スタニングローズ 牝 鹿毛 2019.1.18生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・高野 友和厩舎
キングカメハメハ 鹿毛 2001.3.20 種付け時活性値:0.25【17】 |
▲ Kingmambo 鹿毛 1990.2.19 |
Mr. Prospector 鹿毛 1970.1.28 |
★Raise a Native 1961.4.18 |
Gold Digger 1962.5.28 | |||
Miesque 鹿毛 1984.3.14 |
Nureyev 1977.5.2 | ||
Pasadoble 1979.4.1 | |||
マンファス 黒鹿毛 1991.2.23 |
ラストタイクーン 黒鹿毛 1983.5.9 |
トライマイベスト 1975.4.28 | |
Mill Princess 1977.5.21 | |||
Pilot Bird 鹿毛 1983.2.9 |
★Blakeney 1966.3.28 | ||
The Dancer 1977.3.31 | |||
ローザブランカ 芦毛 2005.4.9 仔受胎時活性値:1.25【13】 |
クロフネ 芦毛 1998.3.31 種付け時活性値:1.50【6】 |
フレンチデピュティ 栗毛 1992.1.30 |
Deputy Minister 1979.5.17 |
Mitterand 1981.2.19 | |||
ブルーアヴェニュー 芦毛 1990.2.15 |
Classic Go Go 1978.2.11 | ||
Eliza Blue 1983.4.11 | |||
ローズバド 青毛 1998.4.29 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 種付け時活性値:0.75【11】 |
★Halo 1969.2.7 | |
Wishing Well 1975.4.12 | |||
ロゼカラー 鹿毛 1993.2.15 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
Shirley Heights 鹿毛 1975.3.1 種付け時活性値:0.25【17】 |
||
ローザネイ 栗毛 1988.2.9 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5(父方)、Mill Reef5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
キングカメハメハ (Mr. Prospector系) |
クロフネ (Deputy Minister系) |
サンデーサイレンス (Halo系) |
Shirley Heights (Mill Reef系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
クロフネ (Vice Regent) |
4.75 |
叔父ローズキングダム (No. 1-w) |
7番仔 (不受胎後) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | スタニングローズ | 牝3 | 55 | 坂井 瑠星 | 1:58.6 | 3-5-5-4 | 34.3 |
488 [0] |
高野 友和 | 3 | |
2 | 8 | ナミュール | 牝3 | 55 | 横山 武史 | 1:58.7 | 1/2 | 9-9-10-9 | 34.0 |
446 [+20] |
高野 友和 | 2 |
3 | 9 | スターズオンアース | 牝3 | 55 | C.ルメール | 1:58.7 | ハナ | 14-13-14-14 | 33.5 |
472 [+8] |
高柳 瑞樹 | 1 |
4 | 6 | メモリーレゾン | 牝3 | 55 | 古川 吉洋 | 1:59.0 | 2 | 8-8-7-9 | 34.4 |
446 [-2] |
長谷川 浩大 | 13 |
5 | 10 | アートハウス | 牝3 | 55 | 川田 将雅 | 1:59.0 | ハナ | 3-3-3-2 | 35.0 |
472 [-4] |
中内田 充正 | 4 |
2022年の第27回秋華賞。晴の良馬場、16頭立てで行われた一戦。スターズオンアース(2019.2.27)が史上7頭目の牝馬三冠を目指したレースでしたが、発馬後手を踏み周囲の馬たちに蓋をされる形で後方から進まざるを得ず。その周囲の馬たちが強い相手たちばかりだった訳ですが、アートハウス(2019.2.26)が3番手、スタニングローズがアートハウスを外から見る格好で5番手、ナミュール(2019.3.2)がやや離れて9番手。1000m通過が59秒7という落ち着いた流れとなり、こうなると立ち回りのまさった馬が勝つ競馬。阪神芝内回りコースの直線356.5mを迎えてもスターズオンアースは内ラチ沿いの最後方。ただそれでもサスガは二冠牝馬というところを見せて、縫うようにしてメンバー最速の上がり脚を繰り出しましたが、綺麗に抜け出した馬には敵いませんでした。
スタニングローズ、坂井瑠星騎手の落ち着いたエスコートに応え、最後の直線でサウンドビバーチェ(2019.4.19)、アートハウスとの勝負を振り切ると、差し迫った外のナミュール、内のスターズオンアースの追撃を「半馬身」「ハナ」と封じたところがGIの頂き。スタニングローズ、鞍上の坂井騎手と共に嬉しいGI初制覇となりました。坂井騎手はスタニングローズに騎乗して3戦3勝となったのですが、デビュー7年目、GIレースは28回目の騎乗での初勝利と相成りました。先々週のスプリンターズS(GI)において競馬学校同期の荻野極騎手がジャンダルム(2015.4.25)でGI初勝利を遂げられていましたが、坂井騎手、負けじとGIジョッキーに輝かれました。おめでとうございました。
第27回秋華賞が終わってみれば、春の優駿牝馬(GI)の上位3頭の順番が入れ替わるだけという結末。と書いて、スタニングローズの母系に名前が見える馬たちの秋華賞の物語も思いました。曾祖母ロゼカラーは1996年の第1回でファビラスラフイン(1993.4.13)の3着、祖母ローズバドは2001年の第6回でテイエムオーシャン(1998.4.9)の2着。そのローズバドが2着だった第6回も春の優駿牝馬の上位3頭の順番が入れ替わるだけだったんですね。テイエムオーシャン、ローズバド、レディパステル(1998.4.26)。ついで言えば第6回は4着のサクセスストレイン(1998.4.9)まで優駿牝馬の上位馬たちの再戦だったのですが、今年の優駿牝馬4着のピンハイ(2019.2.11)は秋華賞当日の準メインであった西宮Sを1番人気に応えて1着でした。やっぱり東京芝2400mで好勝負を見せた馬たちは強い。そうして薔薇一族によるGI勝利は、ローズキングダム(2007.5.10)による2010年のジャパンカップ(GI)以来12年ぶり。あ、思えばローズキングダムもスタニングローズと同じ父キングカメハメハでしたね(^^)
またスタニングローズを管理される高野友和調教師は第19回を制したショウナンパンドラ(2011.3.10)に続く秋華賞2勝目にして、スタニングローズとナミュールの管理馬2頭によるワンツーフィニッシュ。現時点での高野厩舎のGI馬はショウナンパンドラ、レイパパレ(2017.1.28)、そしてスタニングローズと、3頭いずれも牝馬。JRA重賞を制した管理馬13頭を見ても牝馬9頭、牡馬4頭で、牝馬14勝、牡馬7勝。高野師、若手の腕利き調教師の一角は、繊細な牝馬作りの名手として功成り名を遂げられています。
薔薇一族から久しぶりに現れたGI馬スタニングローズ。秋華賞で好戦を見せたものの勝ち切れなかった牝系祖先たちの分もとばかりに、秋華の季節に見事に咲いて見せました。二冠牝馬スターズオンアースや僚馬ナミュールとの激戦を見るにつけ、2019年生まれ世代の牝馬も相当に強いと思います。スタニングローズ、若武者坂井騎手と共に往く道に、どうぞ幸多からんことを。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。