Savethelastdance(セーブザラストダンス) 牝 栗毛 2020.3.2生 愛国・Daddys Lil Darling Syndicate生産 馬主・Mrs John Magnier/Michael Tabor/Derrick Smith/Westerberg 愛国・A P O’Brien厩舎
Galileo 鹿毛 1998.3.30 種付け時活性値:1.25【21】 |
★ Sadler’s Wells 鹿毛 1981.4.11 |
Northern Dancer 鹿毛 1961.5.27 |
Nearctic 1954.2.11 |
Natalma 1957.3.26 | |||
Fairy Bridge 鹿毛 1975.5.4 |
Bold Reason 1968.4.8 | ||
Special 1969.3.28 | |||
Urban Sea 栗毛 1989.2.18 |
Miswaki 栗毛 1978.2.22 |
Mr. Prospector 1970.1.28 | |
Hopespringseternal 1971.5.27 | |||
Allegretta 栗毛 1978.3.10 |
Lombard 1967.1.31 | ||
Anatevka 1969.2.13 | |||
Daddys Lil Darling 鹿毛 2014.3.28 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
Scat Daddy 黒鹿毛 2004.5.11 種付け時活性値:0.25【9】 |
ヨハネスブルグ 鹿毛 1999.2.23 |
ヘネシー 1993.3.25 |
Myth 1993.2.26 | |||
Love Style 栗毛 1999.3.22 |
Mr. Prospector 1970.1.28 | ||
Likeable Style 1990.1.30 | |||
Miss Hot Salsa 鹿毛 1995.3.18 仔受胎時活性値:0.50【18】 |
★Houston 鹿毛 1986.4.7 種付け時活性値:0.00【8】 |
Seattle Slew 1974.2.15 | |
Smart Angle 1977.6.2 | |||
ミスハイブレイド 黒鹿毛 1988.5.5 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
Highland Blade 黒鹿毛 1978.4.26 種付け時活性値:0.25【9】 |
||
ダーリングミスキュー 鹿毛 1981.1.18 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×4>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Galileo (Sadler’s Wells系) |
Scat Daddy (Storm Cat系) |
★Houston (Seattle Slew系) |
Highland Blade (Damascus系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Galileo (Mr. Prospector) |
4.75 (【5】+【18】+【6】+【6】) |
母が米GI馬 (No. 19-b) |
初仔 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
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1 | 6 | Savethelastdance | 牝3 | 58.1 | Ryan Moore | 2:36.64 | A P O’Brien | 1 |
2 | 8 | There’s The Door | 牝3 | 58.1 | Rossa Ryan | 22 | David Evans | 2 |
3 | 4 | Ermesinde | 牝3 | 58.1 | Andrea Atzeni | 3 1/4 | Kevin Philippart De Foy | 7 |
4 | 1 | Sirona | 牝3 | 59.4 | William Buick | 2 1/4 | Charlie Johnston | 5 |
5 | 2 | Ashtanga | 牝3 | 58.1 | Oisin Murphy | 1 1/4 | Freddie & Martyn Meade | 3 |
Savethelastdance、かのEnable(2014.2.12)も制した英オークス(GI)の前哨戦を、衝撃の勝ちっぷり。
どんなレースでも「22馬身差勝ち」というのはなかなか見られないと思いましたので紹介しておこうと思いました。……でも、Savethelastdanceを紹介する本当の理由は、22馬身差勝ちよりも、高祖母がダーリングミスキューということなんですよね。弊サイトでは、管理人である私の代わりに、マイシンザン(1990.3.7)との掛け合いを披露してくれているワイルドブラスター(1992.4.13)。
そんなワイルドブラスターの母こそダーリングミスキューであり、ワイルドブラスターの半姉ミスハイブレイドの曾孫がSavethelastdance。ワイルドブラスターと最後に会ったのは2007年でしたけれど、競走馬時代には赤メンコで隠れていた鹿毛の流星の男前、その近親馬が2023年の今、世界的な檜舞台に立とうとしています。
Savethelastdance、さらなる大レースでの勝利を東洋の空の下から祈っています。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
*
#2006年、ワイルドブラスターと初めて会った時に書いた文章を引いておきます。
ワイルドブラスター、14歳の春。彼は、橋本広喜騎手(現調教助手)とともに、1997年と1998年のマーチS(GIII)を連覇、1998年のアンタレスS(GIII)勝ちと、ダート重賞を3勝。私は、「橋本広喜」と問われたならば、「ワイルドブラスター」と答えを返しそうです(笑)。手が合っていたのでしょうね。
ワイルドブラスターはかなり男前ですよ。改めて確認させて頂いたところ、「流星鼻梁小白・珠目正・右髪中・初地・右後一白」というのが、彼の特徴です。↑の写真でもお分かりになるように、「流星鼻梁小白」が、顔の中心をキレイに通っています。イイ男です。また、お伺いしたタイミングで-というか、熱烈なマイシンザンファンである私の為に、マイシンザンを馬房から出すタイミングを合わせてくださっていたと思うのですが(笑)-、チラッとしかその馬体全体を眺めることができなかったのですが、しなやかな体つきと素軽い動きでした。若い。
「現役時代はメンコをしていることが多くて、顔を良く知らない人が多いんですよ」と、引き取り主さんがおっしゃっていました。確かに、言われてみれば、いつも赤いメンコを付けていた様に思います。彼は、今は無き早田牧場の生産馬ですが、同牧場生産のビワハヤヒデ(1990.3.10)、マーベラスクラウン(1990.3.19)、マーベラスサンデー(1992.5.31)等も、赤いメンコを付けていましたね。ワイルドブラスター、実は「早田牧場の赤メンコ軍団」の1頭だったのでした。
ワイルドブラスターは「噛み付き癖」があるそうで、うかつに触れない時があるということでした。しかし、私が訪れた際に、馬房にたたずむ彼の、その美しい流星のあたりをなでた時は、静かにしていてくれました。多分、お昼時で良い気分だったのでしょう(笑)。
「マイシンザンとワイルドブラスターは、いつも隣同士の馬房なんです。離すと、やかましくて。メチャクチャ、仲が良いんですよ」と、引き取り主さんがおっしゃっていました。CBスタッドにおける種牡馬時代、名馬のふるさとステーション、浦河の育成牧場、そして現在所と、ずっと寝食を共にして来た「戦友」にして「親友」。
隣同士の馬房にたたずみ、互いを見やる両馬を見た時、「生きながらえて、本当に良かったなぁ」と、こころの底から思いました。
マイシンザンとワイルドブラスター、本当の仲良しだったんです。些細なネタバレになりますが、明々後日はワイルドブラスターと故郷を共にする優駿牝馬(GI)勝ち馬の記事のアップとなります。
##Savethelastdanceの母Daddys Lil Darling。2017年のケンタッキーオークス(米GI)でAbel Tasman(2014.3.12)の2着時に名前だけは記載していました。Daddys Lil Darling、その主な競走成績を辿れば、
- アメリカンオークス(米GI)、ポカホンタスS(米GII)、モデスティH(米GIII)
- ケンタッキーオークス(米GI)、アシュランドS(米GI)、クイーンエリザベス2世チャレンジC(米GI)、アルシビアデスS(米GI)、ゴールデンロッドS(米GII)、ビウィッチS(米GIII)
- ニューヨークS(米GII)、ミセズリヴィアS(米GII)
通算20戦5勝、2着6回、3着2回。
Daddys Lil Darling、芝ダート兼用の二刀流、メチャ活躍馬でしたm(_ _)m