2018年のクラシック候補生を確認する(其の拾陸)

ブラストワンピース 牡 鹿毛 2015.4.2生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)シルクレーシング 美浦・大竹正博厩舎

ブラストワンピース(2015.4.2)の4代血統表

ハービンジャー
鹿毛 2006.3.12
種付け時活性値:0.00
Dansili
黒鹿毛 1996.1.27
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Hasili
鹿毛 1991.3.12
Kahyasi 1985.4.2
Kerali 1984.3.4
Penang Pearl
鹿毛 1996.3.11
Bering
栗毛 1983.3.20
Arctic Tern 1973
Beaune 1974.4.10
Guapa
鹿毛 1988.5.4
Shareef Dancer 1980.3.3
Sauceboat 1972
ツルマルワンピース
鹿毛 2008.3.5
仔受胎時活性値:1.50
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
種付け時活性値:1.50
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン 1983.5.9
Pilot Bird 1983.2.9
ツルマルグラマー
鹿毛 1999.3.13
仔受胎時活性値:2.00
フジキセキ
青鹿毛 1992.4.15
種付け時活性値:1.50
サンデーサイレンス 1986.3.25
ミルレーサー 1983.5.20
エラティス
栗毛 1990.2.13
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
El Gran Senor
鹿毛 1981.4.21
種付け時活性値:0.00
Summer Review
栗毛 1979.2.1
仔受胎時活性値:0.50

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5×5>

ブラストワンピース(2015.4.2)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★ハービンジャー
(Danzig系)
キングカメハメハ
(Mr. Prospector系)
フジキセキ
(Halo系)
El Gran Senor
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
キングカメハメハ
(Sex Appeal)
6.00 or 4.00 大叔父アルナスライン
(No. 9-c)
初仔

2018年の第65回毎日杯(GIII)。終わってみれば「ファンは良く知っている」。1番人気のブラストワンピース、2番人気のギベオン(2015.2.20)、3番人気のインディチャンプ(2015.2.1)という戦前まで2戦2勝だった馬たちによる、人気通りの決着。1枠1番からのスタート、内ラチ沿いをピッタリとロスなく走り、最後の直線もラチに接触しながらも、しっかりと抜け出しました。ブラストワンピース、3戦3勝、無敗のまま、このまま第85回東京優駿(GI)に直行するということ。別路線からの挑戦者として、表街道を走る馬たちとの対峙が楽しみですね。なお、ブラストワンピースの馬名意味は「突風+母名の一部」とのこと。馬名からは、思わず女馬かと思ってしまいましたが、ワンピースと言えば、麦わらの一味を想起される方もいらっしゃるでしょう。

大回りの阪神芝1800mになってからの毎日杯において、1分46秒5以内の勝ち時計だった馬は、今回のブラストワンピースを含めて4頭。先達と共に確認すると、、、

  1. ディープスカイ(2005.4.24)
    →レースレコードの1分46秒0で勝利。後にNHKマイルカップ(GI)、東京優駿、神戸新聞杯(GII)に勝利
  2. キズナ(2010.3.5)
    →レース史上2位の1分46秒2で勝利。後に京都新聞杯(GII)、東京優駿、ニエル賞(仏GII)、大阪杯(当時GII、現GI)に勝利
  3. アルアイン(2014.5.1)
    →レース史上3位の1分46秒5で勝利。後に皐月賞(GI)に勝利
  4. ブラストワンピース(2015.4.2)
    →本稿の主役。レース史上3位タイの1分46秒5で勝利

昨年2017年にアルアインが毎日杯を制した際の記事の焼き直しですが、紛れが少ないコースで強く速い勝ち方をした馬は「その後」も要注目ということですね。

さて、ブラストワンピースの最優性先祖である母父キングカメハメハは現役時代に7勝を挙げ、その主な勝ち鞍に東京優駿、NHKマイルカップ、神戸新聞杯、毎日杯があります。マツクニ先生が求められた、マイルとクラシックディスタンスのデュアルGI勝ちを共にレースレコードで果たした「新世紀の大王」、その種牡馬成績も目覚ましく、

  1. ドゥラメンテ(2012.3.22)
    →東京優駿、皐月賞、中山記念(GII)ほか
  2. レイデオロ(2014.2.5)
    →東京優駿、ホープフルS(当時GII、現GI)、神戸新聞杯ほか
  3. アパパネ(2007.4.20)
    →優駿牝馬(GI)、桜花賞(GI)、秋華賞(GI)、ヴィクトリアマイル(GI)、阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)ほか
  4. ローズキングダム(2007.5.10)
    →ジャパンカップ(GI)、朝日杯フューチュリティS(GI)、京都大賞典(GII)、神戸新聞杯ほか
  5. ルーラーシップ(2007.5.15)
    →クイーンエリザベス二世C(香GI)、AJCC(GII)、日経新春杯(GII)、金鯱賞(GII)、鳴尾記念(GIII)ほか
  6. タイセイレジェンド(2007.3.26)
    →JBCスプリント(JpnI)、東京盃(JpnII)、クラスターC(JpnIII)ほか
  7. ロードカナロア(2008.3.11)
    →安田記念(GI)、スプリンターズS(GI)2回、高松宮記念(GI)、香港スプリント(GI)2回ほか
  8. ベルシャザール(2008.4.25)
    →ジャパンカップダート(GI)、武蔵野S(GIII)ほか
  9. ホッコータルマエ(2009.5.26)
    →チャンピオンズC(GI)、東京大賞典(GI)2回、帝王賞(JpnI)2回、JBCクラシック(JpnI)、川崎記念(JpnI)3回、かしわ記念(JpnI)ほか
  10. ハタノヴァンクール(2009.5.16)
    →ジャパンダートダービー(JpnI)、川崎記念、ブリーダーズGC(JpnII)ほか
  11. ラブリーデイ(2010.1.30)
    →天皇賞・秋(GI)、宝塚記念(GI)、京都大賞典、京都記念(GII)、中山金杯(GIII)、鳴尾記念ほか
  12. レッツゴードンキ(2012.4.6)
    →桜花賞、京都牝馬S(GIII)ほか
  13. リオンディーズ(2013.1.29)
    →朝日杯フューチュリティSほか

等を始めとして、多くの活躍馬を送り込んでいるトップサイアーの一角。近年は祖父の代での活躍も目立ち始め、ルーラーシップ、ロードカナロアという直仔も種牡馬として成功しつつあります。ブルードメアサイアーとしては、モズカッチャン(2014.2.27)、デニムアンドルビー(2010.1.31)、タガノトネール(2010.5.12)、タガノエスプレッソ(2012.2.12)、ライジングリーズン(2014.2.27)ワグネリアン(2015.2.10)、そしてブラストワンピースと、既に重賞勝ち馬をバンバン送り込んでいます。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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