ミリアッドラヴ(2022.3.5)-第75回全日本2歳優駿(JpnI)の勝ち馬-

Result

ミリアッドラヴ 牝 鹿毛 2022.3.5生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・白石 明日香氏 栗東・新谷 功一厩舎

ミリアッドラヴ(2022.3.5)の4代血統表
ニューイヤーズデイ
鹿毛 2011.4.22
種付け時活性値:0.50【10】
Street Cry
黒鹿毛 1998.3.11
Machiavellian
黒鹿毛 1987.1.31
★Mr. Prospector 1970.1.28
Coup de Folie 1982.4.2
Helen Street
鹿毛 1982.4.4
Troy 1976.3.25
Waterway 1976.4.21
Justwhistledixie
黒鹿毛 2006.2.13
★Dixie Union
黒鹿毛 1997.3.7
★Dixieland Band 1980.3.20
She’s Tops 1989.3.12
General Jeanne
鹿毛 1999.3.13
Honour and Glory 1993.3.24
Ahpo Hel 1982.2.19
レディバード
鹿毛 2015.5.6
仔受胎時活性値:1.50【6】
スマートファルコン
栗毛 2005.4.4
種付け時活性値:0.25【9】
ゴールドアリュール
栗毛 1999.3.3
サンデーサイレンス 1986.3.25
ニキーヤ 1993.4.4
ケイシュウハーブ
芦毛 1988.3.6
★ミシシツピアン 1971.5.16
キヨウエイシラユキ 1980.4.17
シーズインポッシブル
黒鹿毛 2004.2.20
仔受胎時活性値:0.50【10】
Yankee Victor
黒鹿毛 1996.2.27
種付け時活性値:1.75【7】
Saint Ballado 1989.5.14
Highest Carol 1987.2.21
ディフィカルト
鹿毛 1999.5.18
仔受胎時活性値:1.00【4】
Concern
鹿毛 1991.2.14
種付け時活性値:1.75【7】
Wings of Jove
芦毛 1980.5.23
仔受胎時活性値:0.50【18】

<5代血統表内のクロス:Halo5×5×5>

ミリアッドラヴ(2022.3.5)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ニューイヤーズデイ
(Mr. Prospector系)
スマートファルコン
(サンデーサイレンス系)
Yankee Victor
(Halo系)
Concern
(Himyar系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Yankee Victor
(Ballade)
3.50
(【6】+【10】+【4】+【18】)
大叔父テスタマッタ
(No. 6-a)
2番仔
(2連産目)

*

2024年の第75回全日本2歳優駿(JpnI。川崎ダート1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 10 ミリアッドラヴ 牝2 55 西村淳也 1:42.4 2-2-2-1 40.4 464
[-14]
新谷功一 2
2 7 ハッピーマン 牡2 56 坂井瑠星 1:42.6 3/4 4-3-4-2 40.4 454
[-6]
寺島良 3
3 5 ソルジャーフィルド 牡2 56 小野楓馬 1:42.9 1.1/2 6-6-6-5 40.3 467
[-3]
川島洋人 4
4 6 ナチュラルライズ 牡2 56 横山武史 1:42.9 ハナ 5-5-5-4 40.3 488
[-2]
伊藤圭三 1
5 2 ジュゲムーン 牡2 56 阿部龍 1:42.9 アタマ 9-9-9-9 39.3 463
[-17]
田中守 11
2024年の第75回全日本2歳優駿(JpnI。川崎ダート1600m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.7 – 11.0 – 13.0 – 13.0 – 12.1 – 13.4 – 13.6 – 13.6
ラップの
累計タイム
12.7 – 23.7 – 36.7 – 49.7 – 1:01.8 – 1:15.2 – 1:28.8 – 1:42.4
上り 4F 52.7 – 3F 40.6

川崎ダート1600m、晴の良馬場、11頭立て。

2歳ダート戦では唯一のJpnI競走で、アメリカ・ケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズ「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」の対象レースとなっている。歴代の勝ち馬では、1997年アグネスワールド、99年アグネスデジタル、02年ユートピア(いずれもJRA)らが、のちに海外重賞を制するなど国際舞台で活躍。そして22年のデルマソトガケ(JRA)は翌年ドバイのUAEダービーGIIを制し、ケンタッキーダービーGIは6着だったものの、秋もアメリカに遠征してブリーダーズカップクラシックGIで2着に好走するなど世界トップレベルの活躍を見せている。地方所属の勝ち馬では、09年のラブミーチャン(笠松)、13年のハッピースプリント(北海道)は、JpnIのこのレースを勝ったことで2歳馬ながらNARグランプリ年度代表馬に輝いた。

(斎藤 修)

レース紹介|全日本2歳優駿 2024年|ダートグレード競走特設サイト

【全日本2歳優駿】(川崎)牝馬ミリアッドラヴが押し切り、3戦無敗で2歳ダート女王に|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI
【全日本2歳優駿】(川崎)牝馬ミリアッドラヴが押し切り、3戦無敗で2歳ダート女王に|ラジオNIKKEI:競馬番組

上に引いた通り2歳ダート戦では唯一のJpnI競走である全日本2歳優駿。2024年の一戦、その第75回を制したのは牝馬ミリアッドラヴ。逃げたホーリーグレイル(2022.2.7)、番手追走のミリアッドラヴと出走11頭中2頭だった牝馬、8枠から発走した2頭が男馬たちを引き連れてのレース。3角では既に先頭に立っていたミリアッドラヴ、桃色の帽子に「鼠、桃袖白二本輪、桃鋸歯形」をまとった鞍上にエスコートされた鹿毛の額に星1つ。追い駆けて来たハッピーマン(2022.2.16)ソルジャーフィルド(2022.4.27)ナチュラルライズ(2022.2.2)等を尻目に最後の最後まで頑張り抜いたところが決勝点。2016年の第67回を制したリエノテソーロ(2014.2.24)以来8年ぶり、史上10頭目となる全日本2歳優駿の牝馬制覇を遂げました。

ミリアッドラヴの父ニューイヤーズデイは日本供用初年度である2021年生まれ世代からエートラックス(2021.2.15)を送り込んでおり、日本供用2年度となる2022年生まれ世代のミリアッドラヴが初めてのGI級競走の勝ち馬となりました。Street Cry系らしさを見せてくれているのか、やはり「勝利の波に乗っている時は逆らうな」という感じで、ミリアッドラヴはデビュー以来3戦3勝、無敗で全日本2歳優駿勝ちまで上り詰めました。

では、以下にミリアッドラヴの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

ディフィカルト 1999.5.18 1勝
|シーズインポッシブル 2004.2.20 4勝
||ワンミリオンス 2013.4.17 6勝 エンプレス杯(JpnII) TCK女王盃(JpnIII)
||オールポッシブル 2014.4.6 5勝 アイビスサマーダッシュ(GIII)3着
||レディバード 2015.5.6 2勝
|||スティールブルー 2021.2.12 現役 アルテミスS(GIII)3着
|||ミリアッドラヴ 2022.3.5 (本馬) 全日本2歳優駿(JpnI) エーデルワイス賞(JpnIII)
|テスタマッタ 2006.3.19 7勝 フェブラリーS(GI) ジャパンダートダービー(JpnI) さきたま杯(JpnII) マーチS(GIII)ほか

ミリアッドラヴの牝系は6号族a分枝系。近親の顕著な活躍馬は大叔父テスタマッタ、伯母ワンミリオンスと共にダートで成績を上げた馬たちです。テスタマッタがフェブラリーSを制した際には、鞍上の岩田康誠騎手から「やってまった」のコメントも聞かれました。2012年のことですから干支もひと回り前。時は流れ、血は巡り、馬は駆け続けます。

第29回フェブラリーS(GI)の勝ち馬。
テスタマッタ 牡 鹿毛 2006.3.19生 米国・ウォーターフォードファーム生産 馬主・吉田和美氏 栗東・村山明厩舎テスタマッタ(2006.3.19)の4代血統表Tapit芦毛 2001.2.27種付け時活性値:1.00Pulpit鹿毛 ...

ミリアッドラヴについては、本来エーデルワイス賞を制した際に紹介しておかなければならなかったのですが、私がうっかりしていました。大変申し訳ございません。という訳で、今回はエーデルワイス賞の成績も併せてアップしておきます。

2024年の第27回エーデルワイス賞(JpnIII。門別ダート1200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 3 ミリアッドラヴ 牝2 55 西村淳也 1:13.1 3-2 37.6 478
[+8]
新谷功一 1
2 5 エイシンマジョリカ 牝2 55 石川倭 1:13.6 2.1/2 7-5 37.1 460
[+2]
米川昇 5
3 6 アーデルリーベ 牝2 55 幸英明 1:13.8 3/4 2-2 38.5 462
[-2]
斉藤崇史 2
4 13 ハーフブルー 牝2 55 小野楓馬 1:14.4 3 1-1 39.9 478
[0]
小野望 3
5 10 レディーティアラ 牝2 55 岩橋勇二 1:14.8 2 8-7 37.8 478
[+1]
田中淳司 7

*

「無数の愛」という馬名意味のミリアッドラヴ。世には数え切れない愛が溢れているものです。

ミリアッドラヴの白石明日香オーナーはデルシエロ(2021.4.29)に続いて所有馬2頭目で見事GI級競走の優勝馬主となられました。デルシエロは2023年9月の阪神芝1600mの新馬戦で初勝利を挙げており、馬主として初出走初勝利も遂げれられています。余談となりますが、デルシエロもミリアッドラヴも9月16日に開催された新馬戦で生涯初出走を迎えて、そのまま勝ち上がり。WEBで確認すると白石オーナーは9月11日のお生まれということで、デルシエロ、ミリアッドラヴの2頭共にオーナーの誕生日直後に勝利を贈っています。自身を見初めてくれたオーナーへの愛の恩返しでしょうか。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

#全日本2歳優駿(旧年齢表記時は全日本三才優駿、全日本3歳優駿)を制した牝馬を確認しておきますと、ローズバツト(1950.4.18)、エイシヨウ(1954.4.13)、タマノニシキ(1962.4.7)、タニノカツヒメ(1968.4.2)、ダイカツラモーヌ(1984.3.8)、グレイスティアラ(2003.5.11)ラブミーチャン(2007.3.19)、サマリーズ(2010.5.6)、リエノテソーロ、ミリアッドラヴの10頭です。

中央競馬の馬主バッチが届きました|白石明日香 ◇銀座のママ
昨年末に馬主バッチが手元に届きました。馬主になったことをオープンにすると「なぜ目指そうと思ったのか」とか、「どうやってなるの」と色々質問をいただいたので、今回は審査のあれこれと経緯を書きたいと思います。 馬主になろうと思ったきっかけ まず馬...
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