2017年のクラシック候補生を確認する(其の肆)。

Pedigree

エピカリス 牡 黒鹿毛 2014.3.22生 浦河・鎌田正嗣氏生産 馬主・(有)キャロットファーム 美浦・萩原清厩舎

エピカリス(2014.3.22)の4代血統表
ゴールドアリュール
栗毛 1999.3.3
種付け時活性値:1.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ニキーヤ
鹿毛 1993.4.4
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28 ♀
Reluctant Guest
鹿毛 1986.2.21
Hostage 1979.2.13
Vaguely Royal 1974.3.7
スターペスミツコ
鹿毛 2002.3.1
仔受胎時活性値:0.75
カーネギー
鹿毛 1991.2.26
種付け時活性値:0.50
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Detroit
黒鹿毛 1977.2.24
Riverman 1969.3.22
Derna 1961.2.25
マーチンミユキ
鹿毛 1989.3.27
仔受胎時活性値:1.00
マルゼンスキー
鹿毛 1974.5.19
種付け時活性値:1.50
Nijinsky 1967.2.21
シル 1970.4.22
ミユキカマダ
黒鹿毛 1978.4.18
仔受胎時活性値:0.50
ダイアトム
黒鹿毛 1962.6.13
種付け時活性値:1.75
ヤヨイカマダ
鹿毛 1972.2.28
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×4×5、Special(♀)4×5、Nijinsky5×4>

エピカリス(2014.3.22)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ゴールドアリュール
(Halo系)
カーネギー
(Sadler’s Wells系)
マルゼンスキー
(Nijinsky系)
ダイアトム
(Sicambre系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ダイアトム
(スターペスミツコ)
3.50 半兄メイショウナルト
(No.9-e コランディア系)
7番仔
(7連産目)

*

デビュー戦の新潟ダート1800mを6馬身差勝ち、2戦目の東京ダート1600mのプラタナス賞を7馬身差勝ち、そして単勝元返しで挑んだ3戦目の門別ダート1800mの北海道2歳優駿(JpnIII)を大差勝ち。エピカリス、その馬名の意味はギリシャ語で「魅力的な」という意味だそうです。

エピカリスの最優性先祖である曾祖母父ダイアトムは、現役時代に6勝を挙げ、その主な勝ち鞍にワシントンDCインターナショナル(廃止時米GI)、ガネー賞(現仏GI)、ノアイユ賞(現仏GIII)、プランスドランジュ賞(現仏GIII)と重賞4勝があります。その他、仏ダービー(現GI)2着、サンクルー大賞(現仏GI)2着、パリ大賞(現仏GI)2着、リュパン賞2着、ドラール賞(現仏GII)2着、凱旋門賞(現仏GI)3着があり、生涯成績[6-5-1-0]と3着を外さない安定した走りを見せた強豪でした。3歳戦で敗れた相手がSea-Bird(1962.3.8)、Reliance(1962.4.11)なのですから、これは相手が悪かった。

さて、そんなダイアトムの代表産駒には

  1. クシロキング(1982.5.18)
    →天皇賞・春(GI)、中山記念(GII)、金杯(現中山金杯、GIII)ほか
  2. Steel Pulse(1969)
    →愛ダービー(GI)、クリテリウム・ド・メゾンラフィット(仏GII)、グランクリテリウム(現ジャン・リュック・ラガルデール賞、仏GI)2着ほか
  3. コマサツキ
    →4歳牝馬特別(現フローラS、GII)、クイーンC(GIII)2着
  4. Margouillat(1970)
    →ドラール賞、オカール賞(仏GII)、イスパーン賞(仏GI)2着、凱旋門賞3着ほか
  5. フアーストアモン(1976.4.20)
    →新潟大賞典(現GIII)、京成杯(現GIII)、目黒記念・春(現目黒記念、GII)2着ほか
  6. King of Macedon(1974)
    →モーリス・ド・ゲスト賞(仏GIII、現仏GI)、モートリー賞(仏GIII)2回、セーネオワーズ賞(仏GIII)2回、サンジョルジュ賞(仏GIII)ほか
  7. Blue Diamond(1971)
    →リス賞(仏GIII)
  8. Jakomima(1969)
    →ミュージドラS(英GIII)

等がいます。天皇賞馬クシロキング、愛ダービー馬Steel Pulseの2頭のGI馬は中長距離で活躍しましたが、King of Macedonは1200mまでの重賞を6勝というスプリンターでした。「King of Macedonの名前に覚えがあるな」と思ったら、日本軽種馬協会が輸入を決めた、今年2016年のベルモントS(米GI)勝ち馬Creator(2013.3.30)の曾祖母父でした。また、Wikipedia日本語版のダイアトムの記事が非常に手厚いので、そちらもご参照ください。

では、以下に勢いで作成してしまった、エピカリスのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

ミユキカマダ 1978.4.18 3勝
|ルイジアナピット 1985.3.31 6勝 阪神牝馬特別(GIII) 牝馬東京タイムズ杯(GIII)
||リトルハーモニー 1995.4.25 3勝
|||リトルアマポーラ 2005.1.24 5勝 エリザベス女王杯(GI) 愛知杯(GIII) クイーンC(GIII)ほか
|ダイカツリュウセイ 1987.3.19 2勝 新潟3歳S(GIII)
|マーチンミユキ 1989.3.27 3勝
||フレンドレイ 1997.4.11 0勝
|||ラッシュライフ 2003.5.17 2勝 ファンタジーS(GIII)2着 函館2歳S(GIII)2着
||||アデイインザライフ 2011.2.11 現役 新潟記念(GIII) 弥生賞(GII)3着 京成杯(GIII)3着
|||バアゼルリバー 2006.5.12 7勝 阪神スプリングジャンプ(J・GII)
||スターペスミツコ 2002.3.1 1勝
|||メイショウナルト 2008.2.10 七夕賞(GIII) 小倉記念(GIII) オールカマー(GII)2着ほか
|||エピカリス 2014.3.22 (本馬) 北海道2歳優駿(JpnIII)

英国産の牝馬コランディア(1958)を日本の牝系祖とする9号族e分枝系。エピカリスの近親には活躍馬が多く見え、活力充分です。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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