Rebel’s Romance(レベルスロマンス) せん 青鹿毛 2018.3.19生 愛国・Godolphin生産 馬主・Godolphin 英国・Charlie Appleby厩舎
Dubawi 鹿毛 2002.2.7 種付け時活性値:1.75【15】 |
Dubai Millennium 鹿毛 1996.3.20 |
Seeking the Gold 鹿毛 1985.4.7 |
Mr. Prospector 1970.1.28 |
Con Game 1974.3.20 | |||
Colorado Dancer 黒鹿毛 1986.2.13 |
Shareef Dancer 1980.3.3 | ||
Fall Aspen 1976.3.9 | |||
Zomaradah 鹿毛 1995.2.21 |
Deploy 鹿毛 1987.5.15 |
Shirley Heights 1975.3.1 | |
Slightly Dangerous 1979.4.8 ♀ | |||
Jawaher 鹿毛 1989.5.13 |
ダンシングブレーヴ 1983.5.11 | ||
High Tern 1982.5.1 | |||
Minidress 黒鹿毛 2009.4.12 仔受胎時活性値:2.00【8】 |
Street Cry 黒鹿毛 1998.3.11 種付け時活性値:0.50【10】 |
Machiavellian 黒鹿毛 1987.1.31 |
★Mr. Prospector 1970.1.28 |
Coup de Folie 1982.4.2 | |||
Helen Street 鹿毛 1982.4.4 |
Troy 1976.3.25 | ||
Waterway 1976.4.21 | |||
Short Skirt 黒鹿毛 2003.3.16 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
ディクタット 黒鹿毛 1995.2.25 種付け時活性値:1.75【7】 |
ウォーニング 1985.4.13 | |
アルヴォラ 1990.5.1 | |||
Much Too Risky 栗毛 1982.2.8 仔受胎時活性値:1.00【20】 |
Bustino 鹿毛 1971.4.14 種付け時活性値:0.50【10】 |
||
Short Rations 黒鹿毛 1975 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×4、Slightly Dangerous(♀)4×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Dubawi (Mr. Prospector系) |
Street Cry (Mr. Prospector系) |
ディクタット (Intent系) |
Bustino (Blenheim系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Dubawi | 5.75 |
ヴィクトワールピサと同牝系 (No. 8-d) |
2番仔? |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | Rebel’s Romance | せん4 | 57.2 | James Doyle | 2:26.35 | Charlie Appleby | 4 |
2 | 3 | Stone Age | 牡3 | 55.3 | Ryan Moore | 2 1/4 | A P O’Brien | 6 |
3 | 2 | War Like Goddess | 牝5 | 55.8 | Joel Rosario | 3/4 | William Mott | 2 |
4 | 11 | Mishriff | 牡5 | 57.2 | Frankie Dettori | クビ | John & Thady Gosden | 3 |
5 | 7 | Nations Pride | 牡3 | 55.3 | William Buick | 1/2 | Charlie Appleby | 1 |
2022年の第39回ブリーダーズカップ・ターフ。Rebel’s Romance、人気はステーブルメイトの年少馬Nations Pride(2019.4.28)、地元米国の名牝War Like Goddess(2017.4.14)、ここが引退レースとなる実績馬Mishriff(2017.4.1)に譲りましたが1着は譲らず。13頭立てのキーンランド芝12ハロンを道中は10番手と後方待機。馬群縮まり加減となった1マイル通過時も9番手とじっと我慢していたRebel’s Romanceとジェームズ・ドイル騎手。3角から4角で後方外側にいたMishriffと共に進出すると、最後の直線では際立った末脚を発揮。白の帽子にロイヤルブルーの勝負服、青鹿毛が徐々に内側に切れ込みながら伸びて、ゴール地点では先行して踏ん張っていたStone Age(2019.3.8)に2と4分の1馬身差を着けていました。そうして刻んだ走破時計2分26秒35はトラックレコード。Rebel’s Romance、見事なブリーダーズカップ・ターフ制覇でした。
Rebel’s Romanceはデビューした2020年10月から今年2022年2月まではダート及び全天候馬場でレースに出走していました。日本馬に関連が深いところで言いますと、2021年2月のサウジダービーではピンクカメハメハ(2018.4.12)の4着、3月のUAEダービー(GII)では巻き返して1着となりタケルペガサス(2018.3.31)が4着、フランスゴデイナ(2018.3.1)が6着、ピンクカメハメハが10着。
UAEダービーの後、ベルモントS(米GI)に向かおうとしたところで脚部の感染症により結局2021年シーズンは残りを全休。2022年に入り1月と2月にメイダンのダート2000mで連敗を喫すると、6月にニューマーケット芝12ハロンのフレッドアーチャーS(L)で芝レースに初挑戦。馬場替わりで気持ちが切り替わるのは洋の東西を問わずだったのか、ステーブルメイトで同い年の同父かつ同じせん馬のクイーンズヴァーズ(英GII)勝ち馬Kemari(2018.3.1)-馬名由来は日本語の「蹴鞠」でしょうか(?)-に3と4分の1馬身差の快勝。返す刀の7月のグッドウッド芝11ハロン218ヤードのグロリアスS(英GIII)でも同じくKemariに1馬身差を着けて連勝。
「ならば」と勢いに乗って挑んだ8月のホッペガルテン芝2400mのベルリン大賞(独GI)では、斤量60kgを背負い、ハンデ4.5kgを与えた3歳牡馬Nerik(2019.2.26)に「クビ」差まで迫られましたが、先に抜け出して押し切る競馬でGI初制覇。
独国GI連戦となった9月のケルン芝2400mのオイロパ賞(独GI)では今年の独ダービー馬Sammarco(2019.4.19)を相手に1馬身差でGI連勝。
完全に軌道に乗ったRebel’s Romance、母父であるStreet Cryの血の影響でしょうか「勝ち始めたら止まらない」とばかりに、11月のブリーダーズカップ・ターフでも完勝のトラックレコード駆けを見せてGI3連勝、芝5戦5勝の負けなしと相成りました。
ゴドルフィン軍団によるブリーダーズカップ・ターフの勝利は、2001年の第18回のファンタスティックライト(1996.2.13)、2017年の第34回のタリスマニック(2013.2.28)、そして昨年2021年の第38回のYibir(2018.4.14)に続いてRebel’s Romanceが4勝目。
やはり同い年の同父かつ同じせん馬のYubirは、今夏のソードダンサーS(米GI)遠征前にアクシデントがあったようで休養中ですが、Rebel’s Romanceが同じ桶の飼い葉(!?)を喰むステーブルメイトの分もと、ブリーダーズカップ・ターフで勝利を遂げてくれました。管理されるチャーリー・アップルビー調教師はブリーダーズカップ・ターフ連覇で2勝目。そして鞍上のドイル騎手はブリーダーズカップ競走初優勝となりました。おめでとうございました(^^)
*
ダートから芝替わりで覚醒した感もあるRebel’s Romance。芝転向後は12ハロン級のレースにのみ出走していますが、これは前半ゆっくり行って最後に差し脚の良さを見せるタイプであるからでしょうか。比較的小回りの馬場でも小脚が上手に使えそうな感じに見えるのは、アサクサデンエン(1999.3.8)&スウィフトカレント(2001.4.9)&ヴィクトワールピサ(2007.3.31)兄弟の近親だから、ですかね^^;
ともあれ、Rebel’s Romance、来年2023年以降も僚馬たちと共に欧米の選手権距離のレースを賑わせてくれるのでしょう。今はどうぞ激戦の疲れを癒やしてください。本稿はちょっと気合の入った記事になりましたけれど、ヴィクトワールピサ等の近親であると同時に、一緒に走ったこともあるピンクカメハメハを思い出すためにも、Rebel’s Romanceには頑張って欲しいと願っています。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。