オフトレイル(2021.5.14)&コガネノソラ(2021.5.6)-2024年のクラシック候補生を確認する(No.43)-

Pedigree

オフトレイル 牡 鹿毛 2021.5.14生 英・Godolphin生産 馬主・ゴドルフィン 栗東・吉村 圭司厩舎

オフトレイル(2021.5.14)の4代血統表
Farhh(GB)
鹿毛 2008.3.4
種付け時活性値:1.00【12】
Pivotal
栗毛 1993.1.19
Polar Falcon
黒鹿毛 1987.6.1
Nureyev 1977.5.2
Marie d’Argonne 1981.3.21
Fearless Revival
栗毛 1987.3.3
Cozzene 1980.5.8
Stufida 1981.3.12
Gonbarda
鹿毛 2002.4.8
Lando
鹿毛 1990.1.23
Acatenango 1982.4.13
Laurea 1983.4.10
Gonfalon
鹿毛 1989.2.14
Slip Anchor 1982.4.5
Grimpola 1982.2.21
ローズトレイル(USA)
鹿毛 2007.3.3
仔受胎時活性値:1.25【13】

Kingmambo(USA)
鹿毛 1990.2.19
種付け時活性値:0.00【16】
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Miesque
鹿毛 1984.3.14
Nureyev 1977.5.2
Pasadoble 1979.4.1
Mannington(AUS)
鹿毛 1997.9.23
仔受胎時活性値:0.125【8.5】
デインヒル(USA)
鹿毛 1986.3.26
種付け時活性値:0.625【10.5】
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Bint Marscay(AUS)
栗毛 1990.10.15
仔受胎時活性値:1.50【6】
Marscayv(AUS)
栗毛 1979.10.20
種付け時活性値:0.50【10】
Eau d’Etoile(NZ)
鹿毛 1982.9.20
仔受胎時活性値:1.75【7】

<5代血統表内のクロス:Nureyev4×4、Northern Dancer5×5×5>

オフトレイル(2021.5.14)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Farhh
(Nureyev系)
★Kingmambo
(Mr. Prospector系)
デインヒル
(Danzig系)
Marscay
(Star Kingdom系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Farhh
(Pivotal)
4.625
(【13】+【8.5】+【6】+【7】)
半姉が仏GIII勝ち馬
(No. 2-c)
6番仔?

*

2024年の第73回ラジオNIKKEI賞(GIII。福島芝1800m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 5 オフトレイル 牡3 56 田辺 裕信 1:45.3 12-11-11-11 34.2 444
[+10]
吉村 圭司 6
2 1 シリウスコルト 牡3 56 三浦 皇成 1:45.3 アタマ 6-6-8-3 34.5 478
[+6]
宗像 義忠 4
3 4 ヤマニンアドホック 牡3 54 津村 明秀 1:45.5 1 1/4 4-4-6-5 34.9 454
[+8]
辻 哲英 5
4 2 メイショウヨゾラ 牝3 51 吉田 豊 1:45.6 クビ 1-1-1-1 35.3 466
[0]
高柳 瑞樹 12
5 12 ショーマンフリート 牡3 54 菅原 明良 1:45.9 1 3/4 8-8-4-7 35.4 486
[-6]
手塚 貴久 3
2024年の第73回ラジオNIKKEI賞(GIII。福島芝1800m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.3 – 10.7 – 11.5 – 11.9 – 12.0 – 11.9 – 11.5 – 11.7 – 11.8
ラップの
累計タイム
12.3 – 23.0 – 34.5 – 46.4 – 58.4 – 1:10.3 – 1:21.8 – 1:33.5 – 1:45.3
上り 4F 46.9 – 3F 35.0

福島芝1800m、雨の良馬場、12頭立て、

○ JRA70周年記念 ラジオNIKKEI賞(GⅢ)
本競走は、1952 年に創設された『中山 4 歳ステークス』を前身とする重賞競走。本年は、JRA 設立 70 周年を記念して実施される。1954 年以降は日本ダービー終了後に実施(1968年を除く)されている。1979 年に実施競馬場が中山から福島に変更された。
ラジオ NIKKEI は、日経ラジオ社が運営する短波放送局の愛称。前身となる日本短波放送時から中央競馬実況中継をはじめとする様々な競馬番組を提供している。本競走は、同社より寄贈賞を受けて実施されている。

2024年度第2回福島競馬特別レース名解説

JRA特別レース名解説では触れられていませんが、現行のJRA重賞では唯一の3歳馬のみで行われるハンデキャップ重賞であるラジオNIKKEI賞。2024年はJRA設立70周年を記念しての一戦、12頭のハンデを確認すれば51kg1頭、54kg4頭、55kg1頭、56kg4頭、57kg1頭、58kg1頭。勝負は56kgの2頭による決着となり、凌いだのは戦前6番人気だったオフトレイル。最軽量ハンデだった紅一点のメイショウヨゾラ(2021.2.6)が入りの600m34秒5、1000m通過58秒4という締まった流れで逃げた展開の中、道中ほぼ最後方から進んでいたオフトレイル。福島芝Aコースの直線292mでは大外ぶん回しで駆けると、先に抜け出していたシリウスコルト(2021.3.22)を最後の最後で「アタマ」だけ差し切ったところが決勝点。その勝ち時計1分45秒3は、ビワタケヒデ(1995.4.29)が持っていた1分45秒6をコンマ3秒破るレースレコードでした。…と、名前を出してみて懐かしい、ビワハヤヒデ(1990.3.10)ナリタブライアン(1991.5.3)の弟ビワタケヒデ。お兄ちゃんたちが偉大すぎましたが、自身も重賞勝ち馬になったのですから立派でした。

閑話休題。以下にオフトレイルの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Bint Marscay 1990.10.15 4勝 ゴールデンスリッパーS(豪GI) チャーンサイドS(豪GII) マジックナイトS(豪GII)ほか
|Mannington 1997.9.23 3勝 ブルーダイアモンドプレリュードF(豪GIII)ほか
||Benicio 2002.8.1 3勝 ヴィクトリアダービー(豪GI)ほか
||Rhema 2004.8.10 2勝
|||Always Allison 2012.8.18 2勝 スイートエンブレイスS(豪GII)
||Romneya 2005.9.3 6勝 ムーニーヴァリーFクラシック(豪GII) ヴァニティS(豪GIII)ほか
|||Matilija 2011.8.31 2勝 タイフーントレイシーS(豪GIII)3着ほか
||||Ojai 2019.9.15 1勝 クエゼットS(豪GIII)2着ほか
||ローズトレイル 2007.3.3 不出走
|||Rosental 2012.2.16 4勝 フィユドレール賞(仏GIII)3着ほか
|||Rosa Imperial 2013.2.25 4勝 リゾランジ賞(仏GIII)ほか
|||オフトレイル 2021.5.14 (本馬) ラジオNIKKEI賞(GIII)
||Roheryn 2015.10.6 8勝 ショーカウンティクオリティ(豪GIII)ほか
|Bollinger 1999.10.11 5勝 クールモアクラシック(豪GI) サラウンドS(豪GII) サウスパシフィック3歳クラシック(豪GIII)ほか
||Friesan Fire 2006.4.30 5勝 ルイジアナダービー(米GII) ルコントS(米GIII) リズンスターS(米GIII)ほか
||Champagne Run 2008.2.10 1勝
|||Cristal Eyes 2015.11.11 3勝 サラブレッドブリーダーズS(豪GIII)3着
|||Flying Evelyn 2018.8.27 2勝 レッドロージズS(豪GIII)ほか
||Villermont 2014.11.14 3勝 サンダウンギニーズ(豪GII) ガンシンドクラシック(豪GIII)

オフトレイルの牝系は2号族c分枝系。大洋州(オセアニア)で継承されている牝系で曾祖母Bint Marscayは世界最高賞金額の2歳戦として知られるゴールデンスリッパーSの勝ち馬であり、仔Bollinger、孫Benicioが豪GI勝ち馬となっているのを始めとして、子孫は多くグループレース勝ち馬となっています。

テン乗りとなった地元福島県出身の田辺裕信騎手に導かれて、福島の地で重賞勝ち馬となったオフトレイル。日本のハーレムでは極少の血を持つことから、さらに上級の重賞での活躍も期待したくなる駿馬、その馬名意味は「道のないところを行く」。

*

コガネノソラ 牝 芦毛 2021.5.6生 新冠町・ビッグレッドファーム生産 馬主・(有)ビッグレッドファーム 美浦・菊沢 隆徳厩舎

コガネノソラ(2021.5.6)の4代血統表
ゴールドシップ
芦毛 2009.3.6
種付け時活性値:0.75【11】
ステイゴールド
黒鹿毛 1994.3.24
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ゴールデンサッシュ
栗毛 1988.4.23
デイクタス 1967.4.11
ダイナサツシユ 1979.3.16
ポイントフラッグ
芦毛 1998.3.23
メジロマックイーン
芦毛 1987.4.3
★メジロテイターン 1978.3.22
メジロオーロラ 1978.3.8
パストラリズム
黒鹿毛 1987.5.15
プルラリズム 1980.4.9
トクノエイテイー 1978.3.2
マイネヒメル
栗毛 2009.2.22
仔受胎時活性値:0.75【11】

ロージズインメイ(USA)
青鹿毛 2000.2.9
種付け時活性値:0.00【8】
Devil His Due
黒鹿毛 1989.4.18
Devil’s Bag 1981.2.19
Plenty O’Toole 1977.2.15
Tell a Secret
黒鹿毛 1977.4.25
Speak John 1958.2.7
Secret Retreat 1968.5.13
コスモチェーロ(AUS)
栗毛 2003.10.11
仔受胎時活性値:1.125【4.5】
Fusaichi Pegasus(USA)
鹿毛 1997.4.12
種付け時活性値:1.375【5.5】
Mr. Prospector 1970.1.28
Angel Fever 1990.5.12
Shorwon(AUS)
栗毛 1983.11.11
仔受胎時活性値:0.75【19】
Buena Shore(USA)
栗毛 1973.3.21
種付け時活性値:0.25【9】
April Wonder(AUS)
栗毛 1959
仔受胎時活性値:1.75【23】

<5代血統表内のクロス:Halo4×5>

コガネノソラ(2021.5.6)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ゴールドシップ
(サンデーサイレンス系)
ロージズインメイ
(Halo系)
Fusaichi Pegasus
(Mr. Prospector系)
Buena Shore
(Bold Ruler系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Fusaichi Pegasus 4.375
(【11】+【4.5】+【19】+【23】)
叔母ウインマリリン
(No. 14-e)
6番仔
(6連産目)

*

2024年の第72回北海道新聞杯クイーンS(GIII。札幌芝1800m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 12 コガネノソラ 牝3 51 丹内 祐次 1:47.4 7-8-6-5 34.8 454
[+6]
菊沢 隆徳 5
2 1 ボンドガール 牝3 51 武 豊 1:47.4 アタマ 11-11-11-11 34.4 458
[+6]
手塚 貴久 2
3 7 アルジーヌ 牝4 55 藤岡 佑介 1:47.5 クビ 3-3-5-3 35.0 456
[-6]
中内田 充正 7
4 13 ドゥアイズ 牝4 55 鮫島 克駿 1:47.5 ハナ 9-9-8-7 34.7 474
[+2]
庄野 靖志 3
5 6 コンクシェル 牝4 56 横山 武史 1:47.5 ハナ 1-1-1-1 35.4 476
[0]
清水 久詞 6
2024年の第72回北海道新聞杯クイーンS(GIII。札幌芝1800m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.3 – 11.2 – 12.2 – 12.4 – 12.2 – 11.8 – 11.6 – 11.8 – 11.9
ラップの
累計タイム
12.3 – 23.5 – 35.7 – 48.1 – 1:00.3 – 1:12.1 – 1:23.7 – 1:35.5 – 1:47.4
上り 4F 47.1 – 3F 35.3

札幌芝1800m、晴の稍重馬場、14頭立て。

◯ JRA70周年記念 北海道新聞杯クイーンステークス(GⅢ)
本競走は、1953 年に創設された重賞競走。本年は、JRA 設立 70 周年を記念して実施される。当初は東京競馬場の芝 2000m で 3 歳牝馬限定戦として実施されていたが、2000 年より開催場が札幌競馬場に移され、3 歳以上牝馬限定戦に改められた。
クイーン(Queen)は、「女王」「王妃」を意味する英語。
北海道新聞は、北海道新聞社が発行する日刊紙。本競走は、同社より寄贈賞を受けて実施されている。

2024年度第1回札幌競馬特別レース名解説

出走14頭中3頭だった3歳馬たち。戦前2番人気のボンドガール(2021.1.19)、4番人気のイフェイオン(2021.4.1)、5番人気のコガネノソラ。終わってみれば別定51kgどうしだった2頭によるアタマ差の決着。軍配は「芝1800mマイスター」とも言うべきコガネノソラに上がりました。コガネノソラの芝1800mの成績は今回のクイーンSを含めて[4-0-1-1]となりましたが、3着1回、4着1回は2歳時の未勝利戦によるもの。2歳10月に東京芝1800mの未勝利戦で勝ち上がった後は、3歳4月の中山芝1800mの1勝クラス、同4月の東京芝1800mのスイートピーS(L)、そして7月の札幌芝1800mのクイーンSと、芝1800mに限れば4連勝での重賞初制覇となりました。

コガネノソラ(2021.5.6)&エートラックス(2021.2.15)-2024年のクラシック候補生を確認する(No.37)-
コガネノソラ(2021.5.6)&エートラックス(2021.2.15)-2024年のクラシック候補生を確認する(No.37)-

テン乗りとなった地元北海道出身の丹内祐次騎手に導かれて、北海道の地で重賞勝ち馬となったコガネノソラ。報道では秋華賞(GI)に直行ということ。その鞍上が誰なるのか気になるところですが、

【丹内祐次×津村明秀×藤岡佑介】「GI、勝つしかないでしょう!」JRA騎手の中で“1番忙しい男”の決意表明!/第3回 - 藤岡佑介 | 競馬コラム - netkeiba
▲佑介騎手・津村明秀騎手・丹内祐次騎手の同期対談第3回!(c)netkeiba 前回より丹内祐次騎手がスペシャルゲストとして加わり、3人での対談がスタート。沢山の馬に乗る丹内騎手のタフさは、同じジョッ… No.1競馬情報サイト「netkei...

競馬学校同期の津村明秀騎手がGIジョッキーになった今年、丹内騎手に続いてほしいと願う私がいます。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

#クイーンSの上位2頭の鞍上を務めた丹内騎手と武豊騎手。斤量51kgの騎乗は丹内騎手は2020年6月以来4年1ヶ月ぶり、武騎手は2018年10月以来5年9ヶ月ぶりのことでした。両騎手共に普段よりも軽い斤量での騎乗ということで準備も大変だったでしょう。コガネノソラ、ボンドガール共に鞍上の気合にも応えての走りぶりでした。

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