ファントムシーフ(2020.2.22)&タッチウッド(2020.1.11)-2023年のクラシック候補生を確認する(No.15)-

Pedigree

ファントムシーフ 牡 鹿毛 2020.2.22生 浦河町・谷川牧場生産 馬主・(有)ターフ・スポート 栗東・西村 真幸厩舎

ファントムシーフ(2020.2.22)の4代血統表
ハービンジャー
鹿毛 2006.3.12
種付け時活性値:1.25【13】
Dansili
黒鹿毛 1996.1.27
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Hasili
鹿毛 1991.3.12
Kahyasi 1985.4.2
Kerali 1984.3.4 ♀
Penang Pearl
鹿毛 1996.3.11
Bering
栗毛 1983.3.20
Arctic Tern 1973.5.11
Beaune 1974.4.10
Guapa
鹿毛 1988.5.4
Shareef Dancer 1980.3.3
Sauceboat 1972.2.28
ルパンII
鹿毛 2014.4.13
仔受胎時活性値:1.25【5】
Medaglia d’Oro
黒鹿毛 1999.4.11
種付け時活性値:1.50【14】
El Prado
芦毛 1989.2.3
Sadler’s Wells 1981.4.11
Lady Capulet 1974.4.3
Cappucino Bay
鹿毛 1989.2.12
Bailjumper 1974.3.28
Dubbed In 1973.5.31
Promising Lead
鹿毛 2004.3.6
仔受胎時活性値:0.25【9】
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
種付け時活性値:0.25【17】
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Arrive
鹿毛 1998.1.21
仔受胎時活性値:1.25【5】
Kahyasi
鹿毛 1985.4.2
種付け時活性値:1.00【12】
Kerali
栗毛 1984.3.4 ♀
仔受胎時活性値:1.25【13】

<5代血統表内のクロス:デインヒル3×3、Kahyasi4×4、Kerali(♀)4×4、Northern Dancer5×5×5×5>

ファントムシーフ(2020.2.22)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ハービンジャー
(デインヒル系)
Medaglia d’Oro
(Sadler’s Wells系)
デインヒル
(Danzig系)
Kahyasi
(Nijinsky系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Medaglia d’Oro
(ルパンII)
4.00
(【5】+【9】+【5】+【13】)
祖母が愛GI勝ち馬
(No. 11)
2番仔
(2連産目)

*

2023年の第57回共同通信杯(GIII。東京芝1800m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 8 ファントムシーフ 牡3 56 C.ルメール 1:47.0   3-2-2 34.0 502
[0]
西村 真幸 3
2 5 タッチウッド 牡3 56 T.バシュロ 1:47.2 1 1/4 5-1-1 34.3 528
[+4]
武 幸四郎 5
3 1 ダノンザタイガー 牡3 56 川田 将雅 1:47.2 クビ 5-6-6 33.6 502
[+2]
国枝 栄 1
4 6 タスティエーラ 牡3 56 福永 祐一 1:47.2 ハナ 3-5-5 33.7 486
[+2]
堀 宣行 2
5 11 ウインオーディン 牡3 56 横山 和生 1:47.5 1 1/2 12-9-8 33.6 474
[+8]
鹿戸 雄一 10
2023年の第57回共同通信杯(GIII。東京芝1800m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.9 – 11.1 – 11.3 – 12.4 – 12.8 – 12.4 – 11.3 – 11.3 – 11.5
ラップの
累計タイム
12.9 – 24.0 – 35.3 – 47.7 – 1:00.5 – 1:12.9 – 1:24.2 – 1:35.5 – 1:47.0
上り 4F 46.5 – 3F 34.1

21世紀に入ってからの勝ち馬を見てもジャングルポケット(1998.5.7)アドマイヤムーン(2003.2.23)ゴールドシップ(2009.3.6)イスラボニータ(2011.5.21)リアルスティール(2012.3.1)ディーマジェスティ(2013.3.24)スワーヴリチャード(2014.3.10)ダノンキングリー(2016.3.25)エフフォーリア(2018.3.10)という後のGI勝ち馬を送る名馬の登竜門、共同通信杯。

東京芝1800m、晴の良馬場、12頭立てで行われた2023年の一戦は、スタートでひと悶着。逃げ先行策に出ると思われたタッチウッド(2020.1.11)が立ち遅れてしまい、スタートして2ハロン目ではファントムシーフがハナを取る形となりました。が、タッチウッドが外から順位を押し上げて、3ハロン目ではそのまま先頭。入りの3ハロンが35秒3、800m通過が47秒7、1000m通過が1分0秒5と、通過の推移からは向こう正面で流れが落ち着きました。4角、逃げるタッチウッドが物見をしたのか若干口向きの難しいところを見せながら、東京芝の直線525.9mへ。内に2頭分くらいのスペースを開けながら先頭を行くタッチウッド、鞍上のテオ・バシュロ騎手が追い出しに掛かると、立ち遅れのハンデもなんのその、残り200mを切っても逃げ粘りの体制。ただ「そうはさせない」と迫ったのが、番手からマークする形でレースを進めていた、緑の帽子に「黒、桃格子、桃袖」の勝負服をまとったクリストフ・ルメール騎手を背にしたファントムシーフ。耳を出した黒メンコを着け、紫のバンテージを両前脚に巻いた鹿毛馬が、ゴール前100mを切ったあたりでしっかりトップに立つと、熾烈な2着争いを尻目に決勝点では1と4分の1馬身抜け出していました。

ファントムシーフは昨年6月の阪神芝1600mの新馬戦、9月の中京芝2000mの野路菊S(OP)を連勝した後、12月のホープフルS(GI)でドゥラエレーデ(2020.1.29)から0秒2差の4着だったものの、年明け初戦の共同通信杯で重賞初制覇となりました。

ドゥラエレーデ(2020.1.29)-第39回ホープフルS(GI)の勝ち馬-
ドゥラエレーデ 牡 黒鹿毛 2020.1.29生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(株)スリーエイチレーシング 栗東・池添 学厩舎

今回の共同通信杯のゴール前後で「多重クロス馬!!」と叫んだのですが、ファントムシーフは新馬戦を勝ち上がった後の昨年7月に「これは面白い血統馬ではあるなぁ」と思い、4代血統表の下書きをしていたのでした。↑に示したとおり、5代血統表内のクロスはデインヒル3×3、Kahyasi4×4、Kerali(♀)4×4、Northern Dancer5×5×5×5であり、Kahyasi4×4、Kerali(♀)4×4の組み合わせは、名繁殖牝馬Hasiliとその全妹Arriveの全姉妹クロスということでもあります。

cocolog:@nifty

また、ファントムシーフは祖母Promising LeadがプリティポリーS(愛GI)、ミドルトンS(英GIII)と10ハロン級のグループレースを制している活躍馬。まま、ファントムシーフ自身の高祖母がKeraliな訳ですから、Hasiliと近親ということは、直系祖父のDansiliの他、Banks Hill(1998.2.24)、Heat Haze(1999.3.12)、Intercontinental(2000.3.19)、Cacique(2001.5.2)、Champs Elysees(2003.3.21)という「5頭のGI勝ち馬きょうだい」とも同牝系ということですね。……しっかし、恐るべきはHasiliの繁殖能力\(^o^)/

日本競馬の当世主流であるサンデーサイレンス(1986.3.25)を持たない血統構成からも統領性を得ているであろうファントムシーフ。今後が楽しみな若駒、その馬名意味は「怪盗。母名より連想」ということです。むぅ、ルパンと言えば「ルパン三世」を想起するのですが、私、ルパン三世の原作者であるモンキー・パンチさんと同じ誕生日なんですよね^^;

アニメ『ルパン三世VSキャッツ・アイ』公式サイト
モンキー・パンチ氏の名作『ルパン三世』アニメ化50周年、北条司氏の初連載作品『キャッツ・アイ』原作 40周年を記念し“泥棒×泥棒”のハイブリッドなコラボレーション作品がついに登場!レトロ&スタイリッシュな、爽快クライム・アクションが繰り広げ...

*

タッチウッド 牡 鹿毛 2020.1.11生 新冠町・村田牧場生産 馬主・吉田 和美氏 栗東・武 幸四郎厩舎

タッチウッド(2020.1.11)の4代血統表
ドゥラメンテ
鹿毛 2012.3.22
種付け時活性値:1.75【7】
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン 1983.5.9
Pilot Bird 1983.2.9
アドマイヤグルーヴ
鹿毛 2000.4.30
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
エアグルーヴ
鹿毛 1993.4.6
トニービン 1983.4.7
ダイナカール 1980.5.10
アメージングムーン
鹿毛 2010.4.10
仔受胎時活性値:0.25【9】
アドマイヤムーン
鹿毛 2003.2.23
種付け時活性値:1.50【6】
エンドスウィープ
鹿毛 1991.5.31
フォーティナイナー 1985.5.11
Broom Dance 1979.4.10
マイケイティーズ
黒鹿毛 1998.5.18
サンデーサイレンス 1986.3.25
ケイティーズファースト 1987.3.6
ビッグテンビー
黒鹿毛 1998.4.30
仔受胎時活性値:0.75【11】
テンビー
鹿毛 1990.1.21
種付け時活性値:1.75【7】
Caerleon 1980.3.27
Shining Water 1984.2.18
モガミヒメ
黒鹿毛 1992.3.22
仔受胎時活性値:1.25【5】
カコイーシーズ
鹿毛 1986.3.7
種付け時活性値:1.25【5】
モガミポイント
鹿毛 1985.4.9
仔受胎時活性値:1.50【6】

<5代血統表内のクロス:サンデーサイレンス3×4、Mr. Prospector4×5>

タッチウッド(2020.1.11)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ドゥラメンテ
(Mr. Prospector系)
アドマイヤムーン
(Mr. Prospector系)
テンビー
(Nijinsky系)
カコイーシーズ
(Raise a Native系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ドゥラメンテ 3.75
(【9】+【11】+【5】+【6】)
半兄ノースブリッジ
(No. 1-b セレタ系)
4番仔
(4連産目)

共同通信杯であのレースをされると、やっぱり気になりますよね。なので、今回はタッチウッドの4代血統表も併せてアップしておきます。昨年11月の阪神芝2000mの新馬戦を逃げて6馬身差勝ちを収めた後に臨んだ2戦目が共同通信杯でした。能力の高さをデビュー2戦で見せているタッチウッド、ボトムラインを見れば半兄ノースブリッジ(2018.1.24)、伯父ローレルゲレイロ(2004.5.3)、曾祖母モガミヒメからの別分枝馬にディープボンド(2017.2.18)という、1号族b分枝系のセレタ(1923)系。

キングヘイロー(1995.4.28)-カンテレ競馬【公式】さんの良い仕事に乗る(No.11)-
キングヘイロー 牡 鹿毛 1995.4.28生~2019.3.19没 新冠町・協和牧場生産 馬主・浅川 吉男氏 栗東・坂口 正大厩舎
ディープボンド(2017.2.18)-第67回フォワ賞(仏GII)の勝ち馬-
ディープボンド(Deep Bond) 牡 青鹿毛 2017.2.18生 新冠町・村田牧場生産 馬主・前田 晋二氏 栗東・大久保 龍志厩舎

タッチウッド、ノースブリッジ、ローレルゲレイロ、ディープボンドいずれも新冠町・村田牧場さんの生産馬です。そしてまた、元を辿れば大東牧場、ユートピア牧場という栗林家伝来の牝系ですね。見れば日本の牝系開祖であるセレタの生誕からちょうど100年となる今年2023年、セレタを9代母に持つタッチウッド、スケールの大きな走りからも楽しみな1頭であり、ノースブリッジと共に「同一牝系馬の連動する活躍」を見せ続けて欲しいものです。タッチウッド、その馬名意味は「木を叩くおまじない」とのこと。

「Touch wood」の意味は? 実は英語のおまじないだった… | Oggi.jp

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。