ワイドラトゥール 牝 鹿毛 2021.5.3生 新ひだか町・フジワラフアーム生産 馬主・幅田 昌伸氏 栗東・藤原 英昭厩舎
カリフォルニアクローム 栗毛 2011.2.18 種付け時活性値:0.25【9】 |
▲ Lucky Pulpit 栗毛 2001.2.10 |
Pulpit 鹿毛 1994.2.15 |
A.P. Indy 1989.3.31 |
Preach 1989.3.24 | |||
Lucky Soph 鹿毛 1992.3.24 |
Cozzene 1980.5.8 | ||
Lucky Spell 1971.1.28 | |||
Love the Chase 栗毛 2006.3.25 |
Not For Love 鹿毛 1990.5.30 |
Mr. Prospector 1970.1.28 | |
Dance Number 1979.3.28 | |||
Chase It Down 栗毛 1997.5.3 |
▲Polish Numbers 1987.3.25 | ||
Chase the Dream 1984.3.11 | |||
ワイドサファイア 鹿毛 2006.4.9 仔受胎時活性値:1.50【14】 |
アグネスタキオン 栗毛 1998.4.13 種付け時活性値:1.75【7】 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 1969.2.7 |
Wishing Well 1975.4.12 | |||
アグネスフローラ 鹿毛 1987.6.18 |
ロイヤルスキー 1974.5.24 | ||
アグネスレデイー 1976.3.25 | |||
クイーンソネット 鹿毛 1992.4.29 仔受胎時活性値:1.25【13】 |
ノーザンテースト 栗毛 1971.3.15 種付け時活性値:1.00【20】 |
Northern Dancer 1961.5.27 | |
Lady Victoria 1962.2.20 | |||
エイプリルソネット 黒鹿毛 1981.4.10 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
Dike 栗毛 1966 種付け時活性値:1.50【14】 |
||
Pass Me 鹿毛 1977 仔受胎時活性値:0.75【3】 |
<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×5(父方)、Northern Dancer4×5、Numbered Account5×5(父方)>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
カリフォルニアクローム (A.P. Indy系) |
アグネスタキオン (サンデーサイレンス系) |
ノーザンテースト (Northern Dancer系) |
Dike (Herbager系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
アグネスタキオン (Gleam) |
4.00 (【14】+【13】+【10】+【3】) |
半兄ワイドファラオ (No. 12) |
9番仔 (10連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 9 | ワイドラトゥール | 牝3 | 55 | 北村 友一 | 1:23.4 | 6-5 | 34.5 | 430 [-2] |
藤原 英昭 | 2 | |
2 | 5 | セキトバイースト | 牝3 | 55 | 岩田 望来 | 1:23.6 | 1 | 7-5 | 34.6 | 452 [+6] |
四位 洋文 | 3 |
3 | 3 | クリノハレルヤ | 牝3 | 55 | A.ルメートル | 1:23.7 | 3/4 | 1-1 | 35.1 | 466 [-6] |
武 英智 | 7 |
4 | 8 | ロゼフレア | 牝3 | 55 | 団野 大成 | 1:23.9 | 1 | 4-3 | 35.1 | 444 [0] |
中村 直也 | 1 |
5 | 6 | セイウンデセオ | 牝3 | 55 | 武 豊 | 1:24.1 | 1 1/4 | 2-2 | 35.4 | 474 [-8] |
吉村 圭司 | 6 |
1F毎の ラップ |
12.5 – 11.4 – 12.2 – 12.5 – 12.1 – 11.3 – 11.4 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.5 – 23.9 – 36.1 – 48.6 – 1:00.7 – 1:12.0 – 1:23.4 |
上り | 4F 47.3 – 3F 34.8 |
京都芝1400m、曇の良馬場、9頭立て。毎年1月開催の西の3歳牝馬リステッド競走である紅梅S。
◯ 紅梅ステークス(L)
紅梅(こうばい)は、紅色の花が咲く梅。『源氏物語』第四十三帖の巻名でもある。梅は、中国原産のバラ科の落葉高木。300種類以上の品種があり、大別して野梅系・緋梅系・豊後系がある。花言葉は「忠実」「優美」。
21世紀に入ってからの勝ち馬を見てみてもスティルインラブ(2000.5.2)、スイープトウショウ(2001.5.9)、ローブデコルテ(2004.4.28)、シンハライト(2013.4.11)、ソングライン(2018.3.4)と後のGI馬が見える出世レースのひとつ。そんな紅梅S、4年ぶりに京都競馬場に帰って来た2024年の一戦を制したのはワイドラトゥール。9頭立て大外枠からの発進では若干後手を踏んだワイドラトゥール、入りの600m36秒1という緩めの流れを道中後方3番手で追走。淀の芝外回り、坂の下りを利して上手く加速を付けながら外を進出すると、京都芝Aコースの直線403.7mでは同じ8枠のロゼフレア(2021.2.11)と並ぶようにして伸びました。最後は切れ味で勝るところを見せたワイドラトゥール、差し込んだセキトバイースト(2021.1.30)に1馬身差を着けたところが決勝点。前走2023年11月のファンタジーS(GIII)を2番人気で挑みながらカルチャーデイ(2021.5.17)の10着と敗れた借りを、同じ京都芝1400mの舞台、2番人気で返してみせたのでした。
ワイドラトゥールの父カリフォルニアクロームは現役時代に14勝を挙げ、その主な勝ち鞍にケンタッキーダービー(米GI)、プリークネスS(米GI)、ドバイワールドC(UAE・GI)、サンタアニタダービー(米GI)、ハリウッドダービー(米GI)、パシフィッククラシックS(米GI)、オーサムアゲインS(米GI)とGI7勝を遂げた2014年と2016年のエクリプス賞年度代表馬。2019年11月に2020年からアロースタッドで供用されるという報せを聞いた時はビックリしたものでした^^;。ワイドラトゥール等2021年生まれ世代はカリフォルニアクロームの日本供用初年度産駒となります。またワイドラトゥールの半兄ワイドファラオ(2016.4.3)は現役時代に4勝を挙げ、その主な勝ち鞍にかしわ記念(JpnI)、ニュージーランドT(GII)、ユニコーンS(GIII)があり、ダートのJpnIとGIIIを勝ち芝のGIIを勝つという二刀流の活躍を見せました。
その血統背景からも応援したくなるワイドラトゥール、その馬名意味は「冠名+フランスの地名」ということです。
*
ダノンデサイル 牡 栗毛 2021.4.6生 千歳市・社台ファーム生産 馬主・(株)ダノックス 栗東・安田 翔伍厩舎
エピファネイア 鹿毛 2010.2.11 種付け時活性値:0.50【10】 |
シンボリクリスエス 黒鹿毛 1999.1.21 |
Kris S. 黒鹿毛 1977.4.25 |
Roberto 1969.3.16 |
Sharp Queen 1965.4.19 | |||
Tee Kay 黒鹿毛 1991.2.9 |
★Gold Meridian 1982.4.14 | ||
Tri Argo 1982.5.18 | |||
シーザリオ 青毛 2002.3.31 |
スペシャルウィーク 黒鹿毛 1995.5.2 |
★サンデーサイレンス 1986.3.25 | |
キャンペンガール 1987.4.19 | |||
キロフプリミエール 鹿毛 1990.4.15 |
★Sadler’s Wells 1981.4.11 | ||
Querida 1975.3.14 | |||
トップデサイル 栗毛 2012.4.1 仔受胎時活性値:2.00【8】 |
Congrats 鹿毛 2000.3.13 種付け時活性値:0.75【11】 |
A.P. Indy 黒鹿毛 1989.3.31 |
Seattle Slew 1974.2.15 |
Weekend Surprise 1980.4.8 | |||
Praise 鹿毛 1994.3.18 |
Mr. Prospector 1970.1.28 | ||
Wild Applause 1981.5.4 | |||
Sequoia Queen 黒鹿毛 2004.3.24 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
Forestry 鹿毛 1996.5.9 種付け時活性値:1.75【7】 |
Storm Cat 1983.2.27 | |
Shared Interest 1988.1.30 | |||
Barefoot Dyana 黒鹿毛 1995.4.27 仔受胎時活性値:2.00【8】 |
Dynaformer 黒鹿毛 1985.4.1 種付け時活性値:0.25【9】 |
||
Spankey’s Seconds 鹿毛 1982.3.22 仔受胎時活性値:1.00【12】 |
<5代血統表内のクロス:Roberto4×5、Seattle Slew4×5、Northern Dancer5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
エピファネイア (Roberto系) |
Congrats (A.P. Indy系) |
Forestry (Storm Cat系) |
Dynaformer (Roberto系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Forestry (Surgery) |
6.75 (【8】+【7】+【8】+【12】) |
母が米GI2着2回 (No. 22-b) |
4番仔 (4連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 14 | ダノンデサイル | 牡3 | 57 | 横山 典弘 | 2:00.5 | 4-5-5-5 | 34.1 | 506 [+4] |
安田 翔伍 | 5 | |
2 | 6 | アーバンシック | 牡3 | 57 | 横山 武史 | 2:00.6 | 3/4 | 12-11-8-10 | 33.9 | 516 [+4] |
武井 亮 | 2 |
3 | 10 | コスモブッドレア | 牡3 | 57 | 石川 裕紀人 | 2:00.6 | クビ | 2-2-2-2 | 34.8 | 482 [+6] |
小野 次郎 | 10 |
4 | 8 | ハヤテノフクノスケ | 牡3 | 57 | 岩田 望来 | 2:00.7 | 1/2 | 3-3-3-3 | 34.7 | 520 [+14] |
中村 直也 | 4 |
5 | 1 | ニシノフィアンス | 牡3 | 57 | 三浦 皇成 | 2:00.8 | 1/2 | 4-4-4-4 | 34.7 | 498 [0] |
竹内 正洋 | 12 |
1F毎の ラップ |
12.3 – 10.7 – 12.6 – 12.1 – 13.0 – 12.6 – 12.4 – 11.9 – 11.3 – 11.6 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.3 – 23.0 – 35.6 – 47.7 – 1:00.7 – 1:13.3 – 1:25.7 – 1:37.6 – 1:48.9 – 2:00.5 |
上り | 4F 47.2 – 3F 34.8 |
中山芝2000m、晴の良馬場、1頭取消して14頭立て。皐月賞(GI)と同じ舞台で行われる明け3歳の中距離重賞である京成杯。21世紀に入ってからの勝ち馬にはエイシンフラッシュ(2007.3.27)、ソールオリエンス(2020.4.4)というクラシックホースの名前が見えます。
○ 京成杯(GⅢ)
本競走は、1961 年に創設された重賞競走。創設から長きに渡り 1600m で実施されていたが、1999 年に距離が 2000m に延伸されたことにより、クラシックに向けて各馬の将来性や距離適性を試す上で更に重要な競走となった。
京成電鉄株式会社は、千葉県市川市に本社を置く鉄道会社。本競走は、同社より寄贈賞を受けて実施されている。
エイシンフラッシュの名前を出して確認してみれば、エイシンフラッシュが京成杯を制した際の鞍上は横山典弘騎手。2024年の一戦は騎手として現役最多の京成杯4勝目、そしてJRA重賞における史上最年長勝利記録となった55歳10ヶ月の横山騎手が駆ったダノンデサイルが、決勝点でまとめて交わしました。逃げたアスクナイスショー(2021.3.24)が6着に粘り、掲示板に載った馬たちも最後に差し込んだアーバンシック(2021.3.16)を除けば道中5番手までに位置していた馬たちの競馬。3着のコスモブッドレア(2021.3.1)、4着の青森県産馬ハヤテノフクノスケ(2021.4.7)の2頭の勝負に見えましたが、そこは中山芝Cコースの直線310mの最後の急坂の厳しさか、大外から飛んで来たダノンデサイル、間隙を縫うようにして伸びたアーバンシックという横山父子による決着となりました。ちょっと形は異なりますが、昨年2023年の紫苑S(GII)のモリアーナ(2020.3.2)とヒップホップソウル(2020.3.20)の1着、2着を思い出しました。横山家の父君、まだまだ息子たちには負けられませんね^^;
ダノンデサイルは2022年度 セレクトセール サラブレッド 1歳において税込1億4850万円で取引された高額馬。同セールの最高落札馬が税込4億9500万円のダノンエアズロック(2021.2.26)ですね。ダノンデサイル、同馬主の超高額馬よりも先に重賞勝ち馬となりました。ともあれ、ダノンエアズロックがアイビーS(L)で見せた柔らかく伸びやかな動きはクラシック候補と思わせるものでしたので、馬主である(株)ダノックスは2024年のクラシック戦線は楽しみが多いのではないでしょうか。ダノンデサイル、その馬名意味は「冠名+母名の一部」とのこと。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。