Golden Tempo(ゴールデンテンポ) 牡 鹿毛 2023.2.7生 米国・Phipps Stable & St. Elias Stables, LLC生産 馬主・Phipps Stable and St. Elias Stable 米国・Cherie DeVaux厩舎
| Curlin 栗毛 2004.3.25 種付け時活性値:0.50【18】 |
Smart Strike 鹿毛 1992.5.21 |
Mr. Prospector 鹿毛 1970.1.28 |
★Raise a Native 1961.4.18 |
| Gold Digger 1962.5.28 | |||
| Classy ‘n Smart 鹿毛 1981.5.20 |
Smarten 1976.4.17 | ||
| No Class 1974.3.30 | |||
| Sherriff’s Deputy 鹿毛 1994.3.6 |
Deputy Minister 黒鹿毛 1979.5.17 |
Vice Regent 1967.4.29 | |
| Mint Copy 1970.2.24 | |||
| Barbarika 鹿毛 1985.3.9 |
Bates Motel 1979.5.17 | ||
| War Exchange 1972.3.24 | |||
| Carrumba 芦毛 2012.5.15 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
★ Bernardini 鹿毛 2003.3.23 種付け時活性値:0.00【8】 |
A.P. Indy 黒鹿毛 1989.3.31 |
Seattle Slew 1974.2.15 |
| Weekend Surprise 1980.4.8 | |||
| Cara Rafaela 芦毛 1993.3.30 |
Quiet American 1986.4.29 | ||
| Oil Fable 1986.4.4 | |||
| Castanet 芦毛 2006.3.22 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
★El Prado 芦毛 1989.2.3 種付け時活性値:0.00【16】 |
Sadler’s Wells 1981.4.11 | |
| Lady Capulet 1974.4.3 | |||
| Dancinginmydreams 鹿毛 1998.2.16 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
Seeking the Gold 鹿毛 1985.4.7 種付け時活性値:1.00【12】 |
||
| Oh What a Dance 鹿毛 1987.5.9 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector3×5、Northern Dancer5×5、Sir Ivor5×5>
| 父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
|---|---|---|---|
| Curlin (Mr. Prospector系) |
★Bernardini (A.P. Indy系) |
★El Prado (Sadler’s Wells系) |
Seeking the Gold (Mr. Prospector系) |
| 形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
| Seeking the Gold (Castanet) |
4.00 (【10】+【5】+【7】+【10】) |
母が米GIII勝ち馬 (No. 20-b) |
3番仔? |
*
| 着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 19 | Golden Tempo | 牡3 | 57.2 | Jose L Ortiz | 2:02.27 | Cherie DeVaux | 9 |
| 2 | 1 | Renegade | 牡3 | 57.2 | Irad Ortiz Jr | クビ | Todd Pletcher | 2 |
| 3 | 22 | Ocelli | 牡3 | 57.2 | Tyler Gaffalione | 3/4 | D Whitworth Beckman | 18 |
| 4 | 12 | Chief Wallabee | 牡3 | 57.2 | Junior Alvarado | 2 | William Mott | 5 |
| 5 | 7 | ダノンバーボン | 牡3 | 57.2 | 西村 淳也 | アタマ | 池添 学 | 7 |
2026年の第152回ケンタッキーダービー。制したのは「豪脚一閃」とばかりに追い込みを決めたGolden Tempo。果たされたのは152回の歴史で初めてとなる女性調教師の優勝、オルティス兄弟によるワンツーフィニッシュ、滑り込み出走となった未勝利馬が3着、そして直線半ばまで夢を見させてくれたダノンバーボン(2023.4.6)の5着奮闘。サスガは”The Most Exciting Two Minutes in Sports”というところを見せてくれた一戦でした。
Golden Tempo、道中は「ポツン」を決め込み、4分の3マイルの地点でも最後方18番手。1マイル通過で13番手まで押し上げると、チャーチルダウンズ・ダートの直線およそ411ヤード(376m)では大外に回りながら猛進。Golden Tempoの鞍上ホセ・ルイス・オルティス騎手は、目の前にいたRenegade(2023.1.25)と兄イラッド・オルティス・ジュニア騎手を見ながら進路を取ったように見えました。ダノンバーボンと西村淳也騎手の必死の粘りを、未勝利馬Ocelli(2023.2.27)とタイラー・ガファリオン騎手が捉え一度は先頭に立ったものの、残り100ヤードを切ってオルティス兄弟の馬たちの脚色が勝り、最後はGolden Tempoが「クビ」だけ先んじたところがゴールポスト。年初にルコントS(米GIII)を制してグレードレース勝ち馬となっていたGolden Tempo、バラの首飾りを賭けた大一番でGI初勝利を決めました。
Golden Tempoと共に殊勲を立てたオルティス騎手はケンタッキーダービー初制覇。プエルトリコ出身の名手の兄弟、今年は兄イラッド騎手が初めてのケンタッキーダービー勝ちを収めるかと戦前に期待されましたが、果たしたのは弟ホセ騎手でした。ホセ騎手は2017年のベルモントS(米GI)をTapwrit(2014.3.28)、2022年のプリークネスS(米GI)をEarly Voting(2019.3.7)で制していて、今回のケンタッキーダービーにより米国のトリプルクラウンすべてを勝利されました。
またGolden Tempoを管理されるシェリー・ドゥヴォー調教師は、上述のとおりケンタッキーダービー152回の歴史で初めてとなる女性調教師の優勝となりました。米国トリプルクラウンを制した女性調教師としては、2023年のベルモントS勝ち馬Arcangelo(2020.5.11)を管理されたジェナ・アントヌッチ調教師に続いての2例目。本当に素晴らしい。なお、ドゥヴォー師は2024年のブリーダーズカップ・マイル(米GI)を制したMore Than Looks(2020.2.8)の管理でも知られています。…あ、思えばあのレースも先行して頑張った日本馬をホセ騎手の騎乗馬が大外から抜き去った、という構図でしたね^^;
そしてまたオーナーブリードのフィップス・ステーブル&セントイライアス・ステーブル。筆頭馬主がフィップス・ステーブルですから「赤の帽子に黒の勝負服」というおなじみフィップス家の勝負服がケンタッキーダービーを制した、というところですね。併せてGolden Tempoの父Curlinは14世代目の産駒でついに「ケンタッキーダービー馬の父」となりました。既に直孫Rich Strike(2019.4.25)、Mage(2020.4.18)がケンタッキーダービーを制していたものの、直仔による制覇は初めて。現代の北米三大高額種牡馬の一角であるCurlin、自身がケンタッキーダービー3着に敗れた無念を仔や孫が晴らしてくれています。
*
See you back at the GI Preakness S. in two weeks?
“We’re going to let him decide that,” DeVaux said. “We’re going to see how he looks tomorrow, and subsequently, the next couple weeks or, you know, the next couple days. But we’re going to have to allow him to tell us, because the horse is first. We’re not here for ourselves. We’re not here for our egos. We’re here for the horse.”
2週間後のプリークネスSで会えるかどうか。「それは彼に決めてもらいます」とおっしゃったドゥヴォー師。「馬、優先主義」という懐かしいフレーズを想いましたが、Golden Tempo。まずは御身第一は当然のことながら、5月16日のプリークネスS、6月6日のベルモントSと続く米国トリプルクラウン戦線への参戦、ぜひ前向きに検討していただければと祈り願う、極東の競馬ファンでございます。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

