8-6 36.9 490
[-2]
木村 哲也 8
3 6 パルクリチュード 牝3 54 西村 淳也 1:53.5 1 1/4 3-2-3-4 37.7 424
[0]
松永 幹夫 3
4 12 ゴールデンハインド 牝3 54 丹内 祐次 1:53.6 1 3-4-3-2 37.9 476
[+4]
武市 康男 7
5 15 ココクレーター 牝3 54 C.ルメール 1:53.6 ハナ 15-13-12-9 36.9 422
[-6]
木村 哲也 4
2023年の第37回フラワーC(GIII。中山芝1800m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.8 – 11.9 – 12.9 – 12.6 – 12.4 – 12.9 – 12.7 – 12.4 – 12.6
ラップの
累計タイム
12.8 – 24.7 – 37.6 – 50.2 – 1:02.6 – 1:15.5 – 1:28.2 – 1:40.6 – 1:53.2
上り 4F 50.6 – 3F 37.7

中山芝1800m、雨の不良馬場、16頭立て。3歳の乙女たちには過酷な条件にも見えた雨の不良馬場の争い。道中800mまでは最後方だった2番人気のエミュー、コーナーをターンする度に外から徐々に進出。それでも4角では11番手だったエミュー、中山芝の直線310mでは大外に持ち出されると鋭脚を発揮。最後は8番人気のヒップホップソウル(2020.3.20)との鍔迫り合いを半馬身抜け出したところが決勝点。出走16頭中最軽量の414kgという小さな馬体であったエミュー、雨ニモマケズ、不良馬場ニモマケズという根性駆けの姿、その馬名意味の通り「感動した(仏)」というところでした。

エミューの配合を見れば「父ハービンジャー×母父スペシャールウィーク」であり、この組み合わせから秋華賞(GI)やナッソーS(英GI)を制したディアドラ(2014.4.4)が送り込まれています。

第22回秋華賞(GI)の勝ち馬
ディアドラ 牝 鹿毛 2014.4.4生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・森田藤治氏 栗東・橋田満厩舎ディアドラ(2014.4.4)の4代血統表ハービンジャー鹿毛 2006.3.12種付け時活性値:1.75Dansili黒鹿毛 1996....
第170回ナッソーS(英GI)の勝ち馬-ディアドラ(2014.4.4)-
ディアドラ(Deirdre) 牝 鹿毛 2014.4.4生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・森田藤治氏 栗東・橋田満厩舎

また、ディアドラの全弟リューベック(2019.4.16)も若駒S(L)を勝ち、現役で頑張っています。スペシャルウィークの血統構成因子としての重要性は、0の理論的にはサンデーサイレンスが8歳時交配のミニモの遺伝を受けているというところがありますが、種牡馬ハービンジャーのニックのお相手としても価値が高いのでしょう。

エミュー、「父ハービンジャー×母父スペシャールウィーク」の組み合わせのさらなる成功例となれるよう、今後の活躍も楽しみにしたい牝馬の1頭です。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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