エンブロイダリー(2022.2.1)-第85回桜花賞(GI)の勝ち馬-

Result

エンブロイダリー 牝 鹿毛 2022.2.1生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)シルクレーシング 美浦・森 一誠厩舎

エンブロイダリー(2022.2.1)の4代血統表
アドマイヤマーズ
栗毛 2016.3.16
種付け時活性値:1.25【5】
ダイワメジャー
栗毛 2001.4.8
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
スカーレットブーケ
栗毛 1988.4.11
ノーザンテースト 1971.3.15
スカーレツトインク 1971.5.5
ヴィアメディチ
栗毛 2007.4.27
Medicean
栗毛 1997.2.26
▲Machiavellian 1987.1.31
Mystic Goddess 1990.2.20
Via Milano
黒鹿毛 2001.1.18
Singspiel 1992.2.25
Salvinaxia 1993.5.9
ロッテンマイヤー
鹿毛 2013.3.23
仔受胎時活性値:2.00【8】
クロフネ
芦毛 1998.3.31
種付け時活性値:1.50【14】
フレンチデピュティ
栗毛 1992.1.30
Deputy Minister 1979.5.17
Mitterand 1981.2.19
ブルーアヴェニュー
芦毛 1990.2.15
Classic Go Go 1978.2.11
Eliza Blue 1983.4.11
アーデルハイト
鹿毛 2007.3.15
仔受胎時活性値:1.25【5】
アグネスタキオン
栗毛 1998.4.13
種付け時活性値:0.00【8】
サンデーサイレンス 1986.3.25
アグネスフローラ 1987.6.18
ビワハイジ
青鹿毛 1993.3.7
仔受胎時活性値:1.25【13】
Caerleon
鹿毛 1980.3.27
種付け時活性値:1.00【12】
アグサン
青毛 1985.3.23
仔受胎時活性値:1.75【7】

<5代血統表内のクロス:サンデーサイレンス3×4>

エンブロイダリー(2022.2.1)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
アドマイヤマーズ
(サンデーサイレンス系)
クロフネ
(Deputy Minister系)
アグネスタキオン
(サンデーサイレンス系)
Caerleon
(Nijinsky系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
クロフネ
(ロッテンマイヤー)
6.25
(【8】+【5】+【13】+【7】)
母が忘れな草賞勝ち馬
(No. 16-c)
2番仔
(2連産目)

*

2025年の第85回桜花賞(GI。阪神芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 7 エンブロイダリー 牝3 55 J.モレイラ 1:33.1 9-8 34.0 482
[0]
森 一誠 3
2 9 アルマヴェローチェ 牝3 55 岩田 望来 1:33.1 クビ 11-10 33.9 496
[+12]
上村 洋行 2
3 12 リンクスティップ 牝3 55 M.デムーロ 1:33.5 2 1/2 18-15 34.0 472
[0]
西村 真幸 4
4 3 マピュース 牝3 55 田辺 裕信 1:34.0 2 1/2 12-12 34.7 486
[-8]
和田 勇介 9
5 2 エリカエクスプレス 牝3 55 戸崎 圭太 1:34.2 1 1/2 1-1 35.6 456
[0]
杉山 晴紀 1
2025年の第85回桜花賞(GI。阪神芝1600m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.3 – 10.7 – 11.5 – 12.1 – 12.0 – 11.7 – 11.4 – 11.4
ラップの
累計タイム
12.3 – 23.0 – 34.5 – 46.6 – 58.6 – 1:10.3 – 1:21.7 – 1:33.1
上り 4F 46.5 – 3F 34.5

「雷神」ジョアン・モレイラ騎手、昨年2024年のステレンボッシュ(2021.2.12)に続いて桜花賞連覇成る。

ステレンボッシュ(2021.2.12)-第84回桜花賞(GI)の勝ち馬-
ステレンボッシュ(2021.2.12)-第84回桜花賞(GI)の勝ち馬-

騎手の桜花賞連覇は福永洋一、武豊、田原成貴、安藤勝己、クリストフ・ルメール、川田将雅の各氏に続いて史上7人目、JRAの短期免許取得者としては史上初の出来事でした。そんなモレイラ騎手に2025年の桜花賞勝ちをもたらした相棒は、前走クイーンCを東京芝1600m1分32秒2というレースレコードで制してやって来たエンブロイダリー。テン乗りとなったモレイラ騎手にエスコートされたエンブロイダリー、逃げた1番人気のエリカエクスプレス(2022.3.8)が作り出したペースは半マイル通過46秒6、1000m通過58秒6という、雨の稍重馬場でも桜花賞らしい速い流れ。18頭立ての道中を8、9番手辺りの中団位置から追走したエンブロイダリー、阪神芝Bコース外回りの直線476.3mで前の馬たちの間を縫うようにして伸びると、ラスト200mでは外から追い込んだアルマヴェローチェ(2022.2.15)との一騎打ち。いったんは1馬身ほど抜け出したエンブロイダリー、最後は2歳女王の意地を見せたアルマヴェローチェに「クビ」まで迫られましたが、先着は許しませんでした。青の帽子に「水色、赤玉霰、袖赤一本輪」の勝負服をまとった「マジックマン」の手腕に応えたエンブロイダリー、3連勝で見事な桜冠奪取。そうして、エンブロイダリーを管理される森一誠(もりかずとも)調教師は、開業2年目の嬉しいGI初制覇となりました。おめでとうございました(^^)

エンブロイダリーの父アドマイヤマーズは、種牡馬供用初年度である2022年生まれ世代からクラシックホースを輩出。アドマイヤマーズが朝日杯フューチュリティS(GI)、NHKマイルカップ(GI)、香港マイル(GI)を制したのがついこの間のことのようですけれど、既に7年から6年前と思いますと、光陰矢の如しです。このサイトでもきっちりかっちり3つのGI勝ちを記していますので、ね^^;

第70回朝日杯フューチュリティS(GI)の勝ち馬-アドマイヤマーズ(2016.3.16)+α-
アドマイヤマーズ 牡 栗毛 2016.3.16生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・近藤利一氏 栗東・友道康夫厩舎クリノガウディー 牡 栗毛 2016.3.17生 日高・三輪牧場生産 馬主・栗本博晴氏 栗東・藤沢則雄厩舎
第24回NHKマイルカップ(GI)の勝ち馬-アドマイヤマーズ(2016.3.16)-
アドマイヤマーズ 牡 栗毛 2016.3.16生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・近藤利一氏 栗東・友道康夫厩舎
第29回香港マイル(GI)の勝ち馬-アドマイヤマーズ(2016.3.16)-
アドマイヤマーズ(Admire Mars) 牡 栗毛 2016.3.16生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・近藤利一氏 栗東・友道康夫厩舎

では、以下にエンブロイダリーの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

ビワハイジ 1993.3.7 4勝 阪神3歳牝馬S(GI) 京都牝馬特別(GIII) 札幌3歳S(GIII)ほか
|アドマイヤジャパン 2002.4.16 2勝 京成杯(GIII)ほか
|アドマイヤオーラ 2004.2.19 4勝 京都記念(GII) 弥生賞(JpnII) シンザン記念(JpnIII)ほか
|ブエナビスタ 2006.3.14 9勝 ジャパンカップ(GI) 天皇賞・秋(GI) 優駿牝馬(JpnI) 桜花賞(JpnI) ヴィクトリアマイル(GI) 阪神ジュベナイルフィリーズ(JpnI)ほか
||タンタラス 2016.2.16 4勝 京都牝馬S(GIII)3着
|アーデルハイト 2007.3.15 0勝
||ロッテンマイヤー 2013.3.23 3勝 忘れな草賞(OP)
|||エンブロイダリー 2022.2.1 (本馬) 桜花賞(GI) クイーンC(GIII)
||エーデルブルーメ 2019.5.26 4勝 マーメイドS(GIII)2着
||アーデルリーベ 2022.3.26 現役 エーデルワイス賞(JpnIII)3着
|トーセンレーヴ 2008.3.21 8勝 エプソムC(GIII)ほか
|ジョワドヴィーヴル 2009.5.13 2勝 阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)ほか
|サングレアル 2011.5.8 2勝 フローラS(GII)
||メルキオル 2022.4.9 現役 ブルーバードカップ(JpnIII)

エンブロイダリーの牝系は16号族c分枝系。言わずもがなの「超良血」というところで、曾祖母ビワハイジは直仔6頭がJRA重賞勝ち馬、内2頭がGI馬という大繁殖牝馬。ビワハイジ、ブエナビスタ、ジョワドヴィーヴル、そしてエンブロイダリーと↑の牝系図に現れるGI馬たちを見れば、いずれも阪神芝1600mのGI級競走を制していますね。「天才少女」ビワハイジが阪神3歳牝馬Sを逃げ切ったのは1995年であり既に30年前。時は流れ、血は巡り、馬は駆け、そして人は賭け続けています。

ビワハイジ(1993.3.7)
ビワハイジ 牝 青鹿毛 1993.3.7生~2022.2.25没 新冠町・早田牧場新冠支場生産 馬主・(有)ビワ 栗東・浜田 光正厩舎
ブエナビスタ(2006.3.14)-【2010年】のJRA・GI勝ち馬を辿る(No.15)-
ブエナビスタ 牝 黒鹿毛 2006.3.14生 早来町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・松田 博資厩舎
ジョワドヴィーヴル(2009.5.13)-思い出のGI1勝馬を辿る(其の弐拾壱)-
ジョワドヴィーヴル 牝 鹿毛 2009.5.13生~2013.5.29没 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・松田 博資厩舎

父アドマイヤマーズ、母父クロフネが共にNHKマイルカップ勝ち馬で、エンブロイダリー自身がクイーンCのレースレコードホルダーとなりますと、次走が東京芝1600mになるのかどうか、というのが気になるところです。けれど、エンブロイダリーは新潟芝1800mの2歳コースレコードである1分45秒5を持つ馬でもあるのですよね。ならば東京芝2400mの舞台における、大伯母ブエナビスタに続く「二冠」も期待したくなります。エンブロイダリー、まずは雨中の稍重決戦でありながら1分33秒1という速い決着となった桜花賞の疲れを癒やしてください。また次の大舞台での快走を期待しています。

*

エンブロイダリーとアルマヴェローチェという桜花賞の1着馬、2着馬は既に4代血統表をアップしていました。本稿では距離が伸びた舞台で楽しみが大きそうな、きさらぎ賞(GIII)2着馬にして桜花賞3着馬の4代血統表を併せてアップしておきます。

リンクスティップ 牝 鹿毛 2022.3.4生 白老町・(有)社台コーポレーション白老ファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・西村 真幸厩舎

リンクスティップ(2022.3.4)の4代血統表
キタサンブラック
鹿毛 2012.3.10
種付け時活性値:0.25【9】

ブラックタイド
黒鹿毛 2001.3.29
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao 1980.2.28
Burghclere 1977.4.26
シュガーハート
鹿毛 2005.3.6
サクラバクシンオー
鹿毛 1989.4.14
サクラユタカオー 1982.4.29
サクラハゴロモ 1984.4.13
オトメゴコロ
栗毛 1990.4.18
ジヤツジアンジエルーチ 1983.2.22
テイズリー 1981.4.27
ダンスウィズキトゥン
鹿毛 2010.4.9
仔受胎時活性値:0.75【11】

Kitten’s Joy
栗毛 2001.5.8
種付け時活性値:0.00【8】
El Prado
芦毛 1989.2.3
Sadler’s Wells 1981.4.11
Lady Capulet 1974.4.3
Kitten’s First
鹿毛 1991.2.27
Lear Fan 1981.2.2
That’s My Hon 1983.5.25
Madame Du Lac
鹿毛 2005.3.7
仔受胎時活性値:1.00【4】
★Lemon Drop Kid
鹿毛 1996.5.26
種付け時活性値:0.00【8】
Kingmambo 1990.2.19
Charming Lassie 1987.3.6
Geisha Girl
鹿毛 1995.2.17
仔受胎時活性値:0.25【9】
★Nashwan
栗毛 1986.3.1
種付け時活性値:0.00【8】
Miznah
鹿毛 1989.4.5
仔受胎時活性値:1.25【5】

<5代血統表内のクロス:Sadler’s Wells4×5(母方)、Lyphard5×5(父方)>

リンクスティップ(2022.3.4)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
キタサンブラック
(サンデーサイレンス系)
Kitten’s Joy
(Sadler’s Wells系)
★Lemon Drop Kid
(Mr. Prospector系)
Nashwan
(Blushing Groom系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
キタサンブラック 3.25
(【11】+【4】+【9】+【5】)
叔父が米GI2勝馬
(No. 2-d)
5番仔?
(5連産目?)

リンクスティップ、0の理論ユーザーの方々にとっては、母方が「むぅ。仕掛けられているように見えるな」と思われるでしょう。そんなリンクスティップの馬名意味は「ねこの耳の先端の毛」ということです。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

#桜花賞連覇を果たした7人の騎手を、その相棒たちと共に達成順に確認しておきます(敬称略)。

  1. 福永洋一
    →インターグロリア(1974.5.1)&オヤマテスコ(1975.3.19)
  2. 武豊
    ベガ(1990.3.8)&オグリローマン(1991.5.20)
  3. 田原成貴
    ワンダーパヒューム(1992.3.7)&ファイトガリバー(1993.3.17)
  4. 安藤勝己
    キストゥヘヴン(2003.4.25)&ダイワスカーレット(2004.5.13)
  5. クリストフ・ルメール
    アーモンドアイ(2015.3.10)&グランアレグリア(2016.1.24)
  6. 川田将雅
    スターズオンアース(2019.2.27)&リバティアイランド(2020.2.2)
  7. ジョアン・モレイラ
    ステレンボッシュ(2021.2.12)&エンブロイダリー(2022.2.1)

【桜花賞】(阪神)中団から競馬を進めたエンブロイダリーが外から差し切り、桜の女王に輝く|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI
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