モズカッチャン 牝 黒鹿毛 2014.2.27生 日高・目黒牧場生産 馬主・(株)キャピタル・システム 栗東・鮫島一歩厩舎
ハービンジャー 鹿毛 2006.3.12 種付け時活性値:1.75 |
Dansili 黒鹿毛 1996.1.27 |
▲デインヒル 鹿毛 1986.3.26 |
★Danzig 1977.2.12 |
Razyana 1981.4.18 | |||
Hasili 鹿毛 1991.3.12 |
Kahyasi 1985.4.2 | ||
Kerali 1984.3.4 | |||
Penang Pearl 鹿毛 1996.3.11 |
Bering 栗毛 1983.3.20 |
Arctic Tern 1973 | |
Beaune 1974.4.10 | |||
Guapa 鹿毛 1988.5.4 |
Shareef Dancer 1980.3.3 | ||
Sauceboat 1972 | |||
サイトディーラー 黒鹿毛 2006.1.25 仔受胎時活性値:1.75 |
キングカメハメハ 鹿毛 2001.3.20 種付け時活性値:1.00 |
Kingmambo 鹿毛 1990.2.19 |
Mr. Prospector 1970.1.28 |
Miesque 1984.3.14 | |||
マンファス 黒鹿毛 1991.2.23 |
ラストタイクーン 1983.5.9 | ||
Pilot Bird 1983.2.9 | |||
ベストブート 栗毛 1999.5.23 仔受胎時活性値:1.50 |
Storm Boot 栗毛 1989.3.3 種付け時活性値:0.25 |
Storm Cat 1983.2.27 | |
Aliata 1983.3.4 | |||
Bright Tiara 栗毛 1989.3.27 仔受胎時活性値:0.25 |
Chief’s Crown 鹿毛 1982.4.7 種付け時活性値:1.50 |
||
Expressive Dance 芦毛 1978.4.24 仔受胎時活性値:0.50 |
<5代血統表内のクロス:Danzig4×5、Mr. Prospector4×5(母方)、Northern Dancer5×5(父方)>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ハービンジャー (Danzig系) |
キングカメハメハ (Mr. Prospector系) |
Storm Boot (Storm Cat系) |
Chief’s Crown (Danzig系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ハービンジャー | 4.00 |
大伯母ゴールドティアラ (No. 10-a) |
3番仔 (流産後) |
2017年の第52回フローラS(GII)。決勝点前の3頭のねじり合いを制し、僅かに先んじてゴールしたのは、18頭立て12番人気のモズカッチャン。道中は内ラチ沿い7番手あたりをじっと待機。直線、縫うように抜け出して脚を伸ばすと、10番人気のヤマカツグレース(2014.3.7)、2番人気のフローレスマジック(2014.4.15)の2頭を外から「クビ」「アタマ」だけ交わしていました。ゴール後、鞍上の和田竜二騎手は勝利を確信してのガッツポーズ。和田騎手は、第9レースの石和特別も13頭立て13番人気のニシノジャーニー(2013.4.15)で勝利を収められており、東京遠征で人気薄を勝利に導き、気を吐かれました。ともあれ、モズカッチャンは小倉芝1800mの未勝利戦、中山芝1800mの500万下、そして東京芝2000mのフローラSと3連勝。勢いを持って第78回優駿牝馬(GI)に挑むことになります。
さて、モズカッチャンの最優性先祖である父ハービンジャーは現役時代に6勝を挙げ、その主な勝ち鞍に”キング・ジョージ”(英GI)、ハードウィックS(英GII)、オーモンドS(英GIII)、ジョンポーターS(英GIII)、ゴードンS(英GIII)と英国のグループレースを5勝。勝ったグループレースはすべて12F以上という徹底ぶりです。特筆すべきは生涯唯一のGI勝ちとなった”キング・ジョージ”。テン乗りとなったオリビエ・ペリエ騎手を背に、アスコット12Fのコースレコードとなる2分26秒78、そして2着のケープブランコ(2007.4.20)に11馬身差というレース史上最大着差での大圧勝でした。
そんなハービンジャーの代表産駒には
- モズカッチャン(2014.2.27)
→本稿の紹介馬 -
ペルシアンナイト(2014.3.11)
→アーリントンC(GIII)、皐月賞(GI)2着、シンザン記念(GIII)3着 - ベルーフ(2012.1.21)
→京成杯(GIII)、小倉記念(GIII)2着2回、チャレンジC(GIII)2着 -
プロフェット(2013.2.27)
→京成杯、札幌2歳S(GIII)2着 -
ドレッドノータス(2013.3.9)
→京都2歳S(GIII)
等がいます。モズカッチャン、ハービンジャー産駒初のGII勝ち馬となりました。また、今回のフローラS2着のヤマカツグレースもハービンジャー産駒。2017年の第52回フローラSはハービンジャー産駒のワンツーフィニッシュという結末でした。ちなみに、モズカッチャン、ヤマカツグレースともにサンデーサイレンス(1986.3.25)の血を持たない配合となっています。
*
ハローユニコーン 牝 鹿毛 2014.3.17生 浦河・村下明博氏生産 馬主・(株)CHEVALATTACHE 栗東・鮫島一歩厩舎
ハーツクライ 鹿毛 2001.4.15 種付け時活性値:1.00 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 黒鹿毛 1969.2.7 |
Hail to Reason 1958.4.18 |
Cosmah 1953.4.4 | |||
Wishing Well 鹿毛 1975.4.12 |
Understanding 1963.2.17 | ||
Mountain Flower 1964.3.23 | |||
アイリッシュダンス 鹿毛 1990.3.26 |
トニービン 鹿毛 1983.4.7 |
カンパラ 1976.2.19 | |
Severn Bridge 1965 | |||
ビユーパーダンス 黒鹿毛 1983.2.26 |
Lyphard 1969.5.10 | ||
My Bupers 1967.6.1 | |||
サンタローズ 鹿毛 2002.3.1 仔受胎時活性値:0.75 |
パントレセレブル 栗毛 1994.3.17 種付け時活性値:1.75 |
★Nureyev 鹿毛 1977.5.2 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Special 1969.3.28 | |||
Peinture Bleue 栗毛 1987.4.7 |
Alydar 1975.3.23 | ||
Petroleuse 1978.5.13 | |||
ユキノローズ 鹿毛 1982.3.3 仔受胎時活性値:0.75 |
ミルジヨージ 鹿毛 1975.4.12 種付け時活性値:1.50 |
Mill Reef 1968.2.23 | |
Miss Charisma 1967 | |||
バンブーネラ 黒鹿毛 1971.4.12 仔受胎時活性値:0.50 |
ポリツク 黒鹿毛 1953.2.14 種付け時活性値:0.25 |
||
クインバンブー 黒鹿毛 1962.4.2 仔受胎時活性値:2.00(0.00) |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×4>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ハーツクライ (Halo系) |
パントレセレブル (Nureyev系) |
ミルジヨージ (Mill Reef系) |
ポリツク (Relic系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
パントレセレブル (Peinture Bleue) |
4.00 or 2.00 |
祖母がGII勝ち馬 (No. 4-r ソネラ系) |
5番仔 (5連産目) |
フローラSの勝ち馬と共に紹介しようと準備していた、忘れな草賞(OP)勝ち馬、ハローユニコーン。不思議な巡り合わせなのか、モズカッチャンと同じく鮫島一歩厩舎の所属馬です。鮫島厩舎は、昨年2016年に開業以来最多となる年間重賞5勝を遂げられており、今年2017年はGI初制覇を遂げられたいところでしょう。優駿牝馬への2頭出しも楽しみが増しますね。
ハローユニコーンは、田辺裕信騎手に乗り替わって黄梅賞、忘れな草賞と2連勝。第77回桜花賞(GI)と同日に行われた忘れな草賞は、出負け気味の発馬から道中は最後方待機。直線、我慢強く末を伸ばして、決勝点でキッチリと勝ち切っていました。
さて、ハローユニコーンの最優性先祖である母父パントレセレブルは現役時代に5勝を挙げ、その主な勝ち鞍に第76回凱旋門賞(仏GI)、第157回ジョッケクルブ賞(仏GI)、パリ大賞(仏GI)、グレフュール賞(仏GII)と仏国のグループレースを4勝。特に第76回凱旋門賞における、ピルサドスキー(1992.4.23)を5馬身差でちぎり、2分24秒6のレースレコードで駆けた一戦が強烈な、1990年代の欧州を代表する名馬の1頭です。
そんなパントレセレブルの代表産駒には
- Pride(2000.4.20)
→英チャンピオンS(GI)、サンクルー大賞(仏GI)、香港カップ(GI)、コリーダ賞(仏GII)、コンセイユドパリ賞(仏GII)、ジャンロマネ賞(仏GII)、フォワ賞(仏GII)、アレフランス賞(仏GIII)ほか - Dai Jin(2000.2.4)
→独ダービー(独GI)、クレディスイスポカル(現バイエルン大賞、独GI)、ウニオンレネン(独GII) - Mr Sandgroper(2000.10.18)
→WATCダービー(当時豪GI、現豪GII)ほか - Mr Celebrity(2000.9.30)
→ジョージメインS(豪GI)ほか - Vallee Enchantee(2000.3.27)
→香港ヴァーズ(GI)、コンセイユドパリ賞、ポモーヌ賞(仏GII)ほか - Bentley Biscuit(2001.10.29)
→TJスミスS(豪GI)、オールエイジドS(豪GI)、BTCカップ(豪GI)、ザショーツ(豪GIII)ほか - Castledale(2001.4.14)
→サンタアニタダービー(米GI)、シューメーカーマイルS(米GI)、サンフランシスコBCマイルH(米GII)、ジェネラスS(米GIII) - Pearl of Love(2001.1.22)
→伊グランクリテリウム(当時GI、現GII)、愛フューチュリティS(GII)ほか - Sudan(2003.1.23)
→ミラノ大賞(伊GI)、ゴールデンゲートフィールズターフS(米GIII)ほか - Belle Et Celebre(2005.2.20)
→サンタラリ賞(仏GI) - Byword(2006.2.13)
→プリンスオブウェールズS(英GI)、ドラール賞(仏GII)、ミュゲ賞(仏GII)、シュマンドフェルデュノール賞(現ベルトランデュブルイユ賞、仏GIII)ほか
↑のリストに挙げた中では、やはりPrideでしょうか。2002年のデビュー戦で武豊騎手を背にして3着だった彼女は、2006年の第85回凱旋門賞ではディープインパクト(2002.3.25)と武騎手に先着して2着、そして自身の引退レースとなった第20回香港カップではアドマイヤムーン(2003.2.23)と武騎手を抑えて有終の美を飾ったのでした。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。