Outstandingly(1982.3.25)-第1回ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ(米GI)の勝ち馬-

Special feature

Outstandingly(アウトスタンディングリー) 牝 鹿毛 1982.3.25生~2003.10.10没 米国・Harbor View Farm生産 馬主・Harbor View Farm 米国・Frank Martin, Sr.厩舎

Outstandingly(1982.3.25)の4代血統表

Exclusive Native
栗毛 1965.4.17
種付け時活性値:0.00【16】
Raise a Native
栗毛 1961.4.18
Native Dancer
芦毛 1950.3.27
Polynesian 1942.3.8
Geisha 1943
Raise You
栗毛 1946
Case Ace 1934
Lady Glory 1934
Exclusive
栗毛 1953.4.12
Shut Out
栗毛 1939.2.27
Equipoise 1928
Goose Egg 1927
Good Example
黒鹿毛 1944
Pilate 1928
Parade Girl 1933
La Mesa
黒鹿毛 1970.5.19
仔受胎時活性値:0.75【11】
Round Table
鹿毛 1954.4.6
種付け時活性値:1.75【15】
Princequillo
鹿毛 1940
Prince Rose 1928
Cosquilla 1933
Knight’s Daughter
鹿毛 1941
Sir Cosmo 1926
Feola 1933
Finance
黒鹿毛 1955.3.19
仔受胎時活性値:1.50【14】
Nasrullah
鹿毛 1940.3.2
種付け時活性値:1.50【14】
Nearco 1935.1.24
Mumtaz Begum 1932
Busanda
青毛 1947
仔受胎時活性値:1.75【7】
War Admiral
黒鹿毛 1934.5.2
種付け時活性値:1.00【12】
Businesslike
黒鹿毛 1939
仔受胎時活性値:1.75【7】

<5代血統表内のクロス:なし>

Outstandingly(1982.3.25)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★Exclusive Native
(Raise a Native系)
Round Table
(Princequillo系)
Nasrullah
(Nearco系)
War Admiral
(Man o’ War系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Round Table
(Orme)
5.75
(【11】+【14】+【7】+【7】)
大叔父Buckpasser
(No. 1-s)
5番仔?
(2連産目?)

*

1984年の第1回ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ(米GI。ハリウッドパーク・ダート8F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 8 Outstandingly 牝2 54.0 Walter A. Guerra Frank Martin, Sr. 8
2 5 Dusty Heart 牝2 54.0 D. G. McHargue 2 1/4 William E. Adams 11
3 3 Fine Spirit 牝2 54.0 Chris J. McCarron クビ Bruce Headley 2
4 2 Savannah Dancer 牝2 54.0 Eddie J. Delahoussaye 1 1/2 Ronald L. McAnally 7
5 4 Bessarabian 牝2 54.0 Gary Stahlbaum 2 3/4 Michael J. Doyle 1

2023年の現在に続く米国の競馬の祭典ブリーダーズカップ・ワールド・チャンピオンシップ。その初年度1984年の2番目のレースは米国2歳牝馬王者を決める第1回ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ。ハリウッドパーク・ダート8ハロンのゴールポストを先頭で駆けたのはFran’s Valentine(1982.2.26)。Thoroughbred Horse Pedigree QueryFran’s Valentineのページに残る写真を見ても麗しい黒鹿毛の流星馬ですが、

Note: First horse to be disqualified from first in the history of the Breeders’ Cup. She crossed the wire first in the Breeders’ Cup Juvenile Fillies (gr. I), but was disqualified for interference in the stretch and placed 10th

Frans Valentine Horse Pedigree

注:ブリーダーズカップ史上初の1着失格馬。ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ(GI)では1番手でゴール板を通過したが、直線での進路妨害で失格となり10着と訳されるように、最後の直線でのインターフェアで10着降着。↑のレース動画の1分14秒から1分18秒あたりでその様子が伺えます。2023年の現在でもブリーダーズカップの歴史上唯一の勝利から失格となった馬であるFran’s Valentine、翌1985年にケンタッキーオークス(米GI)、ハリウッドオークス(米GI)、サンタスサーナS(米GI)とGI3勝を遂げることになる名牝は、実は2001年のジャパンカップ(GI)に出走してくれた米GI5勝馬With Anticipation(1995.3.27)の母でもあります。

という訳で第1回からいきなりの波乱で始まったブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ。勝ち馬として名前を刻んだのはOutstandingly。父Exclusive Nativeや父の代表産駒筆頭であるAffirmed(1975.2.21)同様にハーバービューファームの持ち馬であったOutstandingly、このブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズでは11頭立てを道中9番手あたりから徐々に進出。直線、Fran’s ValentineがPirate’s Glow(1982.2.1)に対するオブストラクションで外に膨れた時に内ラチ沿いで鋭脚を発揮し始め、前を行ったDusty Heart(1982.3.1)、Fine Spirit(1982.4.19)等は完全に捉えたものの、外から伸びたFran’s Valentineにゴール地点では半馬身差先んじられました。しかし勝負には敗れたものの、レースには勝ったOutstandingly。上述のとおり1位入線のFran’s Valentineの失格により、1着繰り上がりとなったのでした。

若干後味の悪さが残った米国2歳牝馬王者決定戦でしたが、ゴリゴリに走らせる時代の名残があった1980年代、OutstandinglyとFran’s Valentineの再戦はブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズから僅かに3週間後、同じハリウッドパーク競馬場のダート8.5ハロンのハリウッドスターレットS(米GI)でなされました。

Three weeks later, Outstandingly and Fran’s Valentine met in the Hollywood Starlet over the same track with Outstandingly besting her rival by 2 ¾ lengths.

1984 Juvenile Fillies

ハリウッドスターレットSでは見事にGI舞台を先頭で駆け抜け、ライバルに2と4分の3馬身差を着けての快勝劇を見せたOutstandingly、1984年に稼いだ867,872ドルは米国2歳牝馬における当時の最多賞金獲得記録となりました。

出自を見れば米国きっての名牝系である1号族s分枝系、名馬Buckpasser(1963.4.28)の母でもあるBusandaを曾祖母に持つOutstandingly。その血を受け継いだ馬は日本でも見られ、

Outstandingly 1982.3.25 (本馬) 10勝 ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ(米GI) ハリウッドスターレットS(米GI) ラスパルマスH(米GII) ウィルシャーH(米GII) エイグリームH(米GIII)ほか
|センセーション 1993.4.3 4勝 ファルマスS(英GII) サンドリンガム賞(仏GIII)
||Systematic 1999.1.31 8勝 オーモンドS(英GIII) カンバーランドロッジS(英GIII)ほか
||サンデースマイルII 2003.2.9 1勝 
|||フルーキー 2010.3.31 7勝 チャレンジC(GIII)ほか
|||ルガールカルム 2016.2.4 2勝 アネモネS(L)

GIII1勝で終わるには惜しい素質馬であったフルーキー、アネモネSを制したルガールカルム兄妹らが近時の活躍馬として輩出されています。両馬の母であるサンデースマイルIIはサンデーサイレンス(1986.3.25)直仔の英国産牝馬ですが、0の理論的には仕掛けられた配合馬であり「★サンデーサイレンス×★ソヴィエトスター×★Exclusive Native×Round Table」という累代です。

「目立って、特に、非常に、大いに」と訳される副詞を馬名に戴いたOutstandingly。子孫が更に目立って活躍してくれることを期待したいものです。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

[Outstandingly(1982.3.25)の主な競走成績]

  1. ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ(米GI)、ハリウッドスターレットS(米GI)、ラスパルマスH(米GII)、ウィルシャーH(米GII)、エイグリームH(米GIII)
  2. アディロンダックS(米GII)、ボニーミスS(米GIII)
  3. ブリーダーズカップ・ディスタフ(米GI)、ヴァニティH(米GI)

通算28戦10勝、2着4回、3着3回。

Outstandingly - Hall of Champions
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