ノーワン 牝 鹿毛 2016.4.2生 新ひだか・飛野牧場生産 馬主・藤田好紀氏 栗東・笹田和秀厩舎
ハーツクライ 鹿毛 2001.4.15 種付け時活性値:1.50 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 黒鹿毛 1969.2.7 |
Hail to Reason 1958.4.18 |
Cosmah 1953.4.4 | |||
Wishing Well 鹿毛 1975.4.12 |
Understanding 1963.2.17 | ||
Mountain Flower 1964.3.23 | |||
アイリッシュダンス 鹿毛 1990.3.26 |
トニービン 鹿毛 1983.4.7 |
カンパラ 1976.2.19 | |
Severn Bridge 1965 | |||
ビユーパーダンス 黒鹿毛 1983.2.26 |
Lyphard 1969.5.10 | ||
My Bupers 1967.6.1 | |||
プレイガール 鹿毛 1998.2.25 仔受胎時活性値:0.25 |
Caerleon 鹿毛 1980.3.27 種付け時活性値:0.25 |
Nijinsky 鹿毛 1967.2.21 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Flaming Page 1959.4.24 | |||
Foreseer 黒鹿毛 1969.4.12 |
Round Table 1954.4.6 | ||
Regal Gleam 1964.3.17 | |||
Stage Struck 鹿毛 1992.5.12 仔受胎時活性値:1.25 |
Sadler’s Wells 鹿毛 1981.4.11 種付け時活性値:0.50 |
Northern Dancer 1961.5.27 | |
Fairy Bridge 1975.5.4 | |||
Sun Princess 鹿毛 1980.5.8 仔受胎時活性値:0.75 |
★イングリツシユプリンス 鹿毛 1971.5.18 種付け時活性値:0.00 |
||
Sunny Valley 鹿毛 1972.3.16 仔受胎時活性値:1.75 |
<5代血統表内のクロス:Hail to Reason4×5、Northern Dancer4×4×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ハーツクライ (Halo系) |
Caerleon (Nijinsky系) |
Sadler’s Wells (Northern Dancer系) |
★イングリツシユプリンス (Fair Trial系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ハーツクライ (Mountain Flower) |
4.00 |
叔父に英GII勝ち馬 (No. 1-l) |
12番仔? (10連産目?) |
2019年の第53回フィリーズレビュー。フィリーズレビュー史上初の1着同着は、2010年の第71回優駿牝馬(GI)におけるアパパネ(2007.4.20)&サンテミリオン(2007.1.30)以来9年ぶりとなる、JRA重賞による1着同着でした。まずは1枠1番から発進した18頭立て12番人気のノーワン、坂井瑠星騎手が道中じっと内ラチ沿いで我慢させると、そのまま最内で直線一気の末脚を見せました。鞍下と共にアップセットを演出した坂井騎手は、デビュー4年目の嬉しい重賞初制覇。坂井騎手は積極的に海外長期遠征を敢行するなど、気概のある若手気鋭。父坂井英光(大井・現役)、叔父坂井薫人(笠松・引退)と、騎手を身近に見て育った「良血」、重賞初制覇を更なる雄飛のステップにして欲しいものです。ただし、今回はノーワンの騎乗時にインターフェアがあり、2日間の騎乗停止も付いてしまいました……。そんな坂井騎手の話題が先行しましたが、メンバー中最速の上がり3ハロン34秒5を見せたノーワン、その馬名意味は「曲名より。チャンピオンになって欲しい願いを込めて」ということです。
では、以下にノーワンのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。
Stage Struck 1992.5.12 1勝
|Drama Class 1997.2.24 1勝
||Scottish Stage 2003.2.25 2勝 愛オークス(GI)2着ほか
||Voice Coach 2005.4.3 4勝 キングストンタウンS(豪GIII)2着
||エレアノラデュース 2007.3.19 3勝 ブランドフォードS(愛GII)ほか
|プレイガール 1998.2.25 0勝
||ノーワン 2016.4.2 (本馬) フィリーズレビュー(GII)
|Stage Gift 2003.4.25 6勝 ヨークS(英GII) ダーレーS(英GIII) ラクープ(仏GIII)ほか
|Moonlight Danceuse 2005.2.26 1勝
||Madurai 2011.2.22 バーデンヴュルテンベルクT(独GIII)2着ほか
ノーワンの牝系は1号族l分枝系。祖母からの分枝でも欧州のグループレース好戦馬が見られるように活力充分ですが、曾祖母の名前を見れば、Sun Princess。0の理論的には、その父イングリッシュプリンスが満8歳時のミニモの遺伝を受けた同牝馬は現役時代に3勝を挙げ
- 英オークス(GI)、英セントレジャー(GI)、ヨークシャーオークス(英GI)
- 凱旋門賞(仏GI)、コロネーションC(英GI)
- “キング・ジョージ”(英GI)
と、英GI3勝を始め欧州の超一線級GIで活躍を見せた名牝。日本でもフサイチコンコルド(1993.2.11)&アンライバルド(2006.4.13)兄弟、ヴィクトリー(2004.4.3)と、春のクラシックで勝利を収めた孫、ひ孫が見えます。
*
プールヴィル 牝 鹿毛 2016.3.14生 千歳・社台ファーム生産 馬主・吉田照哉氏 栗東・庄野靖志厩舎
Le Havre 鹿毛 2006.2.4 種付け時活性値:0.25 |
Noverre 鹿毛 1998.5.2 |
Rahy 栗毛 1985.2.18 |
Blushing Groom 1974.4.8 |
Glorious Song 1976.4.22 | |||
ダンスールファビュルー 鹿毛 1982.3.2 |
Northern Dancer 1961.5.27 | ||
Fabuleux Jane 1974.4.11 | |||
Marie Rheinberg 黒鹿毛 2002.3.11 |
★Surako 黒鹿毛 1993.4.15 |
★Konigsstuhl 1976.5.17 | |
Surata 1986.5.9 | |||
Marie d’Argonne 栗毛 1981.3.21 |
Jefferson 1967 | ||
Mohair 1974.3.8 | |||
ケンホープ 鹿毛 2010.3.31 仔受胎時活性値:1.25 |
Kendargent 芦毛 2003.3.5 種付け時活性値:1.50 |
★Kendor 芦毛 1986.3.30 |
Kenmare 1975.5.5 |
Belle Mecene 1982.4.16 | |||
Pax Bella 芦毛 1997.2.25 |
Linamix 1987.2.5 | ||
Palavera 1987.4.16 | |||
Bedford Hope 鹿毛 2005.4.25 仔受胎時活性値:1.00 |
Chato |
Local Talent 1986.5.9 | |
Quick Blush 1983.5.8 | |||
Bedford Flame 鹿毛 1990.3.15 仔受胎時活性値:1.50 |
デュラブ 栗毛 1982.2.14 種付け時活性値:1.75 |
||
Brilleaux 黒鹿毛 1982.4.25 仔受胎時活性値:1.75 |
<5代血統表内のクロス:Blushing Groom4×5、Northern Dancer4×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Le Havre (Blushing Groom系) |
Kendargent (ゼダーン系) |
Chato (Northern Dancer系) |
デュラブ (Northern Dancer系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
デュラブ (Drumtop) |
5.50 |
母が仏GIII勝ち馬 (No. 2-f) |
初仔 |
2019年の第53回フィリーズレビュー。フィリーズレビュー史上初の1着同着は、2010年の第71回優駿牝馬(GI)におけるアパパネ(2007.4.20)&サンテミリオン(2007.1.30)以来9年ぶりとなる、JRA重賞による1着同着でした。という訳で、もう1頭の勝ち馬となった戦前3番人気のプールヴィル。1番人気のアウィルアウェイ(2016.2.4)は掛かり気味に行ったためか失速、2番人気のキュールエサクラ(2016.2.12)は出遅れでリズムを崩したのか伸びず。そんな中上位人気の一角を担ったプールヴィル、道中は中団位置、直線は馬群中央から外側を縫うようにして伸びました。決勝点、脚色は内のノーワンが勝っているように見えましたけれど、クビをしっかり下げてゴールさせたのが、サスガに熟練の技。伊達に史上5人目のJRA全10場重賞制覇を遂げられていません、秋山真一郎騎手。プールヴィル、その馬名意味は「絵画名より。フランスにある海辺の避暑地」とのことです。
では、以下にプールヴィルのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。
Bedford Hope 2005 0勝
|ケンホープ 2010.1.25 2010.3.31 5勝 グロット賞(仏GIII)ほか
||プールヴィル 2016.3.14 (本馬) フィリーズレビュー(GII)
プールヴィルの牝系は2号族f分枝系。母ケンホープは仏GIII1勝ではありますが、その主な競走成績を確認しますと
- グロット賞(仏GIII)
- コロネーションS(英GI)、トーマスブライアン賞(仏GIII)
- ロートシルト賞(仏GI)、サンドリンガム賞(仏GII)
欧州のマイル戦のグループ1レースでも好成績がある活躍馬です。また、ケンホープ&プールヴィル母娘と共に、その血統構成内にサンデーサイレンスもMr. Prospector(1970.1.28)も持たないため、母はもちろんですけれど、娘が繁殖牝馬になった時も、日本のハーレムではお婿さんに困らない血となっています。併せて、プールヴィルは母方の先祖に助けられて、Blushing Groom4×5、Northern Dancer4×5の両クロスが、0の理論的にはオレンジ0化されています。このあたり、サスガに社台さん。
*
ルガールカルム 牝 鹿毛 2016.2.4生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 美浦・田村康仁厩舎
ロードカナロア 鹿毛 2008.3.11 種付け時活性値:1.75 |
キングカメハメハ 鹿毛 2001.3.20 |
Kingmambo 鹿毛 1990.2.19 |
Mr. Prospector 1970.1.28 |
Miesque 1984.3.14 | |||
マンファス 黒鹿毛 1991.2.23 |
ラストタイクーン 1983.5.9 | ||
Pilot Bird 1983.2.9 | |||
レディブラッサム 鹿毛 1996.3.4 |
Storm Cat 黒鹿毛 1983.2.27 |
Storm Bird 1978.4.19 | |
Terlingua 1976.2.7 | |||
サラトガデュー 鹿毛 1989.4.3 |
Cormorant 1974.4.21 | ||
Super Luna 1982.4.5 | |||
サンデースマイルII 鹿毛 2003.2.9 仔受胎時活性値:1.00 |
★ サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 種付け時活性値:0.00 |
★Halo 黒鹿毛 1969.2.7 |
Hail to Reason 1958.4.18 |
Cosmah 1953.4.4 | |||
Wishing Well 鹿毛 1975.4.12 |
Understanding 1963.2.17 | ||
Mountain Flower 1964.3.23 | |||
センセーション 鹿毛 1993.4.3 仔受胎時活性値:0.25 |
★ソヴィエトスター 鹿毛 1984.4.20 種付け時活性値:0.00 |
Nureyev 1977.5.2 | |
Veruschka 1967 | |||
Outstandingly 鹿毛 1982.3.25 仔受胎時活性値:0.50 |
★Exclusive Native 栗毛 1965.4.17 種付け時活性値:0.00 |
||
La Mesa 黒鹿毛 1970.5.19 仔受胎時活性値:0.75 |
<5代血統表内のクロス:Nureyev4×5、Raise a Native5×5、Northern Dancer5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ロードカナロア (Mr. Prospector系) |
★サンデーサイレンス (Halo系) |
★ソヴィエトスター (Nureyev系) |
★Exclusive Native (Raise a Native系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ロードカナロア (Buckpasser) |
2.50 |
半兄フルーキー (No. 1-s) |
6番仔? (不受胎後) |
2019年のアネモネS(L)。鞍上の流れの良さが鞍下にも伝わったのでしょうか。前日の中山牝馬S(GIII)においてフロンテアクイーン(2013.4.23)でJRA通算700勝を遂げた三浦皇成騎手にエスコートされて、2番人気のルガールカルム。先行4番手から綺麗に抜け出して、桜切符を蹄中に収めました。ルガールカルム、その馬名意味は「穏やかな眼差し(仏)」。
では、以下にルガールカルムのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。
センセーション 1993.4.9 4勝 ファルマスS(英GII) サンドリンガム賞(仏GIII)
|Systematic 1999.1.31 8勝 オーモンドS(英GIII) カンバーランドロッジS(英GIII)ほか
|サンデースマイルII 2003.2.9 1勝
||フルーキー 2010.3.31 7勝 チャレンジC(GIII)ほか
||ルガールカルム 2016.2.4 (本馬) アネモネS(L)
ルガールカルムの牝系は1号族s分枝系。半兄フルーキー、祖母センセーション、伯父Systematicと、ごくごく近いところにGレース勝ち馬が見えます。また、曾祖母Outstandinglyは10勝を挙げ、その主な競走成績に
- ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ(米GI)、ハリウッドスターレットS(米GI)、ウィルシャーH(米GII)、ラスパルマスH(米GII)、アグリームH(米GIII)
- アディロンダックS(米GII)、ボニーミスS(米GIII)
- ブリーダーズカップ・ディスタフ(米GI)、ヴァニティH(米GI)
と、米GI2勝を含む米Gレース5勝の名牝。Outstandinglyは、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズの栄えある初代優勝馬です。
併せて、ルガールカルムは0の理論的には母方が仕掛けられており、3代続けてミニモの遺伝が重ねられています。料的遺伝値が2.50と弱小な数値ではありますが、母が不受胎後の仔というバックボーンを以てして、クラシックでどこまで戦えるか。楽しみにしたいと思います。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。