アルカセット(Alkaased) 牡 鹿毛 2000.2.19生 米国・Clovelly Farms生産 馬主・Hamdan Al Maktoum&Michael Charlton 英国・Sir Michael Ronald Stoute厩舎→英国・Luca M.Cumani厩舎
Kingmambo 鹿毛 1990.2.19 種付け時活性値:0.25【9】 |
Mr. Prospector 鹿毛 1970.1.28 |
★Raise a Native 栗毛 1961.4.18 |
Native Dancer 1950.3.27 |
Raise You 1946 | |||
Gold Digger 鹿毛 1962.5.28 |
▲Nashua 1952.4.14 | ||
Sequence 1946 | |||
Miesque 鹿毛 1984.3.14 |
Nureyev 鹿毛 1977.5.2 |
Northern Dancer 1961.5.27 | |
Special 1969.3.28 | |||
Pasadoble 鹿毛 1979.4.1 |
▲Prove Out 1969.3.15 | ||
Santa Quilla 1970 | |||
チェサプラナ 鹿毛 1989.3.10 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
Niniski 鹿毛 1976.2.15 種付け時活性値:1.00【12】 |
★Nijinsky 鹿毛 1967.2.21 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Flaming Page 1959.4.24 | |||
Virginia Hills 鹿毛 1971.3.15 |
★Tom Rolfe 1962.4.14 | ||
Ridin’ Easy 1967.4.5 | |||
Top of the League 黒鹿毛 1982.4.5 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
High Top 鹿毛 1969 種付け時活性値:1.00【12】 |
Derring-Do 1961 | |
Camenae 1961 | |||
Home and Away 栗毛 1977.5.19 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
Home Guard 黒鹿毛 1969.3.5 種付け時活性値:1.75【7】 |
||
Garden of Eden 栗毛 1967 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×4、Forli5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Kingmambo (Mr. Prospector系) |
Niniski (Nijinsky系) |
High Top (Dante系) |
Home Guard (Hyperion系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Home Guard (Bold Ruler) |
3.25 |
母が独GI2着馬 (No. 10-c) |
4番仔 (4連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 14 | アルカセット | 牡5 | 57 | L.デットーリ | 2:22.1 | レコード | 13-12-9-9 | 34.8 |
496 [前計不] |
L.クマーニ | 3 |
2 | 16 | ハーツクライ | 牡4 | 57 | C.ルメール | 2:22.1 | ハナ | 16-16-15-13 | 34.4 |
496 [+6] |
橋口 弘次郎 | 2 |
3 | 8 | ゼンノロブロイ | 牡5 | 57 | K.デザーモ | 2:22.4 | 1 3/4 | 12-13-13-13 | 34.7 |
508 [+8] |
藤沢 和雄 | 1 |
4 | 5 | リンカーン | 牡5 | 57 | 武 豊 | 2:22.4 | ハナ | 7-7-9-9 | 35.0 |
472 [-2] |
音無 秀孝 | 9 |
5 | 6 | ウィジャボード | 牝4 | 55 | K.ファロン | 2:22.4 | クビ | 9-10-7-4 | 35.3 |
456 [前計不] |
E.ダンロップ | 5 |
2005年の第25回ジャパンカップ。不滅と思われた「2分22秒2」を0秒1だけ打ち破ったのは「ジャパンカップで勝利を収める時はハナ差勝ち」のフランキーマジックの3度目を発動した、ランフランコ・デットーリ騎手騎乗のアルカセット。アラビア語で「意志」という意味のアルカセット、勝利への強い意志を以てして、同じ496kgの鹿毛馬をわずかに抑えて、芝2400mの走破時計「2分22秒1」という金字塔を打ち立てました。
そんな訳で、アルカセットが制した第25回と、ホーリックス(1983.10.7)が制した第9回のラップタイムを比較してみたいと思います。
1F毎の ラップ |
12.5-10.7-11.5-11.8-11.8-11.9-12.0-11.8-11.8-11.9-12.0-12.4 |
ラップの 累計タイム |
12.5-23.2-34.7-46.5-58.3-1:10.2-1:22.2-1:34.0-1:45.8-1:57.7-2:09.7-2:22.1 |
1F毎の ラップ |
13.0-11.1-11.5-11.4-11.5-12.0-12.0-11.6-11.7-12.2-11.9-12.3 |
ラップの 累計タイム |
13.0-24.1-35.6-47.0-58.5-1:10.5-1:22.5-1:34.1-1:45.8-1:58.0-2:09.9-2:22.2 |
第25回はタップダンスシチー(1997.3.16)、第9回はイブンベイ(1984.3.22)と、速いペースで逃げた馬の功績が光ります。
またタップダンスシチーが2分23秒1、イブンベイが2分23秒2と、共に勝ち馬から1秒しか負けていないのも凄い。ただタップダンスシチーは10着、イブンベイは6着。間に割り込んできた馬の数が違うところで「最後の差し比べ」、「先行逃げ粘り」と、その様相の違いが見て取れます。
しっかし、レースを見直すと、ゴール前の脚色でハーツクライ(2001.4.15)が差し切れなかったのが、不可思議と言いますか、なんと言いますか。まま、それこそがフランキーマジックなのでしょう。師匠であったルカ・クマーニ調教師の管理馬ということもあり、「勝利を収めたい」というデットーリ騎手の「意志」が、まさにアルカセットに伝わったのでしょうか。最後は師弟愛の結実という大団円でした。
そしてまた思えば、クリストフ・ルメール騎手はこの第25回ジャパンカップまでは、日本のGIで随分悔しい思いをされたことでしょう。ハーツクライの次走なった有馬記念(GI)で、ディープインパクト(2002.3.25)を抑えてJRAGI初勝利を収め、溜飲を下げる事になりました。ジャパンカップでも4年後の2009年、逆にハナ差凌ぐ勝利を挙げることになりますが、それはまた別の話。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
*
[アルカセット(2000.2.19)の主な競走成績]
- ジャパンカップ(GI)、サンクルー大賞(仏GI)、ジョッキークラブS(英GII)
- コロネーションC(英GI)、フォワ賞(仏GII)、セプテンバーS(英GIII)
通算16戦6勝、2着7回。