サンライズジパング 牡 鹿毛 2021.3.16生 安平町・追分ファーム生産 馬主・(株)ライフハウス 栗東・音無 秀孝厩舎
キズナ 青鹿毛 2010.3.5 種付け時活性値:0.50【10】 |
ディープインパクト 鹿毛 2002.3.25 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 1969.2.7 |
Wishing Well 1975.4.12 | |||
ウインドインハーヘア 鹿毛 1991.2.20 |
Alzao 1980.2.28 | ||
Burghclere 1977.4.26 | |||
キャットクイル 鹿毛 1990.5.22 |
Storm Cat 黒鹿毛 1983.2.27 |
Storm Bird 1978.4.19 | |
Terlingua 1976.2.7 | |||
Pacific Princess 鹿毛 1973.5.10 |
★Damascus 1964.4.14 | ||
Fiji 1960 | |||
サイマー 鹿毛 2013.2.26 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
Zoffany 鹿毛 2008.3.18 種付け時活性値:1.00【4】 |
Dansili 黒鹿毛 1996.1.27 |
デインヒル 1986.3.26 |
Hasili 1991.3.12 | |||
Tyranny 鹿毛 2000.3.22 |
Machiavellian 1987.1.31 | ||
Dust Dancer 1994.4.25 | |||
Serisia 鹿毛 1999.4.29 仔受胎時活性値:1.25【13】 |
Exit to Nowhere 鹿毛 1988.3.11 種付け時活性値:0.50【10】 |
Irish River 1976.4.2 | |
Coup de Folie 1982.4.2 ♀ | |||
Seralia 栗毛 1995.3.19 仔受胎時活性値:0.75【3】 |
ロイヤルアカデミーII 鹿毛 1987.2.21 種付け時活性値:1.75【7】 |
||
Serafica 鹿毛 1987.1.29 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
<5代血統表内のクロス:Halo4×5、Coup de Folie(♀)4×5(母方)、Crimson Saint(♀)5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
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キズナ (サンデーサイレンス系) |
Zoffany (デインヒル系) |
Exit to Nowhere (Riverman系) |
ロイヤルアカデミーII (Nijinsky系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ロイヤルアカデミーII (Nijinsky) |
5.50 (【7】+【13】+【3】+【7】) |
伯父が豪GI2勝馬 (No. 1-c) |
3番仔 (3連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
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1 | 7 | サンライズジパング | 牡3 | 56 | 武豊 | 2:03.2 | 4-4-3-2 | 36.1 | 504 [-2] |
音無秀孝 | 2 | |
2 | 4 | カシマエスパーダ | 牡3 | 56 | 田辺裕信 | 2:03.7 | 3 | 1-1-1-1 | 36.7 | 504 [0] |
鈴木慎太郎 | 1 |
3 | 1 | サトノフェニックス | 牡3 | 56 | 和田竜二 | 2:04.4 | 4 | 3-3-3-3 | 37.2 | 493 [+3] |
西園正都 | 4 |
4 | 8 | フジユージーン | 牡3 | 56 | 村上忍 | 2:05.4 | 6 | 6-5-5-4 | 37.9 | 560 [-2] |
瀬戸幸一 | 3 |
5 | 6 | ブラックバトラー | 牡3 | 56 | 落合玄太 | 2:05.7 | 1.3/4 | 8-7-7-7 | 37.8 | 460 [-4] |
田中淳司 | 6 |
盛岡ダート2000m、晴の稍重馬場、12頭立て。
“不来方(こずかた)”は、いにしえの盛岡を差す地名で、かつて岩手競馬の“ダービー”としての位置づけだった時期もある。2019年以降は岩手クラシックの三冠目だったが、24年からJRA交流のJpnIIにリニューアルされた。地方・JRAの所属を問わず当レースの1着馬には、新設の3歳ダート三冠の最終戦・ジャパンダートクラシックJpnIへの優先出走権が与えられる。
全日本的なダート競走の体系整備に伴い、今年2024年から大井ダート2000mのジャパンダートクラシック(JpnI)の前哨戦としてJpnII格付けされた盛岡ダート2000mの不来方賞。NAR勢8頭、JRA勢4頭の争いは、戦前1番人気が鳳雛S(L)で強い勝ち方を見せたカシマエスパーダ(2021.3.31)、2番人気が芝ダート兼用の若駒S(L)勝ち馬サンライズジパング、3番人気が地元岩手競馬で8戦8勝無敗でJRA勢に挑んだフジユージーン(2021.5.14)、4番人気が前走レパードS(GIII)2着で改めて地力を示したサトノフェニックス。終わってみればその上位人気4頭が4着までを占めた一戦でしたが、勝利を収めたのはサンライズジパング。道中外目の4番手あたりを追走、盛岡ダートの直線300mに入る時には逃げたカシマエスパーダよりも先に右ムチが入っていました。が、思えば若駒Sでもムチが入った後の直線で目を見張る脚を見せたサンライズジパング、今回の不来方賞でもカシマエスパーダを捉えた後は武豊騎手が流す余裕すら見せて、最後は3馬身差の完勝。武騎手が騎乗した際には3戦3勝となったサンライズジパング、フォーエバーヤング(2021.2.24)、ラムジェット(2021.4.4)が待つジャパンダートクラシックが楽しみになる見事な不来方賞勝ちでした。
では、以下にサンライズジパングの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。
Seralia 1995 1勝 カルヴァドス賞(仏GIII)3着ほか |Serisia 1999年 4勝 プシュケ賞(仏GIII)ほか ||Contributer 2010.2.20 8勝 ランヴェットS(豪GI) チッピングノートンS(豪GI) アポロS(豪GII) クーンジーH(豪GIII)ほか ||サイマー 2013.2.26 2勝 |||サンライズジパング 2021.3.16 (本馬) 不来方賞(JpnII) 若駒S(L)ほか |Sandbox 2001.4.6 1勝 ||Sandsnow 2006.2.18 1勝 |||Crisolles 2011.2.22 4勝 ノネット賞(仏GII)2着ほか |||Sotteville 2013.2.14 4勝 ロワイヤリュー賞(仏GII)3着ほか ||||Survie 2021.3.19 マルレ賞(仏GII)ほか
サンライズジパングの牝系は1号族c分枝系。High Chaparral(1999.3.1)産駒の伯父ContributerはランヴェットS、チッピングノートンSと豪州GI2勝の活躍馬です。Contributerは元々英国で走っていましたが、豪州移籍後に才能開花となりました。また、サンライズジパングの直牝系をよくよく確認しましたら、8代母Sail Serenely(1964.2.13)からサンライズジパング(Sunrise Zipangu)まで8代連続で頭文字Sで始まる馬名となっています。
*
クリスマスパレード 牝 青鹿毛 2021.3.29生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(株)G1レーシング 美浦・加藤 士津八厩舎
★ キタサンブラック 鹿毛 2012.3.10 種付け時活性値:0.00【8】 |
ブラックタイド 黒鹿毛 2001.3.29 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 1969.2.7 |
Wishing Well 1975.4.12 | |||
ウインドインハーヘア 鹿毛 1991.2.20 |
Alzao 1980.2.28 | ||
Burghclere 1977.4.26 | |||
シュガーハート 鹿毛 2005.3.6 |
サクラバクシンオー 鹿毛 1989.4.14 |
サクラユタカオー 1982.4.29 | |
サクラハゴロモ 1984.4.13 | |||
オトメゴコロ 栗毛 1990.4.18 |
ジヤツジアンジエルーチ 1983.2.22 | ||
テイズリー 1981.4.27 | |||
ミスエリカ 黒鹿毛 2012.4.16 仔受胎時活性値:2.00【8】 |
Blame 鹿毛 2006.5.2 種付け時活性値:1.25【5】 |
Arch 黒鹿毛 1995.1.31 |
Kris S. 1977.4.25 |
Aurora 1988.5.15 | |||
Liable 鹿毛 1995.5.10 |
Seeking the Gold 1985.4.7 | ||
Bound 1984.6.1 | |||
Le Relais 黒鹿毛 2004.2.25 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
★コロナドズクエスト 栗毛 1995.2.15 種付け時活性値:0.00【8】 |
フォーティナイナー 1985.5.11 | |
Laughing Look 1986.4.16 | |||
Malbay 黒鹿毛 1988.3.18 仔受胎時活性値:1.75【15】 |
★Apalachee 鹿毛 1971.2.8 種付け時活性値:0.00【16】 |
||
Sawmill Lady 鹿毛 1983.3.13 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
<5代血統表内のクロス:Lyphard5×5(父方)、Mr. Prospector5×5(母方)>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
★キタサンブラック (サンデーサイレンス系) |
Blame (Roberto系) |
★コロナドズクエスト (Mr. Prospector系) |
★Apalachee (Round Table系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Blame (Special) |
6.50 (【8】+【7】+【15】+【4】) |
伯父が米GII勝ち馬 (No. 2-n) |
2番仔 (2連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | クリスマスパレード | 牝3 | 55 | 石川 裕紀人 | 1:56.6 | レコード | 2-2-2-2 | 33.9 | 460 [-2] |
加藤 士津八 | 5 |
2 | 1 | ミアネーロ | 牝3 | 55 | 津村 明秀 | 1:56.6 | クビ | 8-9-8-8 | 33.0 | 480 [+4] |
林 徹 | 3 |
3 | 11 | ボンドガール | 牝3 | 55 | 武 豊 | 1:56.8 | 1 1/4 | 11-11-11-10 | 33.0 | 448 [-10] |
手塚 貴久 | 1 |
4 | 9 | レイククレセント | 牝3 | 55 | 佐々木 大輔 | 1:56.8 | アタマ | 3-3-3-3 | 33.8 | 416 [-4] |
大竹 正博 | 8 |
5 | 8 | フォーザボーイズ | 牝3 | 55 | C.ルメール | 1:57.0 | 1 1/4 | 6-5-5-5 | 33.8 | 432 [+4] |
加藤 征弘 | 6 |
1F毎の ラップ |
12.0 – 10.9 – 11.8 – 12.0 – 12.1 – 11.9 – 11.9 – 11.6 – 11.4 – 11.0 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.0 – 22.9 – 34.7 – 46.7 – 58.8 – 1:10.7 – 1:22.6 – 1:34.2 – 1:45.6 – 1:56.6 |
上り | 4F 45.9 – 3F 34.0 |
中山芝2000m、晴の良馬場、13頭立て。
○ 紫苑ステークス(GⅡ)(秋華賞トライアル)
本競走は、『秋華賞』のトライアルレースとして 2000 年に創設された牝馬限定競走。2016年にGⅢとなり、2023 年からはGⅡに格付けされた。なお、第 3 着までの馬には『秋華賞』への優先出走権が与えられる。
紫苑(しおん)は、キク科の多年草。秋には茎頂に青紫色の頭花を多数つける。花言葉は「君を忘れない」「追憶」。
紫苑Sのレース名を聞きますと「秋競馬がやって来た」と思うようになって久しいですが、レースが施行されてからであれば25回目ということで、四半世紀の歴史を重ねて来たと思いますと、時は流れました。という訳で秋華賞(GI)トライアルの紫苑S、その2024年の一戦を制したのは戦前5番人気だったクリスマスパレード。エフフォーリア(2018.3.10)の妹イゾラフェリーチェ(2021.3.19)が逃げて作り出した入りの600m通過34秒7、1000m通過58秒8という開幕週らしい淀みないラップを終始番手先行から進めたクリスマスパレードと石川裕紀人騎手。4角から促し、中山芝Bコースの直線310mに入りと追い出されると脚を伸ばしました。先行3番手から迫ったレイククレセント(2021.2.2)を振り払うと、最後はフラワーC(GIII)の勝ち馬ミアネーロ(2021.2.16)が猛然と詰め寄り、1番人気のボンドガール(2021.1.19)も鋭脚を見せましたが、「クビ」「1と4分の1馬身」と抑えたところが決勝点。刻まれた勝ち時計1分56秒6は中山芝2000mのコースレコードでした。速い^^;
では、以下にクリスマスパレードの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです
Malbay 1988.3.18 1勝 |ムレイニー 1999.3.2 4勝 ダッチェスS(加GIII)ほか |Le Relais 2004.2.25 不出走 ||Soldat 2008.4.19 4勝 ファウンテンオブユースS(米GII) ウィズアンティシペイションS(米GIII)ほか ||ミスエリカ 2012.4.16 5勝 |||クリスマスパレード 2021.3.29 (本馬) 紫苑S(GII)
クリスマスパレードの牝系は2号族n分枝系。伯父SoldatはファウンテンオブユースSとウィズアンティシペイションSの勝利の他にブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフ(米GII)2着、ピルグリムS(米GIII)2着もある活躍馬でした。ファウンテンオブユースSは1999年から2003年までの5年間はGIにも格付けされていた、ケンタッキーダービー(米GI)への重要な前哨戦のひとつです。なお、ファウンテンオブユースSはダートレースですが、Soldatが活躍したその他の米グレードレースは芝レースです。
牡牝の活躍を見れば、現時点では牡馬に傑出馬が見えるキタサンブラック産駒として、初めてGII勝ち馬となったクリスマスパレード。未対戦の牝馬クラシック勝ち馬たちに対して挑戦状を叩きつけるに充分な結果となった紫苑Sでしたが、速い決着の後は心身の疲労が心配になるところです。無事に秋華賞の舞台に臨んで欲しいクリスマスパレード、その馬名意味は「ツツジ科エリカ属の常緑低木の品種名。母名より連想」とのこと。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
#余談。たまたま記事をアップした日の巡り合わせになりましたけれど、「紫苑」は9月9日の誕生花だそうです。
##全くの余談。「シオン」の響きから思い出すのは、還暦を迎えても可愛らしい沢田聖子さんの代表曲。